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猫にネギは絶対にダメ!食べてはいけない深刻なデメリット4つ

2017/04/27 2021/07/01
猫にネギは絶対にダメ!食べてはいけない深刻なデメリット4つ

私たち人間と猫が一緒に家族として暮らしていると、何気なく食卓テーブルに置きっぱなしにしてしまっている人間のおやつやおかずを猫が食べてしまうこともあります「美味しそうだ二ャ~」と食べるタイミングを狙っていたのかもしれませんね。

人間の食べ物は、猫が食べると重篤な症状に陥ります。今回は、ネギが猫にどう影響するのかについてご紹介します。

(参照元情報:神戸フランダース犬猫皮膚科動物病院日本動物医療センター相愛動物病院オダガワ動物病院秋山どうぶつ病院夫婦坂動物病院、2017年4月現時点情報。医療に関する判断は必ず専門の医師の判断を仰ぐようにしてください。)

ネギの栄養素

1.βカロチン(ビタミンA)、ビタミンC、ビタミンK、葉酸(ビタミンB)

老廃物の排出や免疫力を向上させ、骨を丈夫に保ち、粘膜や皮膚の健康を保つ役割があります。目の神経伝達物質となりますので、夜盲症(とりめ)の予防にもなります。活性酵素を抑え、動脈硬化や心筋梗塞、糖尿病、がんなどの生活習慣病から守ります。

2.アリシン(硫化アリル)

ネギのあのにおいの素や辛み成分です。血行を良くするので、冷え性にも効果的です。乳酸を分解する作用、免疫力の向上、疲労回復、体力回復、風邪予防、抗酸化作用、新陳代謝も高まります。

繊維質によりダイエット効果も期待できますが、生食のまま食べたり、たくさん食べ過ぎると胃の粘膜が荒れる場合があります。

3.カルシウム、カリウム

骨粗しょう症を予防、骨の形成や血液を作る作用があります。心臓、筋肉機能を正常に保ちます。

猫はネギを食べてもいいの?

絶対にダメ

嘔吐、下痢、貧血、肝臓肥大、黄疸、血色素尿という赤褐色の尿が出るようになります。食欲がなくなったり、フラフラして不安定な状態が起こり、歯ぐきや目の粘膜が白くなります。

心臓の鼓動がバクバクと速くなり、子猫や高齢の猫、病気の猫や免疫力が下がっている猫が誤ってネギを食べてしまうと、死亡する可能性も高まります。

なぜ食べてはいけないの?食べることによるデメリット4つ

1.溶血性貧血を起こすから

溶血性貧血を起こしてしまいます。いわゆる、ネギ中毒になり、ユリ科、ネギ属の植物に含まれているアリルプロピルジスフィドという硫黄化合物が血液中のヘモグロビンを酸化させ、赤血球にグロビンの不溶性変性産物を再生して、赤血球が破壊されて溶血性貧血に至ります。

原因を取り除けば自然に治癒することもありますが、死亡することもあります。

2.急性腎不全を起こすから

急性腎不全も引き起こします。赤血球の色素が腎臓を破壊して腎臓が突然機能不全に陥るのです。急性で症状が出ているようであれば、至急投薬や点滴を始めます。数日で死亡することもあるので急ぎ動物病院で診察を受けた方が賢明でしょう。

3.加熱しているネギでもダメ?

猫 ねぎ 絶対に食べてはいけない 対処法

アリルプロピルジスフィドというネギに含まれる成分は、加熱をしても効力がありますので、絶対に食べさせないようにしてください

人間の私たちが食べる場合は、加熱すると甘味成分が引き出されてとても美味しく食べることができますが、猫と人間の消化器官の作りが異なるために、「人間が食べれるんだから、猫も大丈夫だ」と高を括るのはやめましょう。

4.ネギはネギでも、玉ねぎは?

猫に食べさせてはいけないユリ科、ネギ属の植物には、長ネギ、玉ねぎ、ニラ、にんにく、ユリ根、らっきょう、あさつき、ノビル、ワケギが含まれます。いずれも、猫の中毒になる成分が含まれているので、食べさせないようにしてください。

こんなメニューに含まれている!ネギが材料として使われやすいメニュー3つ

1.ネギトロ丼やネギトロ巻き、海鮮丼など

猫 ねぎ 絶対に食べさせてはいけない

人間がご飯を食べていると、「猫も食べたいニャ~」と可愛い瞳で見てきますよね。「可愛いからちょっとだけあげちゃおう!」は、危険です。

猫には猫の専用のキャットフードがあります。猫のことを考えて厳選に作られているものですので、それらを与えるようにしましょう。ネギトロ丼もネギトロ巻きも海鮮丼も、ネギがしっかり使われています。

2.焼き鳥・ネギ焼き・炒めものなど、加熱したネギ

加熱したネギは甘みを引き出し、とても美味しいですよね。焼き鳥、ネギ焼きは絶品です。炒め物をする場合もキャベツ、ピーマン、お肉以外にもネギや玉ねぎを加えるとまた一味甘味が加わりより一層美味しくなります。香り豊かで美味しい加熱したネギも、猫には食べさせないでください。

3.チャーハンやネギ塩ソースなどネギが少量のもの

中華料理店でのネギのにおいには食欲がそそられます。家庭でもネギ塩ソースを手作りしたり、ドレッシングにも玉ねぎが含まれているものはありますよね。「野菜にかけてるんだから、大丈夫でしょ?」という安易な考えはいけません。

少量でも、症状が現れる猫と大量に食べても元気な猫と様々いますが、決して与えて良いものではありませんよ。

猫が食べてしまった時の応急処置〜動物病院での治療法2つ

1.吐かせる

ネギを食べすぐに気づいたのであれば、吐かせることができないか試してみてください。ただし無理に吐かせようとすると内臓や食道を傷つけることもあります。

消毒用のオキシドールを水で数倍にも薄めて、猫に飲ませて吐かせる方法がありますが、素人判断で行うと胃炎の症状を起こす場合がありますので、動物病院や獣医師に判断を仰いだ上で使った方が賢明です。

2.動物病院での静脈注射

病院では、トラネキサム酸成分の静脈注射を行い、催吐処置をします。これは、喉が痛いときに舐めるトローチの成分で、この成分の副作用を利用する処置方法になります。

深夜や休診日の時でも対応できるよう、営業時間が長い動物病院など数カ所把握しておきましょう。

最後に

猫 ネギ 絶対に食べさせないで

1789268 / Pixabay

人間は美味しく食べれる食品でも、猫には危険な症状や死んでしまう場合もありますので、絶対にネギを食べさせないようにしましょう。

日頃からテーブルの上にはおかずを置きっぱなしにせず、手の届くところにネギや玉ねぎ、ユリ科の植物を置かないようにしましょう。人間の食べ物を与えることが習慣化すると、味を覚えて興味を示し、何を食べていても近くに寄ってくるようになります。飼い主にもつい可愛いからとあげてしまう癖がつき、危険です。

簡単に予防することができますので、愛猫のために飼い主が注意してあげましょうね。

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