日光がたっぷり入る日当たりのいい部屋は、部屋に湿気が溜まらなかったり電気代の節約に繋がったりなど、多くのメリットを得られます。ただ、環境によっては思うように日が当たらないことも多いです。
そこで今回は、屋根から部屋に日光を取り入れる方法やリフォーム内容を紹介します。リフォームの価格相場も紹介するので、参考にしてください。
- 部屋に採光するには天窓・ガラス瓦・吹き抜けなどを設置する方法がある
- ガラス素材の種類によっては、断熱効果の向上も期待できる
- パッキンやコーキングの劣化は雨漏りの原因となるため、定期的なメンテナンスが必要
- 天窓の設置費用は約40~50万円が相場
部屋に日光を取り入れる4つの方法

部屋にたっぷりの日光を取り入れたい場合、建物の屋根の採光工事をおこなう方法があります。
ただそれぞれメリットとデメリットがありますので、理解したうえで適した方法を選ぶことが大切です。それぞれの特徴を確認していきましょう。
1: 「天窓」を設置する
建物の天井に窓を取り付ければ、室内に日光を取り入れられます。いわゆる天窓と呼ばれるもので、壁面の窓に比べて明るく日差しが入る時間を長くできるのが特徴です。また壁に設置する窓より外が見えにくいため、プライバシーも守れます。
天窓を取り付ければ採光障害となる建物の影響を受けにくいため、採光しやすい方法です。ただし、天窓は階下への採光が難しいといったデメリットがあります。夏場になると日光の影響を直接受けるため、部屋の中が高温になりすぎる点に注意が必要です。
2:「ガラス瓦」にする
屋根の上から日光を取り入れるために作られた瓦が、ガラス瓦です。太陽光線の透過率が高い耐熱ガラスで作られており、天井から採光を実現できます。ガラス瓦は瓦と同じ形状で屋根と一体化するため、すっきりした見た目に仕上げられます。
ガラス瓦はユニットになっているため、広い面積にも設置することが可能です。ただし、ガラス瓦は外気温が室内に伝わりやすいため、夏場は暑く冬は寒くなるといったデメリットもあります。また水平天井のある住宅では、ガラス瓦は設置できません。
3:「吹き抜け」から採光する
1階部分の天井と2階部分の床を抜いた空間が、吹き抜けです。一般的な住宅に比べて天井が高くなるため、開放的な空間を感じられます。また、吹き抜けは高い位置に窓を設置するため、部屋の奥まで自然光を届けられ室内を明るくできます。
ハイサイドからの採光も期待できるため、雨漏りのリスクを抑えられるのもメリットです。ただし、吹き抜けは冷暖房が効きづらかったり掃除しにくかったりするデメリットがあります。
そのほか床面積が少なくなるため、土地にある程度の余裕のある住宅でないと、吹き抜けの導入は難しいでしょう。
4:「スカイライトチューブ(太陽光照明システム)」を設置する
太陽光照明システムであるスカイライトチューブを、天井に取り付ける方法もあります。スカイライトチューブを設置すれば、自然の光を部屋に採り込んで屋外にいるような環境を作ることが可能です。
スカイライトチューブは配管をつなげば、自然光が届かない場所にもスカイライトチューブで採り込んだ自然光を届けられます。また、熱と紫外線も遮断できるのもうれしいポイントです。ただし、天窓のように窓から外の景色を楽しむことはできません。
窓の機能も求めるならやっぱり「天窓」

日光を取り入れる屋根の種類はさまざまですが、窓の機能を求めるなら天窓の設置がおすすめです。天窓は上から光が降り注ぐため、昼間は一定の自然光を室内に取り込めます。
自然光は人間の健康にも影響しているといわれており、私たちの体内時計を整えられるいい効果が期待できるのも特徴です。
また、天窓は通風性や換気にも優れており、自然の風が吹き抜ける住宅環境を整えられます。暑い夏場は天井や屋根に熱気がこもりがちですが、天窓があればうまく空気を循環させることも可能です。
天窓のガラスは熱や断熱性に優れた素材を選べば、熱を遮断してくれるため冷暖房の効率を良くできます。
天窓の種類とは
天窓は大きく分けて3種類あり、それぞれ異なる特徴があります。リフォームしたあとに後悔しないように、違いを理解して選ぶことが大切です。
ここからは、天窓の種類を確認していきましょう。
固定式
天窓を設置する目的が採光である場合や天窓を初めて設置する場合は、固定式を選ぶのがおすすめです。固定式は開閉がない構造のため、常に部屋の中に自然光が入り室内を明るく照らしてくれます。
また、陽が落ちて暗くなると天窓から夜空を眺められるのもメリットです。リフォーム業者によっては、オプションとして天窓にブラインドを取り付けられます。日の入り方を調節したい場合は、ブラインドの取り付けを検討しましょう。
開閉式(手動)
採光だけでなく、通気性や換気性も向上させたいなら、開閉式の天窓を選ぶのがおすすめです。湿気の多い浴槽付近や子ども部屋、屋根裏など、空気が滞りやすい場所に設置すれば換気を促せます。
また、夏場に外から部屋に風を取り込みたい場合にも、開閉式の天窓が適しています。ただし手動の天窓の場合、自分で自然光の入り方を調整することが必要です。
開閉式(自動)
吹き抜けのような高い屋根に天窓を設置したいなら、自動開閉式を検討しましょう。自動であれば離れた場所から簡単に開閉できるため、わざわざ自分で開けたり閉めたりする必要はありません。
近年はセンサーが搭載された天窓もあるため、雨や雪を察知すると自動で閉まるものもあります。強化ガラスや複層ガラスなど天窓の種類も多いため、設置場所に応じて適切な機能を選択することが可能です。
天窓のメンテナンス方法とは

天窓は天井に取り付けるため、どのようにメンテナンスすればいいか悩む方もいるはずです。また一般的な窓と異なるため、自分で掃除するべきか、業者に任せるべきかわからない方もいるでしょう。
ここでは、天窓のメンテナンス方法を紹介します。
窓ガラスのお手入れ
手の届く範囲に天窓があるなら、自分でお手入れをして問題ありません。お手入れは、研磨剤を含まないスポンジやガラスを傷つけないやわらかい布で天窓についた汚れを拭き取りましょう。一般的に、天窓のお手入れは水拭きで十分だといわれています。
ただ汚れが目立つときは、研磨剤を含まない液体洗剤を使用して磨いてみましょう。直接手が届かない天窓の場合は、高い位置を掃除するためのワイパーやモップで掃除するのがおすすめです。
手が届かない位置にある天窓は、無理に掃除をしようとすると怪我をするおそれがあります。お手入れの費用はかかりますが、清掃業者に依頼しましょう。
ガラスにヒビが入っていないか確認
天窓の耐用年数は、25〜30年程度です。ただし、常に雨や風にさらされる天窓は、耐用年数より劣化が早まることがあります。とくに台風が多い地域の場合、強風で物が当たり破損することもあります。
天窓のお手入れをするときは、天窓のガラスにヒビが入っていないか確認しましょう。保証期間内であれば、費用を抑えてガラスを交換してもらえます。
窓枠周辺のカビや雨じみのチェック
天窓のお手入れをするときは、ガラスのヒビ割れに加えて窓枠周辺のカビや雨じみも確認しましょう。カビや雨じみは放置すると症状が悪化して、内部にまで被害が及ぶことがあります。
場合によっては壁紙にもカビが発生して、新しい壁紙に取り替えなければいけない状態に陥るリスクがあるためです。自分で判断するのが難しい場合は、業者に依頼してカビや雨じみの確認をしてもらいましょう。
天窓は雨漏りの原因になるの!?

天窓は天井に取り付けるため、雨漏りの原因にならないか不安に感じる人も多いはずです。雨漏りするのは、大きく分けて2つの原因が考えられます。
それぞれの原因を解説していきましょう。
経年劣化からくる雨漏り
天窓の経年劣化で雨漏りしている場合、窓ガラスのパッキンや結合部のコーキングが原因であることが考えられます。窓ガラスのパッキンは、窓枠に取り付けられたゴムのことです。そのゴムが劣化し、密閉性が損なわれて雨漏りが発生してしまいます。
結合部のコーキングが劣化している場合は、打ち替え施工をおこなわないと雨漏りの原因になります。また経年劣化とは別ですが、強風で窓がひび割れて雨が侵入することがあるため要注意です。この場合は、火災保険の補償対象に該当します。
施工不良からの雨漏り
悪徳業者や技術の低い職人によって施工された天窓の場合、施工不良で雨漏りが発生することがあります。たとえば、コーキングがしっかり密着していないと、施工不良で雨漏りすることがあります。コーキングとは、継ぎ目の隙間に目地材を充填する施工のことです。
屋根材の下に敷く防水シートであるルーフィングは、しっかり立ち上げて施工しないと雨を完全に避けることはできません。ただし、外からルーフィングの状態を把握できないため、定期的に業者に点検を依頼して対応してもらう必要があります。
天窓のおすすめの設置場所とは

自宅に天窓を設置する場合、どのような場所に取り付ければいいのか迷う方もいるでしょう。たとえば洗濯物を部屋干しすることが多い家庭は、その部屋に天窓を設置するのがおすすめです。天窓があれば日光が当たるため、洗濯物が乾きやすくなります。
また、プライバシーも守れるため下着なども心配なく干すことが可能です。料理の臭いがこもるのを回避したいなら、キッチンに天窓を取り付ける方法もあります。廊下や玄関に天窓を設置すれば、自然光が入り明るさを増すことが可能です。
採光を目的に天窓を取り付けたいなら、建物の北側または東側に設置するのがおすすめです。ただし、住宅の構造によっては希望の場所に取り付けられないこともあります。設置可能か不安なときは、リフォーム業者に相談してみましょう。
天窓リフォームの費用相場

天窓の取り付けリフォームにかかる費用は、本体価格と施工費用がかかります。天窓の設置にかかる施工費は、30万円以上が相場です。本体価格は種類によって異なり、固定式と開閉式(手動)は10万円程度、開閉式(電動)は20万円程度です。
本体価格と施工費用を合わせると、総額は40万〜50万円程度になります。ただし、リフォーム業者によって設定価格が異なることも多いため、事前に金額を把握しておきたい場合は、リフォーム業者に見積もりをとりましょう。
ゼヒトモでおすすめ! 屋根の修理・工事業者のプロを紹介
屋根から日光を取り入れて部屋を明るくしたい場合は、天窓やガラス瓦、スカイライトチューブの設置などの方法が考えられます。
屋根リフォームを検討する場合は、専門業者に相談すれば、部屋の構造を考慮しつつ、最適な素材選びから施工後のメンテナンスまで、トータルサポートを受けられます。
ここからは、ゼヒトモで屋根のリフォームを依頼できるおすすめのプロを紹介します。
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K・Kさん(2024/12)
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お電話でお話しした後、実際に自宅まで来てくださり、交換箇所について丁寧に説明していただきました。お見積りも迅速に対応いただき、こちらにお願いすることに決めました。
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雪美さん(2024/06)
屋根の修理・工事・リフォーム
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meeさん(2022/09)
屋根の修理・工事・リフォーム
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雨漏りはしっかりと止まり、汚れていた庇(ひさし)もきれいに生まれ変わりました。
株式会社レイワホームサービス

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スズ***さん(2024/09)
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