いつも元気な愛猫が急に元気がないように見えることはありませんか? 動かなかったり、泣かなくなったり、なんとなく元気がない・・・、そんな場合はどうすれば良いのでしょうか。
今回は「愛猫に元気がないとき」の気になる原因と対処法について解説します。
Zehitomoでご活躍いただいている、プロのペットシッターの方のアドバイス付きです。
1.猫に食欲がない、動かない
餌を変えたり、生活のリズムが変わったりした場合、猫の食欲不振はたまに見受けられます。また、急に寒くなったときなど、じっとしていて同じ場所から動かないことがあります。
その場合は一時的なものなので、さほど心配はありません。
原因がわからない場合、猫がご飯を食べなくなってから約24時間は様子を見ましょう。それでも食べないときは病気の可能性もあります。「食べない以外」の変化に注意して観察することが大切です。
2.猫が鳴きすぎる、もしくは鳴かない
猫が普段より鳴きすぎる場合やいつもと鳴き方が違う、ぐったりして鳴かないときには病気の可能性があります。いつもの何かを要求したり、甘えたりするときの声とは明らかに違って、やたら大声で鳴いたり、声がダミ声になっていたりすると不調を訴えている可能性もあります。
また、普段よく鳴いている猫がパタリと鳴かなくなる様子にも気づいてください。
3. 猫の身体がどこか冷たい
いつも暖かい猫ですが、病気になると体が冷たくなる低体温になることがあります。よく疑われるのは急性腎不全です。
いつもより元気がない、食欲がない、低体温などの症状が見られる場合には体を温めて至急動物病院の受診をおすすめします。
4. 猫が嘔吐したり下痢したりする
猫は毛づくろいの時に抜け毛を飲み込んでしまって毛玉を吐くために吐き戻しすることがあります。
でもいつもと違って嘔吐が激しい、下痢をするなどの症状があると、病気や寄生虫がいて嘔吐下痢しているかもしれません。ぐったりしている場合は早めに獣医師に見てもらいましょう。
また嘔吐下痢の場合脱水になりがちなので水分補給に注意しましょう。
プロに聞いた!元気がないだけでなく、こんな症状にも注意
・過食、あるだけご飯を食べ続ける
・おハゲができる
・過剰なグルーミング、ずっと自分の体や同じ箇所を舐め続ける
上記の場合は、よく注意して様子をみて治まらないようなら獣医師に見せましょう。
なんとなく猫の元気がない!?理由は?
1.ストトレスなどの心理的要因
猫は自由に生活していますが、案外ストレスには弱いものです。今まで好きだったおもちゃで遊ばなくなる、ジャンプしたり歩き回ったりしなくなる、家の隅に隠れるようにじっとしてる、鳴き声を出さなくなるなどの行動が見え始めるとストレスサインの初期段階です。
下痢や嘔吐、転移行動、何もないところにジャンプして体当たりをするなどの行動はストレスを長いこと放置されてうまく解消できなくなっているためです。ストレスサインの第二段階といえます。
ストレスサインの第三段階になると、常同行動といって無意味な行動を何度も繰り返したり、普段取らないようなおかしな行動を取り始める変則行動が見られます。
猫のストレスや飼い主との不仲など原因を突き止め解消してあげると改善が見られることがあります。
2.怪我などの身体的要因
愛猫が食欲もなく元気もないときは病気の可能性もあります。また、怪我をしている時にも痛みをじっと耐えるために動きが少なくなったりご飯を食べなくなることがあります。
ノミが付いていると激しいかゆみでストレスを感じます。ダニに寄生されると貧血で元気消失、食欲不振になります。それ以外の身体的要因として、サナダムシが寄生している、猫ヘモバルトネラ症やアレルギー性皮膚炎などの病気で元気がなさそうにしているかもしれません。
プロに聞いた!こんな理由も考えられる
心理的要因の一例として、
・ナイーブな性格の子ですと、上に乗るのが好きだったお気に入りの家具が新しく変わった、無くなったことで食欲不振や元気が無くなることもあります。
・猫は環境の変化にストレスを受けやすいと言われますが、たとえ自宅でのお留守番であっても、飼い主の入院など長期不在になれば毛が抜けてしまったり大きなストレスになる子もいます。
・飼い主に子供が生まれる、新しいペットを迎え入れるなどによる焼きもちで、元気が無くなったり粗相やいたずらを突然始める子もいます。
猫に元気がない時の対処法3つ
1.好きな食事や好きなおもちゃ、またたびなどで反応を見る
大好物なご飯やおやつ、遊ぶと喜ぶおもちゃや猫が大好きなマタタビなどを使って反応を見ます。いつあげても必ず食べるご飯やおやつを与えても全く反応しないというときにはもしかすると病気かもしれません。
おもちゃやマタタビにも反応しない、反応はするけど追いかけないなどは怪我や病気で体を動かしたくない、動かせないのかもしれません。
2.獣医の診察を受ける
獣医師の診察を受ける際には、行動を観察し、記録しておくと観察した内容に基づいて適切な処理を素早く受けられます。元気がないことに気づいたら日頃の行動やご飯の量、ウンチやオシッコの量に対してどのような変化が起きているのか報告できるようにしておきましょう。
妊娠中の猫の場合はいつも以上にナイーブになったり、食欲の減退が見られます。猫の出産のために落ち着く空間を作る必要があります。
3.獣医の診察で問題がない時は、ペットシッターなどに生活習慣を相談したり見てもらう
ペットシッターは猫の様子をしっかりと記録してくれます。
獣医師に診てもらっても原因がわからない時にはペットシッターに見てもらうことで、猫の日常的に使いにくいと思っているお皿や水の場所、トイレの場所、飼い主との遊び方など詳しく見てくれます。
飼い主が気づくことのできない微妙な変化、些細な変化でもしっかりと猫の異常行動だと認識することができます。今まで使っていたもの、気にしなかった配置などにも気がついて教えてくれることがあるので、一度利用してみるのもいいかもしれません。
プロに聞いた!こんな対処法も
・獣医に相談して健康上問題がなかった上で、
(普段からスキンシップが好きではない子などには)猫の性格に応じて放っておくこと、構いすぎないこと。
スキンシップの取りすぎ、構いすぎ、視線を送りすぎるなどの行為は、猫の性格によっては、相手が飼い主であっても大きなストレスになります。
・飼い猫が元野良猫で、住居環境上問題がなければ、ハーネスとリードをつけた上で少し外に出してあげる。
最後に
愛猫の体と心の健康を守る為にもしっかりと日常の様子、食欲、排便排尿などを観察することで、体調不良を隠す猫の怪我や病気、ストレスなどに気がつくことができます。
その他の猫の病気については、一般社団法人 日本臨床獣医学フォーラムも参考になります。
自分で解決できないと感じた場合には獣医師やペットシッターに相談し改善していくことをおすすめします。
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