アメリカは映画もドラマも数多く制作されており、生の英語に触れる機会が多くあります。とても有名な映画制作の街ハリウッドのあるカリフォルニアもアメリカの州ですし、日本でも”海外ドラマ”といえばアメリカのドラマを思い浮かべる方も多いかもしれません。
アメリカで制作された映画やドラマはやはりアメリカの街や生活環境、学校生活の様子などを垣間見れることが多く、文化的に学べることもあります。逆に、文化的背景を知らないと笑えないジョークが出てくることなどもあり、勉強になります。
今回は無数の名作から計12作、映画とドラマをご紹介します。
アメリカ英語とは?他の英語とどう違うの?
日本語にも訛りや方言があるように英語にも訛りや方言があり、イギリス・オーストラリア・アメリカ・カナダなど英語が話されている国々でそれぞれ発音やスペル、単語の意味までも違うことがしばしばあります。
イギリス人がアメリカで活動し始めたのが1600年代、オーストラリアで植民地活動したのが1800年代と、約200年の差があります。これが各国で使われる英語の違いの一つの要因です。例えば、現在のイギリス英語とオーストラリアで英語ではstar(スター)と言うように発音に関して似ている単語が多く、スターァと最後のrを強調して発音するアメリカ英語は、実は1600年代当時の古いイギリス英語の発音が影響しているためです。
日本においては、アメリカ英語を中心として教えられていますが、これは第二次世界大戦後に政治的にも経済的にもアメリカが強く、経済取引もイギリスよりも断然に多かったからです。こういった政治、経済が与える言語への影響は根強く、イギリスとかかわりの強いインドや南アフリカなどはイギリス英語がベースとなっています。
今日における日本での英語教育は断然アメリカ英語が主流ですが、最近ではは学校におけるELT(外国人教師)の出身地によって教えられる英語も違ってきており、TOEICにおいてもカナダ人・イギリス人・オーストラリア人をリスニング問題に採用するなどして多様化させる動きがあります。
アメリカ英語が飛び交うおすすめ映画、ドラマ、アニメーション12選
1.High School Musical(映画)
アメリカの高校で繰り広げられるスポーツ少年と秀才少女のよくあるラブストーリーです。完成度の高い音楽やダンスを交えて活躍するキャラクターは1人1人魅力的なことに加え、歌が沢山登場するので、覚えて歌えば英語の練習にもなります。
2.Disney “Enchanted”(映画)
邦題は「魔法にかけられて」です。おとぎ話のキャラクターが突然NYに現れてトラブルを起こしながら話が展開していく、少し変わったお話です。
現代のカジュアルなセリフと一風変わった、夢見がちな少し「くさい」セリフが沢山登場するので、英語で映画を見ることの楽しさを実感できる作品です
3.The Devil wears Prada(映画)
アン・ハサウェイとメリル・ストリープが活躍する「プラダを着た悪魔」は、アメリカ映画の代表作です。社会人として初めて出会う職場、職種、同僚、上司など、さまざまな場面で役に立つ英語フレーズが沢山出てきます。
物語が進むにつれ出てくる、英語ならではの率直な厳しさや、やさしさに共感できる作品です。
4.Star Warsシリーズ(映画)
スターウォーズに限らず、戦闘シーンの多い作品は長セリフが少なく初心者にお勧めできるものが多いです。簡単な文章でも、使い方次第で内容の濃いセリフが言えることがわかる作品なので、是非一度は日本語字幕を当てて観ることをおすすめします。
5.Jumanji(映画)
突然始まるジュマンジというサイコロを振りながら進める、不思議なボードゲームのお話です。日本ではロードショーなどでTVで放送されてみたことのある方が多いかと思います。
この作品のように、シックスセンスやホームアローンなど、子供がメインキャラクターの作品は全体的に話す英語もそこまで難しくならず、話も簡潔な傾向があるので英語学習者にもわかりやすい作品が多いです。
6.Grey’s Anatomy(ドラマ)
シアトルで働く医師たちの人間模様を描いたドラマで、不倫や三角関係に二股などさまざまな恋愛事情が絡まった物語ですが、回を追うごとに同僚や家族の死などがでてきて話も複雑になってきます。病名や薬などの専門用語がたびたび出てくるので、初めは日本語字幕を付けてみてみるといいでしょう。
7.CSIシリーズ(ドラマ)
科学捜査班として科学を駆使して難事件を解決していく物語で、アメリカでの視聴率は1位を取得するなど好調で、2000年から放送開始して全シリーズ合わせて15年も続いた人気ドラマです。
CISマイアミ、CSIニューヨーク等のスピンオフ作品も大ヒットしており、本物を使ったセットや視聴者を飽きさせない脚本が高い支持を得ています。
8.Criminal Mind(ドラマ)
FBI直属の行動分析家というグループで活躍するメンバーが様々な特殊犯罪を解決していくドラマです。シリーズごとにメンバーの入れ替わりがあったり、登場人物それぞれが特殊能力や物語に深くかかわるユニークな過去をもっていたりと、回を追うごとに見ごたえが出てくる刑事ドラマです。
9.Supernatural(ドラマ)
2人の不思議な力を持つ兄弟がハンターとして悪霊や悪魔と闘うドラマで、12シーズン239話の長くアメリカで親しまれた作品です。
日本のホラーとは違いモンスターと闘うというイメージが強く、実際に銃や火で応戦していくのがアメリカらしく、キリスト教に深くかかわるキャラクターがたくさん出てくるのもひとつの特徴です。
10.Medium(ドラマ)
霊感のある主人公が警察と協力しながら事件を解決していくドラマです。1話ごとで事件が解決していくので見やすく、夢で事件を追いながら最後にどんでん返しがおこる、というパターンは毎回新鮮で面白い内容です。
11.Bones(ドラマ)
現場に残った骨から事件を解決していく犯罪捜査ドラマです。12シーズン246話あっても、1話完結型のドラマなので、先を気にすることなく楽しむことができます。
12.Glee(ドラマ)
話題の音楽を作中にたくさん取り入れながら展開するドラマで、映画にもなっています。若者同士のいざこざだけでなく、障がいやLGBTなどの社会的マイノリティーを取り扱うなど多種多様なテーマで話が広がっていくのが魅力の一つです。
最後に
鑑賞作品を選ぶときのコツは、とにかく自分の好きなジャンルを見つけて、飽きずに学習を続けるることです。好きなジャンル、好きな舞台背景のものであれば専門用語が多用されていようともすんなり入ってきますし、苦になりません。
今回ご紹介した12作品以外にもたくさん長編ドラマや映画がつくられているので、是非自分の好みに合ったものを見つけて学習に役立ててください。