洗濯機の蛇口から水漏れが発生して、具体的な対処法を知りたい人もいるでしょう。
この記事では、洗濯機の蛇口交換について、劣化・故障など検討するタイミングを解説します。また、交換手順とあわせて交換に必要な道具、注意点についてもお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
- 蛇口交換は、水漏れ対策や安全性・利便性の面で必要になることも
- 蛇口交換を業者に依頼すると1.5万円〜が相場、DIYなら部品代のみで抑えられる
- ユニットバスの塗装にはアクリルウレタン樹脂塗料がおすすめ
- DIYの場合は水漏れのリスクがあるため、プロに依頼するのがおすすめ
洗濯機の蛇口(水栓)交換が必要になるケース

洗濯機の蛇口交換が必要になるケースは、主に以下の3パターンが考えられます。
- 蛇口から水漏れが発生したとき
- 洗濯機と蛇口間の距離が遠いとき
- 止水弁が付いた蛇口に変えたいとき
蛇口から水漏れが発生しているケースでは、状況によって部品交換のみで修理が済む場合もあります。その場合は、部品代だけしかかからないため、費用も安く済むでしょう。
そのほか、洗濯機と蛇口の距離が遠い(デッドスペースがある)場合も蛇口の交換が必要です。給水ホースがつっぱることで破損し交換が必要になるケースが考えられます。そのため、蛇口と洗濯機の距離を、離しすぎないように気を付けましょう。
また、万が一給水ホースが抜けていた場合でも水が自動的に止まる止水弁が付いた蛇口にしたい場合も蛇口の交換が必要です。
洗濯機の蛇口(水栓)を交換する前に確認すべきこと

ここでは、洗濯機の蛇口を交換する前に確認しておきたいポイントは、主に以下の3つです。
- 蛇口のタイプを確認する
- 蛇口の交換に必要な道具を準備する
- 蛇口を交換する前の下準備
それぞれ詳しくみていきましょう。
1. 蛇口のタイプを確認する
まずは、洗濯機の蛇口のタイプを確認しましょう。洗濯機の蛇口は、主に以下の2タイプです。自宅に取り付けてあるタイプがどれかを確認したうえで、既存のものと同じ種類のものを購入する必要があります。
- 単水栓
- 混合水栓
単水栓とは1つの蛇口から水かお湯のどちらかしか出ない蛇口のことで、1つの蛇口から水とお湯の両方が出るものが、混合水栓です。
混合水栓は、洗面台、風呂など家の中の蛇口の多くが該当します。一方の単水栓には、横水栓、万能ホーム水栓、洗濯機用水栓(洗濯機用蛇口)などがあります。
洗濯機用水栓でよく使われる、洗濯機用蛇口(洗濯機用水栓)は以下の3つです。
- 万能ホーム水栓
- 洗濯機用ワンタッチ水栓
- 洗濯機用ストッパー付き水栓
万能ホーム水栓は、万能ホーム水栓の蛇口と給水ホースの間にニップル(アダプター)を取り付けて使用するタイプです。洗濯機で使われる蛇口として、以前主流だったタイプでもあります。
最近の主流は洗濯機用水栓で、洗濯機用ワンタッチ水栓や洗濯機用ストッパー付き水栓などがあります。
2. 蛇口の交換に必要な道具を準備する
洗濯機の蛇口交換に必要な道具は、以下のとおりです。
道具 | 用途 |
新しい蛇口 | 古い蛇口と交換する |
モンキーレンチ | 蛇口を取り外すときに使用 |
ドライバー | 台付きタイプを設置する際に使用 |
シールテープ | 隙間を埋めて水漏れ防止したり、止水栓を閉めたり、ネジを巻いたりするときに使用 |
ウォーターポンププライヤー | 蛇口の取り外し時に使用 |
歯ブラシ | 取り付け穴を掃除するときに使用 |
雑巾/タオル | 万が一水濡れしたときに使用 |
カッター | シールテープをカットするときに使用 |
自宅にない道具は、ホームセンターで購入できます。蛇口の交換をする前に、必要な道具を把握してしっかり準備しておきましょう。
3. 蛇口を交換する前の下準備
まずは、作業しやすい作業場所の確保も行いましょう。
交換作業においては、洗濯機周りにある程度スペースが必要になりますので、事前に洗濯機周りや洗面所にあるものを別の場所に移動するなどして、作業スペースを作りましょう。
作業中に水漏れなどのトラブルが起こった際、ものが邪魔になって必要な処置が遅れることも考えられます。
また、蛇口からの水漏れに備えて、ビニールシートやポリ袋などを敷いて、養生しておくと安心です。
洗濯機の蛇口(水栓)を交換する手順
ここからは、実際に洗濯機の蛇口を交換する流れについてご紹介します。
交換手順は、以下のとおりです。
- 水道の元栓を閉める
- 既設の古い蛇口を撤去する
- 配管や周辺を掃除する
- 新しい蛇口を取り付ける
- 水道の元栓を開けて水を出す
手順その1:水道の元栓を閉める
まずは、自宅の水道の元栓を閉めましょう。元栓を閉めずに蛇口を外してしまうと、外した途端に水が流れ出てしまうことになるため注意が必要です。
元栓を閉める際は、時計回りにまわしましょう。ただし、元栓を閉めると、開けるまで水道が使用できないため、キッチンや洗面台、トイレなど水回りを利用する際はご注意ください。
なお、水道の元栓がある場所は、一軒家・アパートとマンションで違います。一軒家・アパートでは自宅外の水道メーターボックスの中にあり、マンションでは玄関ドアの隣にある扉の中にあることが一般的です。
手順その2:既設の古い蛇口を撤去する
まずは、洗濯機と蛇口がつながっている給水ホースを取り外し、その後、工具を使って古い蛇口を取り外します。
古い蛇口を取り外す前に、吐水口の残留水を雑巾やタオルで拭き取っておくと、漏水を防ぐことが可能です。
単水栓の場合は、手で蛇口本体を掴んで反時計回りにまわすと取り外せます。混合水栓の場合は、モンキーレンチでナットを時計回りにまわして本体を外し、取り付け脚(クランク)を手で反時計回りにまわして取り外しましょう。
その際、蛇口を雑巾やタオルなどで覆うと、握りやすくなってまわしやすくなります。
また、蛇口を取り外すときに水道管が腐食していると、水道管と蛇口の接続部分が固着していて配管が一緒にまわってしまうことがあります。
無理にまわすと配管が変形したり、外れてしまう可能性があるため、蛇口が外れない場合は、業者へ依頼するとよいでしょう。
手順その3:配管や周辺を掃除する
古い洗濯機の蛇口を取り外すと、給水・給湯配管が見えます。配管とつなぐための蛇口にあるネジ山には、シールテープのゴミや汚れが付着していることがあるため、古い歯ブラシなどでこすって取り除きましょう。
シールテープや汚れが詰まっていると、新しい水栓を取り付けたときに水漏れの原因となる可能性があるため注意が必要です。
手順その4:新しい蛇口を取り付ける
続いて、新しい蛇口を取り付けていきます。取り付け方の手順は、以下のとおりです。
- 接続部にシールテープを巻く
- 蛇口を取り付ける
- 蛇口に給水ホースを取り付ける
接続部にシールテープを巻く
まずは、新しい蛇口の接続ネジ部分にシールテープを巻きます。ネジの回転方向と同じ方向に、軽く引っ張りつつ5〜10回ほど巻きましょう。巻く回数は、使用するシールテープによって厚さが異なるため、各自調整してください。
ポイントは、巻き始めの位置はネジの1山を残して始めることです。巻き終わったら、指で圧を加えてシールテープをネジに馴染ませます。
蛇口を取り付ける
新しい蛇口本体は、時計回りにまわして蛇口を取り付けます。まわしすぎてしまった場合、逆回転で戻そうとすると水漏れの原因となるためやめましょう。この場合、いったん取り外して、シールテープの巻き直しからやり直しが必要です。
蛇口に給水ホースを取り付ける
蛇口の設置が完了したら、給水ホースを取り付けます。ホースを付けるときは、ロックレバー全体を引き下ろして設置しましょう。ロックレバーが引っかかったら、しっかり固定されているかホースを引っ張って確認してください。
手順その5:水道の元栓を開けて水を出す
蛇口の交換作業が終わったら、最後に水道の元栓を開けて水漏れがないかを確認しましょう。
蛇口本体を締めた状態にしておき、水道メーターが止まっているか確認を行います。メーターがまわっているようであれば、水漏れが発生している可能性があるため、点検が必要です。
緊急止水ストッパーを押した状態、もしくは洗濯機ホースをつないだ状態で蛇口の開け閉めを行って水圧をかけ、水漏れしていないかチェックしてください。
洗濯機の蛇口(水栓)を交換する工事費用

洗濯機の蛇口の交換を業者に依頼する際の一般的な費用相場は、以下のとおりです。
- 部品代(単水栓):1万円~3万円
- 作業料金:5,000円~1万円
上記の費用のほかに、別途出張費や時間外料金などがかかる場合があります。事前に見積もりを取って、費用の詳細を問い合わせておくといいでしょう。
仮に自分でDIYして蛇口交換を行えば、「蛇口本体の料金と材料費用」のみで済みます。
洗濯機の蛇口(水栓)交換を行う際の注意点

蛇口交換を行う際に注意したいポイントは、以下の2つです。
- 賃貸の場合は確認が必要
- DIYする場合は水漏れのリスクがある
賃貸の場合は確認が必要
賃貸物件に住んでいる場合は、蛇口交換する際はアパートやマンションなどの管理会社や大家さんへの確認が必要です。
賃貸物件では退去時に原状回復しなければならず、借主が勝手に部屋の設備の修理や交換をできないためです。賃貸物件で修理が必要になった際は、修理の義務は貸主が負います。
管理会社や大家さんへ状況の説明をしたあと、必要に応じて業者を手配してもらいましょう。
DIYする場合は水漏れのリスクがある
交換手順を守って適切な道具を使用すれば、洗濯機の蛇口を自力で交換することは可能です。
無理やり取り替えたり、手順通りに交換を行わなかったりすると失敗するだけでなく、水漏れの症状が悪化する恐れがあるため注意しましょう。
とくに集合住宅などの場合は、水漏れが階下まで及ぶとほかの住人に迷惑をかけるトラブルや問題に発展することも考えられます。費用負担は増えてしまいますが、安心して蛇口を交換したい場合は、業者に依頼することがおすすめです。
ゼヒトモでおすすめ!蛇口交換のプロを紹介
洗濯機の蛇口は、DIYで交換した場合、水漏れのリスクを伴うことも。特に集合住宅では、階下トラブルにつながる恐れもあるため注意が必要です。プロの専門業者に依頼すれば、必要な工具を準備する手間もかからず、安全かつ迅速に対処してもらえるため安心です。
ここからは、ゼヒトモで蛇口交換を依頼できるプロを紹介します。予算やサポート内容などを比較して、条件にぴったりの業者を見つけてみてください。
株式会社首都圏ネットワークサービス

株式会社首都圏ネットワークサービスは、創業30年以上の歴史を持つ工事事業者です。水道工事をはじめ、電気・通信・ネットワーク関連の設備工事にも対応しており、あらゆるトラブルの相談を受け付けています。
東京都豊島区を拠点に、関東近郊から新潟県までの幅広いエリアでサービスを提供。都内であれば問い合わせから最短30分で駆けつけれくれるのも嬉しいポイントです。緊急工事の依頼にも、24時間体制でサポートしています。
てらりんどさん(2024/07)
蛇口交換・修理
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
何社かに見積もりを依頼しましたが、価格も良心的で、レスポンスもスムーズでした。
株式会社矢野設備

株式会社矢野設備は、年間5,000件以上の施工実績を誇る水道修理専門店です。蛇口交換はもちろん、水漏れ修理などにも対応しています。
作業前には、アルコール消毒やスリッパの持参など、初対面のお客様にも安心していただけるよう細やかな配慮を徹底。作業後は、動作確認や水漏れチェックをお客様と一緒に実施しています。
急なトラブルにも、24時間いつでも相談可能。自宅の状況に合わせたメンテナンスの提案も好評で、リピート率は80%以上を達成しています。
ヒデノリさん(2024/03)
蛇口交換・修理
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
水栓の不具合にも気づいて、人足に対応していただきました。
株式会社明水設備

株式会社明水設備は、年間900件以上の水道設備工事を手掛ける事業者です。漏水調査をはじめ、配管工事や水栓器具の修理、トイレリフォーム、排水管の改修工事など、幅広い施工に対応しています。
まずは、しっかりヒアリングを行い、お客様が何にお困りなのか把握したうえで、施工プランを提案。「水道局より漏水の指摘をされたけど、どうしていいかわからない」という方は、気軽に相談してみてください。
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