ブロック塀をフェンスへリフォームする利点とは?費用相場も紹介
ブロック塀は、プライバシーの保護や防火対策に役立つ外構構造物です。しかし、古く老朽化したブロック塀を放置しておくのは大変危険。地震や暴風雨などの自然災害によって倒壊するケースも多く報告されています。
そのような事態を防ぐためにも大切なのが、ブロック塀のリフォームです。リフォームしようとしても、施工後どれくらいで必要になるか分からないという方も多いのではないでしょうか。
今回は、リフォームすべきブロック塀の状態やリフォームの利点・費用相場を詳しく解説していきます。信頼できる業者を探す際のコツも紹介しているので、ブロック塀のリフォームを考えている方はぜひ参考にしてください。
リフォームすべきブロック塀の状態とは?
まずは何年経つとブロック塀の安全性が脅かされるのか、倒壊の危険があるのかをお伝えします。
- 建築基準法を満たしていない
- 耐用年数を過ぎている
- 設置しているブロック塀に傾きやひび割れなどの劣化症状がある
- 万年塀にも注意
上記4つについて詳しく解説するので、自宅のブロック塀と照らし合わせながら読んでみてください。
建築基準法を満たしていない
建築基準法とは、建物を建てる際に最低限守るべきルールのこと。2002年に改正され、その際にブロック塀に関する耐震基準も変更されました。
2000年以前に施工されたブロック塀は、現在の耐震基準を満たしていないかもしれないので注意が必要です。
国土交通省から、ブロック塀の点検チェックポイントが出されているので紹介します。
- ブロック塀が地盤から2.2m以下であること
- ブロック塀の厚さが、10cm以上であること(※塀の高さが2m~2.2mの場合は、塀の厚さが15cm以上であること)
- ブロック塀の高さが1.2mを超える場合、控え壁があること(※塀の長さ3.4m以下ごとに、塀の高さの1/5以上突出した控え壁があること)
- コンクリートの基礎があること
- 壁に傾き、ひび割れがないこと
また、業者に相談しないとわかりませんが、「ブロック塀に鉄筋が入っていること」という項目もあります。ご自宅のブロック塀が、2000年以前に施工されたものであれば、一度チェックしてみてください。
耐用年数を過ぎている
ブロック塀の耐用年数は、施工してから約30年といわれています。コンクリートで作られており耐久性もありますが、雨や雪にさらされることで劣化していきます。
30年以上たったブロック塀は、台風や地震で倒壊する危険性が高まるので、リフォームを検討しても良いかもしれません。
傾きやひび割れなどの劣化症状がある
ご自宅のブロック塀が施工後30年もたっていないとしても、劣化のサインが現れることがあります。
それが、「傾きやひび割れ」です。国土交通省の点検チェックポイントにもありましたが、ブロック塀に傾きやひび割れがあると、倒壊の可能性が高まります。早めに業者に依頼して補修してもらいましょう。
万年塀にも注意が必要!
ブロック塀によく似た万年塀は、鉄筋コンクリート製の支柱があり、地震に強い構造となっています。しかし、施工してから長年たった万年塀も、劣化している場合があるため要注意。や安全性に問題があり、地震などの自然災害で倒壊する恐れがあります。
万年塀は1950年〜1970年頃に多く作られていたため、万が一その時期に作られたものであれば撤去した方が安全でしょう。
ブロック塀からフェンスへリフォームする利点
ご自宅のブロック塀が、耐用年数を過ぎていたり、劣化が認められたりする場合はリフォームが必要になるでしょう。再び同じようなブロック塀にすることもできますが、この機会にフェンスに変更することも可能です。
ブロック塀をフェンスにリフォームすることで以下のようなメリットが考えられます。
- 安全性を高められる
- 防犯性を高められる
- プライバシーを守れる
- 外観のイメージをおしゃれにできる
ひとつつひとつ詳しく見ていきましょう。
安全性を高められる
ブロック塀をフェンスにリフォームすると、通行人の安全性が高められます。比較的軽くできているため、仮にフェンスが倒壊したとしてもブロック塀ほどの危険は起こりにくいからです。
とくに、高さが地盤から2.2m以上ある古いブロック塀はかなり危険ブロック塀が倒壊して通行人がケガをしてしまった場合、ブロック塀の所有者が責任を負うことになります。
通行人の安全を考えてフェンスへのリフォームを検討するのもおすすめです。
防犯性を高められる
ブロック塀は、外から中が見えにくい構造なため、防犯性があると考えられています。
しかし、中が見えにくいということは、万が一家の中でトラブルがあった際に気づかれにくいということ。すきまがあるようなフェンスにすると、外からも中の様子がわかるようになり、被害を防げるかもしれません。目隠し効果の高いデザインのフェンスを選ぶと、外部からの視線を遮断できますよ。
ブロック塀からフェンスにすることで、防犯性を高められるでしょう。
プライバシーを守れる
フェンスは外からの視線を遮れるため、プライバシーを守ることができます。
ブロック塀の場合は圧迫感があり、閉塞感を感じられますが、フェンスにリフォームすることで軽減できるでしょう。
外観のイメージをおしゃれにできる
ブロック塀はグレーや黒といった色が多く、家のデザインに合わせるという発想がなかったかもしれません。しかし、フェンスを選択すれば、家の雰囲気や色、デザイン合わせて自由に選ぶことが可能です。
リフォームの際は、家の外観に合わせてフェンスを選び、外観のイメージをおしゃれに一新するのはいかがでしょうか。
ブロック塀をフェンスへリフォームする費用相場
ブロック塀がひび割れている場合は、早急にリフォームを考える必要があります。万が一の際にそなえ、どれくらいの費用が必要になるのか、あらかじめ把握しておくようにしましょう。
ブロック塀をフェンスへリフォームする費用相場は下記のとおりです。
アルミ系フェンス(全長6mの場合) | 約80,000~150,000円 |
木製フェンス(全長3.6mの場合) | 約80,000円 |
また、これ以外にも既存の塀を解体して撤去する費用が必要です。
そちらの相場費用は以下の通り。
既存ブロック塀撤去 | 約40,000円 |
産廃処分 | 約5,000~10,000円 |
アルミ系フェンスへリフォームする場合
ブロック塀を撤去して、アルミのフェンスにリフォームする際の費用相場を紹介します。
ブロック塀をアルミのフェンスに変更すると、安全性も高まり、イメージも一新できるでしょう。
アルミフェンス本体 | 約10,000~30,000円/1枚あたり |
フェンスの柱 | 約2,000円/1本あたり |
これに加えてフェンスの設置費用も必要になります。
支柱工事 | 約4,000円/1カ所あたり |
組み立て | 約5,000円/1枚あたり |
木製フェンスへリフォームする場合
ブロック塀からフェンスにリフォームする際に、木製のフェンスにするという選択肢もあります。木製のフェンスにすると温かいイメージを演出でき、外構に設置すればガーデニングともうまくマッチするでしょう。
木製のフェンスは高級なものもありますが、ここでは、手軽にリフォームが行えるランクの費用相場を紹介します。
木製フェンス本体 | 約20,000円 |
フェンスの柱 | 約4,000円 |
設置費用は以下の通りです。
支柱工事(基礎を地面に埋める場合) | 約3,000円 |
塗装費用 | 約2,000円/1mあたり |
ブロック塀をフェンス以外へリフォームする場合の費用相場
リフォームする際には、ブロック塀を新しくする方法もあります。
ほかにどのような方法があり、どれくらいの費用がかかるのかを表にしました。
ブロック塀を撤去して新しくする場合 | 約80,000~90,000円 |
ブロック塀を補修・塗装する場合 | 約40,000~50,000円 |
ブロック塀とレンガ塀へリフォームする場合 | 約75,000~110,000円 |
新しくブロック塀を追加する場合 | 約70,000~100,000円 |
ひとつひとつ見ていきましょう。
ブロック塀を撤去して新しくする場合
古くて危険なブロック塀を撤去し、また新たにブロック塀を施工するという方法です。
その場合のリフォーム費用相場は以下の通りとなります。
掘削工事(土工事) | 約4,000~5,000円/㎥ |
基礎工事 | コンクリートベース:約4,000円/mコンクリート布による工事:約10,000円/m |
ブロック塀 | 普通ブロックでの工事費用:9,000円~/㎡化粧ブロックでの工事費用:13,000円~/㎡ |
ブロック塀を補修・塗装する場合
ブロック塀の一部分にひび割れが入っている場合は、その部分だけの補修で大丈夫なすることもあります。その場合のリフォーム費用は、13,000円から20,000円が相場です。
ブロック塀を塗装する場合は、ジョリパットという塗料を使うのがおすすめ。まず高圧洗浄でブロックをきれいにしてから下地処理を行いして、それからジョリパットを使って左官工事をしていきます。
ジョリパットのDIYは素人では難しいため、施工業者に依頼した方がいいでしょう。
高圧洗浄 | 約200~300円/㎡ |
下地処理 | 約1,000円~/㎡ |
ジョリパット | 約4,000円~/㎡ |
ブロック塀とレンガ塀へリフォームする場合
ブロック塀とレンガ塀へリフォームする場合は、費用感にかなりの差が生まれます。レンガには、レンガのグレードや、組み方の違いがあるからです。
一般的なレンガ塀の価格は、施工費込みで約8,000〜16,000円ほど。もし3㎡のレンガ塀を設置する場合の費用は、以下のような想定になります。
ブロック塀解体撤去 | 約45,000~50,000円 |
コンクリート基礎 | 約12,000~30,000円 |
レンガ塀 | 約24,000~48,000円 |
新しくブロック塀を追加する場合
アルミのフェンスを、既存のブロック塀の外構がある上につけたいということもあるでしょう。
しかし、ブロック塀によっては、そのままの状態ではアルミフェンスがつけられない場合もあります。その場合は、ブロック塀を新しく追加し、その上にフェンスを設置する方法が有効です。
そのようなエクステリアのリフォームをする場合、新たにブロック塀を追加する費用相場は以下の通りです。
CBブロック | 約50,000円 |
コンクリート基礎 | 約20,000~50,000円 |
ブロック塀リフォームを依頼できる優良業者を探す際のコツ
ご自宅のブロック塀が、もうリフォームの時期だと思われたら、専門業者に依頼しなければなりません。なるべく施工が丁寧で金額もリーズナブルな業者を選びたいですよね。
これまでの施工事例を見せてもらったり、複数の業者に見積もり依頼を出したりすることで、優良業者に出会える可能性が高くなります。ここからは、優良業者を探す際の2つのポイントを見ていきましょう。
ポイント1.これまでの施工事例を見せてもらう
業者に依頼する際、必ずこれまでの施工事例を見せてもらうようにしましょう。
工事後のイメージがしやすくなるだけでなく、専門家ならではの工夫を聞けるので、より信頼をもって依頼できます。施行例がたくさんある方がその仕事に慣れているということなので、技術面でも期待できるかもしれません。
ポイント2.複数の業者に見積もってもらう
リフォーム業者を決めるときには、必ず複数の業者から見積もりを取るのがおすすめです。同じフェンスを使ったブロック塀のリフォームでも、業者によって費用が大きく変わることがあります。
複数の業者から見積もりを取ると、だいたいの相場もわかるので、適正価格を判断しやすくなるでしょう。費用や施工事例を総合的に判断し、納得のいく業者を選んでください。
まとめ.ブロック塀リフォームのプロはゼヒトモで探してみよう!
ブロック塀リフォームのタイミングをはじめ、内容ごとの費用相場、優良業者を探す際のコツについて詳しくご紹介しました。ブロック塀リフォームを考えている方は、事前に比較検討をしてから進めていくのがおすすめです。
- リフォームについて相談したい
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