犬の体や毛は生活のちょっとしたことで汚れてしまい、そのままにしておくとさまざまな悪影響を及ぼすでしょう。美しい毛並みと健康を持続させるためにも、犬もお風呂に入れましょう。
しかしいい加減な入浴方法を実践していると、犬にとっては逆効果となることがあります。飼い主はしっかり犬のお風呂について学び、日々のお世話の一部になるよう努めてください。犬が気持ち良くお風呂に入れるかどうかは、飼い主の意識にかかっていることを忘れないようにしましょう。
犬もお風呂に入れよう!ポイント5つ

1.犬がお風呂に入るメリット
犬がお風呂に入る最大のメリットは、体を清潔に保てることにあります。ノミやダニを取り除くことで病気を予防できます。体を洗うときにうっとりしたり、湯船やシャワーの温かいお湯で気持ち良さそうにするようなら、積極的に洗ってあげましょう。
2.必要な道具
ブラシにタオル、そして必要に合わせて犬用のシャンプーを準備しましょう。お風呂嫌いな犬もいますので、モタモタと風呂に入れることがストレスや負担にならないよう、事前に道具を整えておくことをオススメします。
また、人間のボディソープなどは犬の皮膚と被毛にとって刺激が強いため、使用は控えましょう。
3.犬をお風呂に入れる頻度
お風呂の頻度は、汚れが気にならない場合は月に1・2度、頻繁に汚れる場合は週に1度くらいを心がけましょう。珍しく犬がお風呂を好きになったときは、毎日でも問題はありません。その場合はシャワーでさっと散歩の汚れを流すくらいに止めてください。
お風呂に入れ始める時期は、約生後3ヶ月から4カ月程度を目安にしておくといいでしょう。夏は自然乾燥でも冬場はドライヤーを使う、冬場はお風呂後の冷えに注意することも気にかけてあげてくださいね。
4.犬がお風呂に入るのを嫌がる時の対処法
お風呂のたびに吠える・震える・噛むなどのアクションを見せるのなら、お風呂を嫌がっていると考えていいでしょう。どうしても体の汚れを落とす必要があるときは、家族と協力してゆっくりと時間をかけてお風呂に慣れさせてあげてください。
まちがっても、嫌がる犬を無理やりお風呂に入れるようなことは避けましょう。動物病院やペットホテルのトリマーを頼り、プロの腕に任せてみるのも1つの案ですね。
5.犬をお風呂に入れる時の注意点
通年通しての注意点は、犬の体を強くこすりすぎないこと、体調をなによりも考慮してあげることなど、犬の気持ちを考えて欲しい点です。冬はお風呂の後濡れたまま寒い部屋に滞在させないなど、寒さに対して配慮してあげましょう。
犬のお風呂の手順5つ

1.前後の足
まずは犬の足から洗い、お湯の温度やシャワーの強さを犬に確認させてあげるようにしましょう。前後の足は1番汚れやすい部位でもあるので、特に念入りに洗います。
肉球の隙間を注意深く洗い、散歩中に入り込んだゴミを取り除きます。最低でも足だけは綺麗にできるように、嫌がってお風呂場を飛び出す前に、最初に済ませるといいでしょう。
2.おしり
足を洗った後は、そのままおしりの方に進みます。尻尾をあげて肛門周りを丹念に洗い、排泄物やにおいを落としてあげましょう。毛が長い犬は肛門周りに排泄物が固まることもあるため気にかけてあげてください。しかしおしりや内股、腿の部位は犬にとって敏感なエリアなので、優しくゆっくりと洗ってあげてください。
3.胸・背中
犬の胸部は、よく伏せたり座り込んだりして汚れやすいので、泥や土などが残らないようしっかりと洗ってあげてください。胸と同時に背中を洗えば、まとめて胴体の汚れを一掃できます。
胸や背中を洗う際に力を入れすぎると、犬が苦しく感じることもあります。胸部は特に優しくマッサージをするような感覚で洗い、犬が気持ち良くなれるように工夫しましょう。
4.顔・耳
最後は顔を中心としたエリアを洗います。その際にはいきなりシャワーを向けるようなことはせず、ぬるま湯をつけた手やタオルで少しずつ汚れをふき取るようにしましょう。目や耳に水が入らないよう気にかけます。
耳周りの汚れが目立つようなら、耳の穴を塞ぎながら慎重に手洗いをしてあげましょう。耳の中はジャブジャブと洗う必要はないので気をつけてください。
5.お風呂後の乾燥
お風呂からあがった後は弱めのドライヤーで全身を乾かし、風邪を引かないように配慮してあげてください。毛の内側に水分が残らないように、皮膚までドライヤーの風を当てることがコツです。
自然乾燥は細菌の繁殖や体の冷えにつながるためなるべく避けるべきだといえます。入浴後しっかりと体を乾燥させる。そこまで全部ふくめて、犬のお風呂だと考えてください。
最後に

間違った方法をとってしまうと、犬の健康や信頼に悪影響を及ぼす可能性があります。あらかじめ入浴の知識を学び、汚れた時にいつでも犬をお風呂に入れられるようにシミュレーションしておくといいですね。
飼い主は犬の体調や毛質を把握し、お風呂に入れるべきタイミングを判断する能力も求められます。屋外で遊びまわる犬だけでなく、屋内犬もタイミングを見てお風呂に入れてあげます。
家族総出で洗っても嫌がる、1人暮らしで犬のお風呂や犬のシャワーも一苦労の大仕事だ、ということがあればトリミングや動物病院、ペットホテルに連れていくのも手段の一つです。委託でのコツを知りたいのであればペットシッターの主張サービスを試してみてはいかがでしょうか?犬が気持ち良い生活ができるように、全力でお風呂によるサポートを実施してあげましょう。