02/27/2017

犬があくびをするのはなぜ?6つの理由と3つの注意点

時々、犬が眠くもないのにあくびをしているところを見たことはありませんか?
飼い主と元気に遊んでいるのにあくびをする。他の犬を見てあくびをする。飼い主のあくびにつられるなど・・・

この子は眠くもないのにあくびをしている…と、私たち人間にとっては不思議に思うこともありますよね?しかし犬にとっては意味のある行動なのです。

犬があくびをする理由

1.眠い

Sleepy Lap Dog

犬も眠たい時や疲れている時にあくびをします。こういう時はほとんどの場合寝る体制に入ってしまい、ささっと寝てしまうでしょう。眠い時には人間と同じで脳の働きが低下しているため、脳を活性化するために酸素を取り入れる行動を行います。

2.病気, 体調が悪い

Cocker spaniel puppy looking sad, image processed in black and w

いつも以上にあくびばかりしている時には体調不良の場合が考えられます。犬は普段から歯磨きをすることは少なく、歯垢や歯石がたまりやすい体質の子も多いです。その場合、奥歯などにこびりついた歯垢や歯石が不快であくびを多くすることもあります。歯垢や歯石はばい菌がたくさん詰まっているので他の病気を併発している場合もあるので注意しましょう。

また、歯周病が悪化していて痛くてあくびをする子もいます。歯周病はほっておくと歯がなくなってしまう危険性や炎症を起こしてしまう原因にもなりますので早めの受診をオススメします。

他にも生あくびが多い時には脳や心臓の病気の可能性もあります。異常にあくびが多い時には注意が必要です。

3.飼い主の真似をしている

Trimming claws. Manicure and pedicure grooming

飼い主があくびをすると犬にもあくびがうつるなんてことありませんか?嘘だと思っているかもしれませんがこの現象は実験により本当だと証明されています。

犬に向かってあくびをしている真似をするだけで犬もあくびが出てしまうという実験結果が出ています。

4.緊張している

dog-fawn

あくびをするというカーミングシグナルは高ぶった気持ちを鎮めるという効果があります。他にも相手の興奮を抑える都いう効果もあると言われています。
人間でいうため息と同じような行動で、知らない人間にいきなり触られてうれしくないなどの憂鬱な気持ちの表現をしている時もあります。

カーミングシグナル

カーミングシグナルとは不要な争いを避けるために自分の感情を伝えるために行われる日音声的言語のことです。
あくびもカーミングシグナルの一つと言われています。他にもしっぽを振る、口を舐める、頭を低くする、耳を伏せるなどと様々なカーミングシグナルがあります。

5.リラックスしている

dog paw lick

リラックスしている時に出るあくびに関してはカーミングシグナルや病気と違って生理的に出てしまうものです。人間もほっとした時など落ち着く場所に行くとあくびが出てしまうことはありますよね?犬も同じ状況で出てしまうようです。

6.ストレスを感じている

dog stress

リラックスしている時と反対でストレスを感じている時にもあくびは出やすくなります。ストレスを緩和させるためだったり気持ちを落ち着かせるためにあくびをします。人間のように深呼吸をしているようなものです。

犬のあくびで注意するポイント

普段の生活においてのあくびリラックスしている時のあくびに関しては全く問題ないと言えます。しかし「日常のあくびが最近多すぎるように感じる」「あくびをしながら怯えている」などは病気やストレスの可能性もあります。
過度のストレスも悪化をすれば病気につながるので注意が必要です。

1.あくびしたときに鳴かないか

Dog Foot

あくびをしながら声を出す時には「フワー」というような声の時は甘えている場合が多いので問題がないことが多いです。しかし、あくびの際に「キャン」と鳴いたりいつもと違う鳴き方の時は口の中が痛いというアピールの場合があるので注意しましょう。

2.顎がカクカクしていないか

dogs waiting for their food.

歯が抜けてしまったり歯石等が歯茎に当たって痛い場合もあります。他にも顎関節症のように顎の噛み合わせが悪い時にあくびのように大きく口を開ける動作の後顎の噛み合わせが悪くなることもあります。

口を全開にしてあくびをできない、あくびの後に顎をカタカタと震わせるなどの症状が続く場合には歯周病の可能性もあるので注意しましょう。

3.舌の健康状態に注目

dog-tongue-fawn

犬は口を開けてと言っても簡単に開けてはくれません。あくびをした際にぜひ口の中を覗いてみてください。舌の色が紫や白色になっていませんか?

舌の色が紫

代表的なことは「チアノーゼ」が考えられます。歯茎の色なども紫色になってしまいます。チアノーゼは低酸素状態に起きるので呼吸器疾患などが疑われます。早急に獣医師の診察をお願いしましょう。

舌の色が白い

舌の色が白い時には貧血が考えられます。飼い主が気づくほど白くなっている時には重度の貧血の可能性もありますので早急に動物病院を受診しましょう。貧血には他の病気も隠れている可能性があります。注意が必要です。

最後に

犬のあくびは眠いだけと考えている人も多いかもしれません。しかし犬の言葉は人間にはわからないため、カーミングシグナルを使って全身で気持ちを伝えてきます。

また、退屈なだけでなく病気を伝えている可能性もありますので犬のあくびが多い時には必ず注意して犬の様子を観察するように気をつけてあげてください。

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