愛犬との絆を深める4つのマッサージ方法
日々の忙しい生活の中、ふと「マッサージして欲しいな」と思うことはありませんか?身体をほぐすだけではなく、心までほぐしてくれる気持ち良いマッサージ。
実は犬だって同じ気持ち、マッサージが大好きなんです。愛犬の健康や、ストレス解消にも役立つマッサージ方法を、気をつけるポイントや犬が喜ぶ部位などを交えて紹介していきます。
(参照元情報:一般社団法人 ペットマッサージ協会、一般社団法人 日本ペットセラピー協会、ミズノ動物クリニック、2017年4月現時点情報。医療に関する判断は必ず専門の医師の判断を仰ぐようにしてください。)
犬のストレス解消にも!犬のマッサージのポイント6つ
1.飼い主も愛犬もリラックスして行う
マッサージをする上で必要なのが、飼い主もリラックスすることです。飼い主の気持ちはしっかりと犬にも伝わります。犬とのスキンシップを楽しむ気持ちで、優しく接してあげましょう。
マッサージを行う前に、まずはゆっくりと撫でてあげましょう。優しく声をかけ、これからマッサージを始める事を犬に教えてあげましょう。
撫でていると、犬があくびをする事があります。マッサージ中に寝る方も多いので、犬も眠いのかと思いがちですが、実はそうじゃないケースもあります。犬はストレスを感じている場合にもあくびをします。何度もあくびをする。触られるのを嫌そうにしている時には、マッサージをせずに止めてあげましょう。
マッサージをする前に、マッサージに適した位置をつくりましょう。チワワやトイプードルなどの小型犬は後ろから、ゴールデンレトリバーなどの大型犬は真横につくと良いでしょう。
お座りをさせるのですが、腰を軽く押すように触ると、犬はお座りをしてくれます。腰を触ってお座りをしない場合は、飼い主との主従関係がしっかり構築されていないケースが多いです。
ミニチュアダックスフンドなどが患いやすい、ヘルニアのリハビリとしても効果があります。獣医さんと相談して、適切なマッサージ法を学びましょう。
2.無理やりしない
マッサージは無理やりしても効果がありません。良かれと思って始めても、犬にとっては非常にストレスに感じることも。体がこわばる様子を見せたら止めて、毎日少しづつ時間を伸ばしていきましょう。犬にとってお腹は繊細な部位ですから、飼い主が無理やり仰向けにさせるのもNGです。
3.マッサージオイル、マッサージクリームは必要か
犬用のマッサージオイルなども販売していますが、必ずしも必要というわけではなく、お持ちでなければ使わなくていいでしょう。オイルやクリームのテクスチャを嫌がったりする必要もあります。ない状態で差し支えないのであれば、無理に使わなくてもいいでしょう。
マッサージブラシという道具もあります。ブラッシングの延長としてマッサージを行うと良いでしょう。
4.アロマを焚く
アロマオイルを使う方法も効果的です。アロマの香りにリラックス効果があるのは人も犬も同じ。ただし、気をつけたいのが香りの種類と強さ。人間がリラックスする香りが愛犬にとってもそうだとは限りません。
アロマを使用する際は、犬に使用しても問題のないもの、強い香りではないものを選ぶようにしましょう。
5.犬のマッサージの資格や仕事、本もある
犬のマッサージには資格があり、ドッグマッサージセラピストと言う仕事もあります。飼い犬のマッサージ好きが講じて資格を取る人も多く、ペット関係への就職の際にも役立つので、気になる方は勉強してみてくださいね。
6.犬のマッサージで注意すること
犬にマッサージを行う際、注意して欲しいのがその力加減。マッサージ中にピクンとしたり、振り向いたりした場合には痛がっているサインなので気をつけてください。先に説明したとおり、無理やりはNGです。
定期的なマッサージは老化の防止、癌の早期発見など、ペットの体調管理に有効ですが、治療法ではありません。「マッサージで癌が治った」などの体験談を目にすることもありますが、マッサージが疾病に対する治療として全ての犬に効果があるとは言い切れません。しかしマッサージ時のスキンシップからくる安心感やリラックスした気持ちは、犬にも飼い主にもプラスに働くのではないでしょうか。
犬のマッサージでオススメの部位とやり方4つ
1.頭と顔のマッサージ
頭のてっぺんには百会と呼ばれるツボがあります。親指で優しく回すように押してあげましょう。その際、片方の手でアゴを支えてあげると良いでしょう。
顔のマッサージは、顔を触られることに慣れさせる意味合いもあります。アゴから頬にかけて、流れるように撫でていくと良いでしょう。アゴの下も、犬が喜ぶポイントです。軽く揉みこむようにマッサージしてください。
2.お腹のマッサージ
お腹へのマッサージは、腸を刺激して便通を促すのにも有効です。便秘気味の犬や、お腹の張りが気になる場合はガスがたまっているケースもあるため、マッサージで促してあげましょう。
仰向けになった犬のおへそより下を、手で円を描くように撫でてあげましょう。お腹を触られるのを嫌がる子もいるので、様子を見ながら行ってください。
3.前足や後足のマッサージ
前足のマッサージですが、犬は足の先に近づくほど、触られるのが苦手な部分になります。そのため、初めは肩の部分を足先方向に少し撫でるくらいが良いでしょう。徐々に伸ばしていき、足先を触っても嫌がらないようであればそのまま足先まで軽く揉んであげてください。
後ろ足も同様に、ももから撫でてあげましょう。前足に比べると、後ろ足の方が苦手意識が強いです。嫌がる仕草を見せたら、無理に触らないでおきましょう。
4.首のマッサージ
犬の身体でコリやすいのが首。飼い主を見上げる形になってしまうので、首に負担がかります。
首のマッサージは、首の中心から1cm~1.5cmほど横を、両手の親指で下から上に軽く押すように動かして下さい。犬がうつ伏せになっている状態の時は、アゴの下に柔らかいクッションなどを敷いてあげると良いでしょう。
最後に
愛犬へのマッサージは、コミュニケーションの面以外にも、身体中を触りいち早く異変に気づくという大きなメリットがあります。一見自由そうな犬ですが、知らないうちにストレスを抱えて緊張状態にあったり、表面には現れていない腫瘍などを持ってしまってるかもしれません。
お互いに楽しく気持ちの良い生活を送るためにも、ぜひ愛犬にマッサージをしてあげましょう。
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