洗面台を交換する方法とは。業者に頼んだ際の費用やDIYについて解説

洗面台のボウル部分が割れたり、水洗部分に不具合が生じたりしている場合は、洗面台を交換するタイミングです。また、収納スペースが広いものや鏡が大きいものなど、ハイグレードタイプのものに交換すれば、洗面台がさらに便利になります。

この記事では、洗面台の交換リフォームについて、交換するタイミングや注意点、リフォームの費用を解説しています。さらに、DIYで交換する方法や、近くの業者を気軽に探せる便利なサービスについても紹介しているため、ぜひ参考にしてください。

この記事を監修したプロ

有田 康子 さん

株式会社R＆R.co

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洗面台の種類

リフォームにあたって、まずは洗面台の種類を理解しましょう。洗面台とは、洗面化粧台とも呼ばれ、洗顔を目的とした設備のことです。蛇口と陶器でできた流しがついているほか、鏡や収納スペース、照明やコンセントがついているものなど、さまざまな機能がついている便利な洗面台もあります。

洗面台の種類は、ユニットタイプとシステムタイプの2つに分かれ、それぞれ特徴や価格などが異なります。ユニットタイプは、水栓金具や洗面ボウルのほか、鏡や収納スペースといったさまざまなパーツが組み合わさって一体となっているタイプです。キャビネットタイプや据え置きタイプとも呼ばれます。

一方、システムタイプはさまざまなパーツを工事で自由に組み合わせられるもので、カウンタータイプやコンポーネントタイプとも呼ばれます。ユニットタイプは機能性が豊富である点、システムタイプはデザインやサイズの選択肢が豊富である点がメリットです。

洗面台を交換するタイミング

洗面所の台を交換するタイミングは以下のとおりです。

• 洗面ボウル部分が寿命を迎えたとき
• 水洗部分に不具合が生じたとき
• そのほか機能を増やしたいとき

洗面台は、陶器のボウル部分が15〜20年ほどで寿命を迎えるため、交換が必要です。場合によっては、5〜10年ほどでヒビが入って使えなくなることもあります。

また、水洗部分に不具合が出るケースも多いです。蛇口対応であればパーツの交換で済みますが、シャワータイプであればシャワー部分を丸ごと交換する必要があります。排水溝からのニオイが気になるようになったり、つまりや水漏れに悩んでいたりする場合も、同様に洗面台のリフォーム施工を行うタイミングです。

部分的な不具合はパーツの修理・交換で済むことも多いですが、特に寿命が迫っている場合は、思い切って新しいものに交換することがおすすめです。修理よりも交換の方が価格が安くなる場合もあります。また、メーカーがすでにパーツの販売を終了している場合、修理ができないことも多いです。

そのほか、収納を増やしたい場合や便利な機能を搭載したい場合などにも、リフォームが適しています。洗面台の中には、大きな収納スペースがあるものや見やすい6面鏡がついているもの、つけ置き洗いに対応した深い洗面ボウルを持っているものなど、ハイグレード商品も存在します。特に洗面台でメイクを行う方は、そうした高機能な洗面台に交換することで、洗面台がより便利になります。

交換するときの注意点

洗面台のリフォーム工事を行う際は、以下のポイントに注意しましょう。

• 取り付ける場所のサイズを把握する
• 排水口の位置を確認する

取り付ける洗面所に十分なスペースがあるかどうかや、排水口が壁か床かどうかは、交換できる洗面化粧台の種類を左右します。特に、蛇口がシャワータイプのものや、収納が大きいもの、近くに洗濯機を設置している場合などは、サイズの確認が重要です。ここでは、洗面台を交換するときの注意点について解説します。

取り付ける場所のサイズを把握する

リフォームで洗面台を交換する場合は、取り付ける場所のサイズを必ず確認しましょう。サイズが合わなかった場合、工事費用が無駄になってしまいます。既存の洗面所と同じサイズのものを設置する際は問題ありませんが、大きな鏡や収納スペースが豊富なものなど、大型洗面化粧台に交換する場合は、十分なスペースがあり工事が可能かを判断してください。

さらに、ほかの家電との距離や高さも重要です。隣に洗濯機を置く場合は、洗濯機とあまりにも近い位置に置いてしまうと、洗濯機がぶつかって故障してしまうリスクがあります。また、洗面所の高さや形状などが自分に使いやすいものであることを確認しましょう。

排水口がどこにあるか確認する

洗面台の排水には、壁排水と床排水の2つのパターンがあります。同様に、給水にも床給水と壁給水の2つがあります。排水口がどこにあるかによって、選ぶべき洗面台の形も変わります。

排水管の位置が合わない場合は、床下で配管パイプの位置をずらす工事が別途必要です。その分費用もかかるため、排水溝の位置は必ず確認しましょう。

リフォームの費用

洗面台の交換リフォームには、洗面台本体の価格と工事費用がかかります。トータルで20万〜30万円程度が相場です。収納スペースや鏡が大きいハイグレードタイプの洗面化粧台に交換する場合は、トータルで50万円程度かかることもあります。また、洗面所の壁やクロスの交換施工を同時に行う場合は、追加で費用がかかるため注意が必要です。

洗面台の交換リフォーム費用を抑えるためのポイントは、以下の3つです。

• メーカーにこだわらない
• 床や壁紙の張り替えを行う際は同時に施工する
• DIYか、地方の工務店に依頼する

メーカーによって、同じグレードの洗面台でも費用が異なります。リフォーム会社の多くがメーカー小売価格よりも割り引いた価格で商品を提供していますが、メーカーによって割引率はさまざまです。そのため、メーカーにこだわらず、同じグレードの商品群の中でも洗面台本体が安いものを選ぶと、リフォーム費用を抑えられます。

また、洗面所の床や壁紙の張り替えを検討している場合は、洗面所の交換と同時に行うことがおすすめです。張り替えを単独で行うよりも、2万〜3万円ほど安くなる場合が多く、効率的に施工できます。

さらに、知識やスキルがある方は、DIYに挑戦してみるのも1つの方法です。DIYなら、洗面台本体の費用のみで交換できます。また、業者に依頼する場合は、下請け業者が存在しない地方の工務店に依頼することがおすすめです。下請け業者が存在するような大きな会社では、マージンが取られるため、その分費用が割高になります。

以下では、洗面台の交換リフォームにかかる費用を具体的に紹介します。

洗面台本体の費用

洗面所のリフォーム工事にかかる費用の多くが、洗面台本体の価格です。洗面台本体は、モデルや機能などに応じて、ローグレード・ミドルグレード・ハイグレードの3つに分かれます。それぞれの特徴や費用相場は以下のとおりです。

＜ローグレード＞

ローグレードタイプは、最低限の機能が揃った洗面化粧台です。化粧鏡が別売りのものも多く、洗面ボウルと水洗部分のみを備えたシンプルなものもあります。とにかく価格を抑えてリフォームしたい方におすすめです。

• メリット：費用が安い
• デメリット：収納が少ない
• 費用相場：〜10万円弱

＜ミドルグレード＞

ミドルグレードタイプは、ある程度の量が入る収納ラックや大きな鏡などがついた洗面化粧台です。

• メリット：毎日使うには申し分ない機能性を誇る
• デメリット：ある程度の費用がかかる
• 費用相場：10万〜20万円

＜ハイグレード＞

ハイグレードタイプは、大容量の収納スペースや見やすい6面鏡、おしゃれなデザインなど、高機能な洗面台です。とにかく機能性が高い洗面台に交換したい場合におすすめです。

• メリット：機能性が高く使いやすい、収納スペースに困らない
• デメリット：価格が高い、サイズが大きいものが多く、洗面所の間口が狭かったり十分なスペースがなかったりすると設置できない
• 費用相場：20万円〜

工事費用

洗面台本体の価格のほかに、前の洗面化粧台の廃棄費用や交換工事費用として、3万〜5万円かかることが多いです。また、洗面台を外してみたら壁や床にカビが生えていた、というケースもあり、洗面所のクロス・床の張り替えを同時に行う事例もあります。その場合はさらに追加で費用がかかるため注意が必要です。クロスや床を交換する際は、洗面台のリフォームと同時に行うと効率的です。

DIYで洗面台の交換はできる？

洗面台の交換をDIYで行うことは不可能ではありません。DIYでリフォームする際は、以下の手順で行いましょう。

1. 給水専用の穴を開ける
2. 排水口用の穴を開ける
3. 洗面台を設置する
4. シャワー部品を組み立てる
5. レバー部品を組み立てる
6. 接続用の部品を取り付ける
7. 給水栓と水栓ホースをつなげる
8. 排水口に防水キャップを取り付ける
9. 排水ホースを取り付ける
10. 水漏れが起こらないか確認する
11. 目隠しシートを排水口に貼る
12. 洗面台を固定する
13. ミラーキャビネットを固定する
14. 電球や収納トレーなどを固定する

DIYで洗面化粧台を交換する場合、特に配管に関する作業が重要です。洗面所に開ける給水栓や給水口の穴は、適切な位置に開けましょう。蛇口を設置した際は、必ず水漏れがないかを確認してください。DIYで交換できれば、本体部品の3万円ほどで作業可能です。また、慣れていれば3時間ほどで完了します。

ただし、上記のように複雑な手順を行う必要があります。また、ドリルやドライバーなどの工具を使った作業となるため、使い慣れていない方にはおすすめできません。不安な方は、業者に依頼するのがおすすめです。

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今回は、洗面台の交換について、交換するタイミングや注意点、費用相場などを解説しました。洗面ボウルが割れたり、水洗部分に不具合が生じたりした場合は、交換のタイミングです。また、高機能なハイグレード商品に交換することで、洗面所がより便利になります。

洗面台の交換リフォームを行う際は、信頼できる業者に依頼することが大切です。

• 洗面台交換について相談したい
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監修したプロのコメント

洗面台の交換をする時に、よくある失敗は以下のような点があります。

1.既存の洗面台より小さくしたので、壁紙を貼ってない壁面がみえたり、床のクッションフロアの奥行きが合わず、下地が見えてしまった。
2.既存の洗面台より大きくしたので、お風呂のドアや出入り口のドアに干渉して出入りがしづらくなった。
3.奥行きの大きい製品に変更したら、洗濯機の入れ替え時に搬入スペースがなくなり、買い替えで困った。
4.ミラーの上に梁があって、ミラーが入らなかった。
5.既存の洗面台の照明の配線がコンセントになっていなかったので、電気工事が必要になった。
6.おしゃれな収納付きの鏡を取り付けたかったが、壁に下地が無くて、大工工事が必要になった。

洗面台の交換は簡単そうに見えても、実は色々な失敗例があるので注意が必要です。
集合住宅の場合は漏水の危険もあるので、DIYに自信が無い方はプロに依頼するようにしましょう。

この記事を監修したプロ

有田 康子 さん

株式会社R＆R.co

女性目線からの、リフォーム・リノベーション全般のプランニング・現場管理・アフターフォローまで対応可能。電気メーカーにて半導体設計アシスタント・水回りメーカーにてアドバイザー・オーダーキッチンメーカーにて設計職・ハウスメーカーにてリフォーム営業として様々な勤務経験あり。 二級建築士・インテリアコーディネーター・CAD技能者2級・既存住宅状況調査技術者を取得。 その他、断熱、防音、耐震関係の仕事も多数従事している。

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