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40坪住宅での屋根塗装工事費用の相場とは?内訳や費用を抑える方法も紹介

2023/12/12 2024/05/10
40坪住宅での屋根塗装工事費用の相場とは?内訳や費用を抑える方法も紹介

40坪住宅で屋根塗装工事を実施した場合、塗料のグレードや屋根面積などによって、工事費用は変動します。工事費用を抑えるには、どのような方法があげられるでしょうか。

この記事では、40坪住宅の屋根塗装工事費用の相場や内訳、費用を抑える方法などに関して紹介します。40坪住宅にお住まいの方、工事業者を探している方は、最後までご覧ください。

40坪住宅での屋根塗装の費用相場とは?

一軒家
引用:pixabay

40坪の2階建て戸建て住宅にお住まいの場合、屋根塗装の費用相場は60万〜100万円前後です。工事費用は塗料のグレードや屋根面積、屋根の形状など、さまざまな要因によって変動します。あくまで工事費用の相場を把握する参考材料の1つとしてご活用ください。

外壁塗装と同時に工事した場合の費用相場

40坪の2階建て戸建て住宅で屋根塗装と外壁塗装を同時に実施した場合、工事費用は120万〜180万円が相場です。セット工事の場合は塗装面積や外壁材の劣化状況、補修工事の有無などによって、費用が変動します。

40坪住宅での屋根塗装工事費用の内訳

円グラフ
引用:pixabay

屋根塗装の工事費用は以下8つの項目にわけられます。

  1. 塗料代
  2. 足場代
  3. 高圧洗浄
  4. 養生設置
  5. 下地処理~仕上げ塗装
  6. 縁切り
  7. 付帯塗装
  8. 諸経費

工事費用のなかで大きな割合を占めているのが、塗料代と足場代です。また、高圧洗浄〜諸経費までの項目を一式で人件費として換算している場合もあります。

塗料代

塗料代は、屋根塗装の工事費用のなかでも大きな割合を占める項目です。工事費用全体の20%〜30%前後を占めます。40坪住宅で屋根塗装工事を実施する場合、塗料代の相場は30万〜50万円程度です。

塗料のグレードや屋根面積に応じて、塗料代は変動します。

塗料選定の際は目先の値段だけでなく、長期的な視点に立ち判断することが重要です。基本的に塗料のグレードが高まるほど、耐用年数が長くなり塗り替えの頻度が減ります。メンテナンス頻度も加味しながら、塗料を選択しましょう。

また、業者によっては、目地補修のシーリング材やローラーなど、消耗品の購入費を材料費として塗料代に含んでいる可能性もあります。

足場代

家 工事 足場
引用:pixabay

職人の安全性確保や施工品質の向上を実現するため、足場設置は欠かせません。40坪住宅の屋根塗装工事を実施する場合、足場代は17万〜23万円が相場です。足場の単価や種類、隣家との間隔によって、足場代は変動します。

足場単価は800円〜1,000円前後が相場です。また、足場面積と足場代の早見表を以下にまとめました。

坪数(平米数)足場面積(㎡)足場料金(円)
※足場単価800円で計算
20坪(66㎡)155~16912万4,000円~13万5,200円
25坪(83㎡)170~18413万6,000円~147,200円
30坪(99㎡)185~19914万8,000円~15万9,200円
35坪(116㎡)200~21416万円~17万1,200円
40坪(132㎡)215~22917万2,000円~18万3,200円
45坪(149㎡)230~24418万4,000円~19万5,200円
50坪(165㎡)245~25919万6,000円~20万7,200円

40坪住宅の場合、足場代が18万3,200円前後に収まっているかが、優良業者を見極める1つの目安です。上記の表は足場単価を800円と設定しているため、足場代が20万円を超えたとしても不思議ではありません。

ただし、自宅と隣家のスペースが十分あるにも関わらず、足場代が23万円以上の見積を提示してきた塗装業者への依頼は避けましょう。悪徳業者の可能性が高いです。

高圧洗浄

高圧洗浄は塗装に付着した汚れやコケ、劣化した塗膜などを綺麗に落とす作業です。十分に汚れを落としてから新しい塗料を塗らないと、塗料が長持ちしません。仕上がりの品質にも影響を及ぼすため、屋根塗装には必要不可欠となります。

高圧洗浄の単価は1㎡あたり150円〜400円です。40坪住宅の場合、2万円〜6万円前後が相場になります。

養生設置

塗料や粉じんが近隣住宅に飛散しないよう、養生シートを設置します。養生シートの設置費用は、1㎡あたり350円〜400円です。40坪住宅の場合、5万円〜6万円前後が相場になります。

下地処理~仕上げ塗装

下地処理とはさび落としや古い塗膜の除去などをおこない、塗料が密着しやすい状態にすることです。下地補修や下地調整など、塗装業者によって呼び名が異なります。

下地処理が不十分だと、塗装に凹凸や汚れが残っているため、新しい塗料が完全に密着しません。耐用年数が短くなるだけでなく、仕上がりの品質にもムラが生じます。下地処理の単価は、1㎡あたり400円〜700円です。

ただし、屋根材のひび割れ補修やシーリング材の打ち換えなど、劣化状況によっては補修工事が必要となります。劣化が進んでいるほど、単価が高騰するため、早めの対応が必要です。下地処理が終わると、下塗りへ移ります。

下塗りとは、外壁材の保護や塗料の密着度向上を目的におこなう作業です。サイディング材やモルタルなど、外壁材の種類によって使用する下塗り塗料は異なります。下塗り塗料の単価は、1㎡あたり600円〜900円です。

下塗りが終わると、仕上げ塗装に移ります。仕上げ塗装とは、中塗りと上塗りを合わせた工程です。シーラーやプライマーなど、下塗り用塗料には防サビ効果が含まれており、ザラザラとした質感です。ツヤや光沢もないため、仕上げ塗装で見た目を整えていきます。

仕上げ塗装の単価は、1㎡あたり1,500円〜5,500円が相場です。塗料のグレードによって金額が大きく変動するため、上記の金額はあくまで目安と捉えましょう。

縁切り

ご自宅がスレート屋根の方、屋根塗装が2回目以降の方に必要となる工程です。縁切りとは屋根材の重ね目が塗料でふさがらないよう、塗料の乾燥後に塗膜を切り離す作業を指します。瓦の重ね目が塞がってしまうと、雨が降った際に屋根の隙間から雨水が流れません。

雨水が屋根裏に溜まりやすくなり、雨漏りや内部腐食が発生します。また、これまで縁切りではカッターを使ってきましたが、近年はタスペーサー工法が一般的です。

タスペーサー工法とは、スレート瓦の間にプラスチック製の部材を押し込み、屋根の隙間を確保する工法を指します。カッターと異なり、塗装を傷つける心配がいりません。下塗りと上塗りの間で作業をおこなうため、塗装作業後に再び屋根に登る手間も省けます。

タスペーサーの単価は1㎡あたり450円前後です。40坪住宅の場合はタスペーサーを1,000個以上使うため、5万〜6万円程度費用がかかります。

付帯塗装

付帯塗装とは、屋根や外壁以外の部分を塗装することです。雨樋や破風板、鼻隠しなどが該当します。付帯塗装の相場は1㎡あたり500〜1,500円前後です。住宅の劣化状況や塗装面積によって、費用は変動します。

諸経費

諸経費とは産業廃棄物の処理や資材の運搬などにかかる費用です。工事費用総額の5〜15%が相場となります。ただし、工事業者によって設定金額は大きく異なるため、複数の業者から見積を取得し、値段を比較しましょう。

40坪住宅での屋根塗装の工事費用が変わる要素

CHANGE
引用:pixabay

屋根塗装の工事費用が変わる要因は以下の6つです。

  • 塗料のグレード
  • 屋根面積
  • 住宅の回数
  • 屋根の劣化状況
  • 屋根の形状
  • 隣家との間隔

屋根の劣化が進んでいる場合、塗装や補修工事だけでは対応できない場合があります。屋根リフォームに発展すると工事費用も高額になるため、早めに対処しましょう。

塗料のグレード

屋根塗装で使用される主な塗料の単価と耐用年数などに関して、以下の表にまとめました。

アクリル塗料

強み・安い
・扱いやすい
・カラーバリエーションが豊富
弱み・紫外線に弱い
・塗膜がはがれやすい
耐用年数5年~7年
単価(1㎡あたり)1,500円

ウレタン塗料

強み・ひび割れが起きにくい
・高級感を演出できる
・柔軟性や弾力性に優れる
弱み・紫外線に弱い
・シリコンとの価格差が縮まっている
耐用年数7年~10年
単価(1㎡あたり)1,700円~2,200円

シリコン塗装

強み・耐候性や耐水性に優れる
・湿気や紫外線に強い
・多くの塗装業者が扱っている
弱み・製品によって性能が大きく異なる
・高性能な製品は単価が高い
耐用年数10年~15年
単価(1㎡あたり)2,500円~3,500円

フッ素塗料

強み・自浄作用を持つ
・耐熱性と親水性に優れる
・色あせや劣化がしにくい
弱み・単価が高い
耐用年数15年~20年
単価(1㎡あたり)3,500円~4,500円

無機塗料

強み・カビやコケが発生しにくい
・美観を保ちやすい
・塗膜が劣化しにくい
弱み・一回の塗装費用が高い
耐用年数20年~25年
単価(1㎡あたり)4,500円~5,000円

遮熱塗料

強み・夏の暑さを軽減できる
・電気代を削減できる
・防汚性も高い
弱み・遮熱効果が高すぎると、冬の室内が寒い
・断熱効果を高める工夫が求められる
耐用年数15年~20年
単価(1㎡あたり)4,500円~5,500円

光触媒塗料

強み・自浄作用を持つ
・防汚性に優れる
・メンテナンスコストを削減できる
弱み・製品によって耐用年数のバラつきが大きい
・ひび割れが起こりやすい
耐用年数15年~20年
単価(1㎡あたり)5,000円~6,000円

断熱塗料

強み・季節を問わず快適に過ごせる
・電気代を削減できる
・空調効率が高まる
弱み・断熱材が充実している場合は効果が薄い
・単価が高い
耐用年数10年~15年
単価(1㎡あたり)5.500円~6,500円

どの塗料を使うべきか迷った場合、シリコン塗料を選ぶのがおすすめです。耐水性や耐熱性、防汚性など、優れた機能を多数持ち合わせています。金額も比較的リーズナブルで、コストパフォーマンスに優れている点も魅力です。

また、多くの塗装業者が扱っており、発注先が限定される心配もいらないでしょう。シリコン以外の塗料を選ぶ場合は、予算や劣化の有無に応じて判断しましょう。

屋根面積

屋根面積が大きいほど、多くの塗料を使用しなければなりません。フッ素塗料や無機塗料など、グレードが高い塗料を使用した場合、工事金額が高くなるため注意が必要です。

住宅の階数

3階建ての戸建て住宅にお住まいの場合、2階建ての住宅よりも工事費用は高騰します。職人の安全性と施工品質を確保するため、通常よりも強固な足場を組まなければなりません。

資材を多く使って足場を設置するため、足場単価が1㎡あたり200円〜500円程度上がります。3階建ての場合、足場単価の相場は1,000円〜1,500円です。40坪住宅の場合、22万〜25万前後が相場となり、足場の種類や面積によっては36万円まで費用が高騰します。

自宅が3階建ての場合、通常と比べて足場代が数万円程度高くなる点を認識しておきましょう。

屋根の劣化状況

屋根の劣化が進んでいる場合、工事費用が高騰します。シーリングの打ち替えやサビ落とし、雨樋の交換など、塗装前に多くの補修工事を実施しなければなりません。最悪の場合は塗装工事だけでは対応が難しく、全面的な屋根リフォームが必要となります。

屋根カバー工法や屋根の葺き替えなど、大規模リフォームに発展した場合、工事費用は100万〜150万前後が相場です。

屋根の形状

屋根
引用:pixabay

塗装面に凹凸が多い場合、1階と2階で屋根が分かれている場合など、屋根の形状が複雑な場合は工事費用が高額になります。施工品質と職人の安全性を確保するため、養生シートや落下防止システムを設置しなければなりません。

また、屋根が急勾配の住宅は勾配が緩やかな住宅と比べ、屋根面積が大きいです。屋根足場の設置が必要と判断された場合、足場代も高騰します。勾配が緩やかな住宅と比較すると、塗料代や足場代が数万円以上多く発生する点を覚えておきましょう。

隣家との間隔

隣家との距離がギリギリの場合、通常よりも足場代や人件費が高騰する可能性が高まります。作業スペースが限られるため、資材の運搬や足場の設置に多くの時間と人員を割かなければなりません。

また、道路との距離がギリギリの場合、「道路使用許可」や「道路占用許可」の申請が必要です。双方とも数千円程度ですが、工事費用とは別に追加費用が発生します。

40坪住宅での屋根塗装工事費用の算出方法【項目別】

書類 電卓
引用:pixabay

屋根塗装の工事費用を算出する場合、項目ごとに費用の計算方法が異なります。以下3つの計算方法に関して、以下で詳しくみていきましょう。

  • 屋根面積
  • 足場面積
  • 塗料使用料

屋根面積

屋根面積を算出する方法は以下の3種類に分けられます。

  • 床面積から算出する方法
  • 瓦の使用枚数から算出する方法
  • 平面図から算出する方法

個々の詳細をみていきましょう。

床面積から算出する方法

1階の床面積を把握できると、住宅の図面がなくても屋根面積を算出できます。床面積の計算方法は坪数×3.31です。

床面積=坪数×3.31

40坪住宅の場合、床面積は40×3.31=132.4㎡となります。

屋根面積を算出する計算式は、1階の床面積×1.5です。

屋根面積=床面積×1.5

40坪住宅の屋根面積は、132.4×1.5=198.6㎡となります。ただし、今回の計算式で算出した屋根面積はあくまで概算です。1つの参考材料として捉えておきましょう。

瓦の使用枚数から算出する方法

ご自宅の屋根にどのくらいの瓦が使用されているか、把握されている方向けの算出方法となります。瓦の使用枚数は1坪(約3.3㎡)に53枚です。屋根全体の瓦使用枚数÷53×3.3の計算式を使うと、屋根面積を算出できます。

片面の屋根面積=屋根全体の瓦使用枚数÷53×3.3

たとえば、全体の瓦使用枚数を1500枚と仮定しましょう。1500÷53×3.3の計算式で算出した93.4㎡が片面の屋根面積で、93.4×2=186.8㎡がご自宅の屋根面積となります。

また、セメント瓦は1枚の面積が大きく、瓦の使用枚数は1坪(約3.3㎡)に40枚です。

片面の屋根面積=屋根全体の瓦使用枚数÷40×3.3

瓦使用枚数が1500枚だった場合、屋根面積は1500÷40×3.3×2=247.5㎡です。

平面図から算出する方法

平面図から屋根面積を求める場合、計算式は屋根投影平面積×勾配伸び率です。屋根投影平面積とは、屋根を真上からみたときの面積を指します。計算式は床面積+軒出面積です。どちらの面積も図面から読み取れます。

一方、勾配伸び率とは、屋根の勾配度合いに応じた水平方向の長さの伸び率です。屋根の長さは斜面に該当し、屋根の勾配によって屋根面積が異なります。勾配伸び率に関して以下の表にまとめました。

寸法勾配分数勾配勾配伸び率(水平長さに対して)
5分0.5/101.001
1寸1.0/101.005
1寸5分1.5/101.011
2寸2.0/101.020
2寸5分2.5/101.031
3寸3.0/101.044
3寸5分3.5/101.059
4寸4.0/101.077
4寸5分4.5/101.097
5寸5.0/101.118
5寸5分5.5/101.141
6寸6.0/101.166
6寸5分6.5/101.193
7寸7.0/101.221
7寸5分7.5/101.250
8寸8.0/101.281
8寸5分8.5/101.312
9寸9.0/101.345
9寸5分9.5/101.379

たとえば、屋根投影面積が80㎡、勾配が5寸だったとしましょう。屋根面積は80×1.118=89.44㎡です。また、屋根投影平面積×勾配伸び率は、塗装業者も利用する計算方法のため、ご自宅の屋根面積がどの程度か正確に把握できます。

足場面積

足場面積の計算方法は、住宅の外周×(住宅の高さ+0.5m)で算出します。

足場面積=住宅の外周×(住宅の高さ+0.5m)

屋根塗装の際、建物の外壁から+0.5mの位置を目安に足場を設置するのが一般的です。まず、住宅の外周から算出してみましょう。

住宅の外周は(縦の長さ×2)+(横の長さ×2)で算出します。

住宅の外周=(縦の長さ×2)+(横の長さ×2)

縦の長さが6m、横の長さが10mと仮定した場合、外周は(6×2)+(10×2)=32mです。足場面積は32×(6+0.5m)=208㎡となります。

また、足場料金の計算方法は、足場面積×足場単価です。足場単価は800円程度が相場です。仮に208㎡の足場を組んだ場合、足場代は208×800=16万6,400円となります。

塗料使用量

塗料使用量は、1㎡あたりの塗布量×塗装面積で算出します。

塗料使用量=1㎡あたりの塗布量×塗装面積

塗布量とは、塗装面積に対してどのくらいの塗料を使用するべきか、カタログや塗料缶に記載された数値です。日本ペイントや関西ペイントなど、塗料メーカーによって塗布量の設定は異なります。

記載された塗布量を守らない場合、塗膜の厚みが十分に形成されません。防水性や防汚性、耐久性など、塗料が本来持つ性能を十分発揮できず、耐用年数が短くなります。たとえば、1㎡あたりの塗布量が0.15kg、塗装面積が200㎡と仮定しましょう。

塗料使用量は、0.15×200=30Kgです。屋根面積が大きいほど塗料使用量が増加するため、塗装代が高騰します。

40坪住宅での屋根塗装工事費用を抑える方法

屋根塗装

屋根塗装の工事費用を抑える方法には、以下6つの選択肢があげられます。

  • 外壁塗装と同時に工事をおこなう
  • 塗装工事は梅雨と冬以外の時期におこなう
  • 塗装専門業者に依頼する
  • 自社施工を強みとする業者に依頼する
  • ヒートアイランド対策助成制度を利用する
  • 塗装の劣化状況に気を配る

個々の内容を一つひとつ確認していきましょう。

外壁塗装と同時に工事をおこなう

屋根塗装は外壁塗装と同じタイミングで工事を実施するのがおすすめです。工事業者が足場部材や塗料など、工事に必要な資材一式をまとめて揃えられます。発注の手間が減らせるだけでなく、資材の納入遅れにともなう工期遅延も避けられるでしょう。

また、足場の設置も1回で済むため、20万円前後の足場代も削減できます。屋根塗装と外壁塗装を別々の時期に実施した場合、工事のたびに塗料の発注や職人の確保が必要です。人件費や塗装代、足場代を余計に支払わなければなりません。

外壁塗装とのセット工事を利用すると、工事費用を数十万円程度削減できます。また、メンテナンス管理の負担を減らせる点もプラスです。

塗装工事は梅雨と冬以外の時期におこなう

屋根塗装をおこなう時期は以下5つの季節に分けられます。季節ごとのメリット・デメリットを以下の表にまとめました。

メリット・気温と気候が安定して、施工しやすい
・1日の日照時間が長い
・塗料が乾きやすい
デメリット・予約が取りにくい
・工事費は高めに設定されている

梅雨

メリット・予約が取りやすい
・割引キャンペーンをしている業者も多い
デメリット・雨で塗装作業が進められない
・スケジュールが組みにくい
・雨で塗料が流れる

メリット・晴れの日が多い
・1日の日照時間が長い
・塗料が乾きやすい
デメリット・台風が来ると作業が止まる
・35℃を超えると、塗膜が剝がれやすくなる

メリット・気温と気候が安定して、施工しやすい
・塗料が乾きやすい
・工事を進めやすい
デメリット・予約が取りにくい
・台風が来ると作業が止まる
・工事費は高めに設定されている

メリット・予約が取りやすい
・工事費用が安く設定されている
デメリット・寒冷地は作業ができない
・1日の日照時間が短い
・工期が伸びやすい

屋根塗装の工事に適した季節は春と秋です。どちらも気候と天候が安定しており、作業をスムーズに進められます。日照時間も長いため、塗料が乾きやすい点もプラスです。ただし、工事の予約が集中しやすいため、数か月前から工事の予約をしておきましょう。

また、梅雨と冬は屋根塗装の工事に適していません。梅雨は雨の日が多く、塗装作業を進められないため、工期が長引きます。無理して作業を進めた場合、塗料が雨に流れて本来の性能が発揮されません。塗膜の早期劣化を招き、かえって工事の頻度が増えます。

一方、冬の場合は積雪や凍結によって工事が思うように進められません。1日の日照時間も短く、工期が伸びやすい傾向にあります。梅雨と冬は共に工事費用が他の季節より安く設定されているものの、デメリットが多いです。

長期的にみると工事費用の増大にもつながるため、他の季節を選びましょう。

塗装専門業者に依頼する

塗装専門業者には、豊富なノウハウと経験を兼ね備えた職人が在籍しており、高品質な仕上がりが期待できます。自社内で作業を完結できるケースが多く、見積書に中間マージンや作業料金が上乗せされる心配もいりません。

また、地域密着型の経営スタイルを掲げる業者も多く、予算や要望を汲み取った提案が望めるでしょう。注意点としては、すべての塗装専門業者が適正価格を提示するとは限らない点です。高額な工事費用の提示や手抜き工事を実施する悪徳業者も一部存在します。

ミスマッチを避けるには、複数の業者から見積を取得することが重要です。1社からしか見積を諸得しなかった場合、工事費用の相場や提案力を正確に把握できません。

また、屋根塗装と外壁塗装工事を同時に実施する場合、双方の施工事例が豊富かどうか、サイト上で確認が必要です。

自社施工を強みとする業者に依頼する

工務店に依頼する場合は、自社施工を強みとする業者に相談しましょう。自社内で作業を完結するため、中間マージンが発生しません。ハウスメーカーに依頼した場合よりも、工事費用を大幅に抑えられます。

また、工務店は地域密着型の経営方針を掲げる企業が多く、予算や要望に応じた提案を得られる点も魅力です。ハウスメーカーの場合、多くの作業を下請け業者に振るため、中間マージンや作業料金が工事費用に上乗せされています。

塗装専門業者や工務店と比較すると、施工費用は高めの設定です。反面、施工後の長期保証制度を用意し、契約時の不安を軽減しています。ハウスメーカーに依頼する際は、手厚いサポートが望める反面、工事費用が高くなる点を覚えておきましょう。

ヒートアイランド対策助成制度を利用する

ヒートアイランド対策助成制度とは、千代田区が管轄している助成金制度です。地球温暖化の防止や都市景観の向上など、千代田区の住環境改善を目的に設立されました。屋根塗装工事の場合、塗料に高反射率塗料または熱交換塗料を使用しなければなりません。

どちらかを使用した場合、対象経費の50%または塗布面積×2,000円/㎡どちらか低い額が支給されます。要件を満たした場合、助成金の支給上限は50万円です。申請手続きの際は、主に以下の書類提出が求められます。

  • 助成金交付申請書
  • 確認書
  • 前年度分の納税証明書のコピー
  • 見積書のコピー
  • 施工箇所の平面図と立体図
  • 施工前後のカラー写真

参照:ヒートアイランド対策助成制度

塗装の劣化状況に気を配る

作業者 エクスクラメーションマーク

屋根は紫外線や風雨に日々さらされているため、定期的なメンテナンスが必要です。屋根材の種類を問わず、屋根塗装工事の周期は10年が目安となります。耐久性に優れた塗料を使用していても、耐用年数より前に塗膜が劣化することも珍しくありません。

劣化した塗膜を放置しておくと、防汚性や防水性が低下し、雨漏りが発生します。最悪の場合は屋根材が腐食し、屋根カバー工法や屋根の葺き替えなど、大規模なリフォームが必要になるでしょう。

屋根リフォーム工事の場合、100万〜150万ほどの工事費用を支払わなければなりません。必要以上の出費を避けるためにも、屋根に以下の症状が見られた場合、塗装工事を検討しましょう。

  • 瓦の反りやひび割れ
  • 屋根材の破損
  • コケやカビの発生
  • 屋根の色あせ
  • 塗膜の剥がれ
  • 塗膜の膨張
  • 板金の浮き
  • 釘抜け

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