エコキュートの工事費込み価格って？相場や設置前の確認ポイントも紹介

エコキュートを知ってますか？エコキュートを導入することで、少ない電力で効率的にお湯を沸かし貯めておくことができます。給湯に使用する電力が通常の1/3になるというデータもあり、実は気になっている方も多いのではないでしょうか。しかし省エネや節電のために設置したいけれど、価格が高いのではないかと不安に感じる方もいるかもしれません。

この記事では、エコキュートを検討している方に向けて、必要な情報を詳しく紹介しています。エコキュートの導入工事にかかる費用相場や追加工事がかかるケース、お得に設置する方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

エコキュートの工事費込み価格の相場は？

エコキュートは本体価格と工事費を合算して、35～60万円が相場です。費用相場に幅がある理由としては、エコキュート本体のタイプが多く価格差も大きいこと、また、設置する場所によって工事費が変わることなどが挙げられます。

他にも、新設か交換かによっても施工費用は変わるので注意しましょう。すでにエコキュートなどの給湯器システムが設置されている場合には、取り外す費用や古い装置を廃棄する費用も加算されます。また、どのリフォーム業者に依頼するかによっても施工費用は大きく変わるため、いくつかの業者から見積もりを取り、比較してから依頼業者を決めることが大切です。

価格を決める3つの要因

リフォーム業者によって取り扱うエコキュートのメーカーや製品などが異なります。インターネットなどで事前に情報を入手し、設置したいメーカーや機種を扱っている業者を選びましょう。

また、お風呂のお湯はガスで沸かしている場合など、元々エコキュートを必要としない状況では、通常の機能のみの電気給湯器が適切なこともあります。リフォーム業者ともよく話し合い、適切な設備を導入するようにしましょう。

エコキュートの本体価格はメーカーによっても異なりますが、主に次の3つのポイントによって決まる傾向にあります。

• 給油タンクの容量
• 給湯タイプ
• 機種のグレード

それぞれのポイントについて解説します。

タンクの容量

エコキュートは空気を集めてお湯の沸き上げに活用する「ヒートポンプユニット」と、沸かしたお湯を貯めておく「貯湯ユニット」の2つから成る装置です。一般的に、貯湯ユニット内の温水タンクの容量が大きいほど価格は高くなります。

なお、タンクの容量が小さいとエコキュート本体の価格は安くなりますが、お風呂の途中にお湯がなくなったり、シャワーの温度が下がったりすることもあるので注意が必要です。また、何度もお湯を沸かすことになり、かえって使用電力量が増えることもあります。

反対にタンクの容量が大きすぎるエコキュートを設置すると、使用しないお湯を毎日沸かすことになり、無駄なエネルギーを使うことにもなりかねません。メーカーごとに家族の人数によるタンク容量の目安を表示しているので、必ず参考にして適切なサイズを選ぶようにしましょう。

給湯タイプ

エコキュートには、給湯専用タイプとオートタイプ、フルオートタイプの3つの種類があります。給湯専用タイプとはお湯を沸かす機能のみのシンプルな製品です。オートタイプとは、給湯に加え、お湯張りと足し湯に対応します。

フルオートタイプは、さらに保温や追い焚きにも対応しているタイプです。ヒートポンプの機能やタンクの容量だけでなく、給湯タイプにも注目して設置する電気温水器を選びましょう。

機種のグレード

給湯タイプで見れば、フルオートタイプのエコキュートが最もハイグレードです。また、フルオートタイプにもさまざまな機種があり、リモコンで遠隔操作に対応していたり、タンクの容量が大きかったりと、機能や外観、利便性などが異なります。

設置する場所の広さや必要な機能、予算などに合わせて、適切なタイプを選びましょう。

設置工事費の内訳と相場

エコキュートの設置費用は、本体価格だけでなく工事費によっても変わります。なお、すでに電気給湯器やガス給湯器が設置されている場合には、撤去と廃棄にも費用がかかる点に注意が必要です。

また、リモコン対応型のエコキュートにする場合には、リモコンを壁に取り付ける作業も別途発生するので、工事完了までにかかる費用がさらに高額になることもあります。

基礎工事・水道工事

エコキュートの本体や温水タンクは、コンクリートなどで基礎工事をしてから固定します。設置するタイプが大型のときは、基礎工事の範囲も広くなります。

また、電気工事の前にはエコキュートに水を引く水道工事も必要です。それぞれの工事内容と費用目安を紹介します。

• 基礎工事：2～4万円
• 水道工事：2～5万円
• 撤去費用（古い給湯器がある場合のみ）：0.5～1万円
• 試運転費用：3.5～5万円

電気工事

配管などの水道工事や給湯器の撤去が完了すると、次は電気工事が必要です。電気工事に含まれる内容と価格目安を紹介します。

• 分電盤の交換：3.5～6万円
• 幹線張り替え：2.8～4万円
• 電力会社への申請代行：2～4万円

エコキュート本体とブレーカーが離れているか、壁設置型のリモコンがあるかなどによっても異なるので、詳しい見積もりを作成してもらいましょう。

住居によっては追加工事が掛かる

エコキュートの価格に工事費用が含まれている場合は、実質無料で設置工事をしてもらえることがあります。しかし、電気給湯器の撤去が必要な場合や、周囲にオイルタンクがあり移設が必要な場合などは追加工事が発生し、費用を請求されることもあるので注意しましょう。

途中でメーカーや機種を変更するときや、標準仕様から機能が充実したタイプに変更するときも、追加工事や追加費用がかかることもあります。また、搬入が難しい場所にエコキュートを設置するときは、ユニック車などでの対応が必要となり、さらに追加費用が発生します。

エコキュートの交換工事

すでにエコキュートを導入し、本体の交換工事を行う場合には、既設の配管や設備を利用できることがあります。リフォーム業者にもよりますが、工事費用だけで10万円以下に収まることもあるでしょう。

なお、標準工事費が無料であったり、エコキュートなどの電気給湯器の価格に工事費用が含まれていたりするときは、追加費用に注意が必要です。「タンクの容量が大きいから」「このメーカーは無料対応ではないから」などの理由で、新設するよりも高額な設置費用を請求されることもあります。

本体と付属品の価格

エコキュートの価格に付属品が含まれていないことが一般的です。例えば、脚部カバーは0.3～1.4万円程度、リモコンは1～5万円程度が目安となります。見積書を確認するときは、給湯タイプや機能、施工費用だけでなく、付属品が含まれているかどうかもチェックしておきましょう。

エコキュートを設置することで、気軽にお湯を利用できるようになります。しかし、工事費用が複雑で、メーカー・リフォーム業者によって対応の違いなどもあるため、慎重に検討することが必要です。

エコキュートをお得に設置する方法

エコキュートをお得に設置するためにも、次のポイントを検討しておくことが必要です。

• 家族の人数にタンクの容量が合っているか
• メーカー保証でどの程度カバーされるのか
• オール電化にすることで電気代がどの程度安くなるのか
• お湯張りなどの必要な機能がついているか
• 設置工事にどの程度の時間がかかるか
• 本体価格や工事費用は適正か

タンクの容量によって電気代も変わるため、適切なサイズを選ぶことが大切です。また、メーカー保証の内容や電気代がどの程度安くなるかも調べておきます。

必要な機能がついているかどうかもポイントです。機能に満足できないと短期間で買い替えることにもなるため、事前に確認しておきましょう。

設置工事に時間がかかると断水時間が長くなるだけでなく、人件費が高くなることもあります。本体価格や工事費用と合わせてチェックしておきましょう。

設置工事の前に確認するポイント

エコキュートの設置工事の前に、撤去する電気給湯器やガス給湯器はあるか、事前に完了しておく工事やリモコン工事があるかなどを確認します。また、次のポイントも確認しておきましょう。

• 設置場所
• エコキュートの容量
• 工事費込み価格かどうか
• 標準工事の範囲

それぞれのポイントにおいて対応する内容を紹介します。

設置場所

エコキュートの設置場所を決めます。電気給湯器やガス給湯器がある場所に設置する場合や、地盤が弱く補強工事を完了させてからの対応となる場合は、補強部品の価格や追加工事費用なども必要です。

エコキュートの容量

エコキュートのタンクの容量が、家族の人数に合っているかもチェックしてから設置しましょう。メーカーごとに洗面や給湯に必要なお湯の最大量の目安を提示しているので、ホームページなどで確認しておきます。

工事費込み価格かどうか

リフォーム業者によっては、エコキュートの本体価格と工事費用を合算した「工事費込み価格」で提示しています。給湯器の撤去や設置、配管の交換なども施工費に含まれるのか、導入したい機種タイプを取り扱っているのか確認しておきましょう。

標準工事の範囲

標準工事の範囲も、リフォーム業者によって異なります。エコキュートの本体価格だけでなく付属品やリモコン設置工事、給湯器の撤去工事、配管工事、電気工事も費用に含まれるのか確認しておきましょう。

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エコキュートを設置することで、電気代を抑えてお湯を利用できるようになります。家族の人数に合ったタンクの容量を選べば、常にお湯が利用できる快適な暮らしを実現できるでしょう。

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