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畳の張り替え費用の相場は?畳替えの時期目安や費用を安く抑えるコツを解説

2023/03/22 2024/03/20
畳の張り替え費用の相場は?畳替えの時期目安や費用を安く抑えるコツを解説

畳の張り替えをする際、費用がどのくらいかかるが気になるところです。はじめて施工を依頼する場合は、高額にならないか心配になる方も多いでしょう。

本記事では、畳の張り替え費用の相場についてご紹介します。畳の種類や特徴、費用を安く抑えるコツもお伝えしますので、畳の張り替えを検討している方はぜひ参考にしてください。

畳の種類と特徴は?

畳には畳表(たたみおもて)・畳縁(たたみべり)・畳床(たたみどこ)の3つの種類があります。畳表は表面のゴザの部分のことで、畳床は畳の芯にあたる部分です。また、畳表の側面にある部分を畳縁といいます。

畳の交換や張り替え(畳替え)の前提として、それぞれの違いや特徴をみていきましょう。

畳表

畳表(たたみおもて)とは、表面のゴザのように編まれた部分です。従来の畳表は「い草」と呼ばれる植物を材料にしていますが、近年では和紙などさまざまな材料が使われています。

「い草」で織られた畳表は和室の湿気を適度に吸収し、湿度を調整する働きがあります。消臭効果や空気清浄効果などもありますが、長期間の使用で劣化してきたら裏返しや表替え、交換などが必要です。

畳表には、国産表と中国産表、化学表の3種類があります。それぞれの特徴や料金をみてみましょう。

畳表の種類特徴価格相場(1帖)
国産表・国産のい草を使用
・弾力性、耐久性に優れている
・い草の香りが強い
・製造された地方によって見た目の色調が異なる
約10,000〜25,000円
中国産表・一般的な住宅の8割が中国産
・価格が安い
約7,000〜10,000円
化学表・い草の代わりに和紙やポリプロピレンを使用
・ダニやノミ、カビの発生を抑える
・撥水性があって汚れに強い
・品質にばらつきがない
約20,000〜23,000円

畳縁

畳縁(たたみべり)とは、畳の側面にある布の部分です。畳表の角を補強したり畳の間にできる隙間をなくしたりする役割があります。

さまざまな種類の模様やデザインがあり、素材は綿や麻、化学繊維などから和室の雰囲気や予算に合わせて選べます。1畳約3,000円ほどの価格で交換が可能です。

最近では、畳縁がないタイプの畳も人気を集めています。畳縁がないため洋室にも合わせやすく、おしゃれな見た目で和モダンな雰囲気のお部屋にすることができます。

縁なし畳の代表的なものが琉球畳です。半畳サイズの畳を市松模様に敷いたもので、フローリングの上に敷いて畳コーナーを作ることもできます。材料には大分県産の「い草」が使われており、費用は高めです。

畳床

畳床(たたみどこ)とは、和室の畳表を取り付ける畳の土台のことです。畳床により、畳の弾力や機能性も左右されます。伝統的にはわらを使う製法で作られますが、最近はさまざまな素材の畳床も増えてきました。

畳床の交換は約10〜20年が目安で、お手入れ方法などでそれ以上寿命を延ばすことも可能です。

畳床は素材により「わら床」「わらサンドイッチ床」「建材床」の3種類に分けられます。畳表で隠れているため、見た目では違いがわからないかもしれません。

それぞれの特徴の解説や費用の目安は、以下のとおりです。

畳床の種類特徴価格相場
わら床・従来からある畳床
・感触が心地良い
・断熱効果や保温効果がある
・耐久性や弾力性がある
約1万5,000~3万円
わらサンドイッチ床・わらを一部分に使用した畳床
・わらを一切使用せず、化学繊維のみ
約1万~2万円
建材床・​安い料金で施工できる
・制作期間が短い
・ダニやカビが発生しにくい
・断熱性や防音性、耐久性がある
約8,000~2万円

畳の張り替えにかかる費用相場

畳の張り替えには3種類あり、それぞれの料金と張り替え時期の目安は異なります。

ここでは、張り替えに必要な費用相場について解説しますので、予算を決める際の参考にしてください。

畳の張り替え方法は「新調」「表替え」「裏返し」の3つ

和室の畳を張り替える方法は、畳を交換する「新調」と表面だけを張り替える「表替え」、畳の表側をひっくり返して再利用する「裏返し」の3種類です。

それぞれ、料金の相場と張り替え時期の目安についてご紹介します。

新調にかかる料金と張り替え時期の目安

新調とは、畳表・畳床・畳縁といった素材のすべてを新しくする方法です。畳床は裏返しや表替えをしながら長く使いますが、ある程度の期間が経過したら交換が必要になります。施工を判断する目安は10年が経過したあたりですが、それ以前でもカビが発生した場合や下地板が傷んだ場合は新調が必要です。

畳を新調することで、見た目も良くなります。障子などの建具も合わせてリフォームすれば、高級感のある和室になるでしょう。

新調にかかる張替時期と費用相場、所要時間は以下のとおりです。

張替時期の目安約10〜15年
価格(処分費用含む)1畳:約10,000〜22,000円
6畳:約60,000~132,000円
8畳:約80,000~176,000円
所要時間1日

表替えにかかる料金と張り替え時期の目安

表替えとは、畳床はそのままで、畳表と畳縁を新しいものに取り替える方法です。すでに裏返しを依頼して施工しているときや、畳を使用してから5年以上経過している場合に行います。畳床の部分が傷んでいなければ、何度でも表替えが可能です。

表替えの場合は一度作業場に持ち込み、畳表を外して新規に張り替える作業が必要で、1日ほどで完了します。

表替えにかかる張替時期と費用相場、所要時間は以下のとおりです。

張替時期の目安約4~7年
価格1畳:約4,000〜15,000円
6畳:約24,000~90,000円
8畳:約32,000~120,000円
所要時間1日

裏返しにかかる料金と張り替え時期の目安

裏返しとは、現在使用している畳表を取り外し、裏返して利用する方法です。畳表のゴザの部分は両面使えるため、一度はがし、裏返して固定すれば表面を新品に近い状態に戻すことができます。

畳の表面に色褪せや擦れ・傷みなどがみられるようになったら、裏返しの施工を行うタイミングです。裏返しをすることで、数年間は快適な和室で過ごせるようになるでしょう。

裏返しを長期間行わないと裏側まで変色や損傷が進み、裏返しができなくなります。適切なタイミングで裏返しをすることが、畳を長持ちさせるコツです。

裏返しにかかる張り替えの時期と費用相場、所要時間は以下のとおりです。

張替時期の目安約2〜4年
価格1畳:約3,000~5,000円
6畳:約18,000~30,000円
8畳:約24,000〜40,000円
所要時間1日

畳の張り替え費用を安く抑えるコツ

畳の張り替え費用を抑えるには、購入した業者に依頼するなどのポイントがあります。ここでは、安い費用で畳の張り替えを行うコツをご紹介します。

畳の購入と張り替えは同じ業者に依頼する

畳の張り替えは、畳を購入した業者に依頼する方がお得になる場合があります。畳の購入価格と張り替え作業の費用がセットになったプランを用意されている業者もあるためです。同時依頼により、割引になるケースも少なくありません。同じ業者に依頼することで、いろいろ便宜を図ってくれることもあるでしょう。

まずは業者に見積もりを依頼し、セットプランや割引があるかチェックしてみてください。いくつかの業者に見積もりを依頼し、割引になる場合の価格を比較してみることも大切です。

DIYはおすすめできない

費用を抑えようと、DIYを行うことはおすすめできません。表替えや裏返しを自分で行うと失敗する可能性があり、まだ使用できる畳が使えなくなってしまうこともあります

失敗した畳は取り替える必要があるため、余計な費用がかかってしまうことも。結果として、業者に依頼するよりも、費用が高額になってしまうこともあります。

DIYで安く抑えたい場合は、置き畳がおすすめです。置き畳の設置には特別な道具や施工は必要なく、畳の交換に慣れていない場合でも失敗の恐れがありません。

畳の張り替え業者を選ぶ際のポイント

信頼できる畳の張り替え業者を選ぶには、相見積もりを依頼するなどいくつかのポイントがあります。詳しくみていきましょう。

見積もりを比較する

見積もりを依頼する際は、複数の業者から相見積もりをとることが大切です。見積書には、単価や枚数、畳の素材・産地などの内訳が細かく記載されているかどうかもチェックしてください。「施工一式」など合計金額だけしか記載されていない場合、あまり信頼できる業者とはいえません

見積もりでは料金を比較できるだけでなく、アフターサービスや下請けの有無なども確認できます。見積もりを依頼した際の対応も、信頼できる業者かどうかの判断材料になるでしょう。

施工実績や設立年数を確認する

実績や設立年数を確認することも、信頼できる業者かを見極められるポイントです。ホームページを確認し、張り替えの実績がどのくらいあるかを確認しましょう。

張り替えのほか、畳をフローリングにリフォームするなど幅広い施工を行っていることも、選ぶポイントになります。設立年数が長いほど実績を積んでいると判断できるため、同時に確認しておいてください。

また、ホームページで自社の工場設備を公開している場合も、信頼できる業者と判断できます。機械化された最新の設備を使うことで大量の生産ができ、仕入れコストが下がるため費用を安く抑えることができるかもしれません。

なお、依頼するときは「畳製作技能士」の資格があるかもチェックしましょう。そもそも、畳製作技能士の資格がないと張り替えはできません。畳製作技能士の1級を受験するには7年以上の実務経験、または2級合格後2年以上の実務経験が必要です。1級取得者がいるかどうかも、信頼できる業者を見分ける判断基準になるでしょう。

保証がしっかりしている会社を選ぶ

保証やアフターケアがしっかりしている業者かどうかも、大切なポイントです。業者によっては、張り替え後に一定期間の保証を設けている場合もあります。通常の使用でカビが発生したり損傷したりした場合には、無料で交換や再施工するといった内容が多いです。

また、定期的に畳の状態をチェックするなどのアフターサービスを行う業者もあります。電話で問い合わせたときの対応も信頼できる業者の判断材料になるため、チェックしておきましょう。

畳の張り替えを依頼するときの注意点

畳の張り替えを依頼する際には、いくつか注意したい点があります。張り替えを依頼する前に、次にご紹介する3点を確認しておきましょう。

新調するときは畳の処分費用がかかる

畳を新調するときは、施工費用とは別に畳の廃棄処分にかかる費用が必要です。処分費用の相場は、1畳あたり約1,000〜2,000円です。見積もりでは処分費用を含めた金額を記載する業者もあるため、よく確認しておいてください。

畳の交換では、畳縁に別途費用がかかる場合もあります。畳縁も、種類によって価格はさまざま。施工代金に含まれることもありますが、別に請求される場合はどのくらいの費用かを確認しておきましょう。

賃貸では原状回復義務がある

マンションなど賃貸物件で引っ越しをする際、畳の原状回復は基本的に貸主の負担です。国土交通省のガイドラインでも、故意・過失がなければ費用は貸主が払うのがルールとされています。経年劣化や自然損耗は、借主の原状回復の対象になりません。

ただし、うっかりシミや傷を作ってしまった場合は故意過失による損傷にあたり、借主が負担する必要があります。賃貸契約書で独自の取り決めをしている場合もあるため、よく確認しておきましょう。

安いだけの理由で畳を選ばない

畳の価格は幅広いですが、費用を抑えようと安いだけの理由で選ぶのは避けるようにしましょう。安い畳は耐久性が劣る場合があり、すぐに傷んで交換しなければならなくなると、かえって費用が高くつくことになります。

予算の関係で価格を抑えたい場合は、品質のチェックもしっかり行ってください。JAS2等品であることも、選ぶ際の基準になります

畳表にはJAS規格が適用されており、特等〜2等に分かれています。JAS2等品であれば価格も安く、一定基準を満たすことが証明されているため安心です。そのほか畳の品質については、交換の際に工事を依頼する施工業者に確認しましょう。

ゼヒトモで畳張り替え業者のプロを探す

本記事では、畳の張り替えにかかる費用相場や安く抑えるポイントをご紹介しました。畳を張り替える方法には、新調や表替え、裏返しの3つの方法があります。住宅の状態を確認し、適切なリフォームを見極めることが大切です。

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