"もったいない" は英語でなんて言う?使えるフレーズ4選
日本語ではよく使う「もったいない」日本独特の考え方を反映している言葉でもあり、同じ「もったいない」でも、使うシーンが異なれば英語表現も違ってきます。ここでは、「もったいない」の色々な英語表現をご紹介します。
(※英語のネイティブの方に確認を取った上で掲載をしています。)
使える「もったいない」例文
1. What a waste!
「わー、もったいない!」と思った時には、ほとんどこの表現を当てはめることができるでしょう。歯磨き中の水道の水の流しっぱなしを発見したり、食べ物を一口しか食べずにゴミ箱に捨てるのを見かけたりというシーンでの「もったいない」に対して使える英語表現です。
この wasteは、無駄使い、浪費などの意味を持つ名詞です。「それ、もったいないよ」という時は、That’s a waste. とも言えます。waste はネガティブ感の強い単語です。誰かに対して言う時は、否定的、批判的に伝わるということを覚えておいたほうがよさそうです。
2. How wasteful!
ニュアンスはほぼ上の What a waste! と変わらないので、使うシーンは同じです。How になると形容詞の wasteful を使います。同じようなモノをいくつも買って、使わないことがほとんどだったりというような場合や、使えるモノがあるのに新しいモノを買ったりというは、そのモノ自体の価値も無駄にしているし、お金も「もったいない」ということになりますよね。「もったいないことしないで!」という時は、Don’t be wasteful! となります。
3. Don’t waste your opportunity!
「やってみて!」=「機会を逃さないで」として使えます。何事もやってみないと分からないですよね。新しい経験をすることで何かが得られることは多いものです。試してみることでうまくいったり、解決したりすることもあります。その価値に気づくチャンスを逃したり、成功の可能性の高いチャンスを使わなかったりすることも「もったいない」ですよね。
「やってみないのはもったいないよ!」と伝えたいときには、 “You should try it.” や “You don’t know what you’re missing!” でもOKです。
また、その人の価値や能力を活かして欲しい時にも使えます。”You should believe your ability more and use it!” 「もっと自分の力を信じて、活かした方がいいよ」となり、ひとつの励まし表現としても使えるでしょう。
4. It is too good for me.
無駄や浪費というわけではなく、謙遜や不相応さを表す時にも「もったいない」を使いますよね。例えば、”He is too good to be a cleaner.” 「彼は掃除夫にしておくのはもったいない」”She is too good for the company.” 「彼女をあの会社に置いておくのはもったいない」など誰かの価値が状況にフィットしていない時に使えます。
“The praise is more than I deserve.” 「もったいないお言葉(お褒めの言葉)です」という表現もできます。deserveは、~に値するという意味で、more thanとセットにすると「それ以上の価値」になります。ただ、この謙遜の感覚は日本独特です。「私にはその価値がありません」というニュアンスで伝わってしまう可能性もあるので少し注意が必要かもしれません。
英単語の “Mottainai” の意味
1.”Waste”との違い
もったいないを英語で表現しようとするとWasteをよく使うと思います。ただ、Mottainai という英単語との間にはすこし異なる意味合いがあることを知っておいた方が良さそうです。Wasteは「無駄」という意味です。使えない、役に立たない、効果がない、意味がないものに対して使います。Mottainaiは、価値がある、まだ使えるのにそれが活かされていない、惜しいという状況や心境を表す時に使われます。
2.”Mottainai”で通じる?
実は、Mottainaiという英単語は既に存在しているようです。日本のもったいないの概念に共感したケニアの環境保護活動家、ワンガリ・マータイさん(Wangari Muta Maathai)によって広められたようです。ただ、このMottainaiという単語の認知度はまだ確実なものではないので、上記でご紹介したようなフレーズを使うのが無難かもしれません。日本のもったいないの概念を伝える際に、彼女の活動を説明に加えると分かりやすくなるかもしれませんね。
最後に
日本語では頻繁に使う「もったいない」ですが、英語で表現するとなると、なんと言うのかわからなくなってしまう方は少なくないと思います。日本の文化や価値観が関係した言葉なのでより迷ってしまいますよね。でも、ピタッとフィットする訳が見つからないからこそ、日本を伝える機会になるのかもしれません。Don’t waste your opportunity! コミュニケーションを深めるチャンスを無駄にするのは「もったいない」と心得るようにしましょう。
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