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樹脂サッシとは?メリット・デメリットとリフォーム費用をご紹介

2022/10/17 2024/04/05
樹脂サッシとは?メリット・デメリットとリフォーム費用をご紹介

近年は、断熱性や気密性が高い樹脂サッシが注目を集めています。しかし、どのような魅力があるのか分からない方もいるはずです。今回は、樹脂サッシのメリットやデメリットを紹介します。リフォーム費用の相場も紹介するので参考にしてください。

この記事を監修したプロ
石川 澄子 さん

Site1級建築士事務所

樹脂サッシとは?

まずは、樹脂サッシの特徴から確認しましょう。

樹脂サッシの特徴

樹脂サッシは、塩化ビニル樹脂から成形されたサッシ枠のことです。サッシ枠のガラス窓は断熱性能・機密性・結露対策に優れ、寒さの厳しい寒冷地で普及しています。発祥国は省エネ推進国のドイツで、北欧や北米の利用率が高いです。

日本では北海道で樹脂サッシの利用が増えており、普及率は90%を占めています。一方、本州は7%程度の普及率で使用する住宅は少ないのが現状です。ただし地球温暖化対策の取り組みとして、窓の断熱化が促進されています。今後は、本州でも樹脂サッシの利用が増える可能性があります。

樹脂サッシとアルミサッシの違い

従来はアルミサッシの利用が一般的でした。アルミサッシは軽量で耐久性が高く低価格であるため、多くの住宅で使われていたのです。多くのメリットがあるアルミサッシですが、外気温の変化の影響を受けやすいというデメリットがあります。

具体的には室内は夏が暑く、冬が寒い状態になる傾向です。特に寒冷地の厳しい冬は室内外で温度差が大きくなり、アルミサッシ枠のガラスに結露が出やすくなります。一方樹脂サッシは断熱性に優れているため、結露の発生を抑制できるのです。

樹脂サッシのメリット

樹脂サッシのメリットを確認していきましょう。

断熱性が高い

熱が伝わりやすいアルミサッシと比べると、樹脂サッシは断熱性が高いメリットがあります。自宅に樹脂サッシ枠の窓ガラスを設置すると、寒い冬でも室内を一定の温度に保ち、暑い夏は室内の冷たい空気を外に伝わりにくくしてくれるのです。

組み合わせる複層ガラスの種類によっては、さらに断熱性を高めることができます。ガラスを2重にして間に空気の層を作る「ペアガラス」や、3枚のガラスを重ねて空気層のある「トリプルガラス」などがおすすめです。

結露が生じにくい

樹脂サッシは、室内外の冷たい空気が伝わりにくいです。室内外の温度差が生まれにくくなるため、結露の発生を軽減できるでしょう。結露を放置すると、カビやダニが発生する原因になるためお手入れが欠かせません。

特に冬場は冷気により結露が出やすくなるため、拭き取りのお手入れが面倒に感じる人も多いでしょう。ただ樹脂サッシは結露が発生しにくいので、お手入れが簡単です。

防音効果がある

気密性に優れた樹脂サッシは、高い防音効果を発揮してくれます。室内の生活音はもちろんのこと、外の工事や踏切などの騒音も防げます。

遮音性を高めたいのであれば、ガラスを2重にして間に空気の層を作る「ペアガラス」や、3枚のガラスを重ねて2層の空気層を作る「トリプルガラス」がおすすめです。

樹脂サッシのデメリット

次は、樹脂サッシのデメリットを確認しましょう。

アルミサッシより劣化が早い

断熱性と気密性に優れる樹脂サッシですが、紫外線には弱いです。頑丈なアルミサッシと比較すると、劣化が早いというデメリットがあります。紫外線によって劣化が進むと、変形することがあるかもしれません。

日当たりが良すぎる場所に樹脂サッシは向かないため、設置場所は考慮する必要があります。ただし周囲の環境やメンテナンスの状態によっては、およそ30年は品質を維持することが可能です。サッシの設置場所に迷うときは、リフォーム業者に相談しましょう。

アルミサッシより重さがある

樹脂サッシは、アルミサッシほど強度はありません。強度を高めるために厚みを持たせているため、必然的に重量が増えてしまいます。そのため、窓の開閉時に重みを感じて使いづらいと感じることがあるでしょう。

ただし、近年は厚みを抑えた樹脂サッシも多く販売されています。窓の開閉時に重みを感じたくない場合は、フレームを薄くした樹脂サッシを選ぶのがおすすめです。

価格が高い

アルミサッシと比べると、樹脂サッシは価格が高いです。全体に塩化ビニル樹脂を使用した「オール樹脂サッシ」はアルミサッシの2倍、塩化ビニル樹脂とアルミサッシを組み合わせた「アルミ樹脂複合サッシ」は1.5倍の価格になります。

樹脂サッシの価格が高いのは、本格的に日本の市場に出てきたのがアルミサッシより遅いからです。海外では樹脂サッシの使用がメインですが、日本は樹脂サッシの歴史は浅いため価格帯が高くなります。

樹脂サッシの耐久性

アルミサッシと比較すると強度の低い樹脂サッシですが、耐久年数は30〜50年といわれています。樹脂サッシが劣化する要因は紫外線によるもので、劣化が進むと変形することがあるのです。

少しでも樹脂サッシの寿命を伸ばすには、日が当たりやすい場所はなるべく避けるのが無難です。しかし塗装を施すなど定期的にメンテナンスすることで紫外線対策になり、耐久性が高まります。設置場所に迷うときはリフォーム業者に相談しましょう。

樹脂サッシの設置・リフォームの費用相場

樹脂サッシを設置する方法は2パターンあります。

  • 窓を丸ごと取り替える
  • 内窓として設置する

窓ガラスを丸ごと取り付ける場合、壁を壊して窓枠ごと取り外し、樹脂サッシを取り付けます。樹脂サッシを設置したら、壁を元の状態に戻さなければいけません。窓を丸ごと取り付けるリフォームは大規模工事になるため、工事費は20万〜30万円ほどかかります。

内窓に樹脂サッシを設置する場合は、壁を取り壊さずにリフォームできます。工事費用は5万〜10万円程度で、窓を丸ごと取り付けるリフォームより安く抑えられるのです。

ただしどちらの設置方法でも、窓の大きさによって工事費が変動することが多いです。費用の詳細を知りたい場合は、リフォーム業者に確認しましょう。

ゼヒトモで窓・サッシのリフォームのプロを探す

従来はアルミサッシが一般的でしたが、断熱性や機密性が高い樹脂サッシが普及しています。結露対策や防音効果も見込めるため、リフォームすれば快適に過ごせるでしょう。ただし、設置方法や窓の大きさによって工事費用が変わります。

  • 樹脂サッシについて相談したい
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監修したプロのコメント

窓等の開口部の熱損失は住宅全体の60~70%を占める為、住宅の断熱性能を上げるには窓リフォームが有効になります。

以下は、コストが低い順のリフォーム内容です。

1.既存アルミサッシのガラスのみ複層ガラスに交換

→枠はアルミのままですので、枠に結露等が生じます。

2.既存アルミサッシの内部に、内窓取り付け

→既存窓と内窓との空気層が厚いので、複層ガラスより断熱性はUPします。ただ、窓施錠が2回になりますので、煩わしい感じも否めません。

3.既存アルミサッシの枠の上から、樹脂サッシをカバー工法で取り付け

→カバー工法のカバー枠が分厚いので、あまり見た目はよくないです。

4.外壁補修を含む内容で、既存アルミサッシから樹脂サッシへ枠ごと交換

→コストは高いですが、内観・外観共に綺麗に仕上がりますし、窓の大きさの変更も可能です。

窓は住宅全体数をあわせると、かなりの枚数になりますので、ご予算に沿ったリフォーム計画を立てるようにしましょう。

この記事を監修したプロ
石川 澄子 さん

Site1級建築士事務所

1級建築士・既存住宅現況技術者・既存木造住宅耐震診断・改修修了者の資格を持つ。近畿大学理工学部建築学科卒業後、設計事務所勤務・三井不動産、三井のリフォームの外部委託設計の経験あり。 女性目線での設計に重きを置いており、敷地と建物との関係にも配慮しながら街並みにも溶け込みつつ個性があり、住みやすい設計を心がけています。

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この記事を書いた人

ゼヒトモ 編集部

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