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防水工事とは?リフォームするなら知っておきたい基礎知識

2022/10/12 2024/04/05
防水工事とは?リフォームするなら知っておきたい基礎知識

防水工事は、雨や雪などが建物内部に浸入するのを防ぐ、建造物にとっては欠かせない工事です。そこで今回は、防水工事がどんな工事なのか知りたい方に向けて、防水工事の工法や流れ、費用相場について詳しく解説します。

防水工事とは

防水工事とは、建物内部に雨水が浸入することを防ぐための工事です。施工箇所としては、水の浸入源となる屋根や屋上、ベランダ、バルコニー、外壁などがあります。

新築時は防水工事を行ったばかりなので心配いりませんが、年月を経ると建物の老朽化などにより、ひび割れや傷みが発生します。そこから漏水するといったリスクがあるため、防水工事が必要となるのです。

防水工事の目的と意味

建物に防水工事を施す目的は、大きく分けて2つあります。

1つ目は、建物の劣化を防ぐことです。雨水の浸入により、木造では建物を支える柱や梁が腐り、コンクリートでは鉄筋に錆が発生し、建物の強度は著しく弱くなります。

2つ目は、カビの発生を防ぐことです。漏水箇所の周辺ではカビが発生する恐れがあります。カビは、ぜんそくや鼻炎などのアレルギーを引き起こすこともあります。

以上の意味合いから、防水工事は、安心して安全に暮らせる住まいを維持するため重要なものといえるでしょう。

防水工事の工法

防水工事の工法には、主に以下の2つの種類があります。

  • 密着工法
  • 絶縁工法

ここでは、それぞれの特徴について確認していきましょう。

密着工法

密着工法とは、雨水の浸入や漏水から建物を守るために防水層を何層にも重ね、下地に密着させる工法です。住宅のベランダなどで行われる、最も一般的な防水工事です。

メリットは、下地にそのまま施工できるため工期が短く、コストパフォーマンスが高いことでしょう。防水層と下地の間に空気を含まないので、人や車が通行しても耐えられるレベルの強度を保つことができるのも魅力です。

一方で、防水層が下地と密着することによって、下地の劣化や水分に影響を受けやすく、ひび割れや膨れが発生しやすくなります。

絶縁工法

絶縁工法とは、防水層と下地を密着させずに、その間に空気を含ませて通気層を設ける工法です。もともとはアスファルト防水工事の工法でしたが、現在はさまざまな施工に使われています。

防水層が下地から浮いているため、下地にひび割れや浮きなどが生じていても影響を受けないのがメリットです。また、密着工法に比べて耐久性があり、維持管理費用を抑えることができます。

ただ、防水層と下地の間に空気層があるので、人や車が頻繁に通る場所や、重い物を置く場所には適しません。強度面では密着工法に劣るといえるでしょう。

防水工事4つの種類

防水工事は、主に以下の4種類があります。

  • ウレタン防水
  • アスファルトシート防水
  • FRP防水
  • 塩ビシート防水

施工場所や状態、目的に合わせて適切な防水方法を選択します。

ここでは、各種類の特徴や耐用年数をみていきましょう。

ウレタン防水

ウレタン防水は、ウレタン(塗膜防水)という樹脂を液状にして重ね塗り、継ぎ目のない防水層を形成し、水の浸入を防ぐ工法です。防水工事の中で最もスタンダードな方法です。

液状の材料を使用するので、どんな形状の場所にも施工可能なのがメリットでしょう。

シームレスで美しい防水層を形成できるのも魅力ですが、一方で手作業だからこそ、塗装のムラなど均一性に難しさがあります。

耐用年数は、約10〜13年です。

アスファルトシート防水

アスファルトシート防水とは、アスファルトに合成繊維不織布を含ませて作った防水シートを張り合わせていく工法です。耐久性に優れており、新築時の防水工事で多く採用されている防水工事です。

ただ、アスファルトを熱して溶かす際に煙と臭いが発生するため、周辺への影響を配慮する必要があります。

耐用年数は、約12〜20年です。

FRP防水

FRP防水とは塗膜防水の一種で、FRP(繊維強化プラスチックの略称)を敷いた上にポリエステル樹脂を塗布して硬化し、防水層を作る工法です。そのままでは紫外線に弱いため、トップコートを塗布します。

軽量で耐久性に優れている点がメリットで、ベランダやバルコニーでよく利用されています。

一方で、紫外線から守るトップコートは劣化するため塗り替えが必要なこと、また弾性に乏しく割れやすい点はFRPのネックな部分といえるでしょう。

耐用年数は約 10〜15年です。

塩ビシート防水

塩ビシート防水とは、塩化ビニール樹脂で作られた防水シートを下地に貼り付ける工法です。

既存のシートの上に塩ビシートをかぶせることもできるという施工の手軽さと、紫外線や熱に対して耐久性が高い点がメリットです。

ただし、シートを敷きにくい複雑な形状の下地では施工できない場合がある、というデメリットも知っておく必要があるでしょう。

耐用年数は約 12〜15年です。

【種類別】防水工事の費用相場

防水工事の費用は施工方法によって変わるので、予算がある場合は、事前に相場を確認しておくことが大切です。

ここでは、防水工事の種類ごとに1㎡あたりの費用相場をまとめました。住宅の構造や業者によって大きく変動する可能性があるので、あくまで目安ですが、今後の参考にしてください。

ウレタン防水

ウレタン防水の費用相場は、2,500円〜7,000円/㎡です。

塗料のグレードによっても費用は異なります。ウレタン防水は、防水加工をする形状を問わず簡単に施工ができる上に、単価が安いというのが大きな魅力でしょう。

逆に、他の種類の防水工事に比べて耐久性が低いため、単価は安いですが数年に一度は塗り直しが必要ということになります。

アスファルトシート防水

アスファルトシート防水の費用相場は、5,500〜8,000円/㎡です。

アスファルトシート防水には熱工法、冷工法、トーチ工法という3つの施工方法があり、熱工法から順に道具や工程が減ります。したがって、それに比例して単価も「熱工法>冷工法>トーチ工法」の順に安くなる傾向があります。

また、大きな道具を使う場合もあるので、施工場所の面積が狭いより広い方が、1㎡あたりの費用は安くなることもあるようです。

FRP防水

FRP防水の費用相場は4,000〜7,500円/㎡です。

FRPはプラスチック素材のため強度が高い反面、伸縮性に乏しいので紫外線に弱いです。長く紫外線にさらされると、ひび割れが発生してしまいます。

そのため、トップコートで防水層を保護する必要があり、約5年に一度トップコートの塗り替えが推奨されています。つまり、他の防水工事に比べてメンテナンスに費用がかかるのです。

塩ビシート防水

塩ビシート防水の費用相場は2,100円〜7,500円/㎡です。

塩ビシート防水は、施工面積が広くなるにつれて、工事費がお得になる傾向にあります。また、平らな場所への施工が適しているという特徴から、屋上に採用されることが多い防水工事です。

したがって、広い屋上への施工が最もコストパフォーマンスが良いということになります。

防水工事の流れと期間

防水工事の流れには、主に以下の4種類の作業があります。

  1. 高圧洗浄(高圧洗浄機で防水面のホコリや汚れなどを落とす)
  2. 下地処理(防水材の密着性向上のために下地を整え、既存の防水層を撤去する)
  3. 下地補修(下地表面の破損を修復する)
  4. トップコート塗装(防水層を保護するため、塗料を上から塗布する)

施工にかかる期間ですが、ベランダやバルコニーは比較的面積が小さいので、数日で完了するでしょう。

大型の建物で足場を組む必要がある屋根や屋上などの場合は、2ヵ月くらいかかることがあります。

業者選びのポイント

防水工事は、防水工事を取り扱う塗装業者や工務店などに依頼するのが一般的です。業者も、防水工事の工法や種類のいずれかに特化している場合がほとんどで、それだけ防水工事は専門性の高い分野といえます。

業者選びの際には、どの防水工事に特化し、どれぐらい詳しいのかをチェックすることが重要です。

なお、防水工事のDIYはお勧めできません。失敗すると雨漏りにつながり、建物を傷めるリスクがあるためです。さらに自身で防水工事を行って水漏れを発生させてしまうと、保証が受けられないことも把握しておくべきでしょう。

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防水工事には複数の工法や種類があり、メリット・デメリットもさまざまです。施工場所や状態、目的に応じて適切な防水工事を選択することは難しいため、経験豊富な専門業者への依頼がお勧めです。

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