団地でのリノベーションで失敗しない！注意点や費用相場をご紹介

古い団地を新しく作り変えるリノベーション。せっかく施工するなら費用を抑えつつ理想の住まいを実現したいですよね。

そこで今回は、団地のリノベーションで失敗しないためのポイントや注意点を解説！費用相場や業者選びのポイントもぜひ参考にしてください。

団地でもリノベーションってできるの？

リノベーションとは、空間そのものを暮らしにあわせて作り変えることです。近年は、一戸建てやマンションだけでなく団地のリノベーションも注目されています。

そもそも、団地とマンションにはどのような違いがあるのでしょうか。まずは団地の定義とあわせ、リノベーション時の注意点を確認していきましょう。

団地とは

団地とは、同じ敷地内に建つ集合住宅や、それに付随する施設のことです。共同住宅の建設が盛んだった昭和30～50年代、旧・日本住宅公団が供給する共同住宅が「団地」と呼ばれたことが言葉の始まりとされています。

そのため、団地は「公営住宅」というイメージが持たれがちです。実際には、民営で建てられたマンションもケースに応じて団地に分類されます。

リノベーション時の注意点

団地のリノベーションは、施工範囲が限定される可能性があるため注意が必要です。構造上の問題で主要な壁は取り払えないケースもあります。

基本的に、共有部分はリノベーションできないことも覚えておきましょう。 また、分譲購入なのか賃貸契約なのかも注意したいポイントです。賃貸契約であれば、団地の管理規約を確認する必要があります。規約によっては、退去時の原状回復が義務付けられているため気を付けてください。

賃貸物件の供給先が都道府県や旧・日本住宅公団であれば、自治体に問い合わせてみるのがおすすめです。近年はリフォームを許可する団地も増えているため、諦めずに検討してみましょう。

さらに、団地ならではの注意点として挙げられるのが、エレベーターがない物件が多く地域とのつながりが強いことです。リノベーションのために団地物件を新たに購入する場合は、住環境をよく確認してください。暮らし始めてからのトラブルを回避できます。

団地でのリノベーションの特徴

団地のリノベーションは、メリットだけでなくデメリットも考えられます。リノベーションで理想の暮らしを実現するには、それぞれをきちんと理解しておくことが大切です。

特に、デメリットは事前によく確認してください。不安な項目がある場合は信頼できる専門業者に相談し、納得したうえでリノベーションするのがおすすめです。

メリット

団地をリノベーションするメリットは、以下のとおりです。

• 物件を安く購入できる
• 南向きの物件が多い
• <耐震性や防音性に優れている
• 住環境が充実している物件が多い

団地は比較的物件が古いため、通常よりも安く購入できます。そのため、リノベーションのトータル費用が抑えられるのが大きなメリットです。また、もともと南向きに建てられた物件が多く、リノベーションでより明るく開放的な空間を実現できます。

さらに、壁で建物を支える「壁式構造」が多い団地は、耐震性や防音性に優れているのが特徴です。集合住宅のため、住環境が充実しているケースも多く見られます。スーパーマーケットや病院、学校などが近い物件が多くファミリー層やシニア層におすすめです。

デメリット

団地をリノベーションするデメリットには、以下のような項目が挙げられます。

• 希望の間取りにならない可能性がある
• 壁に断熱材が入っていないことが多い
• エレベーターがない物件が多い

壁式構造の物件は、壁を取り壊すのが難しく希望の間取りにならない可能性があります。

また、古い物件は断熱材が入っていないことが多いため注意が必要です。新たに断熱材を入れると、部屋が狭くなったり天井が低くなったりすることがあります。 前述したように、エレベーターがない物件が多いこともデメリットのひとつです。日々の暮らしで階段の上り下りが難しい場合は、事前によく確認しておきましょう。

ただし、間取りや断熱材のデメリットは、プロに相談することで解決するケースがあります。団地の構造を活かしたおしゃれなリノベーション事例もあるため、ぜひプロのノウハウを活用してください。

成功した団地リノベーション・おしゃれな事例3選

築年数が経過した団地だと、リノベーションでどこまでおしゃれになるのか気になるものですよね。そんなときは、事例を参考にしながらイメージを膨らませるのがおすすめです。

ここからは、キッチンや壁面収納、畳スペースのリノベーション事例を紹介します。ぜひ、実際にリノベーションする物件と照らし合わせながらチェックしてみてください。

対面キッチン

リビングとひと続きになった対面キッチンにリノベーションすれば、料理をしながら家族とコミュニケーションできます。住まいに開放感が生まれることもメリットのひとつです。

小さな子どもがいる家庭も、遊ぶ様子を見守りながら調理できます。I型やL型など、デザインのバリエーションも豊富で暮らしにあわせたタイプを選択できますよ。

壁面収納

壁一面に収納棚を設ける壁面収納は、スッキリとした空間が生まれるリノベーション事例です。天井まで棚を設けても、通常の収納棚のように倒れる心配がありません。

隙間がないためホコリが溜まりづらく、掃除しやすいこともうれしいポイントです。収納扉のカラーを壁面や天井と合わせれば、住まいに奥行きと統一感が生まれます。

畳スペース

団地には必ずといっていいほど設けられている和室空間も、リノベーションならおしゃれに作り変えられます。 おすすめは、リビングの一角に畳の小上がりスペースを設けるアイデアです。

使い勝手が良く、くつろぎスペースとして活用できます。アイロンがけをしたり、子どもとお昼寝をしたりする畳スペースがほしいときにおすすめです。

団地リノベーションの費用相場

団地リノベーションの費用相場は、2LDK〜3LDKほどの広さで総額250〜800万円です。ただし、工事内容や使用する材料のグレードなどで費用は幅広く変化します。

ここからは、水回りリノベーションや間取り変更、フルリノベーションの費用相場を確認していきましょう。費用とあわせ、それぞれの工期もぜひ参考にしてください。

水まわりリノベーション

キッチンやトイレ、浴室など水回りすべてをリノベーションした場合、費用相場は120～300万円です。施工には4日～3週間ほどかかります。また、それぞれの箇所の費用相場は以下のとおりです。

• システムキッチンの全体交換　42～150万円
• トイレのリノベーション　10～55万円
• ユニットバスの交換　65～150万円

設備が老朽化している場合、水回りはまとめてリノベーションするのがおすすめです。セット割引などで費用がお得になる可能性が高くなります。

部分リノベーション

間取りを一部分だけ変更する部分リノベーションの場合、費用相場は170～500万円です。団地のリノベーションでは3LDKから2LDKへといった工事も多く、施工には1～2カ月を要します。

また、団地によっては、防音材や断熱材の施工が必要です。この場合は追加費用が必要になるため、施工前に業者とよく相談しておきましょう。

フルリノベーション

間取りやデザインまで、フルリノベーションする場合の費用相場は600万円以上です。施工には1～5カ月を要しますが、フルリノベーションなら理想の住まいを実現できます。

壁一面を取り払うリノベーションは「スケルトンリフォーム」とも呼ばれ、開放的な空間を設けたいときにおすすめです。南向きの団地であれば、部屋に太陽光が差し込みより明るくなります。

団地リノベーション費用を抑えたいときの方法

団地リノベーションの費用を抑えるには、予算の上限を決めたうえで優先順位を見極めておくのがおすすめです。デザインやリノベーション箇所の要望は、業者にはっきり伝えましょう。

余分な施工をすることなく、コストダウンが実現できます。 活用できる設備は、そのまま活かすのもひとつの方法です。団地の古さをあえて残したおしゃれな空間へとリノベーションできます。

業者選びのポイント

団地のリノベーションは、地元で実績のある業者に依頼するのがおすすめです。前述したように、団地のリノベーションには集合住宅ならではのメリットやデメリットがあります。

地元を良く知る業者であれば注意点をふまえた無駄のない工事が可能です。実績は、業者の公式サイトなどで確認してみてください。口コミが掲載されたサイトや、業者の紹介サイトなどを利用するのもおすすめです。

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団地をリノベーションすれば、古い住空間もおしゃれな空間へと生まれ変わります。費用を抑えながら理想の住まいを実現するには、業者選びが大切なポイントです。

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