06/09/2021

和室を洋室へリノベーションするには?費用や注意点を解説

目次


リノベーションの種類・費用

和室から洋室へのリノベーションは、部屋全体を丸々工事するだけでなく、部分的に行うこともできます。工事によって費用や注意点が異なるため、以下でリノベーションの種類ごとに工事の内容を確認していきましょう。


畳をフローリングに張り替える【約10〜30万円】

畳をはがして、フローリングに張り替える工事です。6〜8畳の和室の場合、工事費用は「約10〜30万円」となっています。なお、部屋の広さや使用する床材の種類によって費用は前後するため注意してください。よく使われる床材は、「単層フローリング」「複合フローリング」「クッションフロア」の3つです。


  1. 単層フローリング

単層フローリングは、天然木材である無垢材を使用した床材です。杉やひのき、桜など、天然木材ならではの美しさが魅力的でしょう。ただし、手入れの必要があったり、劣化が早かったりなどの問題もあるため注意が必要です。

また、防音性が低いという点でも気をつけなければいけません。マンションであれば防音規定がある場合も多く、基準を満たさない床材を使用する際は下地材を敷く必要があります。そのため、費用がかさんだり、工期が長くなったりする可能性があるでしょう。


  1. 複合フローリング

複合フローリングは、複数の板を組み合わせた下地材に、木目シートや薄い天然木材などを張って作られた床材です。費用がかからず、防音性も高いため、下地材を敷く必要はありません。様々なデザインがあり、部屋の雰囲気や好みに合わせて自由に選べるのもメリットです。


  1. クッションフロア

クッションフロアは、塩化ビニール樹脂でできた柔らかい床材です。単層・複合フローリングとは異なり、畳の上に敷くだけで簡単に洋室へリノベーションすることができます。手間がかからない分、費用も抑えることができ、手軽に行えるのがメリットでしょう。

ただし、畳との間に湿気が溜まりやすくなり、カビが発生することもあって注意が必要です。また、素材が柔らかいため、重い家具を置くとへこみやすく、気をつけなければいけません。 3つそれぞれの特徴を理解した上で、自分にあった床材がどれか考えてみてください。


注意点

畳を撤去してすぐにフローリングを張ることはできないので、注意しましょう。フローリングの厚みは畳の1/3程度のため、まず「下地木工事」と呼ばれる工事を行い、隣り合う部屋と段差を調整する必要があります。

また、床下では根太(ねだ)という木が組まれており、畳とフローリングでは根太の組み方が異なるため、新たに組み直す工事も必要です。畳だと根太の間隔は455mm前後ですが、畳ほどの強度がないフローリングでは、安定性を保つため間隔を303mm前後にまで狭くしなければいけません。

なお、フローリングは畳よりも断熱性が低くなっており、和室の下地のままだと冬場に冷えてしまうこともあります。そのため、特に古い家では新たに断熱材を敷いたり、性能の高い断熱材に交換したりする必要があるでしょう。



壁や天井を洋室仕様にする【約10〜25万円】

畳からフローリングに変えただけでも、部屋の雰囲気はかなり変わります。しかし、より洋室のテイストを出したいのであれば、壁や天井もリノベーションするのがおすすめでしょう。壁や天井を洋室仕様にするには、洋室風のクロスに張り替えるか、漆喰や珪藻土などの壁に塗装するという方法があります。

6〜8畳の和室において、壁や天井のクロス張りにかかる費用は「約10〜20万円」、塗装を行う場合の費用は「約14〜25万円」です。なお、現代建築における天井の仕様は洋室と和室で変わらないことが多く、天井の工事は行う必要がないこともあります。


注意点

和室と洋室では壁の作りが異なるため、壁の状態によってはクロス張替えや塗装以外の工事が必要になることもあります。和室の壁は真壁(しんかべ)と呼ばれ、柱が見えるような造りになっている場合がほとんど。

一方、洋室では柱が見えなくなるような大壁(おおかべ)という造りになっています。マンションは和室でも洋室と同じ大壁である場合が多いですが、戸建て住宅の和室は真壁が主流です。真壁から大壁に変更するには、約15~25万円がかかるため注意してください。費用を抑えるために、真壁のまま洋室にリノベーションするという方法もあります。



押入れをクローゼットに変える【約10〜50万円】

押入れをクローゼットに変えることで、部屋の一体感が出るだけでなく、衣類が収納しやすくなるというメリットがあるでしょう。工事にかかる費用は、1ヶ所あたり「約10〜50万円」となっています。既存の襖を残し、中に新たな棚を追加する程度の簡易的なクローゼットであれば、10万円以内に収まることが多いでしょう。襖を撤去して新たな扉を取り付けるとなると、25万円前後になります。ウォークインクローゼットにする場合、50万円はかかると思っておいた方がいいでしょう。間取りを変更するような規模になると、50万円以上かかることもあります。


注意点

押入れをクローゼットに変える場合、奥行きの違いに気をつけましょう。押入れは布団を収納するために作られており、奥行きは800~900mm前後となっているのが一般的です。一方、クローゼットの奥行きは基本的に550~600mm前後のため、約300mmの差が生まれてしまいます。

したがって、リノベーションを行うときはこの差を考慮して工夫する必要があるでしょう。奥行きに合うスライド式の収納家具を置いたり、ハンガーパイプを2本設置したりするのがおすすめです。



襖をドアに変える【約5~20万円】

和室ならではの襖を、洋風の引き戸や開き戸に変更するという工事です。1ヶ所あたりの工事にかかる費用は「約5〜20万円」となっています。

襖から引き戸に変更する場合、ドア自体と敷居を交換するだけで比較的工事が簡単なため、費用を抑えられるでしょう。襖を開き戸にする場合は、廊下や隣接する部屋との段差を埋めなければならない分、費用と工期がかかります。


注意点

車いすでの生活や介護のしやすさを考慮し、バリアフリー化を検討している方は、開き戸ではなく引き戸の方がいいかもしれません。開き戸の場合、ドアを開閉するスペースが必要であり、内側に開くときは少し後ろに下がらなければならないため不便です。

また、開いた扉が歩行の妨げになってしまうこともあるでしょう。一方、引き戸であればそのような心配はありません。家族のライフスタイルに合わせて、ドアの種類を選ぶようにしてください。



和室全体を洋室にリノベーションする【約50〜100万円】

上記のすべての変更を行い、和室全体を洋室にリノベーションするには50万円以上かかると思っておいた方がいいでしょう。戸建て住宅かマンションなのか、各部分にどれくらいこだわるかなどによって費用は変わってきます。

場合によっては、100万円以上かかることがあるかもしれません。使用する素材や、部分ごとの工事内容を工夫することで予算を抑えることもできるため、業者とよく相談するようにしましょう。



和室を洋室にリノベーションするときの注意点

ここまでで、リノベーションの種類ごとに費用と注意点を解説してきました。以下では、全体に共通する注意点についてまとめていきます。


和室と洋室の違いを理解する

和室と洋室では、床や壁などの造りが全く違います。まずはこれらの違いを理解してから、リノベーションの計画を立てましょう。戸建て住宅の場合、和室から洋室に変えることで下地の補強工事や断熱工事が必要になる可能性が高く、注意が必要です。 マンションであれば、リノベーションによって防音性が変わる可能性があるため、防音規定をしっかり確認しなければいけません。

特に畳からフローリングに変える場合、一般的に防音性は下がってしまいます。多くのマンションではフローリングの遮音等級が指定されており、「L-40」または「L-45」のフローリング材を使用しなければいけません。事前に防音規定を確認し、不安であればマンションの管理組合に相談するようにしましょう。


室内の安全性・バリアフリーを考える

リノベーションを行うときは、デザインや費用だけではなく、安全性や生活のしやすさも重視しましょう。家はあくまで快適に生活するための空間です。見た目ばかり気にして、リノベーションが終わってから危険な場所を見つけたり、不便さを感じたりしないように注意しましょう。

特に高齢者の家族と住む場合、少しの段差でも転倒の危険性があったり、車椅子を使用する際に不便だったりするため、気をつけなければいけません。


マンションの場合は管理規約を確認する

マンションでリノベーションを行う際は、管理規約を必ず確認するようにしましょう。上記で述べた防音規定も、管理規約の中に記載されています。マンションによっては、工事を行える日や時間帯が指定されていたり、近隣から工事の同意書を取らなければならなかったりすることも。管理規約を確認しないまま工事を進めてしまうと、後からトラブルにつながる恐れがあるため注意してください。



和室を洋室にリノベーションするメリット

そもそも和室を洋室にリノベーションすることで、どのようなメリットを得られるのでしょうか。以下では、主な3つのメリットを紹介します。メリットを魅力的に感じた方は、自宅のリノベーションを検討してみてもいいかもしれません。


メンテナンスが楽になる

一般的な和室には、畳や襖や障子などがあります。これらを長く使用するためには、定期的なメンテナンスが必要です。特に、畳はダニが発生しやすく、清潔に保つためには天日干しやダニスプレーなどで対策しなければいけません。

また、小さなお子様やペットがいる家庭では、襖や障子が傷ついてしまう恐れもあるでしょう。その都度貼り直しの手間がかかり、大変です。

一方、洋室は床がフローリングのため、畳ほどの定期的なメンテナンスが必要ありません。掃除機やフローリングワイパーだけでも、日常的な掃除は十分行えます。家にいる時間が短い方や、メンテナンスを行う時間がないほど忙しい方は、洋室が適していると言えるでしょう。


模様替えがしやすく、重量のある家具も置きやすい

洋室の場合、フローリングの上にカーペットやラグを敷いたり、家具の配置を変えたりして、気軽に模様替えができるでしょう。

しかし、和室の場合は湿気が溜まりやすく、畳にカーペットやラグを敷くのはあまり良しとされません。家具の位置を変えるにしても、物を引きずると畳が傷ついてしまうため、全て持ち上げて運ぶ必要があり一苦労です。

また、ソファやベッドなど、重量のある家具を置きやすいのも洋室ならではのメリットでしょう。畳と比べて、フローリングの方がへこみや置いた跡が残りにくくなっています。


家全体に一体感が生まれる

洋室は、和室よりもリビングやダイニングと調和のとれたデザインがしやすく、家全体に一体感が生まれます。特にリビングと隣接した部屋であれば、一体感が生まれることでより広く感じられるようになるでしょう。和室に馴染みのない若い方は、洋室のほうが落ち着く空間を演出しやすいかもしれません。また、最近の家具は洋室で使われる前提のものも多く、個性を生かした部屋づくりを楽しめます。



業者に依頼するときのポイント

最後に、業者へ自宅のリノベーションを依頼するときのポイントについて紹介していきます。


目的を明確にする

まず、なぜ和室から洋室にリノベーションしたいのかを考えましょう。現在の不満点や希望を洗い出し、リノベーションの目的を明確にします。目的が曖昧なまま計画を立てて工事に入ると、工事の途中や終了後に「もっとこうしたい」「やっぱりここは変更したい」と気が変わるかもしれません。計画を変更すると、余計な費用と工期がかかってしまいます。

また、無駄なオプションをつけて費用がかさむ原因にもなるでしょう。目的が明確だと業者も依頼を受けやすく、より自分たちのニーズを満たすような提案をしてもらいやすくなります。


予算内でできることを考える

リノベーションの目的を明確にするのと同時に、工事の予算もある程度決めておきましょう。予算を決めてその範囲内でできることを考えると、無駄を省くことができます。

また、できる工事に限りがある場合も考えて、あらかじめ実現させたいことの優先順位を決めておくのがおすすめ。優先順位に応じて、どこの施工に予算を使うかが考えやすくなり、さらに理想のリノベーションへ近づくでしょう。


打ち合わせでは具体的なイメージを伝える

業者との打ち合わせでは、写真やイラストなどを用いながら、リノベーションについて具体的なイメージを伝えるようにしましょう。イメージが抽象的なままだと、意思疎通が取りにくく、話し合いがスムーズに進みません。

ポイントは、「実現したい」「好みのデザイン」だけでなく、「避けてほしい」「嫌いなデザイン」についても伝えること。マイナスなイメージも伝えることで、より自分の理想が伝わりやすくなります。リノベーション会社のサイトにある施工事例や、リノベーションの事例が紹介されている雑誌などで写真を集めるのがおすすめです。


依頼前に施工事例を確認する

業者へ見積もりを依頼する前に、業者のホームページから施工事例を確認しておくのがおすすめです。施工事例を見て、雰囲気やスタイルが合わないと感じた業者は除外した方が良いでしょう。得意ではないスタイルのリノベーションを依頼しても、理想通りの仕上がりとならない可能性が高いためです。

また、施工事例を見るときは、デザインだけでなく予算もチェックするのがポイント。できるだけ自分の予算と近い予算の事例が多いほど、業者から幅広い提案を受けやすく、打ち合わせもスムーズに進むでしょう。


複数の業者から見積もりをもらう

今回紹介したリノベーション費用は、あくまでも目安です。自宅の状態によって補強工事の有無や使用する素材などが変わってくるため、一概に費用がいくらかかるとは言い切れません。自宅のリノベーションにかかる費用がどれくらいかを知るには、いくつかの業者から見積もりを取る「相見積もり」がおすすめです。

相見積もりを取ることで、自分の依頼した内容にかかる費用の相場感が掴めるでしょう。また、様々な提案を受けられるため、良いリノベーションの案に巡り合う可能性が高くなります。複数の提案を比較し、自分の目的を実現できそうな信頼できる業者を見つけましょう。



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