住宅の外構工事。費用を抑えるコツや依頼までの流れとは

住宅と調和のとれた外構を作ることで、より美しい住まいが完成します。そうは言っても、住まいの工事はなかなか費用がかかるもの。しっかり知識をつけてから依頼するのが、工事を成功させるポイントです。この記事では、住宅の外構工事の費用相場を解説します。また費用を抑えるコツや信頼できる業者の選び方も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

この記事を監修したプロ

後藤 慎悟 さん

株式会社　リスタート

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外構工事とは？？

外構工事とは、建物周りに設備や植物などをあつらえる工事のことです。例えば、フェンスや門、カーポートなどを設置することや、植栽や芝生を敷設することは外構工事に含まれます。

なお、外構と似た言葉にエクステリアがあります。どちらも同じ意味で使われることもありますが、一般的にエクステリアは建物の周りを装飾することを意味し、雰囲気やイメージも含めて使用される言葉です。

住宅の外構工事の費用相場は？

外構工事の費用相場は、建物にかかる費用の約1割といわれています。例えば、建物自体に1,000～3,000万円かかる場合であれば、外構工事の費用は100～300万円です。

外構工事に1割程度の予算を見積もることで、住宅とバランスの取れた外構に仕上がります。代表的な外構工事例とその相場について見ていきましょう。

フェンス

費用相場：約30～50万円

プライバシーを守り、防犯効果を高める用途として、敷地の周りに設営されるフェンス。アルミや樹脂、木などの材質によって、またフェンスの全長によっても異なりますが、30～50万円程度が相場です。

より外部からの視線を遮る効果を高めたいときは、ブロック塀なども検討できるでしょう。全長や高さによっても異なりますが、ブロック塀の外構工事は50～100万円程度が相場となります。

ガレージ・カーポート

費用相場：約40～100万円

自動車やバイクを置く場所が必要なときは、ガレージやカーポートの設営工事が必要です。コンクリートを打つだけであれば20万円程度で完成しますが、屋根をつけてカーポートにすると40～100万円ほどかかります。

また、建物の一部としてガレージを設営する場合は、100～250万円ほどが工事費の目安です。予算や好みに合わせて、自動車などの置き場を作りましょう。

玄関アプローチ

費用相場：約30〜60万円

門から玄関までのアプローチ部分の工事には、30～60万円ほど必要です。アプローチには、砂利や石材を敷き詰めたり、コンクリートを打ったりすることができます。

なお、玄関アプローチの費用は面積で計算されることが一般的です。そのため、門から玄関までの距離が長い場合や横幅を広めに設定する場合はさらに高額になるでしょう。

門扉

費用相場：約15〜30万円

一般的に門の周りはまとめて工事を行います。門扉だけでなく門塀や門柱、郵便受け、表札のすべてを含めて15～30万円が相場です。

ただし、門扉や門塀の材質をグレードアップするときや、屋根のある門を作る場合には、さらに高額な費用がかかります。予算内に収めることも重要ですが、門の周りは住宅の顔にあたるため、家族で話し合って慎重に決めるようにしましょう。

外構工事の費用を抑えるコツ

素材や装飾性などにこだわれば、外構工事の費用は際限なく高額になります。予算が厳しいときは、次のコツに留意することで外構工事を安く済ませましょう。

• 外構工事業者に依頼する
• 必要な部位だけ依頼をする
• 複数の業者から相見積もりを取る

それぞれのコツについて解説します。

外構工事業者に依頼する

住宅メーカーに外構工事を依頼すると、料金が割り増しになることがあります。外構工事を専門に請け負う業者に依頼すると、比較的安くなるでしょう。

どちらが良いか迷ったときは、住宅メーカーと外構工事業者の両方から同じ工事内容で見積もりを取ってみてはいかがでしょうか。費用や使用する素材などを比較し、納得できるほうに依頼しましょう。

必要な部位だけ依頼をする

外構にはさまざまな場所や設備が含まれます。しかし、門扉だけでなく門柱も気になる、アプローチも新しくしたい、フェンスも変えたいと次々と工事範囲を広くしてしまうと、予算内で収めることは困難です。

自分でできる箇所はDIYをし、自分での施工が難しい場合のみ、専門業者に依頼することもできます。DIYする場合は業者に依頼するよりも時間がかかりますが、大切な家を自分好みに仕上げることができ、より愛着が湧くでしょう。

ただし、クオリティに問題があるとやり直し工事を依頼することになってしまいます。腕に自信がないときは、業者に依頼するほうが結局は安上がりになるかもしれません。

複数の業者から相見積もりを取る

複数の業者から見積もると、値段を比較できるため、割高な業者に依頼せずに済みます。また、1つの業者だけから見積もりを取ると、外構工事のアイデアも限られてしまうため、後になってから他の住宅を見て、「この門が良かった」「アプローチは石材が良かった」と後悔するかもしれません。

幅広い選択肢から選ぶためにも、複数の業者から見積もりを取り、工事の提案や費用を比較して選びましょう。

住宅の外構工事実施までの流れ

住宅の外構工事は、以下のステップで進めていきます。

1. 外構工事業者探し
2. 住宅の現地調査
3. 見積もり
4. 外構工事実施に関する打ち合わせ
5. 指定した日時に工事開始

外構工事業者探し

最近ではインターネットに多くの情報が掲載されています。口コミや施工事例なども参考に、依頼したい業者を選びましょう。すでに工事の箇所や予算が決まっている場合には、詳細な内容も合わせて伝えるのが大切です。

業者によって見積もりが大きく違うので、数社を比較するのが良いでしょう。3社程度に絞って連絡するのがおすすめです。

住宅の現地調査

指定の日時に、住宅まで赴いてもらい、工事希望箇所の調査をしてもらいます。同じ工事内容でも土地の傾斜や施工面積などによって料金が変わるため、現地調査は不可欠です。

なお、業者によって対応エリアが異なるため、ホームページなどで公開されている施工例が好みに合うものであっても必ずしも依頼できるとは限りません。業者を選ぶ時点で、対応エリア内か確認しておきましょう。

見積もり

調査が終わったら、工事箇所に対する費用や必要部品などが記載された見積もりをもらいます。見積もりをもらったとしても、工事を依頼しなくてはいけないわけではありません。複数の業者から見積もりを受け取った上で、内容や費用を比較し、依頼する業者を選択しましょう。

なお、見積もり時にも調査費用や出張費用などは別途請求されることも多いです。現地調査を依頼する前に、見積もりの費用について確認しておきましょう。

外構工事実施に関する打ち合わせ

見積もりの内容に納得すれば、正式に発注します。外構工事の内容やスケジュールについて、最終確認をしておきましょう。

指定した日時に工事開始

指定の日時より、スケジュールに沿って工事が始まります。周辺の住宅にも工事スケジュールを知らせ、近所への配慮も大切です。

ゼヒトモで外構のプロを探す

こだわるポイントや業者を選ぶことで、予算を抑えつつ理想の住宅を作り上げることができるでしょう。

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監修したプロのコメント

外構工事はお家の顔であり、外構のプランをどのようにするかでお家の印象を変えることが出来ます。ただ、理想をすべて行おうと思うと予算オーバーになってしまう可能性もあります。

予算に合わせた理想の外構プランにするためには、予めやりたい事の優先順位を決めておくと良いでしょう。まずは理想すべてを伝え、見積もりをしてもらい、そこから優先順位と予算を考慮して決めていくと、予算内で本当に必要な工事が出来るでしょう。

相見積の内容で、カーポートはA社が安いがウッドデッキはB社が安いという時に別々で依頼するのはお勧めしません。各々に諸経費などがかかり割高になる可能性があるからです。

外構工事といっても左官工事やカーポート、時には水道や電気工事など様々な工事が含まれる為、依頼する業者の対応力や実績も大切になります。安いだけの業者ではイレギュラーな出来事に対応してもらえずトラブルにつながる恐れもあるので注意が必要です。

この記事を監修したプロ

後藤 慎悟 さん

株式会社　リスタート

新築外構からリフォーム外構、お庭の植栽工事まで、幅広くお客様のニーズにお応えしています。 打合せにて要望を理解し現地を確認して、要望・実用性・デザインを叶える提案をさせて頂きます。

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