愛犬の目の症状と病気に気づくポイント5つ
愛犬がいつもと様子が違う?!なんだか体調が悪そう・・。目が何かを訴えてくる・・。そんな状態を見つけたら、隠れている病気があるかもしれません。放っておくと、失明する大変な事態に陥ることもあるので見逃せません。
今回は、愛犬の目についてご紹介します。
こんな症状が出ていたら注意!愛犬の目元の状態や病名
1.目やにがひどい
逆さまつげ・眼瞼内反症・眼瞼外反症
めやに、充血などの症状が見られます。まぶたが内側や外側を向いているせいで目に刺激になり、炎症を起こします。
2.目が充血している、色がいつもと違う
結膜炎
めやに、充血など結膜が赤く充血して腫れたり、涙を流す症状が見られます。顔をカーペットにこすりつけたり、足で目を掻いたりします。
3.涙が出続ける
ドライアイ・乾性角結膜炎・流涙症・涙管閉塞
めやに、結膜から出血などの症状が見られます。何らかの理由で目が乾燥し、角膜と結膜に炎症が起きてしまいます。涙やけをしたリ、涙が出続け、涙管が閉塞している状態です。
4.目が痒そうな様子を見せる
眼瞼炎(がんけんえん)
目の周りが脱毛したり、赤く腫れる症状が見られます。痒みや粘膜の痛みを伴い、化膿してしまいます。
5. 目にゴミがある
角膜潰瘍
ホコリっぽい場所へ行ったり、普段と違う散歩道へ行ったり、風が強い場合にお散歩したりすると目にゴミが入ることがあります。角膜に傷がつくことで発症します。
6.眼球が飛び出ている
チェリーアイ・第三目瞼腺逸脱・瞬膜露出症
目頭の部分の瞬膜が外に飛び出してしまう症状です。
7.寄生虫が原因で引き起こされる病気
ブドウ膜炎・東洋眼虫
血管膜の炎症で赤くなり、めやにや痛みが伴います。細菌や寄生虫が原因で起こります。マダラメマトイ(ショウジョウバエ)の一種が寄生します。
8.遺伝子の病気や先天的な病気が原因である場合
網膜剥離(もうまくはくり)
「いつもこの子は変な方向を見ているなぁ~」という場合は斜視かもしれません。目を動かす筋肉の力が弱いために起こります。斜視があると「水頭症」が疑われる場合がありますので、専門医に診てもらうと良いでしょう。
愛犬の目を守ってあげるために飼い主ができること5つ
1.変化や異常にすぐに気づいてあげる
犬は、目に違和感を覚えたときには、足で目をこすったり、カーペットなどにこすりつけたり、涙を流していたり何らかの行動を起こしています。また、飼い主といつも目を合わせていたのに、なんだか最近は目を合わせなくなったなぁと感じるときは、犬なりに何かを隠しているのかもしれません。
「マイボーム腺炎」とはいわゆる「ものもらい」と呼ばれている症状ですが、眼のまぶたにあるマイボーム腺がイボなどのできもののようになることを差します。イボなどが出来てしまうと違和感が出て様子がおかしくなりますので、飼い主さんが早期に気づいてあげれると良いですね。
2.ドッグランや散歩の後は清潔に保つ
たくさんの犬が集まって一緒に走り回ったりするドッグラン、定期的に連れて行ってあげたいですよね。飼い主同士でも、愛犬と同じ種類の犬を見つけると瞬時に仲良くなれる場所です。いつも狭い家の中だけの犬たちは、ここぞとばかりにダッシュして泥だらけになって楽しく駆け回ります。なんとも微笑ましい光景です。
しかしここに、ワクチンを打っていない犬がいたり、細菌に感染したり、もしかしたら病気を持っている犬もいるかもしれません。ドックランから帰宅したら、まずお風呂やシャワーでシャンプーをしてきれいにしてあげてくださいね。
3.海や山など自然が多い場所で過ごした後は清潔に保つ
私の自宅の裏は山があり、お散歩は専ら山へ行きます。公園も好きなので、リードを放してあげて駆け回ります。(もちろん誰かがいる場合はリードは放しませんよ!)お散歩から帰って頭をなでであげているときに、「ん?これは何?」「うわ~ダニがついている!」っていうことがありました。ちょうど目の際あたりにダニがついていたのです。
以前、ダニが耳の裏についていたときには昼間だったので、すぐに病院へ連れて行ったことがあるのですが、その日はあいにく真夜中でした。朝まで待っていたらダニが奥まで入り込んでしまうと思い、その場でダニを抜いたことがありました。
海にも虫が多くいますよね。人間でも虫よけスプレーをしていないとすぐに噛まれてしまいます。楽しい海水浴でも帰って来たら、「痒いよ~」なんてことにならないように、人間だけではなく犬も刺されていないか気を付けてあげてください。
4.定期的に獣医師に診てもらう
自宅でダニをピンセットで抜くのは、失敗する危険性が高いです。上記で記載したように私が直面したときには、真夜中だったので、慎重に真剣になって、きれいにスポッと抜くことができたのは奇跡でした。ダニの身体の一部が犬の皮膚に残ってしまう場合が多いので、普段は獣医さんに診てもらうことを心がけてくださいね。
定期的に獣医さんに診てもらっていると、愛犬の目の状態はもちろん、他の病気も見落とすことなく気づくことができますよ。
5.処方された薬は適切な使用方法を守る
人間の目薬とほぼ同じような成分を犬用の目薬でも使用しています。ただ、刺激があるタイプの物もありますので、犬には犬用のものを差してあげると良いでしょう。
犬に見えるように目薬を持つと、「いったいこれから何をされるんだ~」と怯えて嫌がります。犬に見えないように背後から抑えて差してあげると良いですね。目薬を入れ終わったあとには、おやつを与えたりご褒美をあげると、次に目薬を差す場合にも嫌がらずに差すことができます。
最後に
愛犬の苦しんでいる様子は極力見たくないですよね。いつまでもずっと健康で元気に、はしゃいでいてくれたら何より嬉しいことはありません。
飼い主がいつも愛犬の様子を気にかけてあげることで、小さい病気も見逃さないようになりますよ。
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