03/09/2022

【体験レポート】初心者でも上手にできる!?フラワーアレンジメント教室で心豊かな時間を

取材協力・記事監修いただいた専門家

齋藤亜希子さん

都内を中心(対面レッスン)に「ハンドメイドサロン*HANA」を主宰。海外での文化活動もあり、大手フラワースクールでの指導経験は20年、生徒数は延べ2,000人以上となり、お花の講師歴24年の齋藤さん。現在はオンラインレッスンやワークショップ、子供花育、企業講座など幅広く活躍中です。スクールは、空気をキレイにしてくれるお花「空気触媒のお花」の認定校にもなっています。



目次

■フラワーアレンジメントで花のある暮らしを
■【体験レポート】生花を使ったフラワーアレンジメントに挑戦
■【インタビュー】フラワーアレンジメント教室に関して、教えてください
■自分のニーズに合うフラワーアレンジメント教室を探そう



フラワーアレンジメントで花のある暮らしを

コロナ禍の影響もあり、おうち時間の大切さを実感する昨今。リビングにお花を飾るなど、生活に緑を取り入れている方も多いのではないでしょうか。色とりどりの可愛らしいお花たちは、見ているだけでも心が豊かになります。

そこで今回は、習い事としても人気の高い「フラワーアレンジメント」に注目し、実際のレッスンの様子を体験してきました!技術が必要で難しそう、というイメージを抱きがちなフラワーアレンジメントですが、基本を習得すれば自宅でも気軽に楽しむことができる、その魅力をたっぷりお伝えします。

まずは知っておこう!フラワーアレンジメントとは

フラワーアレンジメントは、深さのある花器に置いた吸水スポンジに花材を挿していき、デザインしながら飾りつけをしていくもの。さまざまなお花やグリーンを使って作り上げますが、お花の種類はもちろん、サイズのバリエーションも豊富です。手に収まる小ぶりなものから、結婚式などで飾られるような大きなものまで作成できます。

フラワーアレンジメントで扱う花材

・香りや触感なども楽しめる「生花」
・本物の花を加工している「プリザーブドフラワー」
・生花をリアルに再現している「アーティフィシャルフラワー」
・ハンドメイドサロン*HANAならでは!空気をキレイにしてくれるお花「空気触媒のお花」

どの花材を使うかでアレンジメントする際の楽しみ方や仕上がりも変わってきます。特にアーティフィシャルフラワーなどは、生花と違って表現や扱いも難しくなく、初心者向きです。目的や用途に合わせ、自分好みを選んで楽しんでくださいね。


【体験レポート】生花を使ったフラワーアレンジメントに挑戦

※撮影時のみ、マスクを外しております(以下同)

こんにちは。フラワーアレンジメントは初体験!自称お花好き・Zehitomo編集部の私が、レッスンの様子をレポートします。

今回体験したのは、都内を中心に対面レッスンを実施している「ハンドメイドサロン*HANA」です。講師の齋藤さんは、オンラインレッスンやワークショップ、子供花育、企業講座など幅広く活躍中。バリバリ働いている姿が印象的だったのでキビキビした方だと思っていましたが、お会いすると穏やかで笑顔が素敵な先生です。多くの生徒さんに信頼されているのが、第一印象からも伝わります。

編集部:本日は楽しみにしてました。よろしくお願いいたします!

齋藤さん:はい、楽しい時間になれれば嬉しいです。よろしくお願いします。

では、ワクワクしながら早速スタートです!


まずはフラワーアレンジメントで使う花材や道具が揃っているか、確認しましょう

テーブルの上にレッスンに使うお花やグリーン、道具を準備していきます。

●本日のお花(生花)

お花を選ぶ時は「メインのお花、小花、実もの、グリーン」を用意。

バラ(ピンク)ソフィアローレン・トルコキキョウ・スイートピー・ナデシコ・リューカデンドロン・ヒペリカム・ユーカリポポラス・サンデリアーナ・ハラン・レモンリーフ

●アレンジメントに使う道具

今回使用の吸水スポンジは、お水を含ませて下準備したものを持ってきていただきました。

・吸水性フォーム(吸水スポンジ)
・花器
・ワイヤー
・フローラルテープ
・切り花用はさみ
・モス
・リボン(カーリーオーガンジー)


編集部:必要な道具がこちらですね。すごく素敵なお花!いい香り♡レッスン時のお花は齋藤さんが決めているのですか?

齋藤さん:他の花材の時は生徒さんに選んでもらったりしますが、生花の場合はそうですね。生花を選ぶ際は季節をふまえてテーマを決めます。今日は「春っぽさ」です。

色合いやお花の種類などがテーマに合うように選んでますね。あと、こだわりとしては「手軽に手に入らないような、珍しくて喜んでもらえる花材」を入れるようにしています。

編集部:そうなんですね。お花選びって難しいですよね。お花単体が素敵なのはもちろんですが、組み合わせも結構大事だなと。

齋藤さん:そうですね、フラワーアレンジメントなのでお花やグリーンの組み合わせも大事ですが、花器なども含めて、全体のイメージは持っていた方がいいですね。

花材や道具の確認ができたらレッスン開始!


1.フラワーアレンジメントで使うお花について丁寧に説明

最初に本日用意したお花に関して、選んだ理由やお花の名前の由来など、1つ1つ丁寧に説明してくれます。お花の知識を学ぶことで、新たな発見がたくさん!ますます興味がわいて、一気に話に惹きこまれました。

生花はそのままの姿を活かす必要があったり、折れないようになどの扱い方も含め、花材としては一番難しいんだそう。同じ形のものはないので、どううまく作品に活かすのかがポイントだそう。

2. フォーカルポイントとなるメインのお花を決める

齋藤さん:花材の中からメインになるお花を決めます。目立たせたいとか、このお花がメインかなと思うものを選んでください。

編集部:メインのお花!大きさは関係ありますか?

齋藤さん:大きさもありますし、色合いとか雰囲気も関係ありますね。

編集部:そうなると、メインはピンクのバラですかね♡でも一番好きなのは赤色のバラだったり。悩みます〜。

齋藤さん:大丈夫です!じゃあまずはピンクのバラを挿していきましょう。大きくて丸い形のものを、一輪選んでください。フォーカルポイントと言って、メインになるお花は、パッと見た時に中心になるようなお花にしたいと思います。


ということで、メインのお花はこちらのバラ・ソフィアローレンに決定。ロマンチックなピンク色で大ぶり、まさに「主役」にピッタリです。

ちなみにアレンジメントの形は自由な発想が可能。正面・裏面を意識するのもいいですし、360度すべての面から楽しめるように作っても良いのだそう。


3. 器とのバランスで高さを決め、適当な長さで切ります

まず、最初のお花の長さを決めます。

実はこの作業は、出来栄えが大きく変わるポイントでもあります。この1本目を高くしすぎると、ぜんぶお花を埋めたときにスカスカに見えることも。最後の仕上がりをイメージしながら、長さを決めていきましょう。

ちなみに用意している花材は無理に全て使わなくてもいいとのこと。余ったら別で使ってくださいね。

齋藤さん:切りたい長さの測り方ですが、お花を上下逆さにして、完成形の高さを想像します。そして、その高さ部分より+2~3cmほど長めのところを切るようにします。

編集部:2~3cmほど長めですか?

齋藤さん:吸水スポンジに挿す深さを2~3cm程度で考えます。茎を斜めに切って、挿しやすいようにしましょうね。

編集部:そもそも完成形の高さがどのくらいだとかわいいんだろう・・

齋藤さん:そうですね、今回のお花と花器の場合、おそらくスカスカよりもキュッとしてた方がかわいいと思うので、あまり高さを出すよりは、詰まってる感がある方がいいと思います。

先端でお花やリボンなどが切れて、奥で固い枝やワイヤーなどもしっかり切れるようになっています。
茎は斜めに切りましょう。

齋藤さん:お花の茎を切る際の注意点なんですが、まっすぐ切らずに斜めに切ってください。
お花は斜めに切ることによって挿しやすくなり安定し、断面部分の面積も広くなることで給水しやすくなり、お花の持ちが良くなります。

編集部:なるほど!

齋藤さん:また切る際は、刃先が当たって手を切らないように、花を自分側、茎を向こう側にして、切るようにしてくださいね。


4. フラワーアレンジメントの最初の1本目は、お花の「顔」を意識して

編集部:最初の1本目はどこに挿していけばいいんでしょう?

齋藤さん:今回3本、メインとなるお花があるので、どういうふうに配置しようかざっと決めたいと思います。また正面には向けたいものの、あまり全部同じ方向だと違和感があるので、少し左右に振れるといいですね。また真ん中よりはちょっとズラした方が、オシャレ感はでます。

編集部:なるほど。

齋藤さん:そして実はお花には「顔」があるんです。

編集部:顔ですか(笑)

齋藤さん:そうです、面白いですよね。


【お花の顔の探し方】

お花を持ちクルクル回してみてください。そうするとピンッと立っているのが背中で、下がっているのが正面です。みなさん、わかりますか?

編集部:あ!発見しました。お花の顔、これですね。

齋藤さん:さすがです!よくわかりましたね。主役となるお花も挿せましたね。このお花をメインにおいて、他のお花やグリーンをどんどん追加していくイメージです。

編集部:挿す深さがまだ手探りですが。記念すべき1本目~♡
結構挿す時力がいりますね、意外でした。

齋藤さん:そうですね。持ってもグラグラ揺れないようになっているんですね。吸水スポンジもハードタイプとソフトタイプがあるんです。今日は中間のものにしています。

主役となるメインのお花は1輪とは限りません。今回もこちらのバラは3本あったので、すべてをバランスよく挿して、フラワーアレンジメントのメインのお花にしました。


5. 離れて見ることで全体のバランスをみながら、お花を加えていこう

 

齋藤さん:フラワーアレンジメントを上手に作るコツとして、全体像を把握するために、「ちょっと離れて見る」ようにするといいですよ。手元の近いところで見るより、ちょっと離れることで全体をイメージしやすくなります。

編集部:なるほど。確かに全然違います。さっそく追加で挿してみたのですが、なんか私の前のめりな性格が表れてます(笑)。

齋藤さん:でもすごいお上手です!フラワーアレンジメントでお花を挿す時は根っこがあることをイメージするんです。一焦点から放射に広がっている挿し方をしないといけないのですが、まだ教えてないのにできています。

編集部:ありがとうございます(笑)。先生、褒め上手ですね!

お花やグリーンを右や左、前面や背面に仮置きして、イメージを膨らませます。

メインのお花の後は、次にポイントとなるお花の配置です。簡単なようで結構難しい。ちょっと配置が変わるだけで全然違うアレンジになるので、気が付くと真剣そのもの。こうしたいという欲との戦いです(笑)。

齋藤さん:飛び出て見えてしまうので、色の濃いものは基本的に短めにしましょう。グリーンもそのまま使うより、アレンジするとより装飾性が増しますよ。アレンジ方法はいろいろありますが、簡単で定番の使い方にしてみましょうか。

編集部:確かに、よりデザイン性が増しますね。ちょっとした工夫でまた雰囲気も変わって面白いですね。

齋藤さん:作ったら早速合わせてみましょう。

編集部:いいですね。下の部分にもグリーンがあるといいなぁ。

齋藤さん:では作っちゃいましょうか!

1.脈に沿って、葉っぱをイメージして切っていきます。
2.挿す部分を残すようにしましょう。
3.ここで登場するのが「ワイヤー」です
4.吸水スポンジにしっかり挿せるように作ります。
5.ワイヤー部分は緑色のテープを引っ張って伸ばしながら巻いていきます。
6.できあがり!

7.プロの技!花器との境目にグリーンを入れる

花器とお花のところにエッジが見えている
お花の下にグリーンを入れる

齋藤さん:プロの技なんですが、花器とお花のところにエッジが見えていると素人っぽくなります。お花の下にグリーンを持ってくることによって、ちょっとプロっぽくなるんです。

編集部:おお、全然違いますね。より自然な感じになって、立体感も出た気がします。

また後ろの方にもグリーンを足して、バランスをとっていきます。

当初、右に寄っていたフォルムに苦戦していた編集部スタッフ。途中で濃いめのお花を少し引き出して高さを出したら、うまくバランスがとれましたが、グリーンを足すことでさらにバランスよくボリュームも出ました。


8.リボンで飾りつけ

編集部:リボンをつけるんですね。より華やかさが増しそうですね。

齋藤さん:そうですね。このリボン、トレンドなんですよ!裏表がないので気にせず使えますし、ちょっと添えるだけで華やかだけど柔らかな印象になります。

編集部:なるほど。お花にはやっぱりふんわりしたものが合いますね。そして花器にまくんじゃないんですね。

グリーンのリボン
ピンクのリボン

齋藤さん:リボンも2色用意したのですが、どちらがいいですかね?

編集部:うーん(どちらもいい)、悩みます。グリーンだとナチュラルな感じで、ピンクはかわいらしい印象ですね。

ということで、単純に色が好きという理由からピンクにしました。ワイヤーを使ってリボンを付けます。最後にモスを吸水スポンジの上に置いて、いよいよ…


編集部:完成です、できましたー!左側が南国エリア、右側は北欧エリアということで、作品名は「地球の春」です~(笑)

齋藤さん:とってもお上手です!初めてじゃないみたい。すごくバランスが良くてセンスがありますね。びっくりしました。

編集部:ありがとうございます!先生がいっぱい褒めてくれて(笑)、またコツを丁寧に教えてくれたおかげです。とても楽しい時間でした。

齋藤さんが撮った写真。少し斜めから撮るなど、作品をより魅力的に撮るコツもあるそうです。

今回は約1時間程度の体験となりました。

実際のレッスンは2時間程度、じっくり取り組めるようなので、もっとゆったりとした気持ちで、心豊かな時間を過ごせそうですね。




【インタビュー】フラワーアレンジメント教室に関して、教えてください

まったくの初心者だった編集部スタッフでも、齋藤さんのアドバイスをもとに作ったらとても素敵に仕上がった、フラワーアレンジメント。基本を習得したら自宅でも手軽にできそうだけど、独学よりやっぱり教室に通った方がいいの?メリットって?実際どんな人が通っている?など、知りたい疑問を齋藤さんに聞いてみました。


編集部:フラワーアレンジメントを習うことに向いている人っていますか?

齋藤さん:経験がなくても素敵な作品に仕上がるので、「お花が好き」という気持ちが一番です。趣味で続けるのはもちろんですが、本格的に学ぶならば、将来の目標があって資格取得や仕事で活かしたいと思っている人ですかね。


編集部:ズバリ、教室に通うメリットってなんでしょう?

齋藤さん:視野が広がることですかね。というのも、同じ花材を使っても生徒さんによって全く違うものが出来上がるんですよね。

そういう意味でも「他の受講生さんの作品を間近で見られる」ことで視野も広がりますし、「写真を撮らせてもらったり交流ができる」ことで世界が広がるのが魅力だと思います。あとはやはりプロが教えるコツやアドバイスは、情報量や経験値からも参考になることが多いのかなと思います。


編集部:最近だとオンラインレッスンも増えてきているかと思いますが、 対面レッスンとオンラインレッスンの違いってありますか?

齋藤さん:対面レッスンの場合は、直接講師の手直しが入るため完成のイメージがつきやすく、きめ細やかな指導になり、初心者の方だとより安心かもしれませんね。オンラインレッスンの場合は、何かと荷物が多い習い事なので通う手間がかからないのがいいですよね。あとは講師の手直しができない分、自分で完成させないといけない。その分、技術の上達が早かったり、充実感と達成感を感じられるかと思います。



編集部:上達するにはどのくらいのペースで通う必要がありますか?

齋藤さん:個人差はありますが、週1ペースで通ったとしたら1ヶ月頃から上達は感じられます。技術を上げるなら週1ペースで通うのがおすすめです。

編集部:最後に齋藤さんの教室について、基本情報や特徴など教えてください。
齋藤さん:対面レッスン(定期で開催場所が変わるが、基本的には都内)とオンラインレッスンがあります。どちらの場合も、生徒さんのご都合に合わせてレッスン日を設定。一人一人のペースに合わせてレッスンをしています。

また一番の特徴としては、全国的にも珍しい、空気をキレイにする「空気触媒のお花」での資格取得コースのレッスンが可能です。私は東京と東北では初めての認定講師なんですが、コロナ禍で一気に生徒さんが増えました。空気触媒のお花は、高品質アーティフィシャルフラワーになるので長期間楽しめて、空気があるだけで24時間365日機能してくれますよ。


自分のニーズに合うフラワーアレンジメント教室を探そう!

心豊かな時間を過ごせる上に、できた作品は空間をも彩ってくれるフラワーアレンジメント。ぜひプロに習ってみたいという方は、Zehitomoにお任せを!希望の条件を入力するだけで、自分に合ったプロと出会えます。初心者から上級者までレベル別のクラスや、子どもから大人まで世代別のクラスなど、種類はさまざまです。コロナ禍もあり、オンラインレッスンに対応しているプロも多いので、まずはチェックしてみてください!

            

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