ある日、猫を撫でていたらよく見たらフケだらけ…といったことはありませんか?毎日大切にしている飼い主からすると、何か病気になったのかとちょっと不安な気持ちになってしまいますよね。そんな方に、猫にフケが多いときによくある原因と、対処法をご説明します。
猫のフケの原因5つ
1. 部屋が乾燥している

私たち人間の間でも、フケは冬の乾燥している時期につきものですよね。フケは人間も猫も変わらず皮膚の老廃物で、いわば垢(あか)のようなものです。猫も人間も同じように、空気が乾燥しているところではフケが起きやすくなります。
もし猫のフケを見かけたら、最近静電気を感じたか思い出したりして、部屋が乾燥しすぎていないか確認してみてください。
2. ノミやダニなどの感染症

ノミやダニなどが原因の感染症にかかっている場合、大量のフケが出ます。フケが大量に出てきていて異常を感じたら、感染症の疑いがありますので獣医に診察を受けるようにしましょう。
また感染症に感染している場合は、皮膚が腫れていたり猫が異常にかゆみを感じている可能性もあります。もしフケが異常なほどあるように感じたら、病院に連れて行くようにしましょう。
3. 体質

人間でも、フケが出やすい方もいればフケが全く出ないという人もいますね。猫も同じように、フケが全く出ない猫もいますし、皮膚アレルギーを持っていたりしてフケがよく出る猫もいます。小さい頃から日常的にフケがよく出ている猫であれば、そもそもの体質としてフケがよく出ている可能性も疑って見ましょう。
4. ストレス

緊張する場面が多かったりしてストレスが溜まった場合にも、フケが出ることがあります。ストレスを溜めすぎるとフケに留まらず、体調不良を起こしたり病気にも繋がりますから、最近猫が緊張する場面が増えたりしていないか、思い出してみると良いかもしれません。
5. 高齢化, 加齢

私たち人間が歳をとると肌が乾燥していってしまうように、猫も加齢とともに肌が乾燥しやすくなる場合があります。昔はフケが出ることなんてなかったのに、最近だんだんフケが目立つようになってきた…などという場合は、加齢が原因の可能性もあります。
猫のフケの対策方法6つ

このようにいくつもの原因が考えられる猫のフケですが、それではどのように対策を打てば良いのでしょうか?以下では、猫のフケが出る場合にやるべき対策方法をお伝えしていきます。
1. ブラッシング
フケの対策には、ブラッシングが効果的です。ブラッシングをすることで肌へのマッサージの効果がありますし、フケもその時にとることができ一石二鳥です。
皮膚の炎症があったりするときは好ましくありませんが、乾燥やストレス、高齢化などが原因と考えられる場合はブラッシングをしてみると良いでしょう。また皮膚炎の原因となってしまうので、あまり強い力を入れないよう注意してください。
2. 加湿器を置く
乾燥が原因と思われる場合には、部屋の湿度を上げることが第一の対策としてあげられます。すぐにできるのは加湿器を置いて湿度をあげることです。もし自宅に加湿器がない場合は、やかんなどにお湯を張って水分を蒸発させるなどして湿度をあげるようにしましょう。
3. シャンプー
フケが多く見られるようでしたら、猫用の低刺激シャンプーで猫ちゃんの毛を洗ってあげましょう。1~2ヶ月に1回程度の頻度で優しく洗い、シャンプーが終わった後は念入りにすすぐようにしましょう。このときしっかりシャンプーを落とせておらずシャンプーの成分が残っていると、それがまたフケの原因となってしまいます。
またすすいだあとは、しっかり乾燥させるようにしましょう。ここで乾燥していないままにしてしまうと、雑菌が繁殖しこれがまたフケの原因となってしまいます。タオルでしっかりふいた上で、ドライヤーで優しく風をかけて乾かすようにしましょう。
4. 獣医による診断
もしフケの量が大量だったり、皮膚が腫れていたりするなど明らかに異常なように思われる場合は、獣医に診てもらうようにしましょう。ただ、感染症や病気とは断定できない場合は獣医からも様子を見るように言われる可能性もあります。
早いうちに病気を見つけることに越したことはありませんが、ただフケが少しあるくらいであれば感染症や病気以外の可能性はないか考えてみましょう。
5. キャットフードを見直す
キャットフードをいつものものから変えてみたらフケがおさまったケースもあります。私たち人間も食べ物に気をつけることでお肌が綺麗になるように、猫にも食べ物とお肌には関係があります。なかなかフケがおさまらない場合は、キャットフードをいつものものと変えてみると良いかもしれません。
6. ストレスを解消させる
前述したように、ストレスがフケの原因となっている可能性もあります。もし最近、引越しなどによる環境の変化など猫がストレスを感じやすいことに覚えがある方は、ストレス解消のために一緒に遊んであげたり、キャットタワーなど猫が楽しめるものを置いてあげるようにしましょう。
最後に

猫にフケが出る理由はさまざまですが、適切な対策を取ることでフケは予防・改善することができます。私たちが世話をしているのを猫も見ていてくれています。しっかりフケもお世話してあげてくださいね。