フローリング張り替えリノベ、素材別の費用差は?
リノベーションでフローリングの張り替えを検討しています。素材別の費用差とメンテナンス性の違いを教えてください。
それぞれの種類の中で、さらに素材によって特徴が分かれます。ここでは代表的なものを比較します。
【複合フローリング】
①シートフローリング
4万~10万円
メンテナンス性◎ 非常に楽
表面が樹脂シートのため、傷や水、汚れに非常に強いです。ワックスがけが不要な製品も多く、日常の掃除は掃除機と固く絞った雑巾での水拭きで十分です。
②突き板(つきいた)フローリング
10万~20万円
メンテナンス性○ 比較的楽
表面に薄くスライスした天然木が使われており、木の質感を感じられます。シートフローリングよりは水や傷に気を使う必要がありますが、ワックスフリーの製品も多いです。
③挽き板(ひきいた)フローリング
10万~25万円
メンテナンス性△ 注意が必要
表面に2mm程度の厚い天然木を使用しているため、無垢材に近い重厚な質感と見た目が特徴です。無垢材と同様に、水濡れや乾燥、傷には注意が必要です。
【無垢フローリング】
①パイン、杉(針葉樹)
10万~25万円
メンテナンス性△ 注意が必要
材質が柔らかく、足触りが非常に良いのが特徴です。その分、傷がつきやすく、へこみやすいです。水濡れはシミの原因になるため、すぐに拭き取る必要があります。
②オーク、ナラ、アッシュ(広葉樹)
15万~30万円
メンテナンス性△ 注意が必要
硬く耐久性があり、傷がつきにくいのが特徴です。家具の素材としても人気があります。基本的なメンテナンスは針葉樹と同様で、水濡れや過度な乾燥は避ける必要があります。
③ウォールナット、チーク(高級材)
25万~40万円以上
メンテナンス性△ 注意が必要
世界三大銘木とも呼ばれる高級木材です。美しい木目と深い色合いが特徴で、寸法安定性や耐久性にも優れます。基本的なお手入れは他の無垢材と同様です。
※費用相場は材料費と工事費を含んだ目安です。既存の床の状況や施工業者によって変動します。
【目的別のおすすめフローリング】
①とにかくメンテナンス性を重視し、コストを抑えたい場合
→ シートフローリング
小さなお子様やペットがいるご家庭、掃除の手間をできるだけ減らしたい方に最適です。傷や汚れを気にせず生活できます。
②コストを抑えつつ、木の質感も楽しみたい場合
→ 突き板フローリング
シートフローリングでは物足りないけれど、無垢材ほど手入れに気を使いたくない、という方にぴったりのバランスの取れた選択肢です。
③本格的な木の質感と経年変化を楽しみたい場合
→ 無垢フローリング
傷やシミも「味」として楽しめる、本物志向の方におすすめです。
特に、硬くて傷に強いオーク(ナラ)は、無垢材の中でも人気が高く、最初の無垢フローリングとして選びやすい素材です。
最終的にどの素材を選ぶかは、ライフスタイルやデザインの好み、そして予算のバランスを考えて決めることが大切です。
ショールームなどで実際にサンプルを見て、質感や色合いを確かめてから決定することをお勧めします。
回答内容は回答日時点のものです。