押入れをクローゼットにリノベーション。アイデアと費用相場をチェック
近年は、押入れをおしゃれなクローゼットとして活用するケースが増えていて、リノベーションする方も多くなっています。ただ実際業者に依頼するとなると、気になるのが費用の相場。
そこで今回は、押入れをクローゼットにしたい時に、業者に依頼する前に自分でできるDIYのアイデアや注意点をご紹介します。また業者に頼む際の費用感もまとめましたので、ぜひチェックしてみてください。
ISK工房株式会社
押入れの使い勝手や一般的なサイズとは
押入れをリノベーションする際に知っておきたいのが、押入れの使い勝手や一般的なサイズです。基本的に、押し入れは和室での生活にあわせて上下2段に分かれています。
一般的な押入れのサイズは、間口が165〜180cmです。高さは上段が90〜100cm、下段は65〜75cmに設計されています。奥行きは80〜90cmのものが多いでしょう。
布団をしまうにはじゅうぶんなサイズがある押入れですが、物を収納する場合は奥のものが取り出しにくい一面があります。押入れをリノベーションするときは、奥行きの深さをふまえて設計するのがおすすめです。
押入れをクローゼットにする際の注意点
押入れをクローゼットにする際の注意点は、以下の5つです。
- 床の構造を確認
- 断熱材で結露防止
- 奥行きなどのサイズを考慮する
- クローゼットの扉も考える
- 賃貸の場合は契約内容を確認
特に、賃貸住宅の場合は事前に契約内容をよく確認してください。そのうえで構造やサイズなどを考慮し、リノベーション計画を進めていきましょう。
床の構造を確認
押入れをクローゼットにリノベーションする場合は、床の構造をよく確認してください。古い押入れの床は、下地がしっかりと組まれていない可能性があります。その上に棚を設置すると、重量に耐えられないため注意が必要です。
床の構造が弱いときは補強工事をおこないます。業者に依頼する場合は、そのぶん費用がかかることをおさえておきましょう。
断熱材で結露防止
湿気がこもる押し入れは、結露しやすくカビが発生しがちです。結露は押し入れ内の空気が温まることで発生するため、断熱材で予防できます。クローゼットにリノベーションする際は、断熱材の利用も検討しましょう。
調湿性のあるクロスを貼ったり、密閉度の低い扉を利用したりするのもおすすめです。デザイン性と利便性を考慮すれば、使い勝手の良いクローゼットへとリノベーションできます。
奥行きなどのサイズを考慮する
前述したように、押し入れはクローゼットに比べて奥行きがあります。クローゼットにリノベーションする際は、この奥行きを生かしたデザインを検討してください。
本来押入れは、布団をしまうためのものです。そのため、洋服収納には使いづらいと感じられることがあります。奥行きのサイズを考慮すれば、押入れならではのスペースを活用した収納を実現できるでしょう。
クローゼットの扉も考える
押入れのリノベーションは、扉のデザインが大きなポイントです。クローゼットにしたときに開きづらかったり、扉が家具などに当たってしまうと奥までしっかりと見渡せません。
部屋が狭い場合は、引き戸タイプのクローゼットドアがおすすめです。フルオープンタイプのドアなら一度に全体を見渡せます。実際に扉の使用感を確認したいときは、ショールームへ足を運んでみてください。
賃貸の場合は契約内容を確認
賃貸の場合は、契約内容を事前に確認しておきましょう。多くの賃貸契約では、退去時の原状回復が義務付けられています。なかには、DIYやリノベーションそのものが難しいケースもあるため注意が必要です。
イメージを変えるためにふすまを取り外した場合は、きちんと保管しておいてください。退去時にはふすまを戻し、元通りにしておきましょう。
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DIYでクローゼットにするアイデア
DIYで押入れをクローゼットにしたいときは、以下のアイデアを参考にしてください。
- カーテンレールを設置
- 突っ張り棒を使用
- ハンガーラックを設置
- 押入れ用のポールを設置
- ディアウォールでパイプハンガーを
ライフスタイルにあわせてDIYすれば、クローゼットの使い勝手がアップします。DIYなら予算が抑えられることも大きなメリットです。
カーテンレールを設置
DIYで押入れのイメージを変えたいときは、ふすまを外してカーテンレールを設置してみましょう。カーテンの柄や色にこだわれば、部屋全体を手軽にイメージチェンジできます。
ふすまと違い全面がオープンになるため、使い勝手が良くなることもおすすめポイントです。前述したように、外したふすまは退去時まで大切に保管しておきましょう。
突っ張り棒を使用
賃貸でカーテンレールの穴があけられないときは、突っ張り棒の使用がおすすめです。突っ張り棒にリングを通せば、カーテンが設置できます。
突っ張り棒は、ハンガーがかけられることもメリットのひとつです。着用機会が多い上着などを出し入れする手間が省けます。ただし、コートのような重たい上着や分厚いカーテンをかけると、突っ張り棒が落ちる可能性があるため注意してください。
ハンガーラックを設置
押入れの奥行きを有効活用したいときは、ハンガーラックを設置しましょう。近年は、さまざまなデザインのハンガーラックが販売されています。
おすすめは、伸縮機能のあるハンガーラックです。押入れならではの奥行きを活用でき、収納力がアップします。キャスター付きのラックであれば、シーズンごとの洋服の出し入れも楽になるでしょう。
押入れ用のポールを設置
よりスッキリと見せたいときには、押し入れ用のポールを設置してみてください。ポールにハンガーをかければ、空いたスペースを有効活用できます。シューズボックスを置いたり、本を置いたりとライフスタイルにあわせて利用できるでしょう。
注意点は、ネジで壁と天井に固定する必要があることです。固定する板が頑丈でないとポールが曲がる可能性もあるため注意してください。
ディアウォールでパイプハンガーを
壁に釘を打ちたくないときは、ディアウォールを利用しましょう。ディアウォールとは、壁を傷つけずに棚を作ることができるDIYアイテムのことです。ホームセンターやネットショップなどで手軽に購入できます。
ディアウォールはバネの力で固定するため、押し入れ内の壁は頑丈なほうが安心です。きちんと固定できれば、突っ張り棒よりも高い耐荷重を期待できます。
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業者に依頼する際の費用相場
押入れをクローゼットにする場合、DIYだとできることに限りがあります。ウォークインクローゼットにしたり、棚を追加したりする際は、業者に依頼するのがおすすめです。
ここでは、業者に依頼する際の費用相場について紹介します。解体費や撤去費、パイプ設置といった工事別の費用のほか、工事期間も参考にしてください。
各工事費用
押入れをクローゼットにする際の各工事の費用相場は以下のとおりです。
押入れの解体、撤去費用 | 1~3万円 |
壁、床の補強費用 | 1~2万円 |
扉の設置費用 | 6~10万円 |
パイプ、棚板の設置費用 | 約2万円 |
これら以外にも、廃棄物の処分費用として2万円前後の費用がかかります。そのため、トータル費用は8~20万円必要です。設置する棚の数や素材、広さによりさらなる費用が必要なケースもあります。
(事例別費用)押入れを一般的なクローゼットに
襖を残したまま押入れ用のポールを設置し、簡易的なクローゼットにリノベーションした場合の費用相場は2~6万円です。本来あった中棚は取り外すため、コートのような長い衣類もハンガーで吊るすことができます。
襖を扉へと変更した場合は、10~20万円の費用が必要です。専門業者であれば、クロスを追加したり、棚を追加したりと予算に応じたプランを検討できます。
(事例別費用)押入れをウォークインクローゼットに
押入れ部分をなくし、ウォークインクローゼットにリノベーションした場合の費用相場は20~50万円です。押入れの周辺もリノベーションするため、費用は高くなります。
そのぶん好みのデザインやサイズに変更できることが大きなメリットです。部屋の形や押し入れのサイズによっては、比較的リーズナブルに施工できることもあるでしょう。
ゼヒトモでリノベーションのプロを探す
押入れをクローゼットに変更する方法には、DIYやリノベーションが挙げられます。簡易的なものであればDIYも可能ですが、より使い勝手のよいデザインに作り変える際はプロによるリノベーションがおすすめです。
- どこに頼んだらいいかわからない
- 信頼できる業者を探したい
- 押入れのリノベーションについて相談したい
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監修したプロのコメント
押入れの撤去や壁の補強は、一般の人では難しい作業になります。その場合は迷わずプロの業者に依頼することをオススメします。ご自身の要望や理想を伝えることで、目的に合ったリノベーションが出来るでしょう。
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