犬が甘えてくると、かわいくて嫌なこともつい忘れてしまいますよね。飼い主であれば、なんとなく仕草を見ると「甘えているな」とわかると思いますが、自分にどうして欲しいのだろう、と思ったことはありませんか?
ここでは、犬が甘えるときの仕草と、その仕草をした時の犬の気持ちや犬があなたに求めていることをお伝えします。
犬が甘えるときの10の仕草
1. 前足を乗せる「見てみて!」
あなたに前足をペタっとつけてきたりしたときは、もっと自分に注目して欲しいという意味があります。そういうときは、もっとこっちに注目して欲しいと思っている証拠です。
もし時間があるのであれば、ぜひ一緒に遊んであげてください。もしその時には遊ぶ時間がないようでしたら、前足を下ろして、後で時間があるときに一緒に遊んであげてくださいね。
2. あごを乗せる「安心する〜」
テレビや映画を見ていたり、仕事をしているときに膝の上に顎を乗せてきてボーッとしている…といったことはありませんでしたか?これは犬が飼い主のもとで心から安心しているときの仕草です。優しく撫でてあげてくださいね。
3. 顔をペロペロ舐めてくる「甘えたい!」
顔や口をペロペロ舐めてきたときは、犬が心から飼い主に甘えたいと思っているときの仕草です。これは犬が習慣的に持っている習性で、もともと子犬は母犬に甘えたいと思った時に、母犬の口をペロペロ舐めます。
ペットの犬にとっては飼い主が母犬みたいなものなので、甘えたいときには飼い主の口や顔を舐めるのです。
4. 身体をスリスリ寄せてくる 「甘えたい, 遊びたい!」
身体を飼い主に寄せて、スリスリ寄せてくるときは犬があなたに甘えたい、もしくは遊びたいと思っています。スリスリしてきたときには、思いっきり抱きしめてあげるか、一緒に散歩に行ってあげるようにしてくださいね。
5. クンクン鳴く「構ってよ〜」
いつもワンワン鳴いているのに、クーンクーンと鳴いてる…といったことはありませんか?これは構って欲しいときの仕草で、犬はあなたに構って欲しくて鳴いています。
6. お腹を見せる、ヘソ天 「安心〜」
犬がひっくり返ってお腹を見せてきたときはありませんか?これは犬の急所であるお腹を見せている状態で、心から安心を感じている証拠です。またお腹を撫でて欲しいときにもお腹を見せる仕草をしてくるときがあります。
7. ついてくる「遊ぼうよ〜」
犬がどこに行ってもついてきたことはありませんか?そういうときには、「一緒に遊びたい」と思っているかもしれません。ただついてくる際には実はいろいろな意味があって、お腹が空いている時にはご飯が欲しいという意味かもしれませんし、トイレに行きたいという意味かもしれません。また純粋に飼い主と一緒にいたいというだけかもしれません。
いずれにしても犬は飼い主を必要に感じているときについてくるので、犬が自分についてきたらトイレやご飯、散歩など何か忘れていないか考えて見ると良いでしょう。
8. しっぽを振る「嬉しい!」
しっぽを振っているときには「嬉しい」などのポジティブな感情を持っているということを意味します。家から帰ってきたときに犬が寄ってきて、思いっきりしっぽを振っているのをよく見る飼い主は多いはず。これは飼い主が帰ってきて、犬はとにかく嬉しいのです。
9. ベッドで一緒に寝る「好き!」
飼い主のベッドに潜り込んできて一緒に寝る…とても愛らしいですね。犬がベッドに入り込んで一緒に寝るのは、飼い主のことが大好きなので、ベッドでも飼い主の臭いがして安心して眠ることができるからです。
犬と一緒に眠るのは、犬がベッドにあるものを誤飲してしまったり、しつけの観点から好ましくない可能性もあるので、寝させてあげたいと思いつつもベッドではなくベッドのそばで寝てもらうようにした方が良いかもしれません。
10. おもちゃを持ってくる 「遊んでほしい!」
おもちゃを持ってきて飼い主の手に当ててくる、飼い主がくつろいでいるところに持ってきたり落としたりするのは、遊んでほしい、おもちゃを引っ張ってほしい、いつもこのおもちゃで遊んでいるように遊んでほしいという気持ちが現れています。
ただし犬が「遊んでほしい」と要求した時に必ず遊んであげたり、かまってあげたりしていると、「ご主人は、こうしたら構ってくれる」と覚えるようになります。飼い主が遊べない時、構ってあげられない時は「今は遊べない」、「今は構ってあげられない」と、メリハリをつけたしつけをしてもいいですよ。
犬の要求ばかりをのまない、犬が遊びたい時ではなく飼い主が遊べる時に遊んであげる。つまり、主導権は飼い主にある状態を保つようにしましょう。
犬が甘える理由5つ
1. かまって欲しい
犬が甘えてくる仕草は上記のように様々ですが、甘えてきたときは犬には飼い主に伝えたい何かしらのメッセージがあります。もっとも多いのは「構ってほしい」というメッセージで、これは純粋に注目を自分に向けて欲しいという気持ちを表しています。
構ってほしい仕草をしてきたときには、今集中していることを一旦中断して思いっきり抱きしめてあげたり、遊んであげたりしてあげてください。
2. 遊んでほしい
“構ってほしい” に近いですが、遊んで欲しいというメッセージの可能性もあります。自分と遊んで欲しいんだなと思ったときには、一緒に散歩に行ってあげたり、ボール遊びなどで一緒に遊んであげてくださいね。
3. 何かして欲しい
甘える仕草をするときには、トイレに行きたかったり、ご飯が欲しいなどといった意味が込められているときもあります。抱きしめてあげたり、遊んであげたときも甘える仕草をし続けるときや、遊びたがらないときなどには、ご飯やトイレの可能性も考えてみましょう。
4. 震えていたり、不安を感じていたり
犬も人間と同じように、飼い主に愛されているのを感じられないと、飼い主に嫌われているんじゃないかと不安を感じてしまいます。どこもなんともないのに震えていたり、飼い主がどこにいってもついてくるときには、飼い主に愛されていないんじゃないかと不安を感じているのかもしれません。
不安そうな顔をしているときには、思いっきり抱きしめてあげてくださいね。
5. 許して欲しい
何かを悪さをして、飼い主に怒られたときに「ごめんなさい。許して欲しい」という意味で甘えた仕草をしてくるときがあります。そもそも飼い主が怒るようなことをしてくるのは、犬が飼い主にもっと注目して欲しいと思っていることが理由の可能性もあります。
カッと怒りたいところをグッとこらえて、優しく抱きしめてあげてください。
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自分の愛犬がどう思っているのかをもっと詳しく知りたい時は
1.獣医師やトリマーに愛犬の様子を見てもらう
獣医師やトリマーなど、動物の専門家に愛犬を預けてみましょう。愛犬も緊張してしまうかもしれませんが、飼い主は愛犬のことを贔屓目で見てしまったり、つい甘やかしてしまったりしてしまうこともあります。愛は盲目です。
しかし動物の専門家にいつもと違う場所で冷静に観察してもらうと、飼い主には気づかなかったことがわかるかもしれません。
2.Zehitomo のペットシッターに依頼を出す
愛犬が緊張する獣医師やトリミングのシチュエーションではなく、我が家でいつもののびのびとした愛犬の様子を見てほしいという方は、ペットシッターに依頼を出してみるのはいかがでしょうか。
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