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  6. テラス屋根を後付けした場合の工事費用は?費用削減のポイントや工事会社も紹介
2022/10/12 2024/07/31

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テラス屋根を後付けで設置すると、洗濯物の雨よけやリビングの延長など、さまざまな用途に活用できます。ただし、テラス屋根の種類によっては住宅に直接施工するため、慎重に判断しなければなりません。施工費用も選択したテラス屋根によって変わります。

どのような点に注意すれば、工事費の高騰を抑えられるでしょうか。この記事では、テラス屋根の後付け費用や費用削減のポイントなどをご紹介します。テラス屋根の設置を検討している方は、最後までご覧ください。

テラス屋根とは

テラス屋根とは、勝手口や掃き出し窓、テラスなどに取り付ける屋根のことです。2階以上に設置されるバルコニーとは異なり、テラスは元々1階の設備のため、テラス屋根も1階に設置されます。

テラス屋根の価格は素材やグレードにもよりますが、間口2000mm、幅1700mmほどのもので25万円程度が相場です。

なお、テラスや掃き出し窓に可動式の日よけ(オーニング)を取り付けることもあります。テラス屋根とは異なり、不要なときは閉じることができる点が特徴です。

テラス屋根の特徴

テラス屋根の特徴 メリット デメリット

テラス屋根の特徴をメリットとデメリットに分けて解説します。設置を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

メリット

屋根を取り付けることで、雨や雪の日でもテラスに洗濯物を干せるようになります。ウッドデッキの劣化を抑え、長持ちさせる効果も期待できるでしょう。

また、屋根があることでテラスを部屋として活用でき、住まいの空間が広がります。リビングの掃き出し窓に屋根を取り付ければ、食事や昼寝のスペースとして便利に活用できます。

デメリット

テラス屋根を取り付けることで、接している部屋が暗くなり、開放感がなくなることもあります。積雪が多い地域であれば、テラス屋根が雪の重みに耐えられずに破損する恐れもあるでしょう。

また、夏は室温が上がり過ぎないというメリットがありますが、冬は貴重な日ざしをとりこみにくいというデメリットになります。その他にも、屋根の汚れが気になることもあるかもしれません。

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後付け可能なテラス屋根の種類

後付け設置に対応可能なテラス屋根は以下の2種類です。

壁付けタイプ独立タイプ
設置方法外壁にビス打ち込み地面に柱を設置
外からは見えない直接見える
メリットすっきりとした印象住宅への影響がない設置場所の自由度が高い
デメリット外壁の条件によっては設置不可住宅の保証がなくなる可能性がある雨水が入りやすい柱が目立つ

壁付けタイプ

壁付けタイプとは、住宅の外壁に直接ビスを打ち込んでテラス屋根を取り付けるタイプです。リクシルのテラスSC 壁付タイプYKK APのソラリアF型600などが該当します。

壁付けタイプは屋根と柱で構成されており、1階にテラス屋根を取り付ける場合、外からは直接柱が見えません。柱は地面に埋めるため、すっきりとした印象を与えられます。1階用のテラス屋根は2〜3階用と比べ、サイズの選択肢も豊富です。

反面、ビスを打ち込んで住宅を傷つけるため、住宅の一部または住宅自体の保証がなくなる可能性があります。壁付けタイプを検討している場合、必ずハウスメーカーに確認しましょう。

独立タイプ

独立タイプとは、地面に柱を設置してテラス屋根を取り付けるタイプです。 LIXILのフーゴF テラスタイプ三協アルミのレボリューDシリーズなどが該当します。独立タイプは壁付けタイプと異なり、ビスを住宅に打ち込むことはありません。

住宅の保証がなくなる心配もなく、安心してテラス屋根を設置できます。また、設置場所の選択肢が豊富な点も魅力です。外壁がタイル張りや照明の影響など、外的要因をさほど気にせず、テラス屋根の設置場所を選択できます。

しかし、施工の際は住宅から約10㎝離れた場所に設置しなければなりません。隙間から雨水が入りやすいため、洗濯物をする際は濡れる可能性があります。雨水の浸入を防ぐため、すき間ふさぎ材の使用を依頼しましょう。

デメリットとしては、住宅の開放感が損なわれる場合もあります。

テラス屋根の後付け工事前に把握すべき内容

DIYでの設置はデメリットが多い

テラス屋根をDIYで設置する選択肢は推奨できません。

住宅の2階にテラス屋根を設置する場合、危険が伴います。本格的な足場を組むにしても、単管パイプやブラケット、足場板など、さまざまな資材が必要です。

また、専門的な知識がないまま誤った施工をすると、耐久性も低下します。

施工品質や安全性、手間の面からDIYでの設置はデメリットが多いため、専門業者に依頼しましょう。

柱の種類を知る

独立タイプのテラス屋根は、商品によって柱の配置位置が3つのタイプに分けられます。

前柱仕様(柱が外壁と逆側)中柱仕様(T字型)後柱仕様(柱が外壁側)
特徴・壁側に障害物がある場合も設置できる・目隠しパネルの設置にも対応している・屋根の安定性に優れる・開放感を保てる・室内から眺めた際に、柱が視界に入らない・住宅の基礎の状態に左右されない
該当商品LIXILのフーゴF テラスタイプYKK APのレセパ三協アルミのセパーネ

もっとも一般的なタイプは前柱仕様です。植物やホースなど、住宅の壁側に障害物があったとしても影響を受けません。目隠しパネルの設置にも対応しており、プライベート空間を演出できます。

前柱仕様のテラス屋根は外部からの視線を遮りたい方、テラス屋根をリビングの延長として使いたい方におすすめです。また、中柱仕様を選んだ場合、室内と室外どちらから住宅を見ても、スッキリとした印象を与えられます。

後柱仕様も同様に柱が目立ちにくく、開放感を演出しやすい点が特徴です。

設置場所に応じたサイズを選ぶ

テラス屋根を住宅のどの階数に設置するかによって、注意点が異なります。1階と2・3階での違いをみていきましょう。

1階に設置する場合

間口出幅高さ
・窓より90cm以上大きいサイズを選択
・サイズが大きくなる分には問題なし
・洗濯物の干し方によって出幅が変動
・作業スペース+洗濯物の間隔を考慮
・洗濯物を2列で干す場合、出幅が拡大
標準的な高さ

窓より90cm以上大きいサイズの商品を選んだ場合、窓の中心から左右ともに45cm以上のスペースを確保できている状態です。雨が室内に吹き込むリスクの軽減に加え、紫外線もある程度遮断できます。より大きいサイズを選ぶと、安心感が得られるでしょう。

また、出幅に関しては洗濯物の干し方で決めましょう。洗濯物を1列で干す場合は150cm、2列で干す場合は210cm確保されている商品を選びます。高さに関しては標準の高さで問題ありません。商品によって多少異なりますが、240cmが標準的な高さです。

2階または3階に設置

2階または3階にテラス屋根を設置する場合、出幅だけ注意が必要です。サイズを間違えると、施工の際にテラス屋根の柱がベランダに当たる可能性があります。商品の選定前に、ベランダの内寸を測っておきましょう。

不安な場合は工事の依頼先にベランダの寸法を測ってもらってから、テラス屋根を決めるのが有効です。また、間口に関しては1階と同様、窓より最低でも90cm以上大きいサイズの商品を選びましょう。高さに関しては標準で問題ありません。

設置場所を決めておく

日当たりや風向きを考えながら、どの場所にテラス屋根を設置しておくか、考えておくことが重要です。日当たりが悪い場所にテラス屋根を設置すると、洗濯物を長時間干しても完全に乾きません。

また、頻繁に台風や強風が起きる地域の場合、テラス屋根と寝室の位置が近過ぎると、睡眠に悪影響を及ぼす可能性があります。雨や風の音を気にせず眠れるよう、寝室から離れた場所に設置しましょう。

デザインと色の特徴を理解しておく

ご自身のイメージに合ったテラス屋根を設置するには、デザインと色の特徴を把握しておくことが重要です。商品のデザインは以下3種類に分けられます。

  • 屋根が薄いデザイン
  • フレームがないデザイン
  • 木目調のデザイン

屋根が薄いデザインは、独立タイプのテラス屋根で主に採用されています。家の種類を問わず、洗練された印象を演出できる点が特徴です。フレームがないデザインは視界に障害物が入らないため、開放感やスッキリとした印象を与えられます。

一方、木目調のデザインはウッドデッキと相性がよく、落ち着いた雰囲気や温かみを演出したい方におすすめです。また、色ごとに与える印象の違いに関して以下の表にまとめました。

色の種類ホワイトナチュラルブラウンダークブラウン
与える印象・清潔感
・爽やかさ
・明るさ
・カジュアル
・シンプル
・自然体
・上品
・高級感
・エレガント
相性の良いデザイン
外壁材
・白
・ガルバリウム鋼板
・タイル
・レンガ
・同じ色の外観
・大理石

ホワイト

住宅の外観や演出したいイメージと照らし合わせながら、デザインや色を決めましょう。

積雪量や台風の多さを考慮する

東北や北海道など、積雪量が多い地域にお住まいの場合、耐雪仕様のテラス屋根を選ぶ必要があります。耐雪仕様に対応していない場合は雪の重さに耐えきれず、破損するケースも珍しくありません。積雪量に応じて、以下3種類に屋根をタイプ分けできます。

耐積雪量タイプ主な該当地域
積雪20cm未満一般地域タイプ・首都圏
・沖縄
・九州
積雪20~50cm程度積雪地域対応タイプ・東北(太平洋側)
・関東北部
積雪100cm以上豪雪地域用・北海道・東北(日本海側)
・北陸

積雪量が20〜50cm程度の地域にお住まいの場合でも、積雪100cm以上に対応した商品を選んでおくと安心です。また、台風が上陸するケースが多い地域にお住まいの場合は、柱の強度や配置方法にも気を配りましょう。

テラス屋根を後付けした場合の工事費用

引用:pixabay

壁付けタイプと独立タイプ、双方の工事費用に関してみていきます。工事費用の内訳は、テラス屋根の本体代+施工費で構成されているかたちです。

壁付けタイプ

壁付けタイプのテラス本体+工事費用は、20万〜45万が相場です。テラス本体の費用は10万〜30万ほどで、別途工事費用が加算されます。壁付けタイプのテラス屋根を取り付ける際は、支柱基礎工事や防水工事などを実施しなければなりません。

工事ごとの費用に関して、以下の表にまとめました。

工事の種類支柱基礎工事外壁固定費防水工事
工事費の相場3万〜6万3万〜6万2万~3万

耐雪仕様や遮熱仕様タイプを検討している場合、上記に加えて数万円程度の追加費用が発生します。

独立タイプ

独立タイプのテラス本体+工事費用は、30万〜65万が相場です。テラスの本体価格で20万〜50万円程度かかり、残りは工事費用となります。工事費用の内訳を以下の表にまとめました。

工事の種類支柱基礎工事費テラス屋根設置費
工事費の相場5万〜10万3万〜6万

工事費用は壁付けタイプとほとんど変わりません。一方、テラスの本体購入費は壁付けタイプと比べ、最低でも10万円以上多くかかります。


テラス屋根の後付け費用を削減するポイント5選

テラス屋根の後付けは、工夫次第では費用の削減が可能です。ここでは、費用削減のポイントを5選紹介します。

テラス屋根の形状を知る

テラス屋根の形状はアール型とフラット型、大きく2種類に分けられます。アール型は屋根の前面がカーブしており、雨や雪が溜まりにくい構造です。部分的に加工されているため、同じ屋根サイズの商品でもフラット型より1万円ほど施工費用が高くなります。

アール型は、積雪量や台風が多い地域にお住まいの方に適した形状です。一方、フラット型は屋根全体が平面になっており、スタイリッシュな印象を与えられます。木目調やタイル張りなど、モダンなデザインに仕上げた家に適した形状です。

テラス屋根の素材を知る

テラス屋根に使用される素材には、主にポリカーボネートが使われています。ポリカーボネートとは、熱可塑性樹脂を原料とするプラスチック素材です。耐衝撃性や耐火性、透明度など、優れた機能を多数搭載しています。

反面、熱を通しやすく、夏の暑さが一段と厳しくなる点がデメリットです。夏の暑さや日差しを和らげるため、遮熱機能を搭載したポリカーボネートも存在します。

ただし、遮熱機能を持つポリカーボネートを選んだ場合、通常より2〜3万円ほど費用が高くなるため、注意が必要です。

屋根の耐久性を考慮する

台風や積雪量が多い地域にお住まいの方は、耐久性に優れた商品を選ぶことが重要です。仮に耐久性に乏しい商品を選択した場合、風や雪のダメージに耐えきれない可能性もあります。破損した場合は修理や交換が必要となり、多くの費用を支払わなければなりません。

台風の頻度が多い地域にお住まいの場合、安定性に優れた中柱仕様のテラス屋根を設置しましょう。また、積雪量が多い場合は、耐雪仕様のテラス屋根を導入するのがおすすめです。通常より商品価格は5万円程度高いですが、破損や修理のリスクを抑えられます。

オーニングやサンシェードの設置を検討する

オーニングやサンシェードは、共にテラス屋根より施工費用を安く抑えられます。オーニングの本体価格は15万〜20万円前後が相場です。施工費用は5万円ほどかかり、本体価格+施工費用で20万~25万円になります。

サンシェードは本体価格が2万〜3万、施工費用は2万円が相場です。本体価格+施工費用を合わせても、4万〜5万程度で取り付けられます。ただし、両方とも雨や風、雪への耐久性は低いです。

テラス屋根と異なり、天候不良の際はリビングの延長や洗濯物の干し場としては使えません。雨が少ない地域にお住まいの方、日差しを遮りたい方におすすめの選択肢です。

オーニングとサンシェードに関して

オーニングとは開閉式の日よけのことです。主にカフェや花屋さんで使用されてきました。オーニングは天候や気温に応じて調整できる点が魅力です。夏場はオーニングを開いて紫外線や蒸し暑さを和らげ、冬場は閉じて室内の温度を高めます。

雨よけの効果もありますが、テラス屋根と比べると雨や雪、風への耐久性は高くありません。一方、サンシェードとは屋外に取り付けるロール状の日よけカーテンです。オーニングと同様、強い日差しや紫外線を遮断できます。

フェンスやウッドデッキとの相性も良く、防犯性を高めつつプライベート空間の演出が可能です。反面、雨や風には弱く、天候不良の際は利用できません。

エクステリア専門の工事業者を選ぶ

テラス屋根の設置工事の依頼先には、エクステリア・外構工事の専門会社を選ぶのがおすすめです。他の工事業者と比べて商品の仕入れ数が多く、テラス屋根本体の価格を抑えられます。

テラス屋根の仕入〜施工まで、一貫して任せられるため、外注費が発生しません。また、商品や施工に関して豊富なノウハウを持っており、要望に対して柔軟な対応が望めます。

テラス屋根の施行実績が豊富な会社に依頼すると、自身の描くイメージを実現できる確率が高まるでしょう。

自社施工を強みとする工事業者を選ぶ

リフォーム会社や工務店に依頼する場合は、自社施工を強みとする会社に依頼しましょう。優れた施工技術を持つ職人が在籍しており、要望に見合った場所にテラス屋根を設置できる確率が高まります。

また、作業を外注先に振らないため、中間マージンや作業料金が上乗せされる心配もいりません。テラス屋根の施工事例が豊富な会社に依頼し、施工品質とコストパフォーマンスを高めましょう。

テラス屋根の後付け工事の依頼先はゼヒトモで探すのがおすすめ!

エクステリア工事専門の会社、自社施工が強みの会社に依頼すると、費用を抑えつつ高品質な仕上がりを実現できます。ただし、施工実績や得意分野を1社ずつサイト上で確認するのは大変な作業です。

工事の依頼先を効率的に見つけるため、ゼヒトモの利用を検討しましょう。ゼヒトモとは、「仕事の依頼先を探している一般消費者」と「新規顧客を探している企業」をつなぐマッチングサイトです。

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