04/25/2017

猫はどうして喧嘩するの?原因と3つの止め方

愛らしい仕草を見せてくれる反面、気性の激しさも兼ね備える猫。毛を逆立てて、猫が喧嘩をしているシーンを見たことがある人はいますか?屋内外を行き来できる放し飼いや、多頭飼いをしている人には、猫の喧嘩は頭を悩ませる原因の一つでもあります。

どうして猫は喧嘩をするのか、その原因を探りながら、対処法などをご紹介していきます。

猫の喧嘩の原因3つ

1.発情期

お気に入りのメスを取り合うため、オス同士が喧嘩をします。猫の発情期は一般的に2月~4月、6~8月と、温かい季節です。

発情期でなくとも、オス同士の方が喧嘩になりやすいです。しかし、発情期のメスも喧嘩を始めるシチュエーションがあります。それは「気に入らない相手にしつこくされた時」です。人間にも似たような様子を見ることができるような、できないような。このようなたくましいメスには、オスも驚いて逃げ出します。

2.縄張り争い

猫の喧嘩の最大の原因と言われるのが、この縄張り争いです。猫は野生本能の強い動物。縄張りをつくるのは、餌を確保するためです。野良猫は、自分の餌場に他の猫が入ってくると死活問題ですので、排除しようと喧嘩が始まります。

しかし、突然喧嘩を始めるわけではありません。猫もなるべくなら穏便に済ませたいと思っていますから、まずは低い唸り声を上げて牽制します。「ここは俺のテリトリーだから入ってくるなよ!」といった感じです。「外で猫の鳴き声がうるさいな」と感じる時は、大抵このシーンです。そこで、縄張りに入り込んだ猫に敵意がなければ、そのままさっと逃げていきます。

しかし、中には「どこを歩こうが俺の勝手だ!」とばかりに、牙をむいて威嚇してくる猫もいます。そうなってしまえば、牙と爪を武器に決着をつけるしかありません。負けてしまった猫は、その縄張りを追われてしまいます。

3.多頭飼いによるいざこざ

猫 喧嘩 原因 対処法

室内で多頭飼いしている場合に起こる喧嘩も、やはり縄張り意識が強く、警戒心が高い猫ならではの光景です。

考えられる理由の1つ目は、先にいた猫が新しく来た猫をいじめるケースです。飼い主も新しい子を可愛がりがちになってしまいますので、先にいた猫からすれば「知らない奴が現れたあげく、かまってもらえる機会が減った」と思うのも当然です。そのため、嫉妬も原因になります。

理由の2つ目は、餌の皿やトイレの場所が区切られておらず奪い合ったり、奪い合った結果それ以降も警戒して喧嘩腰になるなど、自分のスペースが明確になっていないことです。

その他、遊んで欲しい猫が他の猫にちょっかいを出して、喧嘩のようになってしまうケースもあります。そうした行為は猫同士の関係性を深めるためにも大切な行動なので、まずは温かく見守ってあげましょう。

喧嘩を放っておくと?

猫の喧嘩の目的は、力の優越を示すためです。傷を負わせることが目的ではないため致命傷を負わせるほど本気で噛むこともありません。そのため、多頭飼いでの喧嘩はもちろん、屋外であっても大ケガをすることは少ないです。

だからと言って安心してはいけません。噛まれるなどで出来たキズが化膿することによって、皮下膿瘍(ひかのうよう)や蜂窩織炎(ほうかしきえん)などの感染症になるケースもあります。

放し飼いにしている猫の顔や尻尾にキズがある、元気がない、ぐったりしている様子があれば、早めに動物病院へ行きましょう。

喧嘩はやめて!2匹を止めて!対処法・防止策3つ

1.雄猫は去勢をする

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オスは去勢をすると、高い確率で攻撃性が抑えられると言われています。ただし、全く喧嘩をしなくなるわけではありません。縄張り意識が強い猫などは、去勢後も変わらずに喧嘩をします。

2.家猫はなるべく外に出さない

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猫は室内飼いをおすすめします。放し飼いは予想外の妊娠、喧嘩、事故など、デメリットが多いです。猫の健康を考えるなら、外には出さない方が賢明です。ベランダに出る際、窓を開ける際などは、猫が家出しないように気をつけましょう。

放し飼いにしていた猫は、外の世界の楽しさを知っています。急に室内飼いに変えるとストレスを感じるかもしれません。どうしても外に出してあげたいのであれば、リードをつけてお散歩させるといいでしょう。

3.ストレスなく生活できる環境を整える

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多頭飼いの猫たちには、弱い猫のために逃げ道を作ってあげましょう。キャットフードなどの餌を入れるお皿や、トイレの場所を増やす、縄張りがかぶらないようにキャットタワーを複数設置するなど、テリトリーがかぶらないようにしてあげましょう。

最後に

喧嘩のケガが元で感染症になるケースは、放し飼いの猫がほとんどです。ウイルスのキャリアとなる野良猫との接触を防ぐためにも、是非愛猫は家から出さずにおきましょう。

多頭飼いで、親子、兄弟などで喧嘩するケースは、遊んでいる意味合いもあります。子猫の喧嘩には「どれくらいの力加減で噛んだら相手は怒るのか」などを学習していく役割もありますので、そこまで神経質になる必要はありません。過度に怒ったりするのはもちろんNGです。

「喧嘩するほと仲が良い」と言う言葉は、猫にも当てはまります。喧嘩をしていると思っても、本人達からすればじゃれあっているだけかもしれません。

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