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水回りの移動はどこまでできる?リノベーション時のポイント

2022/08/19 2022/09/20
水回りの移動はどこまでできる?リノベーション時のポイント

水回りの使い勝手が悪くなった時や設備が劣化してきた時に、リフォームを検討する方は多いでしょう。設備の劣化であれば交換だけで済みますが、水回り自体の場所を移動させたい場合には大掛かりなリフォームになります。

本記事では、水回りの移動の注意点やコツを説明し、ケース別の費用相場を紹介しています。家事動線などの観点から説明していますので、参考にしてください。

この記事を監修したプロ
近藤 優 さん

株式会社ファンタジスタ

水回りとは

洗面所の流し 水道

水回りとは、キッチン・トイレ・お風呂場・洗面所など、水を使用するスペースのことを指します。水を使用するため、どうしても湿気が多く、劣化や汚れが気になりやすい場所です。手や体を洗う・食品を扱うスペースなので、できるだけ清潔であるべき場所になります。

水回りを移動させたい理由

水回りを移動したいと思うのは、どのような理由があるのでしょうか。よくある理由として、次の2つが挙げられます。

  • ライフステージの変化
  • 間取りの変化

それぞれの理由を具体的に説明していきます。

ライフステージの変化

理由のひとつとして、ライフステージの変化があります。結婚や出産などで、家族構成が変化する可能性はどのご家庭にでもあると思います。さらに時間が経過すれば、子どもが成長し実家を出ていくケースも考えられます。

例えば、新しく子どもが生まれたご家庭では、子どもの様子を見ながら家事ができるように対面キッチンを希望する場合もあるでしょう。そのほかにも、家族が増えたからトイレの数を増やしたい、洗面所を広くしたいなど、その時の状況によって生活しやすい家のレイアウトは変化してきます。

ライフステージの変化によって、これまでの水回りでは使い勝手が悪くなる可能性があるため、リフォームや移動を希望するケースは十分考えられます。

間取りの変化

リフォームをして間取りを変更する場合、それに伴い水回りの移動も必要になることがあります。フルリノベーションを行う場合や、生活動線が悪くなったなどの理由で間取りの変更を行うこともあるかもしれません。その際は大規模なリフォームになることが考えられるので、予算や工期などにも注意するようにしましょう。

水回りを移動させる際の注意点

お風呂 浴槽 シャワー 設備

水回りの移動を伴うリフォームをする際は、、次の5つに注意するようにしましょう。

  1. 家事動線などリノベーションの目的を明確にする
  2. 移動が可能かを確認する
  3. 水道や電気の工事も必要になる
  4. 設備のサイズや移動後の間取りをよく確認する
  5. マンションの場合は管理規約も確認

それぞれの注意点を具体的に解説していきます。

1.家事動線などリノベーションの目的を明確にする

リノベーションを行うときは、まず目的を明確にすることが重要になります。目的の明確化によって、具体的なイメージが湧きやすくなり、理想の住まいに近づけることができます。洗濯・調理などの家事動線、入浴・歯磨きなどの生活動線をしっかりと考えたリノベーションができれば、家事の効率や生活の質が大きく変わってきます。

理想の住まいや将来の暮らしについて、家族で話し合うのも絆を深めるためにはよい機会です。家族全員の意見を取り入れることで、より暮らしやすい自宅にすることができます。リノベーションの目的を明確にすることは、現状の修復だけでなく、将来の暮らしに付加価値をつけることにも繋がるのです。

2.移動が可能かを確認する

水回りを移動させるリノベーションを検討のときは、そもそも移動の可否を確認する必要があります。一戸建て住宅であれば、配管の移動もしやすいため、希望通りの間取りに移動できる可能性が高いです。しかし、マンションなどの集合住宅では各規約のルールに従う必要があるので、まずは管理会社に確認するようにしましょう。

3.水道や電気の工事も必要になる

水回りの移動をする際は、排水管の工事も同時にしなければなりません。排水管は、水の詰まりや漏れを防ぐため勾配をつけなければならず、そのため床下にはある程度の高さが必要になります。

また、水回り設備は水道だけでなく、もちろん電気も使用しています。お風呂・キッチン・洗面台などの設備の電気工事も必須になります。

4.設備のサイズや移動後の間取りをよく確認する

水回りの移動では、移動先のスペースに適したサイズの設備を選ぶことが大切です。カタログで写真や大きさを見ても、正確にサイズ感を捉えるのは中々難しいです。そのため必ずショールームで実物を確認するようにしましょう。

また、設備を移動した後の空間もイメージしながら、間取りや配置場所を決めることもポイントです。「家具を配置したら、思ったより狭くなってしまった」などということがないように、施工前の打ち合わせでしっかり確認しておく必要があります。

5.マンションの場合は管理規約も確認

マンションのリノベーションを行う際は、管理規約の確認を忘れずに行いましょう。マンションの本人所有場所は、専有部分のみになるため、同じくリノベーションも専有部分のみが対象となります。共有部分の工事や改修を勝手に行うことはできませんが、 専有部分であっても規約によっては工事を行えない場合もあります。マンションの管理組合に事前確認・許可が必要な場合があり、無断で工事を進めるのはトラブルの元となるので注意が必要です。

水回り配置のコツ

洗面所の流しの下の配管を工事業者の人が状態を確認している

現在では気密性の高い住宅を建てることができ、換気システムや防水性の高いユニットバスなどの技術的な進化もあり、水回りの配置は自由度が高くなりました。 そのため、トイレの臭いやお風呂の湿気などをあまり気にすることなく、間取りを設計することが可能です。

そこで水回りの配置のコツは、難易度別に次の4つがあります。

  • キッチンの向き変更
  • 洗面所の位置移動
  • トイレの移動
  • 浴室の位置変更

易度低:キッチンの向き変更

「壁向きに配置されているキッチンを、対面にしたい」などの向きの変更は、それほど難しくはありません。対面キッチンなら腰壁に排水溝を通すことができ、移動も最小限で済むため、比較的容易な工事となります。

またアイランドキッチンの場合は、配水管を通す壁がないため、床下に排水勾配を確保する必要があります。キッチンの床の高さを上げる必要も出てくるため、段差ができる可能性があります。フラットな床を希望する場合は、キッチンと壁をつなげた配置にするのがおすすめです。

難易度低:洗面所の位置移動

洗面所の移動は比較的自由度が高いため、工事の難易度も低くなっています。脱衣所に洗面台があり、洗濯機が設置されていることが一般的です。間取りの関係上、洗面所のスペースが狭いと感じられている場合、思い切って洗面所を独立させてしまうのも、ひとつの手段としておすすめです。玄関を入ってすぐや寝室に設置している事例もあります。

洗面所の移動もキッチンと同様に、排水勾配を確保するため床の高さを上げる必要があるケースがあるので、注意が必要です。

難易度高:トイレの移動

一般的にトイレの近くに汚水用配管のスペースがあるため、トイレの位置を変更することはあまり推奨できません。移動することで詰まりが起きるなど、それなりのリスクも生じます。

トイレが狭くて使いにくい場合、便器の向き・建具や壁の位置を変更して、上手にスペースを確保するとよいでしょう。何らかの理由でどうしても移動が必要な場合は、なるべく移動距離が短い位置に移動することをおすすめします。

難易度高:浴室の位置変更

浴室の移動をすることで、理想の間取りを実現できるケースもありますが、それ相応の大きなコストがかかります。他の部分への影響も大きく、大幅な間取り変更が必要になるため、大規模な工事になる可能性が高いです。

低コストでの位置変更を希望なら、既存の位置で浴槽の入れ替えや向きの変更がおすすめです。 十分にコストがかけられる場合は、浴室自体の移動も含め位置変更の検討をしましょう。

ケース別費用相場

家のトイレ 手洗い場

水回りのリノベーションは、施工ケースによって費用や工期が大きく変わります。既存の位置のままで新しい設備に変更するリフォームと比較して、水回りの移動をすることは雰囲気や使い勝手が大きく変わります。

リノベーションのケース別費用について、一般的な相場を解説します。

キッチンの移動

キッチンの移動には、 電気・ガス・排気ダクトの工事が必要になり、工事費のみで50万~70万円が相場になります。キッチン本体の入れ替えも同時にする場合は、低価格帯の商品を選んでも100万円以上になることが多いです。

移動距離に比例して費用は高くなり、階をまたぐ場合はさらに高額になる傾向にあります。

お風呂の移動

お風呂の移動は工事費だけでもかなり高額になり、70万〜110万円程度が相場になります。ユニットバスなど設備も入れ替える場合は、200万円くらいになることもあります。ユニットバスの入れ替えのみと比較して、約2倍程度の費用がかかるケースが多いです。

在来工法の場合や勾配が足りない場合などは、費用がさらに高くなる可能性が高いです。

トイレ・洗面台の移動

トイレの移動は、水道・電気工事と本体価格も含め30万〜60万円くらいが相場になります。移動に加えて棚や手洗い場の設置もする場合は、プラス 15万〜25万円程度かかってきます。

洗面台の移動もトイレ同様、水道・電気の工事が必要になり、20万〜40万円ほどの費用がかかります。移動によって解体や修復工事も行うため、その分費用は高くなります。また間取りの変更がある場合は、ドアや壁の撤去作業も必要になり、さらに費用はかかってきます。

業者選びのポイント

工事業者の人が書類に必要事項を記入している

住宅リフォーム会社の業者選びには、チェックしておきたい4つのポイントがあります。最適な業者を選ぶための注意点を見てみましょう。

  • リフォームの施工実績が豊富である
  • 現地調査とヒアリングをしっかり行っている
  • アフターフォローが充実している
  • 見積もり金額の詳細が明確に示されている

これらのポイントをしっかり踏まえ、適正な料金で満足のいく工事が受けられるよう参考にしてください。

ゼヒトモで水回りのリノベーションのプロを探す

毎日使用するキッチン・お風呂・トイレなどの水回りは、使用しづらい場所にあると不便を感じてしまいます。このような場合は、水回り自体を移動させることがおすすめです。ただ水回りの移動を依頼するリフォーム業者をどのように選べばいいか分からない方も多いでしょう。

  • 水回りの移動について相談したい
  • まとめて水回りのリノベーションの見積もりをとりたい

そんな方は、ゼヒトモから水回りのリノベーションのプロを探してみませんか? いくつかの質問に答えるだけで、簡単にあなたにピッタリなプロが見つかります。水回りの移動でお困りの方は、ゼヒトモお気軽にご利用ください!

監修プロのコメント

新築や建て替えより費用を抑えることができるリノベーション。その中でも重要なポイントのひとつとなるのが水まわりです。

お風呂やキッチンなどの設備機器を、

・機能性

・清掃性

・デザイン性

などの良い、最新の機器に取り替えるだけではなく、

・給水

・給湯

・排水

などのライフラインの更新を合わせて行うことで、住まいの寿命を長くすることができ、資産価値の向上にも繋がります。

また、水まわりの移動をする際、他の部屋のレイアウトなども考慮して、使い勝手や動線効率の良い配置にすることも重要です。

この記事を監修したプロ
近藤 優 さん

株式会社ファンタジスタ

二級建築士・二級管工事施工管理技士・インテリアコーディネーター・整理収納アドバイザー2級・既存住宅状況調査技術者の資格を持ち、水回り・内外装・外構などのリフォーム事業を展開している。また、独自のリフォーム工事保証書の発行や賠償責任保険、アフターサポートサービスなども充実しており、生涯の住まいのパートナーとして「安心! 納得! 感動!」を届ける。

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