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スレート屋根に塗装は不要?費用相場や塗装時の注意点を解説

2023/12/18 2024/03/21
スレート屋根に塗装は不要?費用相場や塗装時の注意点を解説

スレート屋根を長持ちさせるには、定期的なメンテナンスを行うことが大切です。塗装は不要と言われることもありますが、塗装すれば防水性や耐食性を高められ、屋根の美観維持にもつながります。

そこで本記事では、スレート屋根の塗装にかかる費用相場や塗料選びのポイント、塗装時の注意点をご紹介します。塗装以外でスレート屋根を補修する方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

スレート屋根の劣化を放置するとどうなる?

スレート屋根は塗装不要と言われることも多いですが、長持ちさせるには丁寧なメンテナンスが欠かせません。スレート屋根の寿命は20年前後と言われており、10年経つと下記のような劣化症状が目立ちやすくなります。

  • ひび割れ
  • 色褪せ(変色)
  • コケや藻、カビの発生
  • 浮きや反り

これらの劣化を放置していると、屋根材の破損や雨漏りなど深刻な事態を招く恐れもあります。劣化が進行すると塗装メンテナンスだけでは対応できず、大規模な修繕工事が必要になるため、劣化が見られたら早めに塗装を依頼しましょう。

スレート屋根の塗料は、ただ美観を保つだけでなく、スレート屋根の性能を維持するためにも重要な役割を果たしています。雨風や紫外線で劣化しやすい屋根だからこそ、定期的な塗装メンテナンスを心がけることが大切です。

スレート屋根の塗装にかかる費用相場

スレート屋根塗装の工程は、ケレン作業から高圧洗浄、下塗り、中塗り・上塗りまで非常に多岐にわたるのが特徴です。塗装費用の総額には、これらの作業代に加え、足場建設費や塗料代、処分費、諸経費などが含まれます。

費用相場は塗布する屋根面積によって異なりますが、30坪の住宅なら約50~80万円が目安です。また、塗料のグレードや種類によっても費用が変動するため、予算と相談しながら決めると良いでしょう。

塗料のグレード・種類費用相場(1㎡あたり)
ウレタン塗料1,800~2,000円
シリコン塗料2,000~2,800円
フッ素塗料3,800~4,500円
断熱塗料3,000~6,000円

基本的にはグレードが上がるほど耐久性も高くなるため、長期的なコストパフォーマンスを考慮して使用塗料を決めることがポイントです。スレート屋根の塗装には、費用対効果のバランスが良いシリコン塗料が多く使われる傾向にあります。

以下の関連記事では、屋根塗装の費用相場や安く抑える5つのコツを紹介しています。屋根塗装を安く抑えたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

関連記事:屋根塗装の費用相場

スレート屋根の塗装における塗料選びのポイント

スレート屋根の塗装に使用する塗料には多様な種類があり、それぞれ性能や値段が異なります。

たとえば近年では、劣化因子である「ラジカル」の発生を可能な限り抑える「ラジカル制御型塗料」が人気を集めています。ほかにも、紫外線に強い「遮熱塗料」や雨水の侵入を防げる「弾性塗料」など、付加機能を加えられる塗料も多いです。

特に遮熱塗料は、自治体や環境省がヒートアイランド現象を抑えるために認めている塗料で、塗装工事に補助金や助成金制度を利用できる可能性も。塗料を選ぶ際は「長期的なコストと耐久性のバランスのよさ」を考慮すると失敗しにくくなるでしょう。

また、安い塗料を選べば総額の費用も節約できますが、安すぎる塗料を使うのはおすすめできません。色褪せしやすかったり、剝がれやすかったりする恐れもあるため、見積もりに記載されている塗料名やメーカーをきちんと確認しておくと安心です。

塗装以外でスレート屋根を補修する方法

スレート屋根の劣化が深刻な場合は「葺き替え」または「カバー工法」による補修工事が必要になります。それぞれメリット・デメリットは異なりますが、施工費用に大差はないため、一般的には「葺き替え」で施工する事例が多いようです。

ただし、どちらも塗装メンテナンスよりは値段が高くなるため、劣化が進行する前に塗装を検討すると良いでしょう。

葺き替え

スレート屋根の劣化が目立つ場合は、葺き替え(張り替え)リフォームを行いましょう。その名の通り、既存のスレート屋根を撤去し、新しい屋根に張り替える工法で、屋根材を変更することもできます。

葺き替え工事にかかる費用相場は、約100〜180万円程度。新しい屋根材の種類や劣化状況によっては、費用総額が200万円を超えるケースも少なくありません。特に、屋根にアスベストを使っている場合は、撤去・処分費用がさらにかかるため注意が必要です。

また、スレート屋根から新しい屋根材に変更する場合、耐久性や防食性に優れたガルバリウム鋼板が多く使用される傾向にあります。

カバー工法

カバー工法とは、既存のスレート屋根の上に、新たな屋根を被せて施工する方法のことです。葺き替え工事に比べて屋根の撤去費がかからず、屋根にアスベストが使用されている場合は大幅に節約することが可能です。

撤去費が必要ない分、新たな屋根を被せる際に、芯木や野地板、ルーフィングを設置する工程が追加されます。

カバー工法の費用相場は約110〜200万円前後と幅広く、葺き替え工事に比べて特別費用が安いわけではありません。屋根を重ねることで住宅の耐震性が下がる恐れもあるため、特別な理由がない限りは、葺き替え工事を選択するのがおすすめです。

スレート屋根を塗装する際の注意点

最後に、スレート屋根を塗装する際の注意点をご紹介します。基本的にスレート屋根の塗装はDIYできないため、信頼できる塗装業者に依頼することが大切です。見積もり書に必要な工程が記載されているかは、必ず確認しておきましょう。

縁切りをする

「縁切り」とは、塗装後に乾燥でふさがった塗膜を切り、適切なすき間を設ける作業のことです。縁切りをしなければ、雨水が屋根の中に溜まり、雨水が住宅に侵入する恐れがあります。

スレート屋根の縁切りでは、屋根材同士の重なりに皮スキや塗膜カッターで切り込みを入れ、少しずつすき間を作っていきます。非常に手間のかかる作業のため、余裕をもって1日程度見積もる業者も少なくありません。

通気性や水の流れを良くするためには必須の作業なので、見積もり書の工程に含まれているかきちんと確認しておきましょう。

タスペーサーを設置する

現在縁切り作業は、タスペーサーを設置して行うのが主流となっています。タスペーサーとは、屋根材同士の間に挟んですき間を作る道具のことで、株式会社セイムが販売する特許商品です。

タスペーサーの施工方法にはシングル工法とダブル工法があり、屋根の幅が60㎝の場合はシングル工法、幅が90㎝の屋根の場合はダブル工法で取り付けます。

また、タスペーサー1個あたりの費用相場は約30〜50円で、屋根1㎡あたり約10個前後使用するケースが多いです。一般的な住宅では約700〜1,000個程度使用するため、約2〜5万円程度はかかると把握しておきましょう。

参照:株式会社セイム 製品紹介「平板スレート屋根再塗装時の縁切り部材 タスペーサー」

DIYでのメンテナンスは危険

スレート屋根をDIYでメンテナンスするのは、事故の危険もあるため避けるようにしましょう。塗装工事の足場建設には国家資格が必要なため、大前提として素人が作業することはできません。

また、素人判断で塗料を選んだり、塗布したりすると、思うような効果を得られない可能性もあります。施工後すぐに塗装が剥離すると、かえって費用が高くつく恐れもあるでしょう。

安心して施工するためにも、屋根の塗装はプロの職人がいる工務店やリフォーム業者に依頼してください。

ゼヒトモで屋根塗装業者のプロを探す

スレート屋根の塗装方法や費用相場などをご紹介しました。スレート屋根の施工を依頼する際は、複数の業者に相見積もりを依頼し、比較検討することが大切です。

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