05/05/2017

猫の便秘は危険!原因と解消法5つ

ペットの猫は便秘気味ではありませんか?毎日ちゃんとウンチがでていますか?「猫のトイレに便がない」「動きが鈍くなっている」「トイレにいる時間が長い」などの行動が見られるときは、便秘かもしれません。猫の便秘は人間の便秘とは違い、そのまま気づかずに放っておくと重大な病気を引き起こす可能性があります。

(参照元情報:パティ動物病院おおしま動物病院あおぞら動物病院アリイ動物病院、2017年5月現時点情報。医療に関する判断は必ず専門の医師の判断を仰ぐようにしてください。)

猫が便秘気味な時に考えられる原因

1.水分不足

猫 便秘 原因 解消法

便秘の原因のひとつは水分不足です。冬は寒くなり猫も水をあまり飲まなくなりますし、夏は汗をかき体内の水分量が落ちります。また、多頭飼いなどで気の合わない同居猫がいたり、水を飲んでいるときに嫌な思いをしたなどの、ストレスを感じることでも、水を飲まなくなる可能性もあります。

猫がきちんと水を飲んでいるか、ストレスを感じていないか、注意深く観察してあげてください。

2.毛玉を飲み込みすぎて吐き出せていない

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猫はよく自分の体をなめていますよね。これは猫にとって欠かせない作業なのですが、この時、毛が抜けて一緒に飲み込んでしまいます。
この毛が毛玉となり、うまく排泄されず胃や腸に溜まり、腸の動きが悪くなることを「毛球症」といい、便秘が引き起こされる原因としてもっとも多いものとなります。毛玉対策用の食事をさせるなど、毛玉ケアをしてあげましょう。

3.病気にかかっている

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他に考えられる原因として、病気にかかっている可能性があります。腸閉塞、尿路結石、慢性腎不全、癌、切れ痔、腎不全などが考えられます。

4.何日ウンチをしなかったら便秘と判断するのか

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猫はだいたい1日1回はウンチをします。3日以上出ていない場合は、便秘や病気をうたがった方がいいでしょう。

他にも、何度もトイレに行く、ウンチをするポーズをずっとしているのに出ていない、細いウンチしか出ていないなどの行動が見られるときも、便秘の可能性があります。

5.こんな症状も出ていたら注意!重症になる前に獣医師の診察を

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猫の便秘は重症化することがあります。血を吐いたり、血便がでる、歩き方がおかしい、動かない、尿の出方がおかしいなどのいつもとは違った様子が見られる際はすぐに獣医師の診察を受けた方が良いでしょう。

便秘の解消法5つ

1.自宅でできる対策をとって様子を見る

猫が便秘かな?と思ったら、まずは家でやってあげられることをしてみましょう。思いつく点を改善しても、水を飲まないようであれば、キャットフードに水をまぜるなどして水分をとらせてあげるといいでしょう。

人間の便秘にも効くビオフェルミンは、猫にも効きますし、副作用もない優れものです。お湯などで溶かし(顆粒のものが使いやすい)ペースト状にしたビオフェルミンを、缶詰などの餌にまぜて食べさせてあげましょう。ただしあくまでも人間用の薬ですので与える時は獣医師や専門家に相談の上が望ましいです、もしくは猫用のビオフェルミンを処方してもらってください。

この時に気をつけたいのは、餌をほんの少しにすることです。たくさんの餌にまぜてしまうと、薬も一緒に食べ残してしまうことがあります。

2.動物病院に連れて行く

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猫の便秘は重症化してしまう恐れがあります。便秘の結果、症状と状態によっては、宿便が腸に溜まって腸の直径が4〜6センチ程度になったものを掻き出すようなこともあるそうです。猫も、お腹が膨れて苦しかったでしょうね。便秘がひどくなった猫のレントゲンをとると、巨大なウンチの塊が腸につまっているのを見ることができます。

病院では検査結果をもとに、浣腸などの処置や、整腸剤などの薬で、溜まっていたウンチをうまく排泄できるようにしてもらえます。また、便秘対策用の餌などの相談にも乗ってもらえます。

3.油を摂取するといいというのは本当なのか

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亜麻仁油、ココナッツオイル、サラダ油、オリーブオイル、グレープシードオイル、ごま油などの油類を猫にあげると便秘に効くといいます。

これらの油は自然の便秘薬などとよばれ便通をよくします。ですが、植物性の油を与えましょう。つまり、馬油とフィッシュオイルは避けてください。猫の餌に、ほんのティースプーン1杯ほどの植物性油をまぜてあげます。

4.この食材が便秘に効くというのは本当なのか

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ヨーグルト、ヤクルトミルミル、無塩バター、マーガリンなどは、猫の便秘にも効果があるのでしょうか?確かにインターネット上の個人ブログや意見では、「猫にあげている」「猫にあげるよいいよ」といった意見を読むことができます。ただしこれらの食材はすべて人間用のものです。人間が動物用の餌を食べないように、猫にも猫に適した食べ物があります。もちろん与えて見て様子を見ることもできますが、何かあってからでは遅いのではないでしょうか。

獣医師が推薦しているのは、今まで与えていたキャットフードと全く違う種類のキャットフードに変えて様子を見ることです。ドライフードを与えていたのであればウェットフードを与えてみる、成猫用を与えていたのであれば子猫用や老猫用に変えてみるなど、餌を変えて腸に刺激を与えてあげましょう。

5.便秘気味の猫にしてあげたいこと

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フードを見直す

便秘気味の猫には、繊維質や食物繊維を多く含む、便秘猫用の餌や缶詰などにかえてあげるといいでしょう。また、猫用の乳酸菌なども販売しているので試してみるのもいいでしょう。

水分を摂取しやすくする

水を飲まないのであれば、水分を摂取しやすくなる工夫をしてあげましょう。

猫用のミルクを用意してあげたり、ドライのキャットフードにお湯などを少しまぜてあげる、ドライを与えていたけれどウェットのキャットフードに変えるなど、口にするものの水分量を増やしてあげるようにすると、自然と水分摂取量が増えるでしょう。

最後に

また、スキンシップをかねてマッサージをしてあげることも効果的です。仰向けにねかせておなかを「の」の字にやさしくマッサージしてあげてみてください。あまり改善が見られず猫の行動がおかしいなと思った場合には早めに医師の診断を仰ぐことが大切です。

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