集客ができず、売上が上がらないと悩んでいる工務店は多いのではないでしょうか。ターゲット顧客に効率よくアプローチするためには、マーケティングが欠かせません。そもそもマーケティング自体について、よくわからないというケースもあるでしょう。
この記事では、工務店のマーケティングに焦点をあてて解説します。現在の集客方法を見直し、売上につながるマーケティング施策に取り組みたい工務店は、ぜひ参考にしてください。

目次
マーケティングの重要性

工務店の集客は、マーケティングを土台にした施策でなければ、思ったような効果は得られません。ここでは、なぜマーケティングが重要なのかをお伝えしましょう。
マーケティングとは
マーケティングとは、簡単に説明すると「売れる仕組み作り」のことです。工務店でマーケティングを行う目的は、自社の社名を多くの人に知ってもらい、既存の顧客だけでなく新規顧客を獲得し、売上を伸ばすことです。昨今は、さまざまな方法で広告を出せますが、どの方法を使うべきか検討する必要があります。そのためにも、土台となるマーケティング戦略が欠かせません。
どうしてマーケティングが大切なのか
工務店の集客に、どうしてマーケティングが大切なのか、主な理由は次の3つです。
- 市場のニーズを把握し、適切な戦略を立てるため
- 自社のブランディングを行い、競合他社との差別化を図るため
- 結果分析を検証し、改善するため
まずは、市場のニーズを把握することが大切です。自社がどれほど良いサービスを提供していても、市場のニーズに合っていなければ、集客につながりません。ターゲットの顧客層がどのようなニーズを欲しているのかを把握し、正しい戦略を立てることが重要です。また、自社のブランディング確立も必須です。例えば、特定のデザインやターゲットに特化する方法もあります。きちんとしたブランディングがなされていれば、ファンがつき、新規顧客も自然と増えていくでしょう。
マーケティングでは、分析することも可能です。施策を打ち出し、実行した後に、どのような効果があったのかを検討することで、次回に向けて改善できます。
マーケティングってどう考えればいいの?

ここでは、実際にマーケティングを行う際に検討すべき点について解説します。マーケティングのやり方がわからない方は、参考にしてください。
どういった工務店なのか決める
マーケティングを行う際は、自社のことを知ることが前提です。まずは、自社の強みやアピールポイントを洗い出します。そのうえで、市場のニーズや顧客に合った強みを明確にしましょう。例えば、住宅のデザインが魅力的な工務店であれば、デザインに特化した工務店として他社との違いをアピールできます。自社の強みがわからない場合は、顧客にヒアリングしてみるのも良いアイデアです。強みやアピールポイントが掴めたら、自社のブランディングに役立ちます。訴求力のあるブランディングであれば、競合他社との差別化も容易でしょう。現在の工務店の状況からではなく、「将来、このような工務店を目指している」という観点からのブランディングも可能です。
ターゲット顧客を決める
どういった工務店なのか決定したら、次に、ターゲット顧客を明確にします。これをペルソナ設定といいます。ペルソナ設定を行う場合は、次の項目を参考に考えてみてください。
- 年齢や性別は?
- 独身か既婚か?
- 家族構成は?
- 学歴は?
- 持ち家か賃貸か?
- 職業は?
- 世帯年収は?
- 休日の過ごし方は?
- 性格は?
- インターネットの利用は?
- 住居に対する価値観や条件は?
ペルソナを設定することで、ターゲット顧客をイメージしやすくなり、社内の認識を一致させられます。新しい施策を打ち出すときも、自社のターゲット顧客に合った効果的な施策を決定できるでしょう。
ターゲット顧客の行動を知る
ターゲット顧客が定まったら、ターゲット顧客の行動を把握することが大切です。ターゲットはどのような悩みを持ち、どのように解決していくのか、詳しく解析していきます。行動を把握することで、ターゲット顧客の行動に沿った戦略を立てられます。戦略を立てたら、随時、分析をしていくことも欠かせません。マーケティングの良いところは、結果を分析できるところですが、期待していたような結果が出ない場合には、どこに問題があるのかを洗い出し、その都度、課題を解決しなくてはいけません。この施策を繰り返すことにより、効果的で訴求力の高いマーケティングの実現が可能です。
マーケティング施策

マーケティング施策は、どういった工務店であるか、ターゲット顧客は誰なのかを明確にしたうえで行うことが大切です。マーケティング施策には、インターネット上のWeb広告やSNSなどのオンラインマーケティングと、以前からあるオフラインマーケティングの2つの手法があります。ここでは、それぞれのメリットとデメリットを紹介しましょう。
工務店のオンラインマーケティング
工務店と相性の良いのが、オンラインマーケティングです。オンラインマーケティングには、以下のような手法があります。
- ホームページ
- SNS
- SEO
- Web広告
- MEO
工務店のマーケティングでは、ホームページは必須の施策のひとつでしょう。ホームページがあれば、ほかの手法とリンクさせられ、効果的に自社のコンセプトや実績を伝えられます。ホームページは自社で制作できますが、より魅力的なホームページを制作するなら、制作会社に任せるほうがよいでしょう。
SNSとは、InstagramやYouTubeなどを指します。工務店の集客には、Instagramは重要な施策です。Instagramは写真がメインのため、自社で手がけたデザインや施工例をふんだんな写真で伝えられるのがメリットです。特にターゲット顧客が20〜30代と若い年齢層であれば、Instagramを使ったマーケティングは効果的でしょう。
SEOとは、Google検索で自社を上位に表示させる施策です。例えば、世田谷区にある工務店であれば、「世田谷区 工務店」で検索したときに上位に表示されれば、自社を知らない人にもアプローチできます。ただし、SEOには高い専門性が必要なため、自社で行うのは難しいことがデメリットです。
Web広告とは、インターネット上に表示される広告全般のことを指します。効果の高いマーケティング施策ですが、費用が高いことはデメリットです。予算に限りがある場合は、ほかの施策から始めるほうがよいかもしれません。
MEOとは、Googleマップの検索結果で上位表示させる施策を指します。自社がある近郊エリアの顧客を獲得しやすいことがメリットです。Googleビジネスプロフィールに登録することで、利用できます。登録は無料で、写真や自社情報を載せるだけと、それほど運用が難しくないため、オンラインマーケティングに慣れていない人も取り組みやすいでしょう。
工務店のオフラインマーケティング
工務店のマーケティングには、オンラインマーケティングだけでなくオフラインマーケティングも欠かせません。オフラインマーケティングとは、以前から行われているチラシの折込やポスティング、看板、モデルハウスなどを指します。
チラシの折込やポスティングは、地域を限定できる点がメリットです。自社の営業エリアやモデルハウス周辺を狙って行えるので、地元密着の工務店に向いている施策でしょう。ただし、紙媒体は捨てられることが多いため、ぱっと目を引く魅力的な紙面になるよう工夫する必要があります。またQRコードを掲載して、Web広告へ誘導するなども効果的です。
看板も、自社の営業エリアの顧客にアプローチできます。社名を何度も目にしてもらうことで、自社の社名や特徴を覚えてもらえるのがメリットです。
モデルハウスは、自社ブランドやコンセプトを顧客へ直接伝えられる良い機会です。実際に見て触ってもらい、自社が得意とするデザインや工法を伝えられます。多くの人に来場してもらうために、イベントを催すなど工夫が必要です。
マーケティング施策を決める際には、オンラインマーケティングとオフラインマーケティングを組み合わせて、ターゲット顧客層に合った施策を行うことが重要です。
工務店の集客は、マーケティングを土台にして実施しよう!
工務店の集客には、オンラインマーケティングとオフラインマーケティングを組み合わせて行うことが大切です。しかし、オンラインマーケティングを行ったことがない工務店にとっては、Web広告などは難しいでしょう。そういった場合は、国内最大級の見積もりプラットフォームであるゼヒトモがおすすめです。Web集客初心者でもサポート体制が整っているため安心して利用できます(一定利用条件あり)。登録料・仲介手数料・成約手数料が無料のゼヒトモに集客に関することなど何でもご相談ください。