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分離と交換、おすすめはどっち?3点ユニットバスのリフォーム方法と費用相場
3点ユニットバスとは、風呂と洗面台、トイレが1つになった空間のことです。ビジネスホテルなどで使われていることもありますが、賃貸アパートなどでも使うこともあります。3点ユニットバスのリフォームは、それぞれを分離するか、まとめて交換するかのどちらかの方法で行うことが一般的です。
この記事では、賃貸住宅の部屋をより住みやすくするためのリフォームのポイントを詳しく紹介しています。入居希望者を増やすためにはどの方法がおすすめか、また分離するメリットとデメリット、それぞれの工事の費用相場も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

株式会社 Hi PLAN
3点ユニットバスをリフォームする方法
3点ユニットバスをリフォームする方法としては、浴室とトイレを分離する、浴槽をなくしてシャワーだけを設置する、ユニットバス全体を交換するなどのさまざまな方法があります。それぞれのメリットとデメリットを紹介します。
【分離①】浴室とトイレを分離する
浴室とトイレを別室に分離する方法があります。洗面台も別室にすることや、スペースの都合により洗面台を廊下などに配置することもあります。
浴室とトイレが同じ場所にあることに対して衛生的に不満を感じる方も多いため、浴室とトイレが別々にある賃貸アパートは人気です。入居希望者を増やすためにも、スペースに余裕があれば浴室とトイレの分離型を検討してはいかがでしょう。
ポイントと注意点
浴室とトイレを分離すると、衛生面が向上するというポイントはメリットになります。また、別々に風呂とトイレ、洗面台を使うことができるので、2人以上の世帯でも人気です。
しかし、間取り変更を伴うため費用が高くなる点はデメリットです。また、他の注意点として、浴槽を置くスペースがなくシャワーしか設置できない可能性がある点が挙げられます。
【分離②】浴槽をよけてシャワーブースにする
浴槽とトイレの間に仕切りを作って分離させ、なおかつ浴槽を取り払ってシャワーブースにするという方法もあります。とりわけ若い世代では、浴室があっても浴槽を使わない方も少なくありません。若者向けの賃貸アパートには、特におすすめの方法です。
また、シャワーブースとトイレを別にすることで、トイレの床が濡れずに済む点も特徴です。来客前にもシャワーを使うことができ、暮らしやすさも高まります。
ポイントと注意点
トイレの床が濡れないという点は、過ごしやすさを高めるポイントです。濡れた床のトイレに入るという不快感を解消できます。
また、浴槽がなくなることで掃除が楽になること、費用を抑えられることもメリットです。浴槽を使わない方から人気を集めることができるでしょう。
その一方で、入浴できないことがデメリットになることもあります。毎日は入浴しなくても週に1回程度は浴槽に入りたいという方は、不満を感じるかもしれません。そのため、注意点として入居希望者の年齢層を考慮する必要がある点が挙げられます。
【分離③】浴室とトイレの間に仕切りを設置する
浴室部分とトイレ部分の間に仕切りを設置する方法もあります。仕切りを設置するだけなので、リフォーム費用を抑えることができます。
なお、仕切りを設置することで、トイレ部分の床が濡れにくくなるのも特徴です。仕切りを閉めておけば、浴槽からトイレが見えなくなり、より快適な気持ちで入浴できます。
ポイントと注意点
仕切りを取り付けるだけで、ユニットバスの空間自体はほとんど変えません。そのため、費用を抑えられるというメリットがあります。また、トイレの床が濡れなくなるのもメリットです。
その一方で、トイレ部分も浴室部分も圧迫感を覚え、狭く感じるかもしれません。また、仕切り部分の掃除の手間が増える点もデメリットといえます。
【交換】新しい3点ユニットバスに交換する
新しい3点ユニットバスに交換するリフォーム方法もあります。今までと特に空間の使い方が変わらないので、間取りやユニットバス以外のスペースにも影響を与えません。
また、3点ユニットバスなので、トイレ・浴槽・洗面台をまとめて新しくすることができます。経年劣化で見た目にも古びてきたときは、すべて交換する方法を検討しましょう。
ユニットバスの買い替え時とは?
ユニットバスは様々な部品によって構成されており、その部品によって寿命は異なります。電球や換気扇のフィルター、シャワーヘッドなどは入居者が買い替えを行うことがほとんどでしょう。
しかし、20年経つと経年劣化が進んでいると同時に買い替える部品が販売されていなくなっていることがあります。そのため、20年程度で買い替える必要があります。
特徴と注意点
浴室とトイレを分離するリフォームに比べると、3点ユニットバスの交換は工事費用を安く抑えることができます。また、壁の設置がなく、間取りや配置が変わりません。
ただし、「バス・トイレ別」の物件を指定して部屋探しする方も多いため、リフォームしても入居希望者が急に増えることはないと考えられます。バス・トイレ別物件を希望する方も取り込みたいときは、分離タイプのリフォームを検討しましょう。
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3点ユニットバスを分離できないケースもあり
入居希望者を増やしたいなら、浴槽とトイレ、洗面台を分離することがおすすめです。しかし、物件によっては水回りのスペースを移動・分離できないケースもあります。どのような状況で分離できないのか、具体的に解説します。
分離させたトイレを配置するスペースがない
3点ユニットバスのスペースを浴室として、あるいは浴室兼洗面所として独立させるときは、トイレを別のスペースに分離して配置することが一般的です。
この場合は、トイレを設置する分、部屋のスペースが狭くなる点に注意が必要になります。マンションを専門とするリフォーム会社とコンタクトをとり、部屋を広さをあまり変えずにトイレを設置できないか相談してみましょう。
水回り設備の移動ができない
トイレや洗面台などの水回りの設備を移動するときは、床下の給排水管の工事が必要になります。アパートによっては水圧やスペース、構造上の問題から、工事ができない可能性もあるでしょう。
また、給排水管の移動工事は、費用が高額になりがちです。複数のマンション専門のリフォーム会社から見積もりをとり、予算内で収めることができるのか確認しておきましょう。
3点ユニットバスリフォームの費用相場
3点ユニットバスのリフォームは、工事内容によって費用相場が異なります。バス・トイレ・洗面台を分離するケース、バストイレ分離型のユニットバスを使用するケース、浴槽とトイレの間にセパレータを設置するケース、3点ユニットバスを交換するケースに分けて、相場を紹介します。予算を決める前に、ぜひ確認してください。
【一覧表】リフォーム方法別費用相場
3点ユニットバスのリフォーム方法別の費用相場は以下の通りです。
区分 | 工事内容 | 費用相場 |
分離 | バス・トイレ・洗面台を別々の場所に設置する | 100万~180万円 |
バス・トイレ分離型のユニットバスに交換する | 60万~80万円 | |
浴槽とトイレの間にセパレータを設置して仕切る | 20万~30万円 | |
トイレとシャワールームに変更する | 60万~90万円 | |
交換 | 新しい3点ユニットバスに交換する | 50万~80万円 |
導入する設備のグレードやサイズ、メーカーなどによっては、相場よりも高額になることもあります。それぞれの費用について詳しく見ていきましょう。
[分離]バス・トイレ・洗面台を別々の場所に設置した場合
バス・トイレ・洗面台をすべて別々の場所に設置するリフォーム費用の相場は、100万~180万円です。しかし、バス・トイレ・洗面台のそれぞれをどのように配置するかによって、工事費用が大きく変わる点に注意が必要です。
スペースに余裕がある場合であれば、3点ユニットバスの場所をすべて浴室にし、トイレと洗面台を別の場所に設置することができるでしょう。浴室が広々とするというメリットがありますが、トイレと洗面台を設置する際に床下給排水管工事が必要になるため、費用がかさみます。また、それに伴いキッチンの場所を移動する場合にも給排水管工事が必要となるため、費用は200万円を超えることもあります。
3点ユニットバスのスペースを浴室とトイレに分離する場合は、間に壁を設置する費用と、浴室側に新たなドアの設置費用も必要です。また、それぞれ別にするときはユニットバスではなく、浴槽とトイレ、洗面台を別個に購入することになるため、設備費用の合計額が高くなる点にも注意しましょう。
[分離]バス・トイレ分離型のユニットバスに交換する
トイレを別に配置する空間がない場合は、3点ユニットバスをバス・トイレ分離型のユニットバスに交換することができます。浴室とトイレを別々に設置するよりも工事費用が安く、約60万~80万円が目安です。
費用を抑え、なおかつ浴室とトイレを別空間にできる点はメリットといえますが、浴室部分が元々の3点ユニットバスよりも狭く感じてしまいます。圧迫感を覚える程度に狭くなることもあるので、入居希望者に実物を見せて後で不満が出ないようにしておきましょう。
また、洗面台がなくなってしまうので、何らかの対策を考えなくてはいけません。キッチンで手を洗うという方法もありますが、苦手な方もいるので小さめの洗面台の設置も検討する必要が生じます。しかし、洗面台を設置すると新たに給排水管の工事が必要になったり、洗面台の費用がかさんだりするため、予定よりも高額になってしまいます。
[分離]浴槽とトイレの間にセパレータを設置して仕切る
リフォーム工事の費用を抑えたいなら、浴槽とトイレの間にセパレータを設置して空間を分離する方法がベストといえます。大がかりな工事がないため、約20万~30万円でバス・トイレ別の物件にすることが可能です。また、浴槽だけの空間とトイレだけの空間を確保できるため、衛生的なスペースに仕上がります。
ただし、ユニットバスによっては、浴槽の一部にかかるような形で洗面台がついていることがあり、セパレータを設置できない可能性があります。この場合は洗面台を移動させる工事や、トイレとは別の場所に洗面台を設置する工事が必要です。工事費用も高額になり、30万円を超えることがあるでしょう。
また、浴室とトイレをセパレータで仕切ることで、入居募集の案内には「バス・トイレ別」と記載することができます。しかし、実際はトイレから浴室に入ることになるため、入居希望者の中には「思っていたスタイルと違う」と感じるかもしれません。入居を決める前に実際の構造を見せ、納得してもらうようにしましょう。
[分離]トイレとシャワールームに変更する
浴槽だけを取り払い、空間を2つに分離して、トイレとシャワールームに変更する工事は、60万~90万円ほどかかります。シャワールーム側にもドアを取り付けるので、費用は少しかさみますが、トイレを使っているときにもシャワーが使えるだけでなく、トイレの床が濡れないので入居希望者を増やせるかもしれません。
ただし、トイレとシャワールームに変更する場合、洗面台を設置する場所がなくなってしまう点に注意が必要です。元々、手洗い付きトイレで独立した洗面台がないスタイルであれば問題はありませんが、手洗い付きトイレでない場合や、洗面台の空間が浴槽にかかっている場合は、別の場所に洗面台を設置する必要が生じます。
スペースに余裕がある物件であれば、別の場所に洗面台を設置して、シャワーとトイレ、洗面所をそれぞれ独立させることもできます。しかし、この場合は給排水管の工事が必要になるだけでなく、洗面台を購入する費用も必要になるため、リフォーム費が予定よりも高額になるでしょう。
スペースの問題や予算の問題でどうしても洗面所を設置できないときは、キッチンで手を洗うという方法も提案できます。入居者が後で洗面台がないということに気づくことがないよう、内覧のときにしっかりと説明しておきましょう。
[交換]新しい3点ユニットバスに交換する
既設の3点ユニットバスを新しい3点ユニットバスに交換するという方法もあります。もっともシンプルかつ一般的な方法ですが、給排水管工事の必要がなく、扉や壁の設置・取り壊しもないため、費用相場は50万~80万円と抑えることができます。
3点ユニットバスには、洗面台とトイレ、浴槽のすべてが含まれているため、他のリフォーム方法と異なり、洗面台の設置に悩む必要がありません。また、基本的には追加工事が出ることはないので、予算をオーバーすることもあまりない方法です。
ただし、リフォーム費用は抑えられても、浴室・トイレ分離型ではないため、入居希望者の大幅な増加は見込みにくいでしょう。物件自体が古く、エリア的にニーズが少ない場合は、リフォーム費用が多少かかっても浴室・トイレ分離型にリフォームするほうが良いかもしれません。リフォーム会社や不動産会社とも相談し、リフォーム費用だけでなく、入居率も考慮して工事方法を選ぶようにしましょう。
また、3点ユニットバスは特に人気のあるスタイルではありませんが、色味やデザインを選ぶことで、おしゃれに見せることは可能です。入居希望者のターゲットを絞り、ターゲットの気持ちをつかむ色・デザインを選ぶことでも、入居者対策を実施していきましょう。例えば、自動水洗型のトイレを選んだり、レバーではなくリモコンで操作できるタイプにすると、おしゃれ度が高まります。
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今回ご紹介したようにユニットバスのリフォーム方法はさまざまです。お風呂・浴室のリフォームを考えている方は特徴や注意点などぜひ参考にして検討してください。
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プロからのコメント
特に東京などの都会では、ユニットバスを取り入れている賃貸マンションが多くあると思います。普段からメンテナンスを行っているかどうかで持ちは異なりますが、だいたい15年~20年程が交換の目安だと考えてください。
交換やリフォームをするべきか分からないときは一度業者に相談してみてもいいかもしれません。お風呂は、家を決めるときの大きな要素。安全に使用できる状態を保つことが大切です。

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