04/17/2017

猫のブラッシング方法を知りスキンシップの時間を増やそう!

猫の毛は細くて繊細なものが多いです。部屋の中で飼っているのであれば、定期的なブラッシングで抜け毛ケアをしてあげましょう。ブラッッシング時には注意すべきポイントやコツがいくつかあります。

飼い主はしっかりとブラッシングの技術を学んで、猫が気持ちよく生活できるようにしてあげましょう。

(参照元情報:公益社団法人 日本獣医学会泉南動物病院ライト動物病院、2017年4月現時点情報。医療に関する判断は必ず専門の医師の判断を仰ぐようにしてください。)

猫のブラッシングの5つのポイント

MichaelGaida / Pixabay

1.ブラッシングの必要性や効果

猫のブラッシングにおける大きな目的は、換毛期に入った猫の毛を取り除き、毛球症などの病気を防ぐことにあります。猫の毛並み、ノミやマダニがついていないかを確認し、体調管理や怪我、体型の変化に気づくきっかけとなります。こまめなブラッシングは猫の健康を守る効果を発揮するでしょう。

2.ブラッシングの頻度は毎日?生後いつからやるべき?

換毛期は毎日1回、それ以外の場合は週に1~2回をブラッシングのタイミングとして考えましょう。毛が長めの長毛種の場合は毎日最低1回は毛を整え、毛が抜けることが増えたら日に2回を目安にしてください。

猫が生後3ヶ月から4カ月を過ぎた頃、ブラッシングのスタートと意識するといいでしょう。最初は優しく短めに行い、猫にとってブラッシングが嫌なものにならないように注意してください。

3.ブラッシングする前に必要な準備

ブラッシングを行う際には、猫の毛に合ったブラシと、取り除いた毛を処理する粘着性の掃除道具を準備しておきましょう。ブラシは特に念入りに吟味し、猫に合ったものを選んでください。

4.ブラッシング後の掃除に注意

ブラッシング後の処理を怠ると、抜けた毛が部屋を汚してしまいます。粘着力のあるテープが付いているコロコロと転がして掃除をする道具や掃除機、フローリングの場合はワイパーなども併用して、抜けた毛を処理するように努めましょう。部屋を換気して、空中に舞った毛を排除するのも忘れないでください。

5.嫌がる場合の対処法

ブラッシングを嫌がる場合は、無理やりに行うことはせず、少し間をおいてから挑戦し直すようにしましょう。コミュニケーションのつもりで、撫でながらゆっくりとブラッシングに移行していくのも有効です。とにかく焦らず、猫の気分や体調を思いやるようにしてください。

6.スプレーを使う場合もある

長毛種やフケなどの汚れが気になる猫にブラッシングをする場合には、専用のスプレーを使用することもあります。ブラッシングスプレーは静電気防止や毛並みをよくする効果があるため、猫によっては積極的に利用していく必要があるでしょう。

猫のブラッシングのコツ・方法

LyubovKardakova / Pixabay

猫が居心地の良い場所に移動する

猫がリラックスしていてくれないと、ブラッシングは決して上手くいきません。ブラッシングを行う際には普段から猫が気に入っている場所に移動して、居心地の良さを重視する工夫しましょう。普段から猫と触れ合って、飼い主の手を慣れさせておくのも忘れないでください。

後頭部、首の周り

ブラッシングの際にはまず後頭部や首周りからはじめ、猫を安心させるようにしましょう。頭は特にゆっくりと優しく触れ、ブラシの刺激が強くなりすぎないようにしてください。

背中

後頭部を終えたら、少しずつブラシを背中の方に移動させましょう。背骨に当てると猫が嫌がるので、毛並みにそって毛をとかしてあげてください。特に長毛種の場合は、念入りに毛のからみを取るようにしましょう。

腰からお尻

背中をブラッシングすることができたら、そのままブラシを腰からお尻に向かわせましょう。猫にとって特に敏感な部分でもあるため、しつこく執拗に行う必要はありません。猫が嫌がるようなら、なでるくらいに止めておきましょう。

尻尾

長毛種は尻尾の毛も多いため、しっかりとブラッシングをする必要があります。逆に短毛種はそこまで意識せず、さっとブラシを通す程度でも十分な場合もあるでしょう。猫によっては尻尾に触られるのを嫌がることもあるので様子を見ながら行ってください。

お腹

ブラッシングは最終的に、猫のお腹まで進める必要があります。お腹は皮膚も柔らかく、猫にとってかなりデリケートな部位になるため、しっかりとブラッシングの技術を磨いてから行うようにしましょう。まずは猫を仰向けにして、お腹を露出させます。猫を膝やお腹の上に乗せるとやりやすくなります。長時間は猫が嫌がる場合があるため、短時間を心がけましょう。

猫のブラシのおすすめの種類と選び方

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コーム

櫛形のブラシであるコームは、猫の毛玉を取り除き、毛並みをきれいに整えるのに役立つ種類です。先端がとがったものは猫の体を傷つけることがあるため、先端が丸くなったものを選んだ方が無難でしょう。隙間が細いものや広いもの、もしくはその2つを合わせ持ったものがあるので、用途によって買いそろえるといいですね。

獣毛ブラシ

豚や猪の毛を利用した獣毛ブラシは、猫に使用するブラシとしては比較的ポピュラーな種類となるでしょう。毛のかたいハードタイプとやわらかめのソフトタイプがあるため、長毛種の場合はハード、短毛種の場合はソフトを基本として選ぶようにしてください。

スリッカーブラシ

毛玉をほぐす効果もあるスリッカーブラシは、長毛種・短毛種どちらにも使える便利な種類です。他のブラシよりも毛をたくさん取りやすく、静電気を除去しやすいのも魅力です。静電気除去に特化した製品などもあるため、乾燥した時期には活躍できるかもしれません。

ラバーブラシ

抜け毛をからめ取り、掃除が楽なラバーブラシは飼い主にとってはありがたい種類となります。お値段も手軽なものが多いため、1つは家に置いておくといいでしょう。ラバーブラシは強くこすりすぎると猫の皮膚にダメージを与えることもあるため、やさしくなでるような感覚を意識してください。特に長毛種の場合は、毛がからまって引きぬいてしまう恐れがあるため使用には注意が必要です。

ピンブラシ

比較的安全に利用できるピンブラシは、飼育の初心者にもオススメできる種類となっています。毛がそこまで抜けない通常の時期には、ピンブラシで十分に猫の毛をケアすることができるでしょう。

最後に

猫のブラッシングは、健康や毛並みを管理すると同時に、猫との絆を確かなものとするきっかけになります。日頃から意識して猫のブラッシングを行い、コミュニケーションを怠らないようにしましょう。知識と技術を学んで、猫にとってブラッシングが至福の時間となるように努力してください。

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