03/14/2022

引っ越し時の冷蔵庫の運搬方法は?電源の抜く時間や注意点も解説!

引越しにつきものなのが、冷蔵庫などの大型家電の運搬です。特に冷蔵庫は前日までに準備するべきことも多々あります。

本記事では、引越しの際の冷蔵庫について、事前の準備内容や運搬方法を解説します。引越しをスムーズにするために、ぜひ最後までご覧ください。

引っ越しで冷蔵庫を運搬するための手順

引っ越しで冷蔵庫を運搬する際には、業者に依頼、あるいは自力で運搬のどちらでも事前準備が必要です。特に、水抜きや霜取りといった作業は、冷蔵庫ならではの作業なので見落とさないようにしましょう。

まずは、冷蔵庫の事前準備の内容と、いつ頃行うべきかを紹介します。

【引っ越しの1〜2週間前】冷蔵庫の中を確認

まずは引っ越しの1〜2週間前に冷蔵庫の中身を確認し、食材を使い切る計画を立てます。

引っ越しの際に冷蔵庫の電源を切るため、中身を空にする必要があるからです。

特に家族など複数人と住んでいると、冷蔵庫の中にたくさん食材が入っている場合も多いので、早めに確認しておきましょう。

特に肉や魚、卵は基本的に保存が効かないので、優先的に消費します。調味料も保存が効かないものもあるので、注意が必要です。

【引っ越しの3〜5日前】冷蔵庫の中を再度確認

引っ越しの3〜5日前には、再度冷蔵庫を確認し、以下の2点を行います。

  • 余りそうな食材を廃棄する
  • 自動製氷機能の停止

余りそうな食材がある場合は廃棄しましょう。食品によっては、常温で保存すると腐敗する可能性があります。

どうしても残したい食材がある場合は、クーラーボックスやトレイを準備すれば新居への運搬も可能です。

また、この時に自動製氷機機能の停止も行います。停止しないとタンクの水を捨てる際に、水や氷が残ってしまうからです。

【引っ越しの前日】冷蔵庫の電源抜き・霜取り・水抜き

引っ越し前日は、冷蔵庫に食材が残っていないことを確認したら冷蔵庫の電源を抜きます。どんなに遅くても引っ越しの15時間前には電源を抜きましょう。冷凍室内の霜が完全に溶けて水になるのには、大体10〜15時間かかるからです。

電源を抜いたら次に、冷凍室の霜取りと水抜きが必要です。霜取りとは、冷凍室の霜を溶かすことで、水抜きとは、蒸発皿に溜まった水(溶けた霜)を捨てることです。

この水抜きや霜取りをしないと、運搬の際に水漏れする可能性があります。

【水抜きと霜取りの手順】

  1. 冷蔵庫の電源を切る
  2. 冷凍室のドアを開けて霜が自然に溶けるまで放置する
  3. 庫内の水分をタオルで拭き取る
  4. 10〜15時間を目安に蒸発皿に溜まった水を捨てる

なお、霜が薄い場合はぬるま湯で濡らしたタオルで拭くだけで大丈夫です。

これで、引っ越しする際の冷蔵庫の事前準備は完了です。冷蔵庫の整理や霜取り、水抜きは意外と時間がかかるのでなるべく早めに準備をしましょう!

引っ越し時の冷蔵庫の運び方

引越し時の冷蔵庫の運び方は3つあります。

  1. 引越し業者に依頼する
  2. 宅配業者に依頼する
  3. 自分で運ぶ

それぞれの方法について詳しく解説します。

1.引越し業者に依頼する

一般的には、引っ越し業者に依頼するのがベストです。プロなので安心して任せられます。

料金はかかりますが、楽な方法を選びたい人におすすめです。逆に料金を少しでも安くしたい人には向いていません。

引越しで冷蔵庫だけ業者に依頼する場合の料金相場

引っ越し業者によっては、冷蔵庫だけ運んでもらうことも可能です。料金は冷蔵庫のサイズによって異なりますが、一般的に10,000円〜30,000円です。

「“Q.少量の家具や家電製品だけでも大丈夫ですか?

A.ご家財1点からお取り扱いできます。詳しくはお問い合わせください。

引用:アート引越センター”」

例えば、アート引越センターでは家電製品1点からでも依頼ができます。料金は要問い合わせとなっています。

少しでも節約したい人は、冷蔵庫だけ運んでもらうのも一つの方法です。

2.宅配業者に依頼する

引越しの荷物が少なければ、ヤマトなどの宅配業者に依頼するのも方法です。引越し業者に依頼するよりは安く済みます。

宅配業者なら、急な対応でも可能な点もメリットです。

宅配業者(ヤマト)に依頼する場合の料金相場

宅配業者のヤマトに冷蔵庫のみ依頼する場合の料金相場は、5,000円〜20,000円です。

しかし100kgを超える場合は、重量物として扱われ、10,000円〜40,000円となります。またヤマトだと150kgを超える場合は運搬不可なので注意してください。

3.自分で運搬する

引越し業者や宅配業者に依頼しなくても、小型の冷蔵庫なら自力で運ぶこともできます。料金は抑えられ、自分の好きなタイミングで運べるのがメリットです。

しかし、怪我や事故が起きても自己責任になります。冷蔵庫の運搬を頼める人がいない場合は、無理して運ばずに引越し業者や配送業者を利用するようにしましょう。

無理して重い物を持つと腰を痛める原因となります。一度腰痛になると完治が難しく、長く苦しむこともあり、侮れない病気です。

運搬費用を節約したのに、その後の病院代がかかってしまうなんて残念な結果は避けたいですよね。

引越しのプロを探す

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自力で冷蔵庫を運搬する時の手順

一人暮らし用の冷蔵庫や小型の冷蔵庫の場合は、自力でも運べる場合があります。

ここでは、自力で冷蔵庫を運搬する手順と注意点を紹介します。

1.冷蔵庫のドアが開かないようにマスキングテープなどで止める

冷蔵庫のドアはテープで固定しておきましょう。運搬時にドアが開いてしまうと、怪我や事故の原因となるからです。

テープは、後の残りにくいマスキングテープや養生テープがおすすめです。冷蔵庫のドアや引き出し部分にはマグネットが内蔵されたパッキンが付いています。軽く閉めてもしっかりと固定されるのは、このマグネットが引き寄せあうからです。

しかし、パッキンが緩んでいるとドアや引き出しの固定が甘くなり、少しの衝撃でも開いてしまうことがあります。

同様に、冷蔵庫内のトレイも落ちないように固定しておくと安心です。

2.傷つけないように冷蔵庫を毛布などにくるむ

冷蔵庫は重い家電製品なので、運搬中に新居のドアや壁に軽くぶつけただけで傷がつく可能性があります。

最悪の場合は、破損してしまうリスクもあります。

このような事態を避けるためにも、冷蔵庫は毛布などでくるんで運搬しましょう。

3.冷蔵庫の搬出・搬入経路を確認する

既に家に設置している冷蔵庫の搬出は、設置時の搬入と同じ経路で行えば問題ありません。問題なのは、新しい場所に搬入するときの経路です。

見切り発車で冷蔵庫の運搬を始めてしまうと、途中でどうしても通れない場所が出てくることがあります。冷蔵庫を運ぶ前には、どこをどう通ればスムーズに移動できるのかあらかじめ経路を確認しておきましょう。

例えば、通るドアの幅は冷蔵庫の幅よりも広いのか、階段の踊り場には十分なスペースがあるのか、エレベーターは使用できるのか、などをよくチェックしてするのが大切です。

また、物件の中には搬入に内階段を使用できない場合もあります。その場合、外から吊り上げて搬入することになるでしょう。その場合、自力では大変難しく、結局業者に頼まなければならないという場合も出てきてしまいます。

4,通路を養生する

引っ越しにおける「養生」とは、建物の床や壁、廊下、エレベーターなどを損傷や汚れから保護するための対策です。

具体的には、床や壁面にシートを敷いたりクッション材を使って凹みを防いだりすると、建物の状態を保護できます。

特に玄関はのドアは傷つきやすく、少しの衝撃で歪みやすいからです。しっかり養生する必要があります。

5.冷蔵庫を運搬する

通路の養生が完了したら、あとは冷蔵庫を運搬します。

平面の経路は毛布や台車を上手に使えばよいのですが、階段などは細心の注意を払って運びましょう。

持ち上げる時には腕の力で持つのではなく、冷蔵庫の下半分に重心を意識して、体全体ですくう様に持つと負担を軽くできます。あとは慌てずに、無理だと思ったら一度降ろし、持ち方やルートを確認しながらゆっくりと運んでください。

【複数人でうまく運ぶコツ】持つ場所を分担して、重さを分散させる

複数人で冷蔵庫を運搬する時は、全員が同じ重心で持つのではなく、支える場所を分担するとそれぞれにかかる負担を分散できます。

メインで持ち上げる人は、冷蔵庫の下半分を腰で抱える様に持ち上げましょう。上部を支える人は持ち上げている人より重さの負担は小さくなります。その分、角度の調節や、運んでいる最中どう動かしたらいいか、総合的なコントロールも行えるようにしましょう。

持っている人全員で声をかけあい、持ち上げるタイミングや運ぶペースを合わせて搬出しましょう。もし無理な体勢になっていたり、怪我をしそうな場合には大きな声で全員に状況を伝え、一度持ち直すなどのチームワークが大切です。

【一人でうまく運ぶコツ】台車に乗せる

一人で冷蔵庫を運ぶ時に活躍するのが、台車や毛布です。台車なら一度乗せてしまえば階段を除くほとんどの場所で、力を加えずに転がすだけで移動できます。

台車は冷蔵庫より底面が大きく耐荷重があるものを選び、搬出時はタイヤで床を傷つけないように注意しましょう。無理な方向転換や移動をしないことがポイントです。

自力で冷蔵庫を運搬する際に気をつけたいこと

ここからは、引っ越しで冷蔵庫を運搬時に気をつけたい点を紹介します。

冷蔵庫を横や斜めにしない

冷蔵庫はなるべくまっすぐに立てた状態で運ぶようにしましょう。斜めにしたり傾けると冷蔵庫の中に通っているフロンガスに不具合が起こり、故障したり冷えにくくなるといったトラブルが発生する可能性があります。

どうしても傾けなければならない時は、45度以内に保つことを心がけてください。

冷蔵庫を横に傾けたまま放置しない

運んでいる最中はもちろんですが、トラックや軽トラで運んでいる最中も冷蔵庫を横に倒して放置するのは避けてください。冷蔵庫の中のフロンガスは、冷媒菅の中で液体化とガス化を繰り返すことで冷蔵庫内を冷やします。

横にして放置すると、この撹拌が上手く作用しなくなり、冷蔵庫が冷えなくなることもあります。また、本来立てて保管するために作られており、長時間横にしていると自身の重さで歪んでしまう危険性もあります。

軽自動車で移動する際にどうしても冷蔵庫を横にしなければならないのであれば、横にしておいた時間の3倍程度の間、電源を入れずに寝かしてから使用するようにしましょう。

軽トラで冷蔵庫を運ぶ場合は高さに気を付ける

軽トラには高さに上限があります。荷台に乗せた荷物が2.5m以上になってしまうと運べないので、軽トラの荷台の高さと冷蔵庫の全長を合わせた長さを計算しておきましょう。

また、冷蔵庫は荷台の1番前、運転席のすぐ後ろに沿わせるように積載してください。そしてロープなどを使用して、倒れないように固定しましょう。

トラックで冷蔵庫を運ぶ場合は転倒に気を付ける

トラックは屋根が付いていて軽トラよりも安定性は高いのですが、中で転倒することもあるのでロープの固定は忘れないようにしてください。

ちなみに、トラックは積載量によって普通免許では運転できない場合があります。自分の持っている免許で運転できる範囲のトラックをレンタルしましょう。

引っ越し後の冷蔵庫の設置方法・注意点

新居への冷蔵庫の搬入が済んだ後の設置や注意点についていくつか紹介します。

設置場所のポイント

新居での冷蔵庫は「放熱板」の位置を考慮して設置するのがおすすめです。

放熱版とは、冷蔵庫内を効率的に冷やすために必要なもので、最近の冷蔵庫だと側面や上部に取り付けられています。

冷蔵庫を設置する際に、放熱版と壁をくっつけるのではなく、少し多めに空間を持たせましょう。

いきなり電源を入れない

新居へ冷蔵庫を設置した後に、いきなり電源を入れるのは避けましょう。

運搬時の傾きや振動によって内部の冷却液が安定していないため、いきなり電源を入れてしまうと故障へつながるからです。

設置してから1時間を目安に電源を入れます。

食材を入れるのは冷蔵庫内が冷えてから【目安は5〜6時間】

冷蔵庫の電源を入れた後も、食材はすぐに入れないようにします。

冷蔵庫内部が完全に冷えるのには、5〜6時間かかるからです。

夏だとさらに時間がかかる場合もあるので、冷蔵庫ドアの開け閉めはなるべくせず、完全に冷え切るまで待ちましょう。

古い冷蔵庫の処分方法は?

引越しに合わせて、今まで使っていた冷蔵庫の処分を検討している人もいるでしょう。

冷蔵庫の処分は「家電リサイクル法」によって、やり方が決められています。処分方法は以下の通りです。

  • 新しい冷蔵庫を購入した家電量販店に処分を依頼する
  • 市町村の自治体に問い合わせて処分を依頼する
  • リサイクルショップやオークションで買取に出す

引越しに合わせて、冷蔵庫を思い切って処分するのも一つです。処分の際は適切な方法で行いましょう。

最後に

今回は、引越しの際の冷蔵庫について、準備内容や運搬方法を紹介しました。運搬の際の水漏れなどを防ぐためにも、計画的な冷蔵庫の引越し準備が重要です。

また、冷蔵庫の運搬を正しく行えば、冷蔵庫は自力でもできます。しかし、無理な行動は事故や怪我の元となるので、本当に自分で運べるのか、業者に依頼した方がいいのかをよく見極めて運搬を計画しましょう。

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