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屋根塗装の耐用年数はどれぐらい?塗料・屋根材別の耐用年数や劣化症状について

2023/12/15 2024/03/21
屋根塗装の耐用年数はどれぐらい?塗料・屋根材別の耐用年数や劣化症状について

屋根塗装を業者に依頼するうえで、事前に塗料ごとの耐用年数を把握しておきたいと考える方も多いでしょう。できるだけ耐用年数の長い塗料で屋根を塗装できれば、何度も塗り替える必要がなくなります。

今回は、屋根塗装の基本的な耐用年数をベースに、塗料別の耐用年数もあわせて紹介します。

屋根塗装が必要な劣化症状や屋根材別の耐用年数、塗装の耐用年数によって変動する施工の価格についても解説しているので、屋根塗装を施すうえで耐用年数を重視したい方は、ぜひ参考にしてください。

屋根塗装の耐用年数は?

屋根塗装の基本的な耐用年数は、塗料や屋根材によって若干変動はあるものの、約10年から15年とされています。

そもそも屋根塗装における耐用年数とは、屋根に塗りつけた塗料の効果が発揮されている期間のことです。また、塗膜が劣化し、効果が薄まるまでの期間ともいえます。ちなみに塗膜とは、塗りつけた塗料が固まることでできる膜のことです。

屋根塗装を実施するうえでは、耐用年数を意識することが非常に大切です。耐用年数を無視して塗装をしてしまうと、せっかくの塗装がすぐに劣化してしまい、再度塗り直すことになってしまうでしょう。

ここからは、屋根塗装に使用する塗料ごとの大まかな耐用年数をまとめているので、施工するうえでの参考にしてください。

【塗料別】屋根塗装の耐用年数

屋根塗装に多く使用される塗料の耐用年数は、以下のとおりです。

塗料の種類耐用年数費用相場
アクリル約5〜7年1,200円〜/㎡
シリコン約10〜13年2,300円〜/㎡
フッ素約15〜20年4,200円〜/㎡
無機約20年5,500円〜/㎡

アクリル

アクリル塗料は、以前まで主流として扱われてきた塗料です。

耐久年数が比較的短く、汚れがつきやすいことから現在では使用されることが少なくなりました。耐久年数が短い分コストパフォーマンスが良いため、あくまで安さを優先したい場合はアクリル塗料がおすすめです。

シリコン

シリコン塗料は、汚れがつきにくく、色落ちもしづらいため現在でも多く使用されています。

同じシリコン塗料でもメーカーによって耐用年数が変動するので、塗装を依頼する前に使用するシリコン塗料の種類を確認しておくと良いでしょう。

フッ素

フッ素塗料は耐用年数が非常に長い反面、価格が若干高騰してしまいます。

価格が上がる分、耐用年数はもちろん不燃性や防汚性にも優れているので、一度塗装を施してしまえばしばらく再塗装をする必要はないでしょう。

無機

フッ素塗料よりもさらに長い耐用年数を実現できるのが無機塗料の特徴であり、メリットです。耐用年数の長さに比例して費用が高くなるものの、ランニングコストの面では安くなります。

無機塗料は紫外線の分解エネルギーよりも上の結合エネルギーを有しているので、綺麗な状態を長期間キープし続けることが可能です。

屋根の塗装が必要な劣化症状とは

屋根塗装を業者に依頼するうえで気になるのが「どのタイミングで塗装を施すべきか」ということではないでしょうか。主に、以下4種類の症状が屋根に表れたら、屋根塗装が必要となります。

  • ひび割れ
  • 剥がれ
  • コケ・カビ
  • 色褪せ

ここでは、屋根塗装の検討が必要となる屋根の劣化症状について解説します。

ひび割れ

屋根材は長い年月を経ることで塗膜の保護機能が弱まり、雨などの影響から劣化し、ひび割れが発生します。ひび割れは、地震などの衝撃や、車の走行による振動が原因になることもあるでしょう。

たとえ細かいひび割れであっても、雨漏りや破損の危険性があるため、塗装による補修が可能であれば業者に依頼するのがおすすめです。

剥がれ

目視で塗膜の剥がれが確認できる場合は、すぐに屋根を塗装しましょう。塗膜が剥がれていると屋根材の保護機能がなくなるため、雨風の影響を受けやすくなります。

放置してしまうと剥がれの範囲が広がってしまうので、早急に塗装もしくは屋根材の交換を実施しましょう。

コケ・カビ

屋根を目視で確認した際、明らかにコケやカビが発生している場合も塗装が必要です。コケやカビは、屋根に太陽が当たらない場合や、湿気が原因で発生します。

また、塗膜の劣化によりコケやカビが発生することもあるでしょう。

コケやカビは直接的に屋根にダメージを与えるわけではないものの、放置してしまうと屋根全体の劣化が進んでしまうため、塗装を施せる状態のうちに綺麗にしておくのがおすすめです。

色褪せ

屋根の色に明らかなムラがあったり、色褪せが目立ったりしている場合は、塗装を施すべきです。色ムラや色褪せは塗膜が劣化していることのサインであるため、塗り替えを考えるタイミングといえます。

放置すると雨漏りや屋根材の破損など大きな劣化につながる可能性もあるため、屋根が色褪せていると感じた場合はできるだけ早く塗装を施しましょう。

また、以下の関連記事では屋根塗装の費用相場について解説していますので、気になる方はぜひご覧ください。

関連記事:屋根塗装の費用相場

屋根塗装の耐用年数は屋根材によっても異なる

屋根塗装の耐用年数は、塗料だけでなく使用している「屋根材」によっても大きく異なります。ここでは、屋根に多く使用される以下の屋根材別に、それぞれの耐用年数を紹介しています。

屋根材耐用年数
トタン約30〜60年
スレート約20〜25年
セメント瓦約30〜40年
粘土瓦約50〜100年
ガルバリウム鋼板約30〜40年

自宅の屋根がどの屋根材を使用しているか再確認したうえで、屋根塗装が必要な状態か判断しましょう。

トタン

トタンとは、亜鉛メッキの鋼板を使用した金属屋根のひとつです。現在では使われることが少なくなったものの、古い民家ではトタンが使われています。

トタン自体の耐用年数は30〜60年ほどと長めですが、経年劣化による塗膜の剥がれで内部の金属が露出してしまうことがあります。

金属が露出するとサビが発生するため、こまめに屋根の状態をチェックしたいえで適宜塗装を施す必要があるでしょう。

スレート

一般的な住宅に取り入れられることの多い、平板上の屋根材です。非常に軽量であり耐震性が高いものの、耐久性・防水性の面では不安があります。

スレート屋根の耐用年数は20〜25年程度ですが、塗装の劣化はそれよりも早いので、5〜10年間隔で塗装によるメンテナンスを実施する必要があります。

セメント瓦

セメントを使用して成形した瓦材で、耐用年数が30〜40年と長いのが特徴です。コストも比較的抑えられる反面、衝撃に弱く、割れやすい傾向にあります。

また、セメントは定期的に塗装をしないと劣化が早まってしまうため、屋根材ではなく使用している「塗料の耐用年数」をベースに施工時期を考えると良いでしょう。

粘土瓦

日本瓦とも呼ばれる素材で、古い家に多く使用されています。50〜100年と耐久年数が非常に長いものの、素材が劣化しやすいことからこまめな塗り替えが必要になるでしょう。

セメント瓦と同様、屋根材ではなくあくまで塗料の耐用年数を基準にするのがおすすめです。

ガルバリウム鋼板

海外製の金属屋根で、スタイリッシュな仕上がりになることから人気を集めています。高い耐久性や加工のしやすさ、どんな屋根にも合う点がガルバリウム鋼板の特徴であり、メリットです。

ただし、耐熱性・防音性には乏しいため注意してください。

耐用年数が30〜40年と長めで、かつ塗装時期のサイクルも10〜25年と長いことから、コストパフォーマンスに優れた屋根材といえるでしょう。

屋根塗装の価格は耐用年数によって変化する

屋根塗装は、塗料や屋根材の耐用年数によって価格が変動します。同じ屋根でも、耐用年数が5年の塗料と10年の塗料とでは、実施回数が異なるため価格にも違いが出るでしょう。

また、屋根塗装は塗料だけでなく、足場の設置や養生作業など、塗装を施すうえで必要な準備や作業に費用が発生します。

作業内容費用相場
足場の設置700〜1,000円/㎡
高圧洗浄150〜200円/㎡
養生300円/㎡
下地調整2,500〜3,500/㎡

上記の費用に加え、以下の計算式で算出した塗料代が施工時に発生すると考えておきましょう。

塗料の単価 × 屋根面積(㎡)× 塗装回数

塗料の耐用年数が長ければ、その分施工の回数が減るため費用を抑えられます。しかし、安くても耐用年数の短い塗料を使用している場合は、施工回数が増えるため結果的に費用がかさむことになるでしょう。

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今回は、屋根塗装の耐用年数について解説しました。

屋根塗装の耐用年数は、使用する塗料や既存の屋根材に応じて変動します。塗料や屋根材ごとの耐用年数を把握しつつ、適宜劣化症状をチェックしたうえで屋根塗装の実施を検討する必要があるでしょう。

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