04/20/2017

猫がゴロゴロはどうして鳴いてどこからいつ鳴るのか徹底解説!

愛猫を撫でていると、膝の上で気持ち良さそうに喉をゴロゴロ。その仕草の可愛らしさに、日々のストレスが癒されていくような。猫を飼っている人なら、誰しも経験があるとおもいます。

どうしてゴロゴロ鳴らしているのか、どこで鳴っているのか。猫の仕草の中で、一際可愛らしさが目立つゴロゴロという音の秘密に迫ります。

(参照元情報:株式会社マイナビ光が丘動物病院ようが動物病院ユーアイ動物病院、2017年4月現時点情報。医療に関する判断は必ず専門の医師の判断を仰ぐようにしてください。)

飼い主も癒される!猫のゴロゴロ6不思議

1.どこが鳴っているのか

ゴロゴロはどこを鳴らしているのか。喉の辺りから聞こえるので、喉を鳴らしているのだと思いますが、実は正確な場所は未だに分かっていません。非常におもしろく、不思議ですよね!喉付近であることは間違いありませんが、「ここだ!」と言える場所は、今のところ猫だけの秘密です。

2.どうやって鳴っているのか

猫 ゴロゴロ どうして どこから

場所と同様に、ゴロゴロ音のメカニズムもまだ分かっていません。一説では、「にゃ~ん」と鳴く声帯の他に「喉頭質雛壁」と呼ばれる仮の声帯があり、そこを振動させて音を出しているのではないか。と言う説。

呼吸と共に、横隔膜周辺の筋肉を振動させている説。人間で言えば、深呼吸のようなものでしょうか。

その他にも様々な説がありますが、場所と同じでまだ解明には至っていません。猫科の大型動物であるライオンやトラなどはゴロゴロ鳴らさないが吠える、と言われていますが、Youtubeなどの動画でライオンが喉を鳴らす動画を見ることもできます。こんなに認知度の高いネコ科の動物達にもまだ明かされていない秘密があるなんて、とても神秘的です。チーターなどはゴロゴロ鳴らしますが、吠えたりはしません。その辺りにも秘密が隠されていそうです。

3.いつから、猫がいくつの時から鳴らすのか

猫がゴロゴロ鳴らすのは、個体差にもよりますが生後1週くらいには鳴らします。早ければ生まれてから2日で鳴らし始めます。生まれたての子猫は、まだ視力、聴力ともに未発達な状態。そのため母猫は、ゴロゴロ鳴らして子猫に自分の位置を教えるんですね。

そのゴロゴロ音を聞いた子猫が、「この音は安心する音だな」と学習し、自分もゴロゴロ鳴らすことで、母猫にアピールしているのではないかと考えられています。初めての意思疎通、コミュニケーションがゴロゴロとは、何とも微笑ましい気がしますね。

4.ゴロゴロ言っている時は噛まないのか

ゴロゴロ鳴らしている時はリラックスしているから噛んだりしない?いえ、それは間違いです。ゴロゴロ鳴らしている時でも噛むことはあります。

ゴロゴロ鳴らしている時に噛むのは、嬉しさの表現だと言われています。飼い主さんと一緒にいて楽しい、嬉しいなどの感情が高ぶるあまり、ついつい噛んでしまうことも。

甘噛みは良いけれど、いきなりガブッ!とこられてはビックリしますよね。触り方がいけなかったのか、など迷ってしまう事も多いでしょう。しかし、本当に嫌で、怒って噛み付いているのなら、怒った泣き声をあげる、走って逃げるなど、その仕草で分かります。

そのため、ゴロゴロ中に突然噛まれても、決して叱らないであげてください。猫から見れば甘えているつもりですから、突然叱られると「甘える=怒られる」と勘違いして、甘えるのを我慢するようになります。

撫でている途中にふらっと離れてしまうケースも多く見られることから「猫は自由で気分屋」などと言われますが、もしかすると叱られたことがトラウマになって、興奮する前に自分から離れて行っているのかもしれませんよ。本来は甘えん坊で、好きな相手にはどこまでもベッタリな猫。噛まれても決して叱らず、噛みそうだな、と思ったら撫でるのをやめるか、噛まれても甘噛みだと理解してジッと我慢しましょう。

5.ずっと鳴らしているけど大丈夫なの?

猫 ゴロゴロ どうして どこから

猫のゴロゴロには個体差があるので、あまり鳴らさない子もいれば、頻繁に鳴らす子もいます。飼い主さんや、親しい人の傍でゴロゴロ鳴らしているのは特に気にする必要はないでしょう。

ただ、いつもよりゴロゴロが激しい、自分だけで孤独に部屋の隅などでゴロゴロ鳴らしている、などの様子が見られたら、体調不良を訴えているケースもあります。タイミングを見て早めに獣医さんに見せるなど適切な処置をしましょう。

猫がゴロゴロいうのはなぜ?猫はこんな気持ち

1.安心・リラックスしている

猫 ゴロゴロ どうして どこから

猫がゴロゴロ鳴らすのには、沢山の理由があります。その中でも特に顕著なのが、自分がリラックスしている事を相手に伝えているのではないか、と考えられています。

上記でも触れましたが、子猫はゴロゴロ鳴らす事で母猫とのコミュニケーションを取っています。抱っこなどで、猫が癒しを感じている時「今とっても幸せだよ」と語りかけているとする説は、とても素敵ですね。

2.甘えている

その他にも、甘える時にゴロゴロと鳴くと考えられています。ご機嫌の時、遊んで欲しい時など、子猫の時に覚えたゴロゴロで甘えてくるんですね。餌をねだる時などもゴロゴロ鳴らしています。猫はその本能から、ご飯を全部食べずに、数回に分けて食べる習性があります。突然ゴロゴロと鳴らして近づいてきたら、ご飯が食べたいことを訴えているかもしれません。可愛いですがあげすぎには注意してくださいね。

3.病院の診察台でもゴロゴロ言う

猫 ゴロゴロ どうして どこから

猫のゴロゴロには、全く別の理由もあると考えられています。それは緊張しているケース。知らない人が来たり、家から連れ出して病院の診察台に乗せられたときなどが猫が緊張する場面です。もちろん、人懐っこい猫であれば獣医さんの前でもゴロゴロ鳴らしているかもしれませんが、大抵は緊張からくるゴロゴロでしょう。

4.ゴロゴロ言いながら他の動作もする

猫 ゴロゴロ どうして どこから

ゴロゴロ鳴らしながら取る行動は、その動作によって意味が違ってきます。ふみふみと前足で足踏みをする動作は、母猫の授乳を促す行為の名残です。母猫と思って甘えている、リラックスしている証拠です。

ゴロゴロ鳴らしながら頭突きをしてくる動作は、かまって欲しいなどのサインの他、マーキングの意味合いもあります。外出から帰るなり、愛猫が尻尾を立てながら頭突きをしてくるケースは良くありますよね。猫は独占欲の強い生き物。好きな人や物にはマーキングをしたがります。「これは自分のモノだ!」と思っている愛情の表れと言えるでしょう。

ゴロゴロ鳴らしながら震えている様子は、不調のサインかもしれません。ストレスを感じている、体温の調整をしている、体調が悪い時などにもゴロゴロ鳴らしますので、毛布などでくるんであげても震えが止まらない場合は、早めに獣医さんに相談しましょう。

5.最近ゴロゴロ言わなくなった、音が変

猫 ゴロゴロ どうして どこから

そう言えば最近ゴロゴロ鳴らしてないな、毎日ゴロゴロ鳴らしていたのに鳴らさなくなったな、と言った様子の変化に気づいた時は、体調の不良やストレスを溜めている可能性もあります。しかし、鳴らさなくなって随分経つのであれば成長した証拠かもしれません。甘えるのは子猫の仕草ですから、大人になって落ち着いたのかもしれませんね。去勢後にゴロゴロ言わなくなったケースも、そういう心境の変化によるものでしょう。

いびきと一緒にゴロゴロ鳴らす猫もいます。基本的に寝ている間はゴロゴロ鳴らしませんから、ゴロゴロ鳴っているのは起きている証拠です。ではなぜいびきをかくのか。半分起きて、半分寝ている「うたた寝」のような状態だと考えられています。

威嚇しているような、いつもと違う音がするケースは、先にご紹介したとおり、不調を訴えている可能性があります。様子を見て、適切な処置をしましょう。

最後に

猫のゴロゴロが出す周波数には、人間の身体にも良い影響を与えるという説もあります。愛情表現の他にも、体調不良のサインも隠されている猫のゴロゴロ。本能的に鳴らしているのではなく、伝えようとしているのだと考えれば、愛猫との意思疎通がもっと円滑になるのではないでしょうか。

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