猫が添い寝する5つの理由と添い寝のリスク
猫が飼い主に添い寝をしてくるとき、そこには猫なりの思いや理由がこめられています。その理由を上手に紐解ければ、猫ともっと仲良くなることができるでしょう。
同時に、添い寝を行うことによるリスクも飼い主は知っておく必要があります。猫が安心して眠っていられるように、飼い主が配慮すべきポイントはいくつもあるのです。
猫との添い寝は、飼育のなかでも特別愛情を感じる時間でもあります。大切にできるように、なにを考慮すべきなのかをきちんと把握しておくようにしてください。
参照元情報: Why Do Cats Like to Sleep on Top of You?,
Dogs and Cats Sleeping in Your Bed — Is It Healthy? (2017年3月時点。医療に関わる判断をする場合は必ず獣医の判断に従うようにしてください。)
猫が添い寝をする心理や理由

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1.飼い主を信頼しているから
猫の添い寝は、飼い主への信頼の証と取ることができます。眠るという無防備な姿をいくらさらしても、飼い主は危害を加えてこない。そういった安心が確立されているからこそ、猫は飼い主の近くでもかまわず睡眠を取ることができるのでしょう。
添い寝中の猫の信頼を裏切らないためにも、眠っている猫はなるべくそっとしておいてあげましょう。あまりべたべた触ってしまうと、猫は飼い主の側で眠るのが億劫になってしまうかもしれません。猫に添い寝を続けてもらうためにも、適切な距離感をキープすることを忘れないでください。
2.暖かいから
猫は飼い主の体温を利用して、防寒対策を取ることがあります。寒い日にやたらと添い寝をしてくるようなら、室内の温度を見直す必要があるでしょう。部屋の中に毛布やタオルで暖をとれるスペースを用意すれば、猫の体を簡単に保温することもできます。
飼い主が温かな格好をしている場合、その温かさにあやかろうとして添い寝を行う猫もいます。いずれにせよ猫は寒さに弱いペットなので、なるべく部屋を暖めて、状況によっては添い寝を許してあげましょう。
3.安心しているから
猫は自分の体を飼い主に守ってもらうために、添い寝をしてアピールすることがあります。特に子猫の場合は母猫を求める気持ちが強いため、飼い主にすがることが多くなるでしょう。きちんと自立するまでは、猫の添い寝中は優しく体をカバーしてあげてください。
猫によっては、成長していくにつれて飼い主との添い寝を控えるようになるでしょう。飼い主からしたら寂しいことかもしれませんが、素直に猫の巣立ちを喜んであげてください。
4.幼い頃からの習慣が残っているから
幼少期から猫を飼育し、その際に添い寝を習慣化していたなら、大人になっても飼い主との添い寝を続けるパターンがあります。猫にとって飼い主は信頼対象であると同時に、一番安らげる寝床でもあるのでしょう。
添い寝中に困っていることがないなら、猫の習慣を無理に直すことはありません。猫の思うがままに、添い寝を堪能させてあげましょう。
猫が添い寝をする場合のリスク

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1.感染症のリスク
猫から人間に感染する人獣共通感染症こそ、添い寝の際になによりも考慮すべきリスクであるといえます。特に子どもや免疫が弱っている人にとっては、猫からの感染症は無視できないものです。時と場合によっては、猫との添い寝を控える必要があることは記憶しておきましょう。
感染症のリスクを少しでも減らすために、定期的に猫の健康診断や寄生虫などのチェックを行いましょう。布団のクリーニングを徹底して、猫の唾液や毛をこまめに排除するのも大切です。
2.圧死・潰してしまうリスク
猫と人間には、途方もないくらい大きさに差があります。猫にとって飼い主の重さは、圧死するリスクをともなうことを忘れないでください。添い寝に慣れて気が緩んだときこそ、事故の可能性が高まるので注意しましょう。
寝相が悪かったり、トイレに行く回数が多い人ほど、猫を潰してしまう危険は増えます。猫との体格差を考えて、添い寝中は飼い主が意識して猫の体を守るように努めましょう。
最後に

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猫の気持ちを読みとるのに、添い寝は大きなヒントになります。考えられるパターンの中から、あなたの猫を添い寝に動かしている理由を突き止めましょう。猫との関係を崩さないためにも、しっかりと理由を把握しておくことは大切な作業になります。
猫との関係を保ちながら、添い寝のリスクを管理するのも飼い主の仕事です。猫が安心して眠っていられるように、飼い主は毎日の添い寝に適した環境を準備してあげましょう。飼い主の責務に愛情をプラスすれば、猫との信頼関係はより強いものになります。猫からの添い寝は、仲良くなるための絶好のチャンスとなることを覚えておいてください。
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