04/16/2017

犬のストレスサイン5つ!原因・症状やしぐさ・解消方法も

犬も人間と同じで、様々な原因からストレスを感じます。言葉で伝えることが出来ない犬は、飼い主にわかってもらえないもどかしさから余計にストレスを溜めてしまうこともあります。

そのままにしておくと、異常行動を起こしたり病気になってしまうことだってあるのですよ。よく観察して気づいてあげましょう。ここでは気づいてあげるためのヒントをお伝えします。

(参照元情報:公益社団法人 日本獣医学会厚木ひまわり動物病院の2017年4月現時点情報と、
教えて!獣医さん 犬の悩みなんでも相談室:ペットドクター・佐藤貴紀先生がとことん答えます!を参考にしています。医療に関する判断は必ず専門の医師の判断を仰ぐようにしてください。)

犬がストレスを感じている時の症状

1.同じことを繰り返す

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毛づくろいするように自分の体を舐める犬の姿をたまに見かけますが、犬は猫ほど頻繁には舐めません。それが何度も同じところを舐め続けたりするのは、ストレスサイン。

「なんかイライラするなあ」と感じているのかもしれません。また自分の尻尾を追いかけてクルクル回る行動も、成犬の場合は要注意。これもストレスサインで、留守番などが多く飼い主にあまりかまってもらえない時に起こります。ほおっておくと自分の尻尾を傷つけてしまうケースもあるので、早めに気づいてあげましょう。

2.無駄吠えが増える

無駄吠えをしたりゴミ箱を漁ってみたりと、普段と違う行動を始めるのも、見逃せないストレスサインです。小さな子どもがお母さんにかまって欲しくて、わざと悪戯をするのと似ているかもしれません。

「もっとかまって!もっと遊んで!」と言っているのです。そのまま放っておくと飼い主にまで攻撃的になることがあります。

3.体を震わせたり縮こまる

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体を縮こませて震えるのは、何かに怯えている時です。

病院嫌いの犬が病院の入り口などで、体を縮こませて震えて動かなかったりする場面を見かけることありますね。一過性のものなら心配ありませんが、楽しいはずのドッグランなどで、こんな症状が出てしまう時は心配です。そこは犬にとって怖い思いをした場所なのかもしれません。犬が嫌がる場所へは無理に連れて行かない方が賢明です。

4.尿や便に異常がある

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「ストレスが溜まりすぎて胃が痛い」人間なら良くあることですね。それと同じで犬もストレスからお腹を壊すことがあります。

いつも元気な犬だと「道端で変なものを拾い食いしたのかしら?」ぐらいに思い、そのままにしてしまうこともあると思いますが、数日続くようだと要注意。引越しなどで生活環境が変わり、慣れない場所でのストレスから、便秘や下痢になってしまうことがあります。

5.目に見える症状や行動がある

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一番心配なのが脱毛や食欲不振、嘔吐など、目に見える症状が現れた時です。かなり深刻なストレスサインであると考えることができます。もしかしたら、大きな病気を患っている可能性もあります。一刻も早く獣医さんに見ていただいて、原因を調べてあげてください。

犬のストレスの原因は?

1.心理的要因

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犬が感じる心理的ストレスの多くは、飼い主である家族に関係しています。家族が不仲であったり、留守番が多く家族に見捨てられたかのように感じている時、または犬が嫌がることを繰り返し飼い主がし続けるなど。

飼い主との関係がうまく行かないことほど、犬にとって大きな心理的ストレスはありません。

2.身体的要因

犬は痛みに鈍感だと思われていますが、犬も痛みは感じます。しかし動物が生きる自然界には敵がいっぱい、そのため弱みを見せることは即ち死に繋がります。つまり痛みを見せない習性をもつのです。

人間でも痛みを持ち続けて生きることは相当なストレスになりますね。犬が怪我や病気をしているか、よく見ていればわかるはずです。早めに獣医さんに診察していただきましょう。

3.環境的要因

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人間にとっての引越しや家族が増えることなどは嬉しい変化です。しかし変化の経緯がわからない犬にとっては、いつもと同じはずの日常が、ある日突然変わってしまったように感じます。また家族の日常生活の変化により、犬とのスキンシップや散歩時間が減ったりすることも出てきます。

犬のストレス発散方法

1.ストレス原因が明確な場合は取り除く

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引越しや家族が増えた・減ったなど環境の変化によるストレスは、飼い主にとってもハッキリとわかる原因です。この場合は普段より多めにスキンシップの時間を取って、犬の不安を解消してあげてください。また怪我・病気が考えられる様子であれば、早めに獣医さんに診てもらい原因を取り除いてあげましょう。

2.ストレス解消グッスを試してみる

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「最近、仕事が忙しくて散歩の時間が減ってるな」と感じたら、おもちゃやガムなどを与えてストレス発散させてあげてください。また犬は匂いに敏感ですが、ラベンダーのような癒し効果のあるアロマも、自然の香りでリラックスさせてくれますよ。

3.リフッシュできる場所に行く

犬はお散歩が大好きです。時間が取れたら、ゆっくりと公園や広場をお散歩してあげてください。近くにドッグランなど広い場所があれば、思い切り走らせてあげてください。自然の中でのびのびと走り回れることは、犬にとってストレス解消になります。

4.スキンシップをとる

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そして何より大切なのは、飼い主とのスキンシップです。犬にとって大切な飼い主に触れられ、愛情を感じることは最高の喜びなのです。飼い主と一緒に歩くお散歩、思い切り遊べるドッグラン。よく見ると、犬はいつも飼い主を見ながら動いています。犬にとって飼い主は大切なボスであり、飼い主の笑顔が一番のご褒美なのです。たくさん触れてあげて、たっぷりの愛情を感じさせてあげてください。

最後に

犬は言葉で伝えることが出来ません。そのためストレスが溜まると、その行動に現れます。

過剰なストレスは人間にとっても、病気を誘発してしまうほど辛いものです。ましてや言葉の離せない犬にとっては、どれほど辛いものでしょう。大切な家族である犬のストレス行動を知り、家族とともに快適な環境作りをしてあげてください。

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