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床暖房にリフォームしたい!後付けの方法や費用を確認

2022/10/31 2024/04/03
床暖房にリフォームしたい!後付けの方法や費用を確認

部屋全体を暖められる床暖房は戸建て・マンション問わず設置でき、人気のリフォーム工事です。床暖房には電気式と温水式があり、それぞれ特徴や設置費用・ランニングコストが異なります。また、床暖房自体にもメリット・デメリットがあるため、リフォーム前に必ず確認しましょう。

ここでは床暖房のリフォームについて、種類やメリット・デメリット、工法や費用相場などを解説。さらにリフォーム時の注意点や、信頼できる業者を簡単に見つけられるサービスについてもご紹介します。床暖房リフォームを検討している方は必見です。

この記事を監修したプロ
並木 雄一郎 さん

ナミキ工務店株式会社

床暖房とは?種類別の解説

床暖房とは、床下に熱源を設置して部屋全体を暖める暖房器具のことです。床に伝わる電動熱と、電磁波がものにぶつかって発生する輻射熱を利用しています。エアコンの熱が届きにくい足元を暖めてくれるため、冬場におすすめの暖房です。床暖房は、戸建てでもマンションでも、後からリフォームで設置できます。

床暖房は、電熱線が入ったパネルを床下に組み込む電気式と、ガスで床下の水を温める温水式の2種類です。以下では、それぞれの特徴とメリット・デメリット、初期費用とランニングコストについて解説します。

電気式

床下に電気で発熱するヒーターや電熱線を組み込んだパネルなどを設置し、ガスによる温水ではなく電気の力で暖めるのが、電気式の床暖房です。電気式のメリットは、設置が比較的簡単で、費用も安いことです。リフォーム工事にかかる期間は1日程度で、気軽に設置できます。

一方、温度が上がるまで時間がかかる点や、電熱線の結合部分は発熱しないため床全体を均一に暖めるのが難しい点、低温やけどのリスクがある点がデメリットです。部屋全体を暖めて快適にするというよりは、狭い部屋を一時的に暖めるのに適しています。

10畳ほどの広さに設置する場合、設置費用は60万〜70万円程度です。また、ランニングコストである1ヶ月の電気代は7,000円程度です。

温水式

温水式は、床下にパイプを通し、ガスで温めた温水を循環させて部屋全体を暖める床暖房のことです。ランニングコストが電気式よりも安く、温度も上がりやすいため部屋を均一に素早く温めて快適な空間を作りやすいというメリットがあります。

一方、リフォームには配管設備の設置が必要なため、電気式よりもリフォーム費用がかかり、工期も1〜3日程度かかることが多いです。

10畳ほどの広さに設置する場合、設置費用は70万〜80万円程度、1ヶ月の電気代は4,000円程度です。

床暖房のメリットとデメリット

床暖房には、メリットとデメリットがあります。部屋全体を快適に暖められ、メンテナンスの手間ががかからない点や空気を汚したり乾燥させたりせずに暖められる点は、床暖房ならではのメリットです。

一方、暖まるまでに時間がかかる、設置に時間と費用がかかるなどのデメリットがあります。特に、電気タイプに比べて温水タイプは設置にコストがかかるため、注意が必要です。ここでは、床暖房設置前に理解しておきたい、メリットとデメリットについて解説します。

メリット

床暖房のメリットは、以下のとおりです。

  • 足元から暖められる
  • メンテナンスに費用や手間がかからない
  • 乾燥しづらく部屋全体を快適に保てる

エアコンの暖房機能は、上から温風で部屋を温めますが、温かい空気は上に上がるため足元が暖まりにくいです。床暖房なら、冷えやすい足元を暖められます。

また、電気式も温水式も、基本的には掃除や給油といったメンテナンスが必要ありません。10年に1度ほど熱源機を交換すればよいだけで、メンテナンスに費用や時間がかからず、使いやすいのが大きなメリットです。

さらに、エアコンの暖房機能と異なり、空気が乾燥しづらいのもメリットでしょう。部屋の空気も汚れないため、快適に使用できます。

このように、床暖房にはさまざまなメリットがあり、設置がおすすめです。

デメリット

一方、床暖房には以下のようなデメリットがあります。

  • 暖まるのに時間がかかる
  • 設置工事に費用がかかる

床暖房は、一定の温度まで暖まるのに時間がかかるのがデメリットです。特に電気式床暖房の場合は、暖まるのに時間がかかります。部屋全体を部屋の広さや地域などによって異なりますが、1時間程度必要な場合もあるのです。電気式の場合は、電熱線の結合部が暖まらないため、部屋全体を均一に加熱できません。加熱ムラは快適さを左右します。

また、設置工事に費用がかかる点もデメリットです。特に温水式の場合は、床下に温水を循環させるパイプを設置する必要があり、初期費用がかかります。

このように、床暖房にはデメリットもありますが、空気の乾燥や汚れを防げるなど床暖房ならではのメリットもあります。メリット・デメリットを勘案して設置するか否かを判断しましょう。

工事の方法

床暖房のリフォーム工事には、直張りと張り替えの2種類の施工方法があります。前者は、既存の床を撤去せずそのまま暖房を設置する方法、後者は床を撤去して床下に設置し、フローリングや新しい床に張り替える方法です。それぞれ工事にかかる費用や工事後の住宅の状態などが異なります。

そのため、リフォーム前にそれぞれの工法の違いを理解することが必要です。温水式暖房を使用している場合、熱源機を新たに設置するという工事もあります。

以下では、それぞれの工法のメリット・デメリットや費用について解説します。

直張り

直張りは、既存の床に床暖房をそのまま設置する施工方法です。フローリングなどを撤去する必要がないため、工事の価格を抑えられるというメリットがあります。

マンションや住宅のタイプによっては、床の張り替えリフォームが認められない場合もありますが、直張りはそうした住宅でも床暖房を設置しやすい方法です。あらゆる住宅タイプに対応し、手軽に床暖房を設置できる方法といえます。

一方、設置した部分の床が高くなってしまう点がデメリットです。段差が生じるため、見た目の美しさにこだわる方や、お年寄りや小さい子どもがいる家庭にはおすすめできません。

直張りの場合、床の撤去代がかからないため、工事にかかる費用のほとんどが床暖房の製品の価格です。そのため、10畳あたり費用相場は電気式が60万円程度、温水式なら70万円程度です。

全面張り替え

全面張り替えは、既存の床を撤去して床暖房を設置し、フローリングや新しい床に張り替える施工方法です。直張りと異なり、床をフラットにできます。フローリングを張り替えるタイミングで一緒に行うのがおすすめです。

一方、床を撤去する分製品価格以外に撤去費用がかかる点や、工期がかかる点、マンションなど一部住宅タイプでは対応できない点がデメリットです。全面張り替えの場合、工期は4〜5日ほどかかります。

10畳あたり費用相場は、電気式が60万円弱程度、温水式なら70〜80万円程度です。

熱源機の設置

すでに温水式床暖房を使用している場合、新たに熱源機を設置できます。熱源機とは、高い温度で水を温めて暖房として利用するために必要な専用の機器のことです。お風呂やキッチンなどでお湯そのものを利用するのが給湯器である一方、熱源機はお湯を暖房として利用するために必要です。

熱源機には、ヒートポンプやエコキュートのように電気を熱源とするタイプと、エコウィルのようにガスを熱源とするタイプ、さらに電気とガスをどちらも使うタイプがあります。それぞれ異なる機能が搭載されていますが、ガスタイプの一部を除けばすべて床暖房に対応しています。

熱源機の設置費用は以下のとおりです。

  • 電気タイプ:30万〜100万円
  • ガスタイプ:10万〜50万円
  • 電気とガスタイプ:10万〜50万円

リフォームするときの注意点

床暖房をリフォームで設置する際は、以下の注意点を押さえましょう。

  • 電気容量を確認する
  • 設置する面積を考える
  • 床暖房に適した種類の床材を選ぶ
  • マンションの場合は管理組合などに相談する

床暖房を設置する際は、電気容量の確認が必要です。部屋の何割に床暖房を設置するかの検討も行いましょう。床暖房を選ぶ際は、床材の選定も重要です。

マンションの場合は、そもそもリフォームできない場合もあります。「リフォームはできても、温水パイプを通す必要がある温水タイプは設置できない」のように、制限があるケースも多いようです。以下では、リフォーム時の注意点について解説します。

電気容量の確認

電気容量が不足していると、床暖房が稼働するために必要な電気を確保できず、部屋を暖められる温度になるまでに時間がかかったり、ブレーカーが落ちたりしてしまいます。

特に、電気を使って温度を上げる電気ヒーター式の場合は、1日に必要な電気量と現在の電気容量をしっかり確認してください。電気容量が足りない場合は、別途電気容量を増やす工事の検討が必要になります。

また、マンションの場合は、マンション全体で使用できる電気容量に余力があるのかを管理組合に確認することが必要です。

設置する面積を考える

床暖房は、部屋の床下全体に設置する必要はありません。基本的には、床面積の6〜7割以上に設置すれば、部屋を快適に暖められます。もちろん、熱源を設置する面積が大きいほど部屋は暖かくなります。ただし、その分施工費用や電気代などのランニングコストもかかるため、設置面積には工夫が必要です。

ソファやベッドのような大きい家具を置く場所には床暖房を設置しない、普段よく過ごす場所や日が当たりにくい場所に優先的に設置するなど、設置面積が5〜7割になるような工夫をしましょう。部屋全体をムラなく暖めたい場合は、温水式がおすすめです。

床暖房に適した床材を選ぶ

床材の中には、床暖房に適しているものとそうでないものがあります。そのため、施工時にフローリング材や床材を選ぶ際は、床暖房に対応したものを選びましょう。

多くの住宅で使われる複合タイプのフローリングは、熱に強くありません。そのため、乾燥や湿気で簡単にひび割れや反りを起こしやすいです。床暖房には、対応の無垢フローリングや仕上げ材として熱に強いコルクを選ぶのがおすすめです。床暖房に対応しているフローリングは、温度変化による収縮が起こりにくいよう、表面に様々な加工が施されています。

また、床暖房の上に座ったり寝っ転がったりすることを考えて、柔らかい仕上げ材を選ぶ方法もおすすめです。畳やカーペットを選べば、快適に床暖房の暖かさを感じられるでしょう。

マンションの場合は管理組合などに相談する

リビングや部屋を快適な空間にできる床暖房の設置は、マンションでも人気があるリフォームの1つです。しかし、マンションで床暖房リフォームを行いたい場合は、必ず管理組合などに相談しましょう。管理規約でさまざまな制限が設けられていることが多く、場合によっては設置できないこともあります。

床の張り替えが禁止されている物件や、床下に温水用のパイプを通す工事が認められていない物件もあり、希望の床暖房が設置できないケースもあるのです。

リフォーム業者と契約後に工事が行えないことがわかった場合、費用が無駄になってしまいます。そのため、業者に相談する前に、必ず管理組合などに相談しましょう。

ゼヒトモで床暖房のリフォームのプロを探す

今回は、床暖房リフォームについて床暖房の種類やメリット・デメリット、費用相場や工事の方法などについて解説しました。さらに、リフォーム時の注意点についても解説しました。床暖房リフォームを依頼する際は、信頼できる業者を見極める必要があります。

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監修したプロのコメント

床暖房の導入を検討している方は、床暖房に適さないフローリングがあることも覚えておきましょう。フローリングに無垢材を使用している場合は、温度の変化で木材が伸び縮みして隙間が大きくなってしまうため注意が必要です。

温水式と電気式でそれぞれメリット・デメリットがありますが、床をすぐに温めたい方は、瞬時に温めることができる温水式がおすすめです。電気式では温まるまでに時間を要するので、導入コストや部屋の大きさなどを考慮しながら、どちらを導入するか決めるようにしましょう。

この記事を監修したプロ
並木 雄一郎 さん

ナミキ工務店株式会社

戸建て新築・浴室リフォーム・キッチンリフォーム・トイレ入れ替え・サッシ入れ替え・フローリング貼り替え・間取りの変更・クロス貼り替え・外壁塗装・外構工事・ウッドデッキなど、お家のことならトータル的に対応可能。 また、100棟以上の戸建て新築工事経験があり、大工・電気・水道などのプロフェッショナルの職人が在籍している。

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