ハウスダストとは、花粉やホコリなどの家の中にあるホコリのことをいいます。ハウスダストアレルギーはそういったホコリに身体が過剰に反応を起こしてしまうことで、結果としてくしゃみや目のかゆみなど、さまざまな症状を起こしてしまいます。
ここではハウスダストの症状やその原因、花粉症や風邪との違いをご紹介します。
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ハウスダストアレルギーが起きる原因
1.生きているダニや虫の死骸
ハウスダストを構成しているものには様々なものがありますが、生きたダニや虫の死骸などがその1つとしてあげられます。代表的なものとして、コナヒョウダニやヤケヒョウダニなどがダニの種類としてはあげられます。これらのダニは高温高湿度の環境で繁殖してしまいますので、なるべく高温・高湿度の環境は作らないよう気をつけたいですね。
ヒョウヒダニは、繁殖温度が約25°C、湿度が70~80%の環境がもっとも繁殖しやすいといわれています。 – ハウスダストによるアレルギー性結膜炎
2.カビなどの細菌
ダニと同様にあげられるものとして、カビの胞子などといった細菌があげられます。普段から自宅で生活する中で、カビがどこかに発生していないか注意するようにしたいですね。
3.毛
ハウスダストにあげられるものとして、動物や人間の毛も構成要素としてあげられます。詳しくは後述しますが、動物はトリミングやシャンプーを通じてなるべく部屋の中などで毛が抜けることがないようにするなどといった工夫をする必要があります。
4.花粉
ハウスダストの中には花粉も含まれます。ダニは一年を通して空気中にありますが、花粉は季節によって空気中の量が変わってきます。暖かくなってきたときに家にいながらもくしゃみが止まらないなどということがある場合は、花粉が自宅の中に浮いている可能性があります。
参考情報:ハウスダストによるアレルギー性結膜炎
ハウスダストアレルギー症状の特徴
1. アレルギー性鼻炎
ハウスダストアレルギーの症状として、くしゃみや鼻みず、鼻づまりなどがあげられます。これらはアレルギー性鼻炎によって生じる症状ですが、アレルギー症状掃除をしているときにくしゃみが止まらなくなったり鼻水、鼻づまりを経験したことのある方は多いのではないでしょうか。
参考元: 第一製薬株式会社
2. アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎にかかると、目がかゆくなります。こすったりかいたりしているうちに、充血して目が赤くなってしまったりしてしまいます。そのまま放置してこすり続けると目が赤紫色になり、どんどん悪化してしまいます。早めにお医者さんに診てもらうようにしましょう。
参考元: 日本皮膚科学会ガイドライン
3. アトピー性皮膚炎
他にも、ハウスダストが原因で起きる症状としてアトピー性皮膚炎があげられます。湿疹やかゆみが皮膚に起きるため、皮膚がむけてしまったりします。ハウスダストだけでなく、化学薬品や皮膚の汚れなどによっても発生します。
参考元: マルホ株式会社
4. 気管支喘息
さらに、ハウスダストは気管支喘息を引き起こすリスクもあります。乳幼児の気管支喘息を引き起こす原因となるものは、基本的にダニと言われています。気管支喘息を起こすと、咳を発作のように起こしてしまったり、ゼーゼーヒューヒュー呼吸する などといった症状がきます。
参考元:京都府医師会
花粉症や風邪との違い
1. 高熱の有無
ハウスダストによって生じる症状はアレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、アトピー性皮膚炎、そして気管支喘息の4つです。熱が起きていた場合はハウスダストアレルギーによる症状よりは、インフルエンザや風邪を疑った方が良いようです。
2. 目のかゆみや肌荒れの有無
目のかゆみや肌荒れが起きているときには、アレルギーの症状が発生しているからかもしれません。目のかゆみや肌荒れが起きているときには、ハウスダストもしくは花粉症の可能性を疑った方が良いでしょう。
参照元:日本アレルギー協会
3. 通年性か季節性か
アレルギーの症状が起きているときに、花粉症が原因なのかハウスダストが原因なのかわからないときは、通年性なのか季節性なのかで考えてみましょう。
ハウスダストは1年中自宅にあるため通年性アレルギーと呼ばれており、花粉症は季節によってアレルギー症状が変化しますので、春や秋だけにアレルギー症状が出る場合は、花粉症が原因かもしれません。ただハウスダストの中には花粉も含まれているので、明確にする場合は病院で検査する方が良いでしょう。
参照元:参天製薬株式会社
今すぐできるハウスダスト対策
1. マスクを常備する
すぐにできる対策として、マスクをつけるようにしましょう。花粉症にも悩まされている方は、外出時にもマスクをつけることで花粉症も防止することができます。
2. 掃除をする
ハウスダスト対策で最も重要なのが日々のこまめな掃除です。もしハウスダストアレルギーが起きてきているように感じた方は、まず家の掃除を考えるようにしましょう。
3. ホコリのない場所に移動する
くしゃみや咳が止まらなくなった場合には、緊急対処としてまずホコリのない場所に移動しましょう。家の中で押し入れの中を整理しているときや、掃除をしていたときなどにホコリが舞ったりした際には、一旦外に出るなどして咳やくしゃみが止まるのを待ちましょう。
4. ペットの毛を手入れする
ハウスダストの中にはペットや人間の毛も含まれます。人の場合はシャワーを浴びている方が多いと思いますが、ペットのトリミングやシャンプーをこまめに行うことで、ハウスダストを抑えることに繋がります。
5. 花粉は家に入る前にしっかり落とす
ハウスダストには花粉も含まれています。花粉症の方はもちろんですが、花粉症がない方でも普段から自宅に入る前に花粉を落とすようにしましょう。
6. 市販の内服薬を服用する
もしこれらの対策をしてもなかなか効果がない場合は、市販の薬を服用することで症状を和らげるという方法もあります。ただしどの薬を利用するのかは、薬剤師の方に相談してしっかり自分にあったものを選ぶようにしましょう。
7. 病院に行く
ハウスダストアレルギーの症状が止まらなかったり酷いように感じた場合は、病院で医師に診察してもらうようにしましょう。近所の皮膚科や耳鼻科、内科などを訪れて、アレルギーに関して相談や診察、治療を受けるようにしましょう。
※以上の記事は、2017年1月19日時点の情報を元に執筆しています。
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