エアコンの調子が悪い時、初めに疑うべきはガス漏れの可能性です。特に夏場のように体調に、エアコンがなければ体調に悪影響が及ぶシーズンには早く修理をしなければなりません。ガス漏れが起きているかどうかを確かめ、ただちに業者に修理を依頼するようにしましょう。
ガス漏れがどのような症状で、原因は何なのかについて詳しく知っておきましょう。また、自分でできる対処法を押さえ、予防する事も重要です。
エアコンのガス漏れについて詳しく理解し、万が一に備えておきましょう。
お助け屋本舗
エアコンのガス漏れとは何か
エアコンには「冷媒ガス」というガスが使われており、これを利用する事で室温を調節しています。冷媒ガスがなければ、室内機と室外機の間で熱を移動させられず、冷たい風を室内に送り込めなくなるため、欠かせないものです。
主に使用されているのはフロンガスで、圧力をかけることによって気体から液体へ状態が変化します。その変化の過程で周囲の熱を下げたり、上げたりするのが役割です。ガス漏れはこの冷媒ガスが外に漏れだしてしまう事を指し、温度調節ができなくなっていく不具合が起きます。
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エアコンのガス漏れによる症状
エアコンがガス漏れする事で、いくつか看過できない症状が現れます。その中でも代表的でわかりやすいのは、以下の2点です。
- エアコンから常温の風が出る
- ガス漏れが原因で運転停止する
エアコンから常温の風が出る
エアコンから常温の風しか出ない場合は、ガス漏れを疑いましょう。冷房に設定しても、暖房に設定しても、同じように常温のぬるい風しか出てこないのはガス漏れの症状だと考えられます。
フィルターの汚れが原因であるとも考えられますが、掃除をしても改善されないのであれば、やはりガス漏れの可能性が非常に高いです。
ガス漏れが原因で運転停止する
エアコンのガス漏れを感知して、自動的に運転を停止する機種もあります。冷媒ガスが適量よりも少なくなると、エラーコードを表示してガス漏れをお知らせしてくれる安全機能です。
エラーコードはメーカーによって異なるため、もし表示されたら説明書を読んで当てはまるかどうか確認しましょう。必ずしもガス漏れが原因であるとは言い切れないため、あくまでも可能性の1つとして捉えるべきだと言えます。
エアコンのガス漏れの原因とは
エアコンのガス漏れは、普段の使用方法に問題があるから起きるとは限りません。自身に過失がなくても起きる可能性もあるため、さまざまな原因を探りましょう。代表的な原因は以下の2つです。
- 取り付け時に不備があった
- 室外機の移動時に配管が傷んだ
取り付け時に不備があった
エアコンの設置時に、取り付ける業者が配管の接続をミスしてしまい、ガス漏れが起きる事があります。
エアコンの配管では溶接やパッキンなどを利用せず、フレア加工という特殊な加工によりナットを締め付けることで、ガス漏れを防いでいます。
ここで、長さに応じてカットした配管にバリ(金属や樹脂などの素材を加工した時に発生する出っ張りや千切れた突起の事)が残っていて、そのバリを除去せずにそのままフレア加工をしたり、ナットの締付けが強かったり緩い場合は、ガス漏れの原因となります。
使用してすぐには影響はなくわかりづらいですが、数日~数年経つと徐々に冷えにくいと感じるようになるため、初期不良の可能性も考慮しておいてください。
取り付け時の不備は業者に連絡をして修理してもらう必要があるので、連絡先は必ず控えておきましょう。
室外機の移動時に配管が傷んだ
要因の一つとして多いのが、ベランダや庭掃除で室外機の後ろを掃除する為に室外機を移動させてガス漏れになったり、塗装工事や防水工事などで室外機を動かさなくてはならない場合に配管の接続部がズレてガス漏れが発生したりすることです。
先に記載した通り配管接続部は、溶接やパッキンを使用しない為、室外機を動かすとガス漏れをおこす場合があります。
室外機を無理に移動すると、冷媒ガスの通り道となる配管(銅管)が損傷する事があります。銅管は経年劣化で硬くなる性質があるため、移動時に傷みやすい箇所です。銅管が傷つくと、ガス漏れの原因になります。
特にエアコンを使用しない時期の防水工事、塗装工事、外壁やベランダの室外機を移動させるような工事後は、エアコンの試運転をお勧めします。工事後長く時間が経過すると原因の所在が分からなくなります。勿論自然災害で台風、地震などでも室外機が動いてガス漏れになる場合もあります。
それ以外ですと配管部分に強い衝撃を与えて配管が折れたり、ひび割れたりする事でも当然ガスが漏れます。
エアコンがガス漏れしている時の対処方法
エアコンがガス漏れしているとわかったら、すぐに対処しましょう。放置しておいても直る事は決してありません。主に、以下の2パターンの対処をするべきだと言えます。
- 業者に修理を依頼する
- 保証期間外なら買い替える
業者に修理を依頼する
ガス漏れの原因を特定し、発生している箇所を修理し冷媒ガスを補充する事で修理ができます。傷んでいる内部部品を交換すると正常に動くようになる場合もあるため、まず業者に修理を依頼しましょう。
内部構造がどうなっているか詳しい知識がないと正しく修理する事はできません。自分で直そうとするのは避けるべきです。専門的な知識を持つプロに任せるのが最も確実で安心だと言えます。
保証期間外なら買い替える
保証期間外なら、エアコン本体の買い替えを検討しましょう。エアコンの一般的な保証期間は故障部分によりますが1年~約5年です(各取扱説明書を参照してください)。もし10年以上経っている場合は、修理するための部品が廃盤となっており業者に断られる可能性があります。
修理費用が高額になってしまったり、確実に修理できるかわからないと言われたりした場合は、新品に買い替えるのもひとつの手段です。新しい機種は機能が充実しているというメリットがあるため、無理に修理するよりも使い勝手がよくなる事も考えられます。
エアコンがガス漏れしているか確認する方法
エアコンが不調である時、まずガス漏れが起きているか確認しましょう。修理を依頼する場合も、ガス漏れが起きている事を自分で確認しておくと「ガス漏れが起きているかもしれない」と伝えられるため症状が伝わりやすいと言えます。自分でガス漏れを確かめる方法として、以下を確認すると良いでしょう。
室外機から常温の風が出ていないかどうか
エアコンが正常に作動している場合、室外機は室内の高温の空気を排出しています。そのため、生ぬるい風が吹き出すのが正常な状態です。しかし、うまく熱交換ができていない場合は室外機から常温の風が出るようになります。
冷房時であれば、温度を一番低くして風量を強風の状態にしたとき、冷たい風が吹き出ているのかまたは温かい常温なのかで異常が分かります。
もし常温の風が出ているようであれば、熱交換ができていない可能性が非常に高いため、ガス漏れを疑いましょう。
しかし業者もそれだけでガス漏れとは断定できない為、やはり訪問してガス漏れが原因なのか他の部品が故障しているのかを調査依頼する事をお勧め致します。
エアコンのガス漏れの予防方法
ガス漏れしてしまうと、エアコンを修理に出したり買い替えたりしないといけなくなり、コストも手間もかかります。あらかじめガス漏れを防ぐ方法を押さえておきましょう。
対塩害仕様のエアコンを選ぶ
対塩害仕様のエアコンなら、内部部品やネジなどの腐食を抑えられます。空気中に含まれている塩分が錆びや腐食の原因となるので、塩害に強いエアコンは損傷を避けガス漏れを防ぐ事が可能です。
エアコンのガス漏れ修理を業者に依頼する時の費用相場
エアコンのガス漏れはよく起きる故障の原因です。エアコンのガスのチャージと配管のチェックを同時に依頼する場合の費用相場は、約3万円~を見ておきましょう。ガスの配管に問題があり、交換する場合の費用相場は、約5万円~です。
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業者に頼んだ場所の修理の手順
大まかに下記の手順が修理工程になります
1、ガス漏れを特定する(冷房作動時に専用器具でガス圧を測定する)
ガス圧が基準値より低下していればガス漏れの可能性が高い
2、接続部分で室内機側で繋いでいる2か所と室外機で繋いでいる2か所計4か所に漏れている形跡がないか確認する(配管の曲げた部分で漏れているケースもあるが殆どの場合繋いだ部分で漏れている)
3、漏れが確認出来たら残留ガスの回収に入る
4、漏れている箇所の修復(専用工具にてフレアを新しく作り直す)
5、作り直したフレアを繋いだら配管とエアコン内に配管を外した際に空気が入った為、ポンプで真空引きする(空気が混入した状態で冷媒ガスを充填するとガス爆発を誘発する為、規定値に到達するまで真空引きする)
この時、ポンプを止めて数値が下がるようならエアコン本体(内機または外機)配管に亀裂が入っている場合があるので配管の交換が必要になってくる
6、指定の冷媒ガスの種類を規定量充填する
協力:お助け屋本舗
エアコンのガス漏れが起きたらすぐに業者に修理を依頼しよう
エアコンのガス漏れは放置しておくとどんどん損傷が広がり、効き目が悪くなるだけではなく完全に動かなくなってしまいます。特に暑さが厳しい夏場には、エアコンがなければ体調を崩してしまう事も考えられるでしょう。不便な思いをしないように、不調を感じたらすぐに業者に修理を依頼するべきです。
業者選びの際には、優良業者を選ぶようにしましょう。優良業者を探す時に有効な手段として、相見積もりをとる事が挙げられます。相見積もりとは、複数の業者から見積もりを取り寄せる方法です。1社ずつ見積もりを取り寄せるのは手間も時間もかかってしまいますが、相見積もりなら一度に費用面だけでなくアフターフォローや保証などのサービス面もまとめて比較検討できます。
効率的に業者を選ぶためにも、ぜひ相見積もりを活用してください。
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