日本の雪かき・雪下ろし代行業者の依頼例
人や車が安全に道を通れるよう、降雪地域では雪かきが欠かせません。また見栄えの面でも、雪を溜めているとだらしなく思われてしまう可能性があったり、場合によっては留守宅と思われ空き巣のターゲットになってしまいます。雪下ろしも同様に大切な作業です。屋根に上がるのは大変と感じるかもしれませんが、屋根に雪を放置したままにしていると家屋に負担がかかるだけでなく、重みを増した雪が落下し人に当たってしまう可能性があります。そうした事故を防ぐためにも、必要なタイミングで雪下ろしをするようにしましょう。
雪かきの場合、5〜10cm積もったタイミングですと雪が重くなりすぎず、作業に適しています。雪下ろしの場合、90cm以上の積雪量は危険とされており、大体50〜90cm積もったタイミングが作業の目安となります。なお時間が経ち重くなった雪は、1立方メートルで500kgにもなると言われています。そのため雪が重くなる前に、除雪作業を行うことが大切です。
除雪作業くらい自力でも可能だ、と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。まず、除雪作業はかなりの体力を消費します。積もった雪を腕の力で持ち上げ、さらに前かがみで踏ん張ったりひねったりする姿勢をとるため、足腰の力も使います。なお雪を川や道路に捨てることは法律で禁止されており、自宅に積みきれない分は地域の雪捨て場にしか捨てられません。そこまで距離があると運ぶにも時間がかかり、更に体力を消耗してしまうでしょう。体力に自信がある方でも、長時間の作業をすると疲労が溜まってしまいます。また除雪作業で使用する道具はすべて用意する必要があり、コストもかかってしまいます。
雪捨て場まで距離があり、積雪量が多い場合、除雪機や除雪車を利用することもあります。ですが公道でそのような機械を使用し除雪を行う場合、国土交通省が定める基準をクリアする必要があります。具体的には、大型免許や大型特殊免許(装輪式)などそれぞれの機械に応じた免許の取得や、各地域で除雪講習を受ける必要があり、なかなか手間がかかります。
除雪作業中の事故は毎年起こっています。その中でも多いのが、屋根からの落雪事故です。軒先で雪かきをしている最中に降ってきた雪が頭に当たり、場合によっては亡くなってしまうこともあります。そのほか雪下ろし中の屋根やはしごからの転落事故、除雪機の操作ミスによる事故などもあり、除雪作業では細心の注意が必要です。
雪かき・雪下ろし代行業者は、依頼を受けた場所における除雪作業や排雪作業を行います。自宅の玄関前や駐車場、カーポート、屋根、雪庇、ソーラーパネル、そのほか事務所や店舗など、あらゆる場所の作業に対応してもらえます。また敷地が広い場合でも除雪機や軽トラックを利用し、スムーズに除雪作業を行なってもらえます。なお繁忙期は依頼が殺到するため、少しでも依頼を検討されたタイミングで問い合わせてみるのがおすすめでしょう。
雪国に住まわれている、高齢で足腰の弱いご両親がいるも、帰省できないという方は少なくありません。このような方は、業者に除雪作業を依頼するのがおすすめです。高齢の方や普段運動不足の方ですと、いきなり除雪作業を始めたことで、発作を起こし倒れてしまう危険があります。除雪作業中ですと周りの雪や天候によっては気づかれず、発見が遅れることも起こり得ます。そうしたリスクを避けるため、業者に作業してもらうと安心でしょう。また普段は除雪作業が自力でできている人も、怪我や病気になってしまうことがあります。そうした場合も業者に依頼することで、敷地の雪を綺麗に片付けてもらうことができ、雪が溜まってしまう心配もなくおすすめです。
時間や作業人数、状況に応じて異なります。「雪かき・雪下ろし1回の料金」を設定している業者や、「1時間あたりの料金」「作業人数1人あたりの料金」など料金設定は業者により異なります。1回あたり1万円前後〜、もしくは1時間あたり約7,0000円程度〜の料金設定が多いようです。また、自治体によって助成制度を設けている、除雪サービスを行う業者を自治体が紹介しているところもあります。料金は雪の量、地域の特色、除雪場所の状況に応じて異なります。
近年「ぼったくり雪かき」が発生しています。内容には様々なパターンがあり、「依頼をしていない民家を勝手に雪かき作業して、料金を請求する」、「金額をはっきり言わずに、作業後に高額な金額を提示する」、「シーズン契約を結んだが、除雪の作業条件などを後出しにして雪かきをしない」など悪質な雪かき業者も発生しています。
単発の雪かきには契約書を交わさない業者も多数います。依頼する業者を決めたら作業日時を確認して、作業後に現金で支払うパターンが多いようです。シーズン契約、期間契約などを行う場合は契約前に契約条件を開示してもらい、検討の時間をもらいましょう。内容に不明点や明確ではない点、はっきり説明してほしい箇所などがある場合はメールで質問をして、回答もメールで「形に残る方法」で受け取りましょう。「言った言わない」「言われた言われていない」を防止するためです。
口コミがいいこと、近所に利用者が多いこと、料金がわかりやすいこと、作業者がどんな人かわかることなどを業者を選ぶときに確認しましょう。
国民生活センターによると、地縁のない都市部や、急な降雪に見舞われた都市部などでは雪かきに関するトラブルが発生することも多いようです。地縁の強い地域では、近所の評判、口コミの強さやほぼ全員が顔見知りであることなどからぼったくり雪かきは少ないようで、地縁の少ない都市部で発生が増加傾向にあるようです。また首都圏で急に雪が降り積もることにより交通網が麻痺して、便利屋などに雪かきを依頼したものの指定の時間に来ない、という事態も発生しています。しかし「交通渋滞のため、仕方がない」ことも多々あるようです。必ず車で通勤しなくてはならないかた、必ず特定の場所の雪かきが必要なご家庭などは、雪かきに使える大きなスコップを常備すると安心できます。ただし降り積もった雪は重く、雪かきや雪下ろしは重労働です。慣れない作業は、慣れている専門業者に依頼する方が安心です。特に高所の雪かきは危険です。
A1:はい。狭い範囲から広い範囲まで対応してもらえる業者がほとんどです。
A2:業者によりますが、対応しているところもあります。お問い合わせの際にご相談されることをおすすめします。