塗装業で独立するための準備や成功するための方法

塗装業で独立開業するためには、塗装技術を習得し、開業資金を準備し、備品などを揃えることが必要です。独立すれば、より自由な働き方を実現できるだけでなく、収入が増える可能性もあります。

本記事では、塗装業を始める方に向けて、準備や成功のポイントを解説します。ぜひ参考にしてください。

塗装業で独立開業するためには何が必要?

塗装業は、資格や免許を持たなくても独立開業できる仕事です。建築業法では請負金額が税込み500万円以上のときは建設業許可が必要と定められていますが、個人から請け負う案件のほとんどは500万円以下のため、許可を取らなくても塗装をおこなえます。しかし、少なくとも開業までに次の準備は必要です。

  • 塗装業に必要なスキルを身に付ける
  • 資金を準備する
  • 必要な備品を揃える

また、スキルや資金、道具も必要ですが、集客方法を決めることや仕事内容の理解も大切です。では、塗装業を始める前に必要な事柄について一つずつ見ていきましょう。

参考:国土交通省「建設業の許可とは」

塗装業の仕事内容とは?

塗装業とは、建物に塗料を吹き付けたり塗ったりする仕事のことです。塗装技術によって建物の仕上がりに大きな差が出るだけでなく、建物の耐久性や断熱性などにも影響を及ぼします。

塗装業は資格や免許なしに実施できるため、独立開業しやすい仕事です。実際に道具や塗料を準備し、建築現場に行けば仕事をいつでも始められます。また、塗装なしに建物は完成しないため、将来性の高い仕事である点も魅力です。

しかし、独立しやすいからこそ、ライバルも多く、確かな技術や営業力・集客力が問われます。一人親方として働くのか、塗装工やそのほかの職人を何人か雇用して施工業者として法人化するのかを決め、綿密な計画を立てて独立を進めていきましょう。

塗装業に必要なスキルを身に付ける

塗装業で独立するなら、塗料や道具・塗装方法についての知識だけでなく、職人としての経験を積んで塗装技術を磨くことが必要です。

体系的に知識や技能を習得するためにも、塗装技能士や有機溶剤作業主任者などの資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。一定のスキルがあることを客観的に示せるため、仕事獲得にも役立ちます。

資金を準備する

塗装業で独立開業する場合、事務所を構える必要はありませんが、刷毛やローラー、高圧洗浄機などの道具は必要です。道具一式を揃えるとなると100万円程度は必要となるため、お金を準備しておきましょう。

また、すぐに仕事が軌道に乗るとは限らないため、数か月分の運転資金と生活費も用意してください。そのほかにもインターネットを使って集客や受注をするため、パソコンを使う環境も必要になります。

必要な備品を揃える

資金を準備した後で、仕事に必要な道具を揃えます。刷毛などの小物以外にも、高圧洗浄機や脚立などが必要です。ただし、仮設足場などはレンタルでも対応できるため、塗装に使用するものすべてを購入する必要はありません。

また、現場に道具や塗料を運ぶための車両も必要です。車両に屋号や電話番号なども記載すれば、宣伝効果も期待できます。

塗装業で独立開業するメリットとは?

様々な準備を経て、塗装業で独立開業すると、次のメリットが得られます。

  • 塗装業に必要なスキルを身に付ける
  • 資金を準備する
  • 必要な備品を揃える

自由に決めることができる

独立すれば、自分の意思でサービス内容や勤務時間を決められます。受注する案件も自由に選べるため、納得できる仕事だけに取り組むことも可能です。

また、雇用されているときとは異なり、塗料や道具なども自分好みにこだわることもできます。特定の分野やサービスの塗装技術を現場で磨き、専門性を高められるのもメリットです。

収入を上げられる

雇用されているときは、日給や月給が決まっているため、副業をしない限り規定以上の収入は得られません。しかし、塗装業で独立すれば、案件をこなせばこなすほど収入は増えます。年収を大幅に上げられる可能性があることも、独立のメリットといえるでしょう。

とはいえ、独立すれば必ず成功するというわけではありません。集客に失敗すると、独立前よりも収入が下がる可能性はあります。

塗装業の独立開業成功するためのポイント

塗装業の独立開業に成功するためにも、次のポイントを押さえておきましょう。

  • 塗装業に必要なスキルを身に付ける
  • 資金を準備する
  • 必要な備品を揃える

いずれも失敗を回避するために必要なポイントです。詳しく見ていきましょう。

ポイント1:実績を積む

独立する前に、十分な塗装の実績・経験を積んでおきましょう。独立すると苦手な作業もすべて一人でこなす必要が生まれます。技術を磨き、どの作業も高いクオリティでこなせる状態にしておきましょう。

塗装技能士などの専門資格を取得しておくと、顧客から信頼されやすくなり、案件獲得に役立ちます。開業準備の一つとして、資格取得を目指して勉強と仕事に励みましょう。

また、独立した後で受けた案件については、写真を撮影し、作業実績としてホームページなどで紹介するのもおすすめです。ただし、クライアントの許可を得ないと、トラブルになりかねません。必ず許可を得てから撮影し、クライアントの個人情報や個人を特定するものが写らないように注意してください。

ポイント2:自社のターゲットを明確にする

ターゲットによって、料金帯や仕事のスタイル、集客方法が変わります。まずはどのようなクライアントをターゲットとするか、独立する前に決めておくことが必要です。

たとえば、おしゃれな塗装で住宅のイメージを一新したい方や、防汚性や断熱性などの機能を高めたい方など、具体的にターゲットをイメージしてみましょう。ターゲットを絞り込むことで、広告の方針も決まり、クライアント側も依頼しやすくなります。

また、「おしゃれな外壁塗装といえば〇〇」「高機能の塗料を取り扱っている業者といえば〇〇」と、地域の人々に自社のイメージが定着すれば、定期的に案件を獲得できるようになるでしょう。経営も軌道に乗り、独立成功を実現しやすくなります。

ポイント3:さまざまな集客施策を組み合わせて行う

建物がある限り塗装は必要なため、塗装業自体の将来性は高いといえます。しかし、塗装は頻繁に行うものではないため、固定客がついたとしても数年~数十年に一度しか依頼を受けられません。

塗装業で独立して成功するためには、固定客をつけるだけでなく、常に宣伝活動を行い、集客に励むことが必要です。たとえば、チラシを作成してポスティングしたり、ショッピングモールやカフェなどに置いてもらったりする方法もあります。

また、オンラインを活用する方法も検討してみましょう。たとえば、ホームページを開設し、実績や料金体系などを紹介するのもおすすめです。どのような人物でどのような実績があるのかが目に見えるようになり、クライアント側も仕事を依頼しやすくなります。コンスタントに依頼を受けるためにも、オンラインやオフラインなどのさまざまな集客方法を併用してください。

まとめ

塗装業で独立開業し、成功するためには、スキルを磨くことも大切ですが、集客に力を入れることも大切です。固定客がついても数年~数十年に一度程度の頻度でしか依頼を受けられないため、常に新しい顧客を獲得するようにしましょう。

コンスタントに受注するためにも、さまざまな集客方法を組み合わせて効果的に宣伝することが必要です。ホームページやチラシなどを使った集客だけでなく、塗装を必要としているクライアントと出会えるポータルサイトの活用も検討してみてはいかがでしょうか。

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