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【体験レポート】ペン字レッスンで、綺麗に文字が書けるのか検証してみた

2022/02/08 2022/02/16
【体験レポート】ペン字レッスンで、綺麗に文字が書けるのか検証してみた

取材協力・記事監修いただいた専門家

有川翠雲さん

大阪府箕面市・阪急箕面駅前で「翠雲書道教室」を主宰。子どもから大人まで幅広い年齢層の指導にあたっています。書くことを楽しみながら、美しい文字が書ける、アットホームな雰囲気が人気です。



目次

■ 綺麗に字を書きたい。そんなお悩みはペン字レッスンで解決 
■【体験レポート】書道教室で、ペン字レッスンに挑戦 
■【インタビュー】ペン字レッスン・書道教室の効果について聞いてみた
■ 自分のニーズに合う書道教室を探そう!



綺麗に字を書きたい。そんなお悩みはペン字レッスンで解決

私たちは日常生活のさまざまな場面で「字」を書きます。最近ではパソコンを使うことが多くなったものの、手紙、日記、年賀状、勉強、仕事など、何かと機会は多いもの。

「綺麗に文字を書きたい」と思ったことがある方は多いはず。美しい文字は、正しく情報を伝えるだけでなく、その人の印象をも左右します。

そこで今回は、字を綺麗に書けるようになる、ペン字レッスンを体験レポート!実際のレッスンの様子や、その魅力などをお伝えします。

豆知識】書道の種類ってどうなっているの?

書道の種類はまず、道具で大きく2つに分かれます。「ペン」と「筆」です。さらに、「筆」は「大筆」と「小筆」に分かれます。最後に、「小筆」は「実用書」と「かな」の2つに分かれます。日常で使う文字の書き方を習うなら、「ペン字」のレッスンがおすすめです。

ペン字に特別な道具は必要ないので通信教育でも学べますが、書道教室にクラスが設けられている場合も多いので、早く確実に上達したい人には最適です。


【体験レポート】書道教室で、ペン字レッスンに挑戦

駅 箕面

こんにちは、ライターの藤原です。今回、ペン字レッスン初体験の僕が、その様子をレポートします。

今回お伺いしたのは、大阪府箕面市にある「翠雲書道教室」です。講師の有川さんは、ご自身の書道教室の他、ビジネスレターの書き方など、セミナー講師としても活躍されています。


箕面駅から徒歩1分。アクセス抜群の教室

教室は大阪の阪急線箕面駅から徒歩1分。 駅チカの立地は、雨でも通いやすいので便利です。ちなみに、箕面駅は大人気観光地『箕面の滝』や『大江戸温泉』の最寄り駅となっています。


体験スタート!まずは挨拶から

教室 様子

藤原:本日はよろしくお願い致します!

有川さん:はい、よろしくお願いします。

初めての書道教室ということで、緊張していましたが、とてもアットホームな雰囲気。講師の有川さんが、笑顔で迎えてくださいました。


いつも通りの「字」を書く

ペン字 レッスン 書き方
まずはお手本を見ながらいつも通りに書いてみます

有川さん:まずはお手本を横に置いて、いつも通りに書いてみてください。

まずはお手並み拝見!といったところでしょうか。いつも通りに書いてるのに、何か違和感を感じました。

思い返せば、字を書くために字を書いたのは、中学生の時の書道の授業以来です。字を書くことだけに集中するのは、本当に久しぶり。いつもは「ながら」でしか字を書いていないことに気付かされました。

ペン字 レッスン 書き方
いつも通りの自分の字はこんな感じ

書き終えたものがこちら。 一個一個の漢字に意識を向けていたら、全体の文字のバランスが…「木を見て森を見ず」とはこのことでしょうか(汗)


先生の指導で、自分の癖をチェック

ペン字 レッスン 書き方
ドキドキの文字チェックの瞬間です

書き終えると、講師の有川さんが僕の席まで来てくれました。

書道教室というと、生徒が先生のところに行って見てもらうという形が一般的。しかし、有川さんの教室では先生が見に回ります。敷居が高いイメージを払しょくしたいという思いから、このスタイルにしているのだそう。

自分の書いた字を持っていくのって、確かに少し緊張してしまうかも。服屋さんで自分の選んだ服をレジに持っていくのも躊躇してしまう僕にとっては、非常にありがたいシステムです(笑)

さあ、僕の文字の出来栄えはいかに!?

有川さん:ペンの持ち方が独特ですね。

藤原:え。僕のペンの持ち方って、独特なんですか!?恥ずかしながら、22年間生きてきて初めて自覚しました…

そして、ペンの持ち方から、ペン字レッスンは始まりました。


【Point!】ペンの正しい持ち方!3本持ち

ペン 持ち方 正しい
これは今までの持ち方。ちょっと違うらしいです

これが僕が今までしていたペンの持ち方。4本の指でペンを持っていました。

ペン 持ち方 正しい
これが正しい持ち方。3本の指でペンを持ちます

そして、これが正式なペンの持ち方。そう、正しくは3本でペンを持ちます。 先端から約3cmくらいのところに指を添えるのが、綺麗な持ち方だそう。


【Point!】手の力を抜いて、綺麗な線を書く

僕が指摘されたのはもう一つ。

有川さん:手に力が入りすぎていますね。

字を見ただけでその人の書き方が分かるのか…と、シャーロック・ホームズばりの推理力に驚きが隠せません。

有川さん:手に力が入ってしまうと、この「月」「針」「打」みたいに、直線が左右のどちらかに曲がるんですよ。

ペン字 文字 書き方 綺麗
極端に力が入ると左右のどちらかに曲がってしまうのだそう

藤原:ほんとだ!直線で書いたつもりなのに、全て右下に曲がっていますね…(鳥肌)

有川さん:藤原さんの場合は、右に曲がるタイプですね。これ、人によってどっちに曲がるか違うんですよ。このように、手に力を入れてしまうと、手の可動域が狭くなってどうしても直線を書くときに曲がってしまう。

藤原:なるほど…

有川さん:では一度、手の力を入れた場合と、手の力を抜いた場合で、それぞれ直線を書いてみてください

藤原:わかりました。

ペン字 文字 書き方 綺麗
左:力を抜いて書いた場合 右;力を入れて書いた場合

右が「手の力を入れて書いた場合」で、左が「手の力を抜いた場合」です。 力を抜くことを意識したら、滑らかに書くことができました。直線も真っ直ぐ書けています。

有川さん:これからは手の力を抜いて字を書くようにしましょう。

藤原:はい。

有川さん:次に、字形(字の形)を体で覚えてもらいます。そのために「模写」をしましょう。


模写で、お手本の上からなぞり体で覚える

有川さん:お手本の上に写紙を敷いて、その上から書いてください。

藤原:はい。でも、なぞるだけでいいんですか?

有川さん:そうです。お手本の字を上からなぞることで、正しい字の形を体で覚えることができるんですよ。

ペン字 文字 書き方 綺麗
上からなぞることで、正しい文字を体で覚えます

有川さん:さっきは横にお手本を置いて書いてもらいました。でも、それではお手本をみる目線が斜め上からになってしまいます。そうすると、字の隙間の間隔など、正確な字形を掴むことができません。

そのため、お手本の真上から模写することが大切になってきます。

ペン字 文字 書き方 綺麗
上からの目線で正しい字形を捉えます

言われてみると、横目と真上では、お手本の見え方が全然違います。丁寧に解説してくれるので、スッと自然に理解することができました。身についていく感じがするので、これなら上達も早そうです。



ふたたび先生の指導。練習の成果を確認

ペン字 文字 書き方 綺麗

模写が終わると、有川さんが笑顔で添削してくださいました。

有川さんは、書道を「楽しめる」ことが大切と考えているのだそう。上手くなるのはもちろんのこと、生徒さんに楽しんでもらいたいと願っています。そのためには、コミュニケーションも欠かせません。

有川さん:おっ、いいですね。お手本とほとんど同じ形でかけてますよ!

藤原:ありがとうございます。頑張りました!

生徒の良いところを見つけたら、どんどん褒めるのが有川さんのスタイル。僕も褒められることで「もっとやってやるぞ!」という気持ちが湧きました。字を練習し続けるモチベーションになりそうです。


清書に挑戦!今までの練習を意識して…

ペン字 文字 書き方 綺麗
今までのことを思い出しながら、いよいよ清書します

有川さん:それでは最後に、清書をしてみましょう。これまで教えたことを一つ一つ意識してみてくださいね。

藤原:はい。ペンは3本の指で持つ。手の力は抜いて…

ペン字 文字 書き方 綺麗
完成したものはこちら。良い出来栄え!?

藤原:できました!

有川さん:それでは最初に書いたものと比べてみましょうか。

ペン字 文字 書き方 綺麗
レッスン前に書いたものはこちら。違いが一目瞭然です

レッスンを受ける前のものと、並べてみました。素人の僕が見ても、違いははっきりわかります。

有川さん:字形が整いましたね。先ほど右斜めに傾いていた「月」「針」「打」の漢字が、きちん真っ直ぐに書けていますよ。


藤原:ありがとうございます。手に力を入れないことを強く意識しました。


有川さん:あと、平仮名は少し大きく書きすぎたようですが、文全体のバランスが整ってきていますね。文字を綺麗に見せるためのコツは、1つ1つの文字を綺麗にするよりも、文全体のバランスを整えることなんですよ。


藤原:確かに!一つ一つの文字はまだまだだけど、全体の形が整っているから、ぱっと見綺麗に見えますね。


有川さん:引き続き頑張ってくださいね。


藤原:はい。本日はありがとうございました!



【インタビュー】ペン字レッスン・書道教室の効果について聞いてみた

たった一回の体験で、効果を感じられたペン字レッスン。有川さんに、ペン字レッスンの「ホントのところ」をずばり聞いてみました。

書道の醍醐味とは?

藤原 :本日は体験レッスンありがとうございました。1時間半という体験レッスンの間、取材のことをすっかり忘れて、「書く」という行為だけに意識が向いていました。


有川さん :それはよかったです。実は、それこそが書道の醍醐味なんですよ。書道をしている間、人は『書く』ことに集中して、日常の喧騒を忘れます。そして書き終わった後は、疲労感と同時に、清々しい達成感のようなものを感じることができるんです。

書道は、忙しい日常からの気分転換の手段としても非常に効果的。 その意味で、「書道」の立ち位置は「音楽」とすごく近いんじゃないかなと思いますね。

音楽って、音を聴くことを楽しんでいる間、周りの喧騒をシャットアウトして、リフレッシュする。 ほら、字を書くことを楽しむ書道と同じでしょ?


藤原 :言われてみれば確かに!書道ってもっと手の出しにくいイメージがあったのですが、今日体験してみて、ガラッとイメージが変わりました。


ホントのところ…ペン字を習えば「字」は綺麗になるの?レッスンの効果はズバリ!

藤原 :ペン字レッスンを受ける生徒さんは「字を上手く書けるようになりたい」という実用的な理由で入会する人が多いと伺いました。ぶっちゃけ話、聞いても良いですか?(笑)

ペン字レッスンを受ければ、字を上手く書けるようになるものですか?


有川さん:結論から言うと、ペン字レッスンで字を書くのは上手くなります。

「字を書く」というのはスキルです。つまり、スポーツと一緒なんですよ。練習を繰り返し、知識を身につけることで、字を書くスキルは必ず上達します。

ただ、その上達速度は『どれだけその人が熱心かどうか』で変わりますが。熱心な人は半年ほどで上達しても、そうでない人は1年経っても変わらないなんてこともありますし。


藤原 :言語学習と似ていますね。海外に長期間住んでいても、英語をほとんど話せない人がいる一方で、移り住んで数ヶ月で流暢に話せる人もいる。当たり前かもしれませんが、「スキル」ってその人の努力次第ですね。


独学と教室でのレッスンの違い

藤原 :では、スキルである書道が、その人の熱心度によるものであれば、独学でも十分なのではないでしょうか。今の時代、ネットなどで書き方をいくらでも調べることができますよね。独学と教室で字を練習する違いは、どこにあるとお考えですか?


有川さん:教室で教わるメリットは、たくさんありますが、ここでは3つ挙げますね。 1つ目は、分かりやすい、という点です。 ネットだと文字と写真だけでの解説が多く、書き順など分からないことが多いです。しかし、教室では、実際にその場で見れるので、細かいポイントまでよく分かります。

2つ目は、個人に合わせたフィードバックがもらえる、という点です。 ネットだと広く多くの人に言えるポイントしか解説されておらず、自分だけの変な癖がついてしまう恐れがあります。しかし、教室では、その人だけの指摘もしてくれるので、変な癖がつくことがありません。結果的に、教室で先生に教えてもらった方が上達は早くなります。

3つ目は、続けられる、という点です。 書道を1人で続けるには相当の根性が必要です。実際に続けられるのは10人に1人くらいじゃないかなと思いますね。

結果として、上達が早いのではないでしょうか。


藤原 :なるほど。これは今回の体験でとても実感しました!レッスンの始め、有川さんに僕の変なペンの持ち方を修正してもらいましたよね。これが独学だったら、しばらくの間は間違ったペンの持ち方に気づかず、上達は遅れるだろうなと思います…(笑)

また、自分の字を有川さんに見せる度に褒められて、すごくやる気が出ました。こういったコミュニケーションは、続けるのに非常に重要な要素ですね。


初めてのペン字レッスンでしたが、とても充実した時間を過ごせました。リフレッシュの趣味としても、自分のスキルとしても、気軽に始められるのも良さそうです。

今の時代、youtubeの動画でお手本を見ながら字を練習することができますが、続けるのはなかなか難しいのではないでしょうか。「教わる」だけではなくて「続けたいと思える」、そういった教室を選ぶことが、書道教室選びには欠かせないなと肌で感じました。

有川さん、貴重な体験をありがとうございました!



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