通訳会社・通訳サービスが必要なとき
通訳と翻訳の違い
外国語に関する悩み事の解決手段として、“通訳”と“翻訳”が挙げられます。ですがどちらのサービスを利用したらよいか、悩む方は多いのではないでしょうか。その二つの違いは、話し言葉を扱うか、それとも書き言葉を扱うかというところにあります。まず通訳は、言葉を異にする人々の間に立って、話されている内容をお互いの言葉に訳して口頭で伝えていくものです。その場で別の言語に即座に変換できる瞬発力や、適切に相手に情報を伝えるコミュニケーション能力が求められます。それに対し翻訳は、文書の言語を元のものから別のものに書き換えることを指します。また、通訳以上に正確性が重視されます。
通訳を要するシーン
通訳を要するシーンは様々です。ビジネスやプライベートなど、あらゆる場面において国際交流を手助けします。ビジネスであれば海外のクライアントとの商談やプレゼンテーション、社内外における国際会議などが挙げられます。特に医薬や工業など、専門用語が多く飛び交うような場では、通訳の存在は必須とも言えるでしょう。またポケトークなどの機械では聞き取り・表現ができないようなニュアンスも、通訳士であれば、適切に意思疎通を図ることができます。またプライベートでも、海外旅行での観光や現地での病院を利用する場合や、大学・大学院での外国人講師による講義などにおいて、通訳を必要とすることがあります。
同時通訳
通訳にも様々な手法があります。まず同時通訳とは、話し手が話しているのとほぼ同時に通訳をしていく手法です。通訳に求められるスキルが最も高く、一般的に聞き手はレシーバーやヘッドホンなどの機材を使用し、別のブースから行われている通訳を聞く形となります。この手法は話し手の人数が多い場合や、3ヶ国語以上に同時に通訳する場合などに適しています。具体的に、国際会議における多言語同時通訳や、外国人講師の講義、海外の人も集まる研修や展示会・学会、三者間電話通訳サービスなどでよく用いられます。
逐次通訳
逐次通訳とは、話し手が話した後にその部分について通訳し、通訳が終わるとまた話し手が話しその部分を通訳する、という流れを繰り返す手法です。所要時間がかかるぶん、より正確・丁寧に説明してもらうことができます。また会話を区切りながら進めるため、その都度質問をしたり、メモを取ることもできます。この手法は小規模の会議や話し手が少人数である場合、丁寧さが求められる場合、話し手と聞き手の交流が多い場合に適しています。具体的に、商談、インタビュー、プレゼン、ワークショップなどで用いられます。
ウィスパリング通訳
ウィスパリング通訳は、手法としては同時通訳と似ています。同時通訳は聞き手の人数が多い場合にレシーバーなど機材を使用しますが、ウィスパリング通訳では、話し手とほぼ同時に、聞き手の耳元で通訳を行なっていきます。3人以上に対しウィスパリング通訳を行う場合は、簡易的なスピーカーなどを使用する場合もあります。聞き手の人数が少なく機材や通訳ブースを用意するほどではないが、スムーズな通訳を行なってほしいという場合に適しています。具体的には商談や、インタビュー、少人数での国際会議などに用いられます。
アテンド通訳
アテンド通訳とは随行通訳とも呼ばれ、個人の移動に同行しながら通訳を行う形式です。通訳の手法としては逐次通訳、またはウィスパリング通訳が用いられます。この形式はVIPの顧客に同行・エスコートする場合や、いくつかの施設を回る場合に適しています。具体的には視察や表敬訪問、海外旅行などの場面で、アテンド通訳が必要とされています。
通訳が派遣される場合とオンラインで実施する場合
通訳には現地に出張して行う場合と、スカイプなどテレビ通話を利用してオンラインで実施される場合があり、最近ではオンラインの需要も高まっています。その理由のひとつが、交通費や通訳の拘束時間を抑えられることです。そのため通訳に同じ金額をかけるとしても、よりレベルの高い通訳士に依頼することができます。オンライン会議における通訳などには、特に向いているでしょう。もちろん派遣型の通訳にもメリットはあります。現地での対応がスムーズであったり、会議外のちょっとした合間にも、相手との交流をサポートしてもらえます。依頼するシーンとそれぞれのメリットを考慮して、どの形式が良いかを検討するようにしましょう。
よくある質問
通訳会社・通訳サービスの料金はどのくらいかかる?
通訳の形式ごとに、料金を設定している業者が多いです。相場としては、セミナーや国際会議など同時通訳の場合、1日1名を派遣する形で8〜12万円程度、商談・社内会議や会食など逐次通訳の場合、4〜8万円程度、現地視察や空港送迎などアテンド翻訳の場合、2〜5万円程度かかります。ウィスパリング通訳は、依頼されるシーンによって以上のいずれかに入ります。なお英語、フランス語、韓国語、中国語などの言語や、通訳士のレベルによって料金設定をしている業者もいます。また、通訳の内容の専門性が高いと、高額となる傾向です。
通訳会社・通訳サービスの依頼における注意点は?
通訳サービスを依頼する際は、通訳場面で出てくる内容や、それに関連した情報をまとめた資料を準備し、依頼の目的を伝えられるようにしておきましょう。通訳士は語学において、優れた実力を持っています。ですが通訳が必要な内容について、事前に理解しているかいないかで、そのパフォーマンスは大きく異なってきます。そのため、通訳士が通訳を依頼した背景や目的について理解できるよう、関連資料を揃えておくことはとても大切です。
通訳会社・通訳サービスを依頼する流れは?
まずは業者に問い合わせ、日時や通訳言語、通訳の形態、目的などを簡単にヒアリングしてもらい、プランなどの見積もりを出してもらいます。見積もりに問題がなければ、そのまま契約となります。当日3日前ほどまでに、当日の通訳で使用する資料や会場の情報などをやり取りします。オフィシャルな場面や専門性の高い内容がある場合、事前のリハーサルなども行われます。当日に通訳を実施し、清算されると依頼完了となります。
通訳会社・通訳サービスの選び方は?
通訳サービスを選ぶ際、その実績や得意分野を確認することが大切です。例えば裁判や警察署の取り調べなど司法に関連する通訳や、ビジネスの交渉やプレゼンにおける通訳では、その分野に関する知識があるかないかで、通訳の質が変わります。もし特殊な状況で通訳を選ぶ際は、同じような事例が過去にあるか、その分野に特化した通訳士がいるかなどを確認するようにしましょう。
その他気を付けるべきポイントは?
通訳はいくつかの種類に分かれており、それぞれにおいて適しているシーンが異なってきます。特に逐次通訳と同時通訳では必要なスキルが大きく異なり、一般に同時通訳の方が難易度が高いとされています。そのため通訳を依頼することになったとき、逐次通訳でも問題がないか、もしくは同時通訳に長けた通訳士が必要となるか、検討してから業者を探すと効率が良くおすすめです。
こんな時も、通訳会社・通訳サービスにお任せ
Q1:だいたい通訳をしてほしい日のどれくらい前から問い合わせをしたら良いですか。
A1:実績が多く人気の通訳者や、専門分野の通訳に長けた通訳士などは数が限られており、早くスケジュールが埋まってしまうことがあります。そのため、日程が決まったらできるだけ早く、業者に問い合わせされることをおすすめします。
Q2:海外出張において、通訳サービスを依頼したいのですが。
A2:海外においての通訳サービスに対応できる業者も多くいます。現地在住の通訳士と合流したり、日本で仕事をする通訳士が出張に同行したりする形となります。長期出張に対応している業者もあります。もし海外出張の同行を希望する場合、ビザを発行したり出国の手配が必要となるため、できるだけ早く業者にご連絡されるのがおすすめです。