05/23/2017

冷蔵庫が故障した時の応急処置7選|原因・症状別に解説

冷蔵庫が壊れたと思った時は、ドアの開閉回数を少なくしたり、食材を避難させたりと適切な応急処置を行うことが大切です。誤った処置をすると更なる故障につながる恐れもあるので、壊れた原因や症状別に正しく対応しましょう。

本記事では、冷蔵庫が故障した時の応急処置を「冷えない」「異音がする」といった症状別に詳しくご紹介します。買い替えのタイミングや修理にかかる費用相場なども解説するので、万が一のトラブルに備え確認してみてください。

冷蔵庫が故障した時の症状7選と応急処置

冷蔵庫の故障と言っても、その症状は家庭によって大きく異なります。ここでは、冷蔵庫が故障した時に起こる代表的な症状と共に、それぞれの応急処置を見ていきましょう。

冷蔵庫が冷えない

冷蔵庫 故障 原因 対処法

冷蔵庫が壊れた時に最も挙げられるのが「冷蔵庫が冷えない」という症状です。庫内が冷えないと食材も無駄になってしまうため、冷蔵庫の故障の中でも深刻な症状と言えるでしょう。冷蔵庫が冷えない原因はさまざまですが、主に下記のような理由が考えられます。

  • 送風口付近にものを詰めすぎている
  • パッキンの故障でドアを密閉できていない
  • ドアの開閉により冷蔵庫内の温度が上がっている
  • コンプレッサーが故障してい

冷蔵庫が冷えないと感じたら、まず冷気の吹き出し口に食材を置きすぎていないか確認することが大切です。送風口付近に置いている食材や飲料を動かせば、うまく冷気が循環して、庫内が冷えやすくなります。

またドアを頻繁に開閉したり、開けっ放しにしていたりすると庫内の温度が上がり、冷蔵庫が冷えないと感じることもあります。冷えが弱い場合は「ドアの開閉を最小限にする」「ドアをしっかり閉める」といった対応を心がけましょう。

さらに、ドアに付いているパッキンの劣化や汚れによって、しっかり密閉できていない可能性も考えられます。汚れによって隙間ができている場合は、掃除するだけで庫内の冷えを改善できるので試してみてください。

上記の応急処置を試しても改善されないなら、コンプレッサーが故障しているのかもしれません。この場合は取扱説明書や保証書を確認したうえで修理を依頼するか、買い替えを検討することになります。

「冷蔵庫が冷えない」に関するよくある質問と各メーカーの回答を下記に記載したので、こちらもチェックしておくのがおすすめです。

製氷機が機能していない・氷をつくれない

製氷機で氷をつくれないという場合は、まず製氷機能の設定を確認してみてください。手違いで製氷機能がオフになっているなら、オンにするだけですぐに製氷できるでしょう。

また取り外し式の製氷機の場合は、製氷トレイが奥まできちんとセットされていない可能性も考えられます。その場合は、製氷皿を一度取り出して再度奥まで差し込むと改善される可能性が高いです。

なお、浄水フィルターに水垢が詰まっている場合も製氷できないため、給水タンクや浄水フィルターを水洗いしてみるのもひとつの方法です。

冷蔵庫・コンプレッサーから異音がする

冷蔵庫が自動運転している時は常に小さな音がしていますが、その音が「大きすぎる」「異音がする」という場合は下記のような原因が考えられます。

  • 冷蔵庫が壁や他の家具と密着している
  • 冷蔵庫付近が汚れている
  • ドアの開け閉めが多い
  • 冷蔵庫にものを詰め込み過ぎている

冷蔵庫が壁に近すぎたり、食器棚が隣にあったりすると、コンプレッサーの振動によって大きな音が出るケースがあります。この場合は冷蔵庫の設置場所を変えるだけで改善されるので、一度移動させてみましょう。

また、ドアの頻繁な開け閉めや食材の詰めすぎによって庫内の温度が高くなっていると、冷蔵庫が急速に冷却しようとして運転音が大きくなることもあります。この場合は冷蔵庫の開閉回数を少なくし、庫内の食材を取り出して様子を見ると、音が気にならなくなるでしょう。

「ブーン」という異音が絶えず聞こえる場合は、コンプレッサーが故障している可能性が高いので、早めに修理を依頼してください。

冷蔵庫に霜がつく

冷凍庫によく見られる症状として「霜」が挙げられます。そもそも霜は庫内に温かい空気が入り込むことで発生し、霜を防ぐためには「ドアをきちんと密閉する」「ドアの開閉回数を減らす」といった対策を心がけることが大切です。

ドアをしっかり密閉できない場合は、ドアのパッキンが変形している可能性があります。ぬるま湯で温めるとパッキンの歪みを戻せるため、一度試してみましょう。

霜を放置していると冷却効率が悪くなるため、日頃からお手入れをすることが重要なポイントです。霜がついてしまった場合は通常ヘラなどで取り除けますが、霜が大量な場合は修理が必要になります。

冷蔵庫から水漏れしている

突然冷蔵庫から水漏れするようになったら、ドレンホースの詰まりが原因かもしれません。ドレンホースとは冷蔵庫の裏側や野菜室の奥についているホースのことで、霜取りで溶けた水を排泄する役割を果たしています。

ドレンホースに汚れやホコリが溜まっていると、水をうまく運べなくなり、水漏れの原因となるのです。ドレンホースの詰まりで水漏れしている場合は、ホースを掃除するだけで解消できる可能性が高いでしょう。

ドレンホースと同時に、蒸発皿の確認をすることも大切です。蒸発皿が水でいっぱいになっている場合は、水を捨てることで水漏れの応急処置をすることができます。特に大量の霜取りをした後は水が蒸発皿に溜まりやすいため、水漏れを防ぐためにも適宜確認するのがおすすめです。

冷蔵庫の側面が熱い

冷蔵庫の側面が熱くても、基本的には故障の心配はありません。冷蔵庫を冷やすには大きなエネルギーが必要になるため、エネルギーの放出に伴って冷蔵庫の側面が熱いと感じることがあります。

特に庫内の温度が上がっていると、温度を下げようとして放熱が多くなるため、高温に感じることもあるでしょう。大半の冷蔵庫には高温を検知すると自動停止する機能が備わっているため、側面が熱くても異常が見られない場合は問題ありません。

冷蔵庫が冷えすぎる・食品が凍っている

「冷蔵庫が冷えすぎている」「冷蔵室に入れた食品が凍っている」という場合は、ダンパーサーモの故障が考えられます。

ダンパーサーモとは、冷蔵庫の温度制御を担う部品のことです。基本的には冷蔵庫の底部に付いており、汁をこぼしたり、霜がついたりすると故障してしまうことがあります。

そのため冷蔵庫内の温度制御で異常を感じたら、ダンパーサーモ周辺を掃除することが大切です。汚れを見つけたらすぐに拭き取り、霜も丁寧に取り除きましょう。

冷蔵庫が故障した時に取るべき行動

生活に必要不可欠な冷蔵庫が故障すると、焦って何をしたらいいか分からないという方も多いでしょう。冷蔵庫が壊れたと感じた時は、落ち着いて下記の行動に移すことが大切です。

  • メーカーの取扱説明書や保証書を確認する
  • 食材を避難させる
  • 冷蔵庫のコンセントを挿し直す
  • 霜を溶かす

冷蔵庫がうまく作動しないからといって、必ずしも故障しているとは限りません。一時的な不具合であれば、修理や買い替えが必要ない場合もあるでしょう。

メーカーの取扱説明書や保証書を確認する

冷蔵庫に異変を感じたら、メーカーの取扱説明書を確認してみましょう。各メーカーの説明書には「冷蔵庫が冷えない」「側面が熱い」「氷を作れない」といった症状別に、対処方法が記載されている場合が多いです。故障時の対応が詳しく解説されているので、まずはそちらを試してみてください。

取扱説明書通りに対処しても直らない場合は、修理依頼を出さなければいけません。修理依頼を出す際は、併せて保証書の内容を確認しておきましょう。万が一保証期間を過ぎている場合は修理費用が全額自己負担となり、買い替えのほうが安くなるケースもあります。

食材を避難させる

冷蔵庫の冷却機能が故障した場合は、取り急ぎ食材を避難させることが大切です。修理を依頼しても、修理業者が到着するまでに数日かかることも十分考えられます。

食材を避難させる際は、クーラーボックスや発泡スチロールなどに、氷・保冷剤と一緒に移し替えるのがおすすめです。ただし温度上昇に弱い生ものは、冷蔵庫から出してから3時間以内に食べ切るようにしてください。

冷蔵庫のコンセントを挿し直す

「冷蔵庫が故障かな?」と思ったら、まずは冷蔵庫のコンセントを挿し直してみましょう。コンセントが何らかの原因で抜けていたり、中途半端に挿し込まれていたりすると、当然冷蔵庫は稼働しません。

庫内に電源ボタンがある場合は電源を切り、コンセントも抜いて約10分程度放置します。その後コンセントを挿し直して再起動させ、冷蔵庫の稼働状況を確認してください。

なおコンセントではなく、ブレーカーが落ちている可能性もあるので、併せて確認してみることをおすすめします。

霜を溶かす

冷却器に霜がついている場合、霜を落とすだけで稼働することもあります。冷却器にドライヤーを当てて霜を溶かすのが一般的ですが、場合によってはメーカーの保証を受けられなくなる可能性もあるので自己責任で行いましょう。

また、霜をドライバーやハンマーなどで叩いて落とす方法もありますが、誤って冷蔵庫を破損させてしまう恐れもあるので注意が必要です。

冷蔵庫が故障した時のNG行動

冷蔵庫が故障した際、食材を庫内に放置するのは控えましょう。放置していると庫内に臭いがこびりつき、冷蔵庫本体の劣化につながります。

同様に、自分で冷蔵庫を修理するのもおすすめできません。かえって故障範囲がひどくなる可能性もあるので、迅速に修理業者へ依頼するか買い替えを検討してください。

食材を庫内に放置する

冷蔵庫が壊れたら、庫内にある食料品や飲料、調味料などは全て取り出すことが大切です。少々面倒な作業ですが、食材を放置していると庫内で腐ってしまい、臭いがこびりつく恐れもあります。

冷蔵庫内に付いた臭いは簡単に取れないため、結果的に冷蔵庫の買い替えが必要になる可能性も。生ものなど傷みやすい食材から移し替えていき、できるだけ早く庫内を空っぽにしましょう。

自分で冷蔵庫を修理する

基本的に、自分で冷蔵庫を修理するのは避けるのが無難です。メーカーの説明書に記載されている範囲であれば、自分で対処しても問題ありませんが、ネットの情報を鵜呑みにして修理するのはおすすめできません。

自己流で修理すると保証を受けられなくなったり、かえって故障が深刻になったりする可能性もあります。修理費用が高くなる恐れもあるので、自分での修理は前述した応急処置に留めるようにしてください。

冷蔵庫を修理するか処分するか迷ったら

冷蔵庫が故障したら修理が必要になりますが、場合によっては買い替えのほうが費用が安くなるケースもあります。ここでは、冷蔵庫を修理するか処分するか迷った際の選択肢を解説するので、ぜひ参考にしてください。

買い替えのタイミングは10年程度

一般的に冷蔵庫の寿命は10年前後と言われており、寿命を迎えるとコンプレッサーの故障や各部品の劣化が見られるケースが多いです。修理箇所が多い場合や故障が深刻な場合は、もちろん修理費用も高くなります。

長年使用している場合は一度修理してもすぐ故障する恐れがあるため、できるだけ買い替えを検討するのがおすすめです。省エネ性能の高い冷蔵庫に買い替えれば、長期的なコストパフォーマンスもかなり良いと言えます。

故障が深刻な場合は処分を

「冷えない」「霜が付く」など故障が深刻な場合は、冷蔵庫を処分するのがおすすめです。コンプレッサーの故障も寿命のサインなので、不具合が見られたら早めに買い替えを検討してください。

また「庫内の臭いが気になる」という場合も、冷蔵庫を処分し、新しい冷蔵庫を購入すると良いでしょう。庫内の嫌な臭いを放置していると、食材に臭いが移ってしまう可能性もあります。臭いのきつい冷蔵庫は基本的に買取が難しいので、適切な方法で処分しましょう。

レンタル家電を使用する方法も

冷蔵庫にはさまざまなモデルが登場しているので、故障後すぐに自宅に合った冷蔵庫を見つけるのは難しいかもしれません。一人暮らし用かファミリー用かによって適切な容量を選ぶ必要があるほか、予算との兼ね合いも重要になります。

「新しい冷蔵庫をすぐに決められない!」という場合は、レンタルサービスを利用し、一時的に冷蔵庫を借りるのがおすすめです。数日間レンタル家電で生活環境を整えれば、落ち着いて自宅に合った冷蔵庫を探せるでしょう。

冷蔵庫修理にかかる費用相場

冷蔵庫の故障原因が寿命でない場合は、メーカーや専門業者に修理を依頼しましょう。保証期間内の場合はメーカーに問い合わせれば無料で修理してもらえますが、保証が過ぎている場合は自己修理となります。

専門の修理業者に見積もり依頼をすることになるので、下記で各工事内容別の費用相場を確認しておきましょう。

修理内容修理費用相場
圧縮機(コンプレッサー)の修理・交換約9~10万円
製氷機・制御基盤の交換約1~2万円
水漏れ修理約1~3万円
ゴムパッキンの交換約1~2万円
センサーの交換約1~3万円

複数の箇所が故障している場合は、その分費用も高くなります。修理にかかる総額費用と買い替え費用を見比べて、お得な選択肢を選ぶようにしましょう。

なお、自己修理の費用を抑えたいという場合は、複数の修理業者に見積もり依頼をすることが大切です。

冷蔵庫を修理できない!処分方法は? 

冷蔵庫を修理せず、買い替える場合は下記いずれかの方法で処分することになります。

  • 自治体で処分する
  • 不用品回収業者に処分を依頼する
  • 家電量販店で買い替えと同時に処分する

冷蔵庫は家電リサイクル法によってリサイクルが義務付けられており、粗大ごみとして勝手に処分できません。処分する際は家電リサイクル権が必要になるので、どのように入手するのかは事前に確認しておくことが大切です。

冷蔵庫の処分方法については下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

▶▶関連記事

冷蔵庫の処分方法3つ!47都道府県の処分方法も全て紹介【保存版】

冷蔵庫が故障したらゼヒトモを利用しよう 

冷蔵庫が故障した場合は、ゼヒトモのサービスを活用してみるのがおすすめです。いくつかの質問に答えるだけで、冷蔵庫の困りごとを解決してくれるプロの業者に出会うことができます。

冷蔵庫修理業者を探す

冷蔵庫の自己修理が必要になった場合は、ゼヒトモで冷蔵庫修理業者を探してみましょう。冷蔵庫全体・冷蔵室・製氷機など故障箇所や症状に応じて、故障点検・修理を実施してくれます。

ゼヒトモなら地元の修理業者に出会えるので、出張費用がかかりにくく、比較的安い費用で修理を依頼可能です。

https://www.zehitomo.com/lifestyle/pc-electronics/fridge/refrigeratorrepair

冷蔵庫クリーニング業者を探す

冷蔵庫の故障を防ぐためには、定期的なお手入れが欠かせません。溜まった汚れをクリーニングで取り除けば、水漏れや霜などのトラブルを解消できる可能性もあります。

「冷蔵庫を掃除して故障を防ぎたい」「正しい掃除方法が分からない」という方は、ゼヒトモから冷蔵庫クリーニング業者を探してみませんか?プロに依頼することで、自分では掃除しにくい場所も綺麗に掃除してくれます。

見積もり依頼だけでも問題ないので、ぜひ下記から質問に答えてみましょう。

https://www.zehitomo.com/lifestyle/pc-electronics/fridge/refrigerator-cleaner

不用品回収業者を探す

冷蔵庫の処分で困っている方は、ゼヒトモから不用品回収業者を探してみましょう。冷蔵庫はもちろん、引っ越しなどで大量に粗大ごみが発生した場合も、まとめて処分を引き受けてくれます。

なかには不用品回収だけでなく、買取やハウスクリーニングに対応しているプロも。冷蔵庫の買取をしてほしい方は、一度見積もりを依頼してみるのがおすすめです。

https://www.zehitomo.com/business/cleaning-scale/disposal/garbage-disposal

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