防音工事の費用はどれくらい?防音室にしたい時の流れ解説
「部屋の防音工事をしたい」「防音室にリフォームをしたい」そんな時気になるのが費用はいくらかかるかということですよね。そこで今回は防音室リフォームの費用について、防音の方法別で解説します。
防音室を作って快適な暮らしを実現したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
防音工事と防音室リフォームについてと費用相場
防音室のリフォーム方法は、主に以下の2種類です。
- ひと部屋を防音室にリフォーム
- ユニットタイプの防音室を設置
それぞれのリフォーム方法について詳しく解説します。
1.ひと部屋を防音室にリフォーム
防音室として、自宅の一室をリフォームするときは、以下の3つの防音対策が必要です。
- 床の防音
- 壁の防音
- 窓の防音
自宅の一室を防音室にする場合、どの程度の音を防ぎたいかによって施工方法を選べます。また、部屋の状況にも合わせて施工が可能です。
ここでは、自宅の一部屋を防音室にリフォームする際の方法や費用相場を確認しましょう。
床の防音
床の防音対策は、どの程度の音を防ぎたいかによって施工方法が異なります。例えば、スプーンを落としたときのような軽量衝撃音などは防音カーペットや、防音フローリングへの張り替えで対策できるでしょう。
また、子どもが走ったときに発生するような重量衝撃音は、床材の下に遮音材を敷いたり、二重床の下に防音材を敷いたりといった対策が必要です。
- 軽量衝撃音対策の費用:4万5千~23万円(6畳)
- 重量衝撃音対策の費用:35~80万円(6畳)
壁の防音
壁の防音リフォームには、防音材を壁の内側に入れる方法と、防音換気口にする方法の2種類があります。 費用の目安は以下の通りです。
- 壁の内側に防音材を入れる際の費用:12万円(6畳)
- 換気口を防音仕様に変更する際の費用:5万円
壁の内側に防音材を入れる方法は、防ぎたい音によって主に以下の3種類の中から防音材を選びましょう。
- 吸音材:音を吸い込んで小さくする
- 遮音材:発生した音を跳ね返す
- 防振材:振動を周囲に伝えない
どの防音材を選べばいいかは、リフォームを依頼する業者に相談するのがおすすめです。
また、開口部である換気口を防音対策することで、音漏れを防ぎやすくなります。換気口の防音対策は主に以下のとおりです。
- 屋外のカバーを変更する
- 換気口自体を取り換える
- 防音パイプと呼ばれる吸音材を使用する
窓の防音
窓は壁と比較すると厚みがなくサッシの隙間もあるため、音が漏れやすい場所です。そのため、窓の防音対策は必須といえるでしょう。
窓の防音対策は、主に内窓を取り付けて二重窓にする方法と防音ガラスに取り替える方法の2種類です。内窓を取り付ければ気密性が高まり、防音効果がアップします。
また、防音ガラスに取り替えることで、より防音効果を高められるでしょう。予算的に可能であれば、2つの方法を組み合わせるのがおすすめです。
- 内窓を取り付ける際の費用:8~15万円(1ヵ所)
- 防音ガラスに取り替える際の費用:5~15万円(1ヵ所)
2.ユニットタイプの防音室を設置
防音室を作りたい場合は、ユニットタイプの防音室を設置するのも1つの方法です。大がかりなリフォーム工事が要らず、手軽に防音室を取り入れられるでしょう。そのため、賃貸物件やリフォームに制限のある物件などでも防音室を設置できます。
ただし、遮音性はあまり高くなく、使ってみたら音漏れがしたというトラブルが起こるかもしれません。
- 0.8~1.2畳タイプ:20万円~
- 2~2.5畳タイプ:100万円~
- 3~3.5畳タイプ:130万円~
- 3.7~4.3畳タイプ:150万円~
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目的別に必要な防音リフォームの内容
目的によって必要な防音室リフォームは異なります。防音室リフォームの代表的な例は、以下の3種類です。
- ピアノ演奏
- ドラム演奏
- ホームシアター鑑賞
同じ楽器であっても種類によって音の大きさや振動が異なるため、防音室リフォームの内容を変えなければいけません。ここでは、目的別に必要な防音室リフォームの内容を紹介します。
1.ピアノ演奏
ピアノ演奏を目的にする場合は、壁の内側に遮音壁を設けるのがおすすめです。壁に厚みを持たせることで、防音効果が高まります。窓には防音サッシを使用したり、床を二重の浮き構造にしたりすれば、より防音対策につながるでしょう。
なお、防音室リフォームの費用は、部屋の大きさだけではなく、使用するピアノの種類によっても異なります。例えば、音が響きやすいグランドピアノを使用するのであれば、一般的なピアノ演奏用の防音室よりも費用がかかるでしょう。
費用の目安
- 鉄筋コンクリートの住宅:230~350万円(6畳)
- 木造住宅:280~400万円(6畳)
2.ドラム演奏
ドラム演奏は大きな音が発生するだけではなく、ドラムの振動も防ぐ必要があるため、より高い遮音性能が必要です。そのため、部屋の壁や天井、窓といったすべての材質を防音効果の高いものに交換しなければいけません。強固な防音室の重量に耐えられるように床の工事が必要になる場合もあるでしょう。
費用の目安
- 鉄筋コンクリートの住宅:280~500万円(6畳)
- 木造住宅:330~550万円(6畳)
3.ホームシアター鑑賞
ホームシアターを鑑賞する場合は音漏れを防ぐだけではなく、外部からの雑音もカットする必要があるため防音対策を施しましょう。
具体的なリフォーム内容としては、内窓を設置したり、換気口の防音対策をしたりするのがおすすめです。また、天井や床などに音響専用部材を用いれば、室内環境も良くなります。
費用の目安
- 鉄筋コンクリートの住宅:150~280万円(6畳)
- 木造住宅:200~350万円(6畳)
防音・吸音・遮音の違い
騒音対策を考えた際に、「防音」「吸音」「遮音」という言葉がよく使われます。ここでは、3つの言葉の意味についてチェックしましょう。
まず防音とは、室内の音が外に漏れたり、外の音が室内に入ったりしないように防ぐことです。防音とは概念を示す言葉であり、方法論を意味するわけではありません。
吸音とは、音を吸収することで室内の音が外に漏れないようにしたり、音の反響を抑えたりする防音対策のことをいいます。音が吸音材の内部に入ることで、音漏れを防いでくれるのです。代表的な吸音材として、グラスウールやウレタンフォーム、ロックウールなどがあります。
遮音とは、音を遮断することによって室外に音が漏れないようにする防音対策のことで、吸音よりも手軽に行える防音対策です。代表的な遮音材として、コンクリートや鉄板、石膏などがあります。
防音室リフォームを行うときの注意点
防音室のリフォームを行う際は、以下の2点に注意しましょう。
- マンションの管理規約を確認しておく
- 防音工事の専門業者に依頼する
防音室のリフォームは、たとえ分譲マンションでも自由に変更できません。そのため、管理規約を確認してから、リフォームを検討するのがおすすめです。また、一般的な工務店などでは防音工事の施工実績が少なく、専門知識を持っていないことも珍しくありません。どの会社に依頼するかよく考えることが大切です。
マンションの管理規約を確認しておく
防音室のリフォームを行う際は、マンションの管理規約を確認しておきましょう。たとえ分譲マンションであっても、リフォームを行う際は管理組合の許可が必要なケースもあります。
なぜなら、住人が共同で使用する共有部分は、原則管理組合総会の決議がないと変更できない仕組みのためです。
例えば、防音室を設置する際は、共有部分である窓や窓枠の対策も必要不可欠でしょう。そのため、管理規約を確認して管理組合の許可を取ったうえでリフォームする必要があります。
防音工事の専門業者に依頼する
防音室のリフォームを行う際は、防音工事の専門業者に依頼しましょう。防音室は使用する楽器の種類や部屋の状況などによって、必要となる工事が異なります。
そのため、防音工事にはさまざまな専門知識が必要となるため、リフォーム会社や防音室の工事に特化した専門業者に依頼するのが重要です。複数の専門業者に見積もりを依頼して、比較検討するのをおすすめします。
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