07/05/2022

梅雨の湿度を下げるには?4つの対策法と便利グッズをご紹介!

雨が多く湿度の高い梅雨には、カビ対策が欠かせません。適切な対処をするためには、梅雨にカビが発生しやすくなる理由や、カビの影響を知っておく必要があります。

あわせてカビの繁殖を抑えるための湿度対策や、室内の湿気を下げるのに役立つ便利グッズなどについても紹介しますので、参考にしてください。

この記事を監修したプロ
柊野 隆太 さん

ARUZI

梅雨にカビが生える原因

カビ菌は適度な「温度」と「湿度」、カビにとっての「栄養」という3つの条件がそろうと繁殖して広がります。栄養とはゴミやホコリ、髪の毛、石けんカス、皮脂汚れなど、家のいたるところにあるものです。

カビが繁殖しやすくなる最適な気温は20~30℃、湿度は70%以上とされており、この条件にもっとも合致する時期が梅雨です。

気象庁によると関東甲信越の梅雨入りは平年6月7日頃で、梅雨明けは7月19日頃です。2021年においては梅雨入りが6月14日頃、梅雨明けは7月16日頃でした。また、東京の2021年6月の平均気温は22.7℃、平均湿度は77%、2021年7月は平均気温25.9℃、平均湿度83%となっています。

つまり、梅雨の時期はカビの発生条件が整っており、カビが繁殖しやすいのです。

参照元:気象庁『昭和26年(1951年)以降の梅雨入りと梅雨明け(確定値)』

気象庁『東京 2021年 月ごとの値』

カビを放置すると起こる影響

カビは世界に数万種類も生息していると言われていますが、そのほとんどは人体に無害です。しかし、クロスや家具など住宅に繁殖したカビは放置すると増殖し、吸い込むことでからだに悪影響をおよぼすことがあります。カビが引き起こす主な疾患は以下のとおりです。

・アレルギー(目や皮膚がかゆくなる、せきやくしゃみが止まらなくなるなど)

・アレルギー性気管支肺アスペルギルス症(特定のカビが肺に入ることで呼吸を妨げる。症状はせきや痰、息切れ、微熱など)

・夏型過敏性肺炎(夏に見られる肺炎で、多くの場合エアコン内部で発生したカビが原因。症状は息切れ、呼吸困難、発熱、けん怠感など)

・水虫(足裏の皮膚にカビが繁殖し、強烈なかゆみを引き起こす)

・シックハウス症候群(ビルや住宅で見られる健康被害で、主な症状は頭痛やけん怠感、めまいなど)

梅雨の湿度を下げる!4つの湿気対策

カビの繁殖を防ぐには、前述したカビの発生条件がそろわないようにすればいいだけです。特に梅雨は湿度が高くなりやすいため、湿度を下げることでカビ対策となるだけでなく、ジメジメとした不快感も防げます。

①窓を開けて換気する

湿度を効率よく下げるには「換気」するのが一番です。窓を開けて換気をする際は、2カ所以上の窓を開け、空気の流れをつくることで効率よくできます。

このとき、扇風機やサーキュレーターなどを使うとさらに空気の循環がよくなります。ただし、外の湿度が80%以上と高い場合には、外の湿気が室内に入ってしまうため、窓を開けずに別の方法で湿度を下げましょう。

②エアコンの除湿機能を使う

エアコンの除湿機能を使って湿度を下げるのもおすすめです。除湿機能は「温度」を下げることが目的の冷房機能と違い、「湿度」を下げるのが目的です。梅雨の時期はそれほど暑くないため、冷房機能よりも除湿機能を使ったほうが寒くなりすぎず快適に過ごせる場合も多いでしょう。

なお、除湿機能には2つのタイプがあり、ひとつは弱めの冷房運転で除湿をする「弱冷房除湿(ドライ)」機能。もうひとつは空気を冷やして除湿し、ちょうどいい温度にしてから室内に戻す「再熱除湿」機能です。どちらも室内の湿度を下げるのに役立ちますが、再熱除湿運動は弱冷房除湿運転よりも料金が割高になりがちです。

そのため、電気料金を抑えつつ効果的に除湿したい場合には、気温やタイミングによって運転方法を変えるとよいでしょう。

③結露を拭き取る

湿度が高くなると窓ガラスやサッシなどに結露が発生します。結露はカビの原因になるため、放置せずこまめに拭き取りましょう。拭き取る際はサッシ部分に水分がたまらないように下から上に向かって拭くのがポイントです。

また、雑巾で拭くのもよいですが、吸収性が高くそのままゴミとして捨てられる新聞紙を使うのもおすすめです。こまめな拭き取りが面倒な方は、窓の下部に貼り付けて垂れた水滴を吸収する専用シートを活用するのもよいでしょう。

④換気扇を回す

防犯上窓が開けられないときや、エアコンを使うのが苦手な方は換気扇を使って湿度を下げましょう。換気扇を回すことで効率よく室内の空気を入れ替えられます。

また、窓を開けて換気する際に換気扇も回せば、よりスムーズな部屋の除湿が可能です。

室内の湿気を下げるのに役立つ便利グッズ

便利グッズを使えば、さらに効率的に室内の湿気を下げられます。室内の湿気対策があまりうまくいかない方は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

①新聞紙

新聞紙は普通の紙よりも細かい凹凸が多く、吸湿効果や消臭効果があります。そこで、クローゼットやシューズボックス、シンク下、家具のうしろなど、湿気が気になる場所に敷いておきましょう。このとき、新聞紙を手でクシャクシャにしてから広げて敷くと表面積が増え、湿気の吸収力がアップします。

また、梅雨は夏に向けて気温の高い日が多くなり、汗をかきやすくなる時期です。雨や汗で蒸れた靴の中にクシャクシャにした新聞紙を入れておけば、湿気とともに嫌な臭いも吸い取ってくれます。

②除湿機

湿気を取り除き、室内の湿度を効率よく下げてくれるのが除湿機です。除湿機があれば室内干しをしても生乾き臭の発生を防止してくれて、乾きやすくなります。

最近では、カビの繁殖を防ぐ機能や空気清浄機能が搭載されたモデルも登場しています。

③珪藻土

珪藻土は珪藻(ケイソウ)というプランクトンが化石化したものです。吸放湿性能が高く、防臭効果があるため、梅雨の湿気対策にピッタリです。近頃ではさまざまな珪藻土グッズが発売されており、湿気がたまりやすいクローゼットや浴室などで使えば、適度な湿度を保ってくれます。

また、壁材として使うことで結露対策にもなります。

梅雨ならではのメリット

梅雨はカビが繁殖しやすく、洗濯物も乾きにくいなどマイナスイメージが多いですが、実は掃除にはうってつけの時期です。それは、湿度が高いので静電気が発生しにくく、ホコリが取りやすいからです。

また、暑すぎず寒すぎない気温のため作業がしやすく、水も冷たくないので拭き掃除もはかどります。

さらに湿度が高いことから汚れが浮き上がり、落ちやすいのもうれしいメリットです。

カビが発生したときの対処法

湿度対策やこまめな掃除など、どんなに対策をしてもカビが繁殖してしまうことはあります。万が一、カビが発生してしまったときは、エタノールや酸素系漂白剤を使って早めに対策すれば除去可能です。

以下の記事では、カビの発生場所別に取り方を解説していますので、カビが発生してしまった方は、ぜひ参考にしてください。

【木・靴箱・畳・絨毯・床壁・服・食品についたカビの取り方を徹底解説!】

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監修したプロのコメント

カビを防ぐための方法として、換気を行ったり、風通しを良くしたり、湿度を下げたりなどがあります。ただし、家の造りや材質等で、どうしてもカビは生えてしまいます。

そこで一番おすすめなのは、こまめな清掃です。1日5分の定期的な清掃を取り入れることで、梅雨でもカビの繁殖が防げるでしょう。

この記事を監修したプロ
柊野 隆太 さん

ARUZI

オーストラリアで2年間、個人事業「JCS」にてハウスキーピングに従事。600件以上の実績を積み重ね、お客様からは高い評価を獲得している。帰国後、「ARUZI」として、執事とメイドをコンセプトにハウスキーピング事業を展開。顧客満足度を第一に、癒やしの空間を提供している。
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