犬とは言葉が通じないから気持ちも通じないと思っていませんか?実はそんなことありません。犬は、身体を使って意思表示をしています。「カーミングシグナル」と言って、犬は行動や体を使って意思を伝えようとしてきます。
ではそのカーミングシグナルにはどんなものがあるのでしょうか?
特徴的な犬のしぐさ10選
1. 鼻を持ち上げる

犬がいきなり鼻を持ち上げて空気中の匂いを嗅ぐような仕草を見たことはありませんか?これは相手を落ち着かせようとしている仕草です。ちょっと離れた敵意のない相手に「落ち着いて、こちらには敵意はありません」という意思表示なのです。
いきなり空気中の匂いを嗅いでるようにクンクンするから理由がわからないと何かいい香りでもするのかな?と不思議に思ってしまう行動ですがきちんと意味のある行動だったんです。
2. 座る

karenwarfel / Pixabay
犬がいきなり座ったりすることはありませんか?散歩中に前から来た犬を見ておすわりして目線をそらすという行動にもきちんと意味があります。この仕草も「敵意がありません」という意思表示です。少し離れたところにいる相手に対して行うことが多いようです。
3. お尻を向ける

tasteandtools / Pixabay
怒ったり感情的になっている時に飼い犬にお尻を向けられたことはありませんか?これにも「落ち着いて」という意味があります。犬の世界では上下関係があり、下の位の犬が上の位の犬に対して行うことが多いようですが、上の位の犬が下の位の犬に対して行う場合は「心配ないよ」と教えてくれているとも言えます。
4.しっぽを振る

Tomasz_Mikolajczyk / Pixabay
このカーミングシグナルはよく知られているシグナルかもしれません。親しい間柄の相手にしっぽを背中につけて少しだけ振るのは挨拶のようなものです。大きく振る場合は喜びなどを示しています。
好意的なカーミングシグナルで知られていますが、しっぽの振り方で他の意味も持っています。犬種によって多少の差はありますが、しっぽをピンと立てて小刻みに振っている時は心配や怒りなどの感情があるとも言われています。
初めて会う犬にしっぽを振られているからと触ったら噛まれたなんていうこともよくあります。これは好意的な「喜び」の感情ではない時に触ってしまって怒られた結果です。
5. 体を低くする

fancycrave1 / Pixabay
犬が頭から胸にかけて低くしていることはありませんか?こちらもコーミングシグナルの一種と言われています。犬同士の時には「遊ぼう」と誘っていることがあるとも言われています。
6. 笑顔になる/歯をカチカチ鳴らす

FoxTerrier / Pixabay
犬が笑顔になって歯をカチカチ鳴らしていることはありませんか?寒いのかな?怖いのかな・と思われるような動きですがこれも立派なカーミングシグナルの一つです。これは相手の興奮を抑えようとしています。
初めて会った犬が興奮して吠えている時などに「落ち着いてよ」とカチカチ鳴らしている時もあります。飼い犬の場合は人間の喧嘩を見ている時や自分が怒られている時にカチカチ鳴らしていることがあるようです。
7. あくびをする

犬を叱っているとあくびをすることはありませんか?「こっちは真剣に叱っているのに!」と余計に起こってしまってはいけません!これは恐怖や不安の気持ちから落ち着かせようとしているシグナルなんです。
初めて会った犬や人に対して不安を感じている場合にもあくびをすることもあります。しかし本当に眠い時にもあくびをする時もあるので気をつけましょう。
8. 鼻を舐める

joshrowe / Pixabay
来客が来た時や知らない犬に遭遇した時などに鼻や口周りをペロペロとなめていることはありませんか?他にもシャンプーをしている時や犬が苦手なことをさせる時にもよく見られます。
これは不安やストレスを感じている自分を落ち着かせようとしています。相手がいる場合には鼻を舐めるために舌を出すことで相手に「敵意がありません」という意思表示にもなります。また飼い主のことを舐めてくる場合は、「大好きです」という意思表示になります。
参照元: Why do dogs lick? – Cesar’s Way
9. お腹を見せる

家族だけでのんびりしている時にトコトコと寄ってきてコロンとお腹を見せることがありませんか?これには「敵意がありません」という意思表示です。
親しい間柄の相手にしかほとんど行わない行動です。犬にとってはお腹はとても大切な場所なので決して見せようとはしません。自分より上と認めている相手や安心できる相手に行うことが多いようです。
10. 前足をあげる

JoyfulDesign / Pixabay
緊張や興奮を抑えようとするシグナルです。このカーミングシグナルは強く興奮を抑えようとしていることが多く、警戒体制に入っている時などに緊張をほぐすために行っていることが多いです。犬にとって苦手な人が来たりするとよく行う行動です。
最後に
犬の何気ない行動には意味がないように思えて大切な意味を持っています。
人間の言葉を話すことができない犬との共同生活には人間の言葉を理解させようとばかりせず、人間も犬のカーミングシグナルを理解しようとする努力が必要です。
[cta id=”{{insert_default}}” align=”none”]