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外壁塗装にかかる工期はどれぐらい?各工程の流れまで詳しく解説

2023/11/24 2024/03/08
外壁塗装にかかる工期はどれぐらい?各工程の流れまで詳しく解説

外壁塗装では、ただ壁を塗るだけでなく、足場を設置したり、下地の補修を行うなど、他の工事と比べて工期が長い工事の一つです。また、日常生活にも影響があるため少しでも工期を短くしたいと考える人は多いのではないでしょうか?

そこで、今回は外壁塗装の工期や工程ごとの作業時間について詳しく解説します。外壁塗装の流れや工程が分かれば、自分にとって最適な業者も見付けやすいでしょう。記事の最後には外壁塗装を依頼するときに注意点も合わせて記載していますので、ぜひご覧ください。

外壁塗装にかかる期間

外壁塗装にかかる時間は一般的な戸建て住宅でおおよそ2週間前後と言われています。しかし、あくまでも一般的な目安なので、建物が大きいほど工期は長くなる傾向があります。

ここでは戸建て、アパート、マンション別に工事期間について解説します。

戸建ての場合

一般的な戸建ての場合は、外壁塗装の期間は2週間程度が目安でしょう。しかし、塗装を行う外壁の面積、天候や作業する職人の人数などによって期間は前後します。例えば、雨などの天候負傷や冬といった日照時間が短い時期には工期が延びる傾向にあります。

なお、戸建ての場合外壁塗装と一緒に屋根塗装も行うことも可能です。この場合、工期がさらに3~4日ほど伸びる場合が多いですが、費用が安く済むことや依頼の手間が省けると言ったメリットがあります。

アパートの場合

アパートの場合、単身世帯用の部屋が8戸程度ある50〜60坪の規模の場合で2〜3週間が目安です。作業工程は一戸建てとほとんど変わりませんが、規模が大きければ大きいほど作業期間は長くなります。

マンションの場合

マンションの場合、建物の大きさによって工事期間にかなりバラツキが出ます。以下はマンションの規模ごとにまとめた平均的な工事期間です。

【マンションの規模別工事期間】

工事期間総戸数
小規模マンション1~4カ月50戸未満
中規模マンション3~6カ月50~100戸
大規模マンション半年~1年以上100戸以上、タワーマンションなど

大規模なマンションになると外壁塗装工事は大規模修繕工事として行われるようになります。建物によっては1年以上の工期になることもあるでしょう。また多くの場合、工事着工前までに住民向けの工事説明会も行われるので、施工業者や管理組合からのお知らせをしっかり確認することをおすすめします。

工事の流れと各工程の期間

外壁塗装工事はただ壁を塗装するだけではありません。塗装前の下準備や足場の組み立てなど様々な工程が必要です。ここでは、外壁塗装工事の流れを各工程の期間と合わせて解説します。

また、以下の関連記事では、外壁塗装の費用相場や施工事例を紹介しています。実際にかかった費用も掲載していますので、外壁塗装のリフォームにかかる費用が気になる方はぜひご確認ください。

関連記事:外壁塗装の費用相場

足場の設置

外壁塗装工事はほとんどの場合、高所作業となるため、足場の設置が必要不可欠です。また足場の設置により効率よく塗装作業を行うことができます。さらに、足場の外側に飛散防止シートを張り、塗料で周囲が汚れてしまうことを防ぎます。

これらの作業は一般的な戸建て住宅の場合だと1日で終わります。しかし、依頼した塗装業者が足場の設置を専門の業者に依頼した場合、工期が1〜2日ほど増える場合もあります。

高圧洗浄

高圧洗浄とは、外壁塗装の前に壁に付いた汚れやホコリ、カビ、コケなどを高圧洗浄水で洗い落す作業です。落ちにくいカビの汚れは表面がきれいでも下地に根が張っているため、その場合は洗剤を入れたバイオ洗浄を使用して汚れを落とします。

また高圧洗浄を行った後には、24時間から48時間ほど、しっかり時間をかけて乾燥させることが重要です。なぜなら、しっかり乾燥させないまま塗装を行うことで、塗膜の膨れなどが起き、仕上がりがきれいではなくなるからです。

高圧洗浄の工程では洗浄作業が1日、乾燥期間に1〜2日が必要なため、計3日ほどかかるでしょう。また、冬場や梅雨などの湿気が多い時期と夏場では乾燥に必要な時間も変わってくるため、工期も少し前後するでしょう。

下地処理

外壁塗装の下地処理は塗装工事の中でも仕上がりを左右するとても重要な工程です。

工事期間は劣化による痛みや補修部分が少なければ1日で終えられます。しかし、補修を行う部分が多いと2日以上かかる場合もあります。

ここでは下地処理の工程で行われる4つの作業について解説します。

ひび割れなどの補修

外壁部分にひび割れがある場合、ひび割れ部分に接着剤を塗布し、さらにシーリング材を充填します。その後、モルタルで補修箇所の表面を埋めて、きれいに仕上げます。

サビの下地処理

壁の金属部にサビがある場合はサビを除去し、塗料の密着度を上げます。これは一般的にケレン作業とも呼ばれてます。また、金属部と同様に木部の塗装がある場合もケレン作業が発生します。

シーリングの補修手順

シーリングとは、外壁部分をつないでいる部分のことを指します。外壁と同様にシーリング部分も劣化するため、外壁工事の時にシーリング部分も一緒に補修することが多いです。

補修作業の流れとしては、古いシーリングの撤去、周囲の養生、下地とシーリングを接着させるためプライマーの塗布、シーリングの充填と言った流れです。

養生

養生とは、塗装しない部分に保護シートやテープを貼る作業で、周囲の窓ガラスやエアコンの室外機などに塗料が付着することを防ぐ作業です。

養生作業にかかる期間はおおよそ1日です。また、養生中には給湯器の使用を控えましょう。

塗装

外壁塗装は、下塗り、中塗り、上塗りの計3回で行われます。作業日数は3日となっており、3回塗装を行うことで、耐久性や機能性、外観の美しさが向上します。

下塗り

塗装工事の下塗りでは、上から塗られる塗料の下地代わりとなる役割を果たします。

  • 外壁と上塗り塗料の密着度を高める
  • 傷んだ外壁に上塗り塗料が吸い込まれるのを防ぐ
  • 塗料本来の性能を発揮させる
  • 外壁の元の色を隠し、仕上がりを美しくする

中塗り

中塗りの役割は以下の通りです。

  • 塗料本来の性能を発揮させる
  • 塗りムラを防ぐ
  • 塗膜の厚みを確保する

上塗り

上塗りの役割は以下の通りです。

  • 塗料本来の性能を発揮させる
  • 外観としての美しさを担保するための仕上げの工程

付帯部塗装

外壁塗装では、壁だけでなく付帯部とよばれる箇所も塗装します。例えば、庇(ひさし)、軒天(のきてん)、雨樋(あまどい)、破風板(はふいた)と言った部分が付帯部となります。一般的には外壁塗装を行う時に付帯部も一緒に塗装を行うことが多いです。作業日数としては1~2日ほどが見込まれます。

点検、手直し

塗装業者と一緒に塗装の仕上がりを確認します。この時に塗り残しやムラ、気になる部分がないかしっかりにチェックし、業者と一緒に確認しましょう。

この時に、手直し部分があればその場で作業をお願いすることになるため、作業日数としても1日は考えておきましょう。

撤収作業(養生取り、足場解体)

手直しなども全て終了したら、養生取りや足場解体と言った撤収作業に入ります。一般的な戸建て住宅であれば、作業日数は1日です。

工事の日数が伸びる時はどんな時?

外壁塗装は天候などの関係で工期が延びる場合もあります。ここでは、工事の期間が遅れる主な原因を4つ解説します。

雨などの天候不順

壁面が濡れた状態では塗料の密着性が悪くなるため、雨天時には塗装作業は行われません。さらに、塗装後に天候が悪くなることが予想される場合も塗装作業を行わない時があります。


また雨だけでなく、強風の日なども塗装面にゴミやホコリが付着する恐れがあるため、作業を延期する場合があるようです。

日照時間が短い

日照時間が短い冬は作業時間が短くなるため、夏と比べて1日~2日ほど作業期間が長くなります。なるべく早く外壁塗装工事を終わらせたい場合は冬ではなく、夏に作業をお願いするとよいでしょう。

建物の傷みが激しい

建物の築年数が長く、経年劣化などで外壁の傷みが激しい場合には、下地処理や補修に時間がかかることが多いです。建物の築年数が長い場合は、業者の下見時に直接気になる部分を確認してもらうとよいでしょう。

乾燥時間がかかる塗料を使用した場合

塗料には、それぞれ適切な乾燥時間が定められています。塗料によっては乾燥時間の長いものもありますので、詳しい乾燥時間はメーカーのパンフレットで確認するとよいでしょう。

工事期間中の生活で気を付けるポイント

外壁塗装工事は2週間と比較的工事期間が長いため、普段の日常生活に与える影響が大きい工事と言えるでしょう、そこで工事期間中の生活で気を付けるポイントをご紹介します。

外に洗濯物を干せない

塗装作業中に外で洗濯物を干すと、塗料や臭いが衣類につく可能性があります。さらに、近隣への塗料の飛散も考えられるため、飛散が予想される日はあらかじめ近隣の住民に伝えるとよいでしょう。

しかし、塗装作業以外の期間であれば、外に洗濯物を干すことができる場合もあります。このような場合は、日時や時間などを事前に塗装業者に確認を取るとよいでしょう。

工事期間中は留守でも大丈夫

工事期間中、常に家にいる必要はありません。しかし、工事期間中ずっと家を空けておけるわけではなく、足場を設置する前の現場の確認と、塗装後の確認時には立ち会う必要があります。

給湯器の使用は控える

塗装の工事期間中、室外に設置されているガスの給湯器は、一時的に養生シートやビニールで養生されます。給湯器にビニールや養生シートが覆ったまま、給湯器を使用すると着火不良や異常着火が発生し、故障の原因になるため使用は控えましょう。

また、故障の原因となるだけでなく、窓を開けて換気ができない状態での給湯器の使用は、不完全燃焼となり一酸化炭素が発生します。さらに、それらが室内に流入すると、一酸化炭素中毒になる可能性もあり非常に危険です。

日常的に給湯器を使用している場合は、工事の依頼時に給湯器を養生するか、どの時間帯なら窓を開けて良いかを業者に確認を取ってから、使用しましょう。

窓やドアを開けるタイミングに制限がある

工事中に窓を開けると、臭いだけでなくチリやホコリまで入ってくる可能性があります。日中の換気は最低限にして、工事中はできるだけ窓を開けないようにしましょう。

また、夏や冬の時期はエアコンを利用して快適に過ごすことも一つのアイディアです。しかし、エアコンの室外機を養生されている場合、エアコンを使用することができません。特に夏場でエアコンが必要になる季節は、業者にエアコンが使用できるか事前に確認しましょう。

戸締りをしっかりと行う

工事期間中は足場やシートなどで家の周りが覆われ、周囲から視界が遮られるため、いつも以上に空き巣に注意する必要があります。特に工事期間中に長時間、家を空けるときは、しっかりと施錠確認をしてから家を出ましょう。

外壁塗装を依頼する時の注意点

一般的な戸建て住宅でも、外壁塗装はかなり大きな工事になります。そこで、塗装工事の計画段階から気を付けておきたいポイントについてご紹介します。

塗装工事を始める前に近隣へ挨拶をしっかり行う

外壁塗装の工程では、足場の設置や高圧洗浄による騒音、塗料の匂いなどが発生します。そのため、自分の家だけでなく、近隣の方に迷惑をかけることになるでしょう。

そこで、工事が始まる前までに近隣の住民に挨拶を行い、音が出る日や塗料の匂いが発生してしまう日を予め伝えておくことをおすすめします。

外壁塗装期間が短い業者には注意する

一般的に外壁塗装工事には2週間前後の時間がかかります。しかし、その一方で7日以内で工事が完了すると謳う業者には注意が必要です。なぜなら、外壁塗装はそれぞれの工程でしっかりと時間を掛けるべき箇所があるからです。
そのため、7日以内に工事が完了してしまう業者の多くが手抜き工事を行っている可能性も高いです。

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今回は外壁塗装の工期や工程ごとの作業時間についてご紹介しました。

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